ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

第1ヤイラギダム

2022-06-02 23:00:00 | 熊本県
2022年5月21日 第1ヤイラギダム

第1ヤイラギダムは熊本県天草市魚貫町の桜川水系桜川にある天草市水道局が管理する上水道用水目的の重力式コンクリートダムです。
旧牛深市では昭和30年代半ばより水道整備が進められ、同市初の上水道水源として1965年(昭和40年)に完成したのがヤイラギダム(現第1ヤイラギダム)です。
1971年(昭和46年)には当ダム直上に第2ヤイラギダムが完成、さらに1985年(昭和60年)の第2ヤイラギダム嵩上げにより両ダム合わせた有効貯水容量は75万5000立米となりました。
両ダム計日量最大4960立米の取水が可能で、現在も牛深地区最大の上水道水源となっています。

徒歩でダム下に行けますが、樹木が密生しご覧のような状態。
まともにダムの全景を撮ることはできません。


ダム下にはハンドルと小さな機械室。
ダムから浦越浄水場へ水を送るための操作機器となります。


何とか堤体を撮ろうと試みますが…。


これが精いっぱい
クレストにローラーゲート1門を備えています。


天端は立ち入り禁止。


昭和40年前後のダムらしく管理橋はゲート上を跨ぎます。




ダムの右岸を通る市道わきの竣工記念碑。


上流から遠望するも全景は望めず。


2686 第1ヤイラギダム(1825)
熊本県天草市魚貫町
桜川水系桜川
19.5メートル
47メートル
168千㎥/130千㎥
天草市水道局
1965年

第2ヤイラギダム

2022-06-02 19:00:00 | 熊本県
2022年5月21日 第2ヤイラギダム

第2ヤイラギダムは熊本県天草市魚貫町の桜川水系桜川にある天草市水道局が管理する上水道用水目的の重力式コンクリートダムです。
旧牛深市では昭和30年代半ばより水道整備が進められ、1965年(昭和40年)に桜川にヤイラギダム(現第1ヤイラギダム)が竣工、次いで1971年(昭和46年)に同ダム直上に建設されたのが第2ヤイラギダムです。
その後1985年(昭和60年)に嵩上げ再開発が行われ堤高は旧来の28.8メートルから36メートルに、堤頂長は67メートルから90メートルに、有効貯水容量は30万立米から62万5000立米へと増大しました。
ヤイラギ第1第2ダム合わせて日量最大4960立米の取水が可能で、現在でも牛深地区最大の上水道水源となっています。

ダム下から
自治体管理の上水ダムらしく洪水吐はクレスト自由越流頂1門だけ。
嵩上げの痕跡は見えません。
下流の第1ヤイラギダムと一体運用され取水された水は第1ダム湖に送られます。




エンドシルに乗っかる小さな流木。


右岸側ダムサイト中段に駐車場スペースがあり記念碑が2基並んでいます。
こちらは1971年(昭和46年)当初の記念碑。

こちらは1985年(昭和60年)の嵩上げ再開発竣工記念碑。


ダムの両側はカドになっています。


高い位置から。


天端は立ち入りできません。
総貯水容量は63万8000立米。


下流の第1ヤイラギダムから遠望。


こちらは上流から遠望。

ダム便覧では再開発竣工を竣工年度としています。
ならば正式には第2ヤイラギダム(再)とするのが妥当ですね。

2687 第2ヤイラギダム(1824)
熊本県天草市魚貫町
桜川水系桜川
36.1メートル
90メートル
638千㎥/625千㎥
天草市水道局
1971年竣工
1985年嵩上げ再開発竣工