夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

通級児童在籍校訪問

2012-10-05 09:01:19 | 教室経営
 本校の運動会も終わり、各学校でも秋の行事に向けた準備が始まっているようですね。本校も来月の学芸会に向けて既に始動しています。そんな中、授業参観のシーズンを迎えました。昨日から少しずつ在籍学校巡りを始めています。守山区にいたときは、7年の間に必死で「種」をまき続けた甲斐があって、通級担当者が行事や授業を参観にやってきてそこで啓発活動をしていくことは定着しました。全ての学校ではなかったけれど、殆どの学校で在籍学級の子どもたちに向けて行う啓発・紹介は、絶大な効果を発揮してきました。特別支援教育総合研究所の研究協力として、資料まで出させていただいたほど、通級児童とその在籍学級児童達に、とても良い関係を築くことが出来た実践をしてきました。各学校の管理職の先生方も、私がやってくるのを「当たり前」として位置づけ、受け入れていただけるようになっていました。今年からいよいよ緑区にも新しい風を吹き込むべく、活動を始めました。こちらの方には新卒時代にお世話になった先生や、港区時代に同僚だった先生など、知り合いが多数いらっしゃいます。きっとスムースに事が運ぶことでしょう。などと思った私が浅はかでした。
 事前に担任の先生と啓発活動についてお話ししておけば、と簡単に考えていたら、相手校の管理職から「待った!」が掛かりました。「保護者がたくさんやってくる参観日に紹介するのは良くないんじゃないのか?その子(通級児)だって恥ずかしいだろう。」と仰る。
 特別支援教育を「恥ずかしいこと・いじめの対象」と考えている管理職はまだまだたくさん存在する。それは特別支援教育がどんなものなのかが全く分かっていない証拠であり、興味もないということがよく分かる言葉である。つまり、管理職本人が「障害はかわいそう」「障害児は勉強が出来ない」「障害児は『普通』ではなく隔離された存在」と思っている場合が殆ど。そしてそんな差別・偏見を嫌と言うほど就職してから見続けてきたのです。新卒の頃はそういった心ない言葉を平気で発する教員や周りの子どもたちに憤りを感じて、自分の学級の子どもを守るために、職員室で声を荒げて大げんかしたこともありました。「特殊教育をやっている人間は特殊なやつが多い」と陰口をたたく管理職は今でも山ほど存在します。しかし、私も丸くなりました。それが真実の社会の姿なのです。そういった意見がたくさん存在することもしっかり受け止めて、それでも自分の周りに集まる障害児とその家族のために、しっかりと啓発を続けていかなければならないと思うのです。「暢気・根気・元気」特別支援教育に携わるものの合い言葉のような三つの「気」。ゆっくりと浸透していけば、いつかは花も咲くでしょう。とにかく、緑区での啓発は始まったばかり。この学校にいる間に、どこへ行っても「あっ、こだまの先生だ!」と言われるように頑張ろうと思います。来週も出掛けるぞ~!!
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