晴走雨楽(せいそううがく) 風の又三郎

晴れている日は山やロードを走り、雨の日は音楽や楽器演奏しています。風の吹くまま、気の向くまま・・・。

マーチンギター D-28(1979年製) トップ材(スプルース)について考察 1367 / 木材【追記】

2018年09月30日 21時31分26秒 | 音楽・楽器
■本日(2018/09/30<日>)は、台風24号接近(午前中は出勤しましたが)午後からテレビを
観ながら先日、成清楽器工房で言われたトップ材について調べてみました。
 
★2025.02.15:追記【下段を参照してください】
 
■マーチンギター D-28(1979年製) トップ材(スプルース)について考察

 
 
◆成清楽器工房でD-28のネック診断とサドル調整
(弦高12F 6弦:3リ、1弦:2.5ミリ)


成清楽器工房 マーチンギター D-28 リペア (2018.09.22<土>)

その時、成清さんから、トップ、シトカスプルースは古く(経年変化)なると、
赤っぽく(茶色)に変化するが、このD-28は、黄色ぽく変化している。
ジャ-マンスプルースみたいですね。
それと、マーチンも10台に1台鳴るギターが有ると言われます。


◆プレーバック写真
▼懐かしい写真① ちょっと古く写真が汚れていますが・・・。

左がマーチン D-28(1979年製)、右がヤマハ FG350(1970年製)
マーチンが白い~!


▼懐かしの写真②(26年前?)

左がD-28、真ん中がヤマハ FG-350
マーチンは、ほとんど同じように(他の2台)焼けた色となっている。


◆カタログや音楽雑誌(主にマーチンのトップ材について)
▼東海楽器&マーチン カタログ (東海楽器がマーチンの販売代理店の時代) (771120)



販売店 カワセ楽器店(D-28を買った時<1979.12.19>のカタログ? 
ベストセラー“28” “ベリー グッド ベーシック スタイル”として他のギターの
良きサンプルになっております。

D-28 TOP  スプルース


▼マーチンカタログ (1979)



ドレットノート D-28

その豊かな深い低音の響きとクリアーな高音・・・、美しくしかもパワフルなサウンドはまさに
永遠のアコースティック・ギターとよぶにふさわしいモデルです。


▼アコーステック・ギター・ブック 創刊号 (1995.02.02発行)

アコーステック・ギター基礎知識 素材

表板 スプルース(ヨーロッパ ジャーマン、北米 シトゥカ)

木目、個体差あり


▼アコーステック・ギター・ブック日本のフォーク特集号 (2000.11.09発行)

基礎知識 2 アコーステック・ギターの材料

トップ材

ジャーマン・スプルース・・・音色はきらびやかである。
シッカ・スプルース・・・・・・日本語ではシトカと表示されることが多いが、発音はこちらがより正確。
立ち上がりの良いパンチの効いた音質が特徴。

※ちなみに、英語が得意な、家内(ギターの事は知りません)に何て読むの(発音)と聞くと。
Sitka Spruce (シッカ スプルース) と答えました。


▼マーティン・ヴィンテージギター・ガイド (2013.10.14発行)

BODY TOP (ボディ・トップ)



〇シトカ・スプルース
アメリカ北西/カナダ産のシトカ・スプルースがジャンマーン・スプルースに代わって
ボディ・トップ材として採用となる。
〇ジャーマン・スプルース
70年代初頭頃までのものに、ヨーロッパ産のジャーマン・スプルースが採用されたことで、
希少を高めている。


▼マーティン・ヴィンテージギター・ガイド2 (2014.05.14発行)



スプルースの基本



〇シトカ・スプルース・・・・・経年変化で赤褐色に変化する
音も硬質かつクリア。倍音成分はやや少なめの傾向。
〇ジャーマンスプルース・・・白めの材、見た目はイングルマン・スプルースとほとんど見分け
がつかいない。クリアで抜けの良い音を持つ。
〇アディロンダック・スプルース・・・音質はシトカに似るが、よりパワフル。
レスポンスもよい。一部高級モデルのみに使用。
〇イングルマン・スプルース・・・ほほ純白に近い白、音の傾向はシトカより柔らかめ、レスポンスのよさ。


▼ヴインテージ・ギター 丸ごと一冊 マーティン D-28 (2000.01.31発行)



〇マーティンD-28使用材の特性について

マーテイン社では、他にD-28の表板として、アルバイン・スプルース(別名
ジャーマン・スプルース)、スペシャルエデション・モデルにシダー、ラーチを使用した。

〇D-28年代別仕様変遷表

シトカ・スプルース


▼ザ・マーティン・サウンド (2005.08.10発行)

〇ドレッドノートの主なスタイルと素材解説







▼ゴールデン・エラーのきらめき (2012.02.07発行)

〇対談 : 大塚康一 × 染村哲也



【大塚】
木目のきれいさからいうとイングルマンとかが好きだけどね。
あと、経年変化で焼けた時の色が、シトカだと茶色になってしまいますけど、アドィロンダック
はレッド・スプルースというくらいで、ちょっと赤みの飴色というんですか、いい色となりますね。
イングルマンはどちらかというと黄色くなりますね。
今はヴィンテージ系のモデルにはトナーで同じような色をつけていますよね。



▼マーティン プレーヤーズ タイム (2013.05.27発行)

〇D-28 ヒストリー



ボディー・トップ・マテリアル
フイニッシュ
トップ材の塗装仕上げはナチュナルの他に、写真左からヴィテージトナー、エイジングトナー、
サンバーストの3種類の仕上げ方法がある。



◆マーチンD-28(1979年製) × マーチンD-18(1974年製)比較
▼D-28

黄色っぽい

▼D-18

少し赤っぽい

※カメラ(写真)だと色の違いが・・・。


▼2本比較 (左:D-18、右:D-28)








※トップの色の違いが分かりますか?


▼D-76(1976年製)のトップは、 経年変化で赤褐色に変化しています。



★シトカ・スプルースは、茶色く変色、ジャーマン・スプルース、イングルマンは、
黄色く黄金色に変色するのですね。
さて、皆さんのマーチンギター D-28(1970年代)トップの色、経年変化後は、
 何色ですか、教えてください~♪。


★2025.02.15【追記】
<自然光でD-28とD-18のトップの色を比較>





<参考に木材の雑誌>
アコースティックギター・マガジン
2011年9月11日発行 定価2,100円
(2022.08.01 アマゾンで購入 3,780円 高かった)
アコギ・ライフを100倍楽しむための
木材 徹底ガイド


●木材カタログ


(スプルース)




(ローズウッド)




(マホガニー)


(エボニー)


●木材の基礎知識
含水率・密度
自然乾燥・人工乾燥
トップ・バック


アディロンダック・スプルース
国産材はギターに使われない
センター・ブックマッチ


コピーはこの辺で。
コメント (10)
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