世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

天理市立黒塚古墳展示館(1)

2020-06-10 08:11:53 | 博物館・奈良県

今回から黒塚古墳出土の三角縁神獣鏡と出土の様子を紹介する。先ずは黒塚古墳の外観と、発掘・出土を再現した様子からご覧いただくこととする。

1997(平成9)年から翌年にかけて橿原考古学研究所が行った第三次発掘調査で、三角縁神獣鏡33面とそれよりも少し古い画文帯神獣鏡1面が副葬当時に近い状態で発見された。

棺内には被葬者の頭のところに画文帯神獣鏡と両側に刀1・剣1を置き、棺外の東壁側15面、西壁側17面の三角縁神獣鏡を内側に向けて木棺と壁のわずかな間に立てられていた。

三角縁神獣鏡の扱いが、ずいぶん雑のように見受けられる。はたして魏から卑弥呼が賜ったのは三角縁神獣鏡なのか?

<続く>

 


纏向遺跡

2020-06-09 06:55:31 | 古代と中世

纏向遺跡を訪れた。吉野ヶ里や妻木晩田のような広大な面積の遺跡かと思いきや住居跡は狭く、なんだこりゃとの感は拭えない。遺跡全体としては広域に及ぶようだが、民家等が立っており、遺跡としては単発的な発掘のようである。

纏向遺跡は3世紀に始まる遺跡である。3世紀の建物跡であり、それは東西配置になっている。朝鮮半島を経由した南北配置の影響をみないのは、大和がまだその思想に染まっていないことを示している。東西配置は太陽神を崇める影響であろう。何やら南の匂いがする。

 

<了>

 


桜井市立埋蔵文化財センター(6)

2020-06-05 09:05:02 | 博物館・奈良県

<続き>

前回は埴輪の紹介で終えた。今回は古墳の副葬品を紹介する

不思議というか、面白いと云うか。北部九州では弥生遺跡から銅鏡が出土するが、畿内では古墳からの出土となる。魏志倭人伝は銅鏡についてふれているが、銅鐸については言及していない。邪馬台国は北部九州であろう。

<続く>