本日は大雨の中,保護者会にお集まりいただきありがとうございました。
今回の集まりで,今まで以上にお母さん方の子育てに関するお考えや悩み事をリアルに聞かせていただくことが出来て良かったと思います。ちょうど同じ世代の子供を持つ一人の親としても大変参考になりました。お母さん方と私とでは性が違うため,母親としての見方と,父親としての私の見方とでは多少なりとも差があると思いますが,同じ子どもを見ながら育て合い,共に学び合うことが出来たらと思っております。
さて,今日の会の中でもありました話題の一つ。子どもが暴力に訴えるわけですが,通級児童にはよくある話です。ほとんどのお子さんが語彙力やコミュニケーションの面で問題を抱えて通級してきているわけですが,周りのお友達は,相手のコミュニケーション能力がどうとか,語彙力がどうとかは当然考えてはくれません。相手は子どもですから,自分の言いたいことをいい,聞きたくないことは聞こうとしないのが普通です。もちろん自分の主義主張に合うことを言われれば意気投合し,苦手であったはずのコミュニケーションも,詰まりながらも話そうとするものでしょう。しかし,ひとたび主張の違いを感じれば,当然けんかになります。そして,言葉の数が多い方が圧倒的に有利となり,不利な方は言い返す言葉が見あたらずに,つい手が出てしまうわけです。大人でも感情的になると手が出ることがあると思いますが,子どもですからその「堤防」の高さもかなり低いわけですね。自己防衛本能のなせる技ですが,理由はどうあれ,手を出した方が悪いというのが社会の掟。そのことだけは納得させておきたいものです。しかし,ここで終わらないのが「教育」です。この場合の「教育」とは学校教育だけでなく,家庭教育や地域の教育にも関わります。このまま終わったのでは,語彙の少ない,手を出して叱られた方の子があまりにもかわいそう。子どもが手を出すに至った理由があるはずです。きっと我慢ならないことを言われてキレてしまったのでしょう。その背景を探ることを怠ってはいけません。もちろん初めの言い出しが本人で無いとも限りませんのでそのことも考慮に入れて。最近うちの娘(まもなく4歳)が保育園で男の子に噛みつかれたと言って負傷して帰ってくることが増えました。担任の先生曰く,口げんかで娘に敵う子どもが年長クラスにもなかなかいないらしいのです。兄が二人もおり,確かに他のお子さんよりよくしゃべり,難しい言葉も遣います。女の子は男の子より相対的に言葉の成長が早いのも理解しています。お節介な娘なので,他のお友達が自分より年下に見えるのでしょう。お姉さんぶる面があり,仕切り屋のようです。だからトラブルも絶えず,噛みつかれて当然なのです。担任の先生を通じて園内の様子はお聞きしてあるので,娘に諭してはいますが,それでもいらぬお節介をして被害に遭っているようです。そういったトラブルもある意味勉強かな?と思ってこちらがケガをさせない限りは見過ごそうと思いますが。今後どうなるやら。
コミュニケーションとは言葉で話すだけではありません。文字で書いたり体で示したり,ある意味,噛み付きや殴るという行為もコミュニケーションの一つです。それがどんな言葉を受けての行為か,さえ,周りの大人が押さえておけば,無駄にはならない「教育」の場になるはずです。自分の言った言葉が相手を傷つけて,その応酬として殴られる,噛み付かれる,ということも勉強ですし,殴ったり噛み付いたりすれば何故いけないのか,相手はどんな風に思うのか,ということも知っていく必要があります。そんな事件があったときは,「コミュニケーション指導の好機到来!」と言わんばかりに話して聞かせてあげるのが大切ですよね。「殴っちゃ駄目!」という前に,「殴りたいほど腹が立ったんだね!でも殴られた相手はきっと痛かったよ!」と本人の気持ちに同調しておいて尚かつ,相手の気持ちにもなれるように話すことを心掛けたいと思っています。その上で痛みを与えたことに対して相手に謝ることが出来ると,危害を加えることに対して一呼吸置いて考えるようになるかもしれません。今日は子育て真っ最中のカミさんを横目で見ながら,こうすればいいのに,と他人のような顔で見ている自分を反省
しながら皆さんのお話を伺い,その思いを文章にしてみました。
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さて,今日の会の中でもありました話題の一つ。子どもが暴力に訴えるわけですが,通級児童にはよくある話です。ほとんどのお子さんが語彙力やコミュニケーションの面で問題を抱えて通級してきているわけですが,周りのお友達は,相手のコミュニケーション能力がどうとか,語彙力がどうとかは当然考えてはくれません。相手は子どもですから,自分の言いたいことをいい,聞きたくないことは聞こうとしないのが普通です。もちろん自分の主義主張に合うことを言われれば意気投合し,苦手であったはずのコミュニケーションも,詰まりながらも話そうとするものでしょう。しかし,ひとたび主張の違いを感じれば,当然けんかになります。そして,言葉の数が多い方が圧倒的に有利となり,不利な方は言い返す言葉が見あたらずに,つい手が出てしまうわけです。大人でも感情的になると手が出ることがあると思いますが,子どもですからその「堤防」の高さもかなり低いわけですね。自己防衛本能のなせる技ですが,理由はどうあれ,手を出した方が悪いというのが社会の掟。そのことだけは納得させておきたいものです。しかし,ここで終わらないのが「教育」です。この場合の「教育」とは学校教育だけでなく,家庭教育や地域の教育にも関わります。このまま終わったのでは,語彙の少ない,手を出して叱られた方の子があまりにもかわいそう。子どもが手を出すに至った理由があるはずです。きっと我慢ならないことを言われてキレてしまったのでしょう。その背景を探ることを怠ってはいけません。もちろん初めの言い出しが本人で無いとも限りませんのでそのことも考慮に入れて。最近うちの娘(まもなく4歳)が保育園で男の子に噛みつかれたと言って負傷して帰ってくることが増えました。担任の先生曰く,口げんかで娘に敵う子どもが年長クラスにもなかなかいないらしいのです。兄が二人もおり,確かに他のお子さんよりよくしゃべり,難しい言葉も遣います。女の子は男の子より相対的に言葉の成長が早いのも理解しています。お節介な娘なので,他のお友達が自分より年下に見えるのでしょう。お姉さんぶる面があり,仕切り屋のようです。だからトラブルも絶えず,噛みつかれて当然なのです。担任の先生を通じて園内の様子はお聞きしてあるので,娘に諭してはいますが,それでもいらぬお節介をして被害に遭っているようです。そういったトラブルもある意味勉強かな?と思ってこちらがケガをさせない限りは見過ごそうと思いますが。今後どうなるやら。
コミュニケーションとは言葉で話すだけではありません。文字で書いたり体で示したり,ある意味,噛み付きや殴るという行為もコミュニケーションの一つです。それがどんな言葉を受けての行為か,さえ,周りの大人が押さえておけば,無駄にはならない「教育」の場になるはずです。自分の言った言葉が相手を傷つけて,その応酬として殴られる,噛み付かれる,ということも勉強ですし,殴ったり噛み付いたりすれば何故いけないのか,相手はどんな風に思うのか,ということも知っていく必要があります。そんな事件があったときは,「コミュニケーション指導の好機到来!」と言わんばかりに話して聞かせてあげるのが大切ですよね。「殴っちゃ駄目!」という前に,「殴りたいほど腹が立ったんだね!でも殴られた相手はきっと痛かったよ!」と本人の気持ちに同調しておいて尚かつ,相手の気持ちにもなれるように話すことを心掛けたいと思っています。その上で痛みを与えたことに対して相手に謝ることが出来ると,危害を加えることに対して一呼吸置いて考えるようになるかもしれません。今日は子育て真っ最中のカミさんを横目で見ながら,こうすればいいのに,と他人のような顔で見ている自分を反省
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