世界の街角

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シリーズ⑨:サンカローク陶器博物館:その11

2016-11-10 08:50:59 | 博物館・タイ
<続き>

●ランナーからの交易陶磁:パーン陶磁(1)

パーンではバン・チャンプー窯群とポーン・デーン窯群が知られている。青磁の発色はよく、シーサッチャナーライ青磁を凌ぐものがある。先ず展示されていた盤から紹介する。
(青磁無文大鉢)
青磁の発色は鈍い。口縁に刻線で二重圏線を刻んでいる。胎土は灰白色で、化粧土はない。
(青磁刻花四弁文輪花縁盤)
四弁の花文と考えているが、この手の文様を刻んだ盤は、パーンの代表的な盤である。
(青磁無文兜鉢)
このような幅広の鍔縁で、全体が兜のような形をした、大振りの鉢もまたワンヌアの一特徴である。
(青磁刻花四魚文盤)

径が40cmもあろうかという大盤で名品である。ワンヌアには何故か回遊する四魚文が刻まれており、これも一つの特徴である。似たような盤が数点、日本にもたらされているようである。尚、シーサッチャナーライに類似盤があり、それとの関連が気になる。
次回は、パーンと表示されている謎の壺を紹介したい。




                            <続く>

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