演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

Ⅲ-2

2009年04月12日 23時57分57秒 | 
なんのことはない、連作の詩の一部でした。

長い闇を通り抜けてきてみると
そこは、また、闇だった
あんなにも輝いて見えた
ネオンも看板も
コンビニエンスストアの灯さえも見えない
また、あの時のように声が
聞こえるのだろうか
重く冷たくなった体を
温度の感じられない道におろす

こんな闇の中でも
人の動く気配がする