真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

ふしぎなメルモ 8話

2007年02月04日 11時38分09秒 | ふしぎなメルモ
第8話「ママがかえって来た!」
 メルモのところにデーモンがやってきた、お母さんを連れてくるから、不要となったキャンディを渡すようにという。
 リボンの騎士と同じように、手塚先生が、やりたかった「ファースト」のメフィストを思わせるようなデーモンの登場、てっきり、そんな話になるだろうと思っていましたが・・・。

 デーモンは郎細工作りの名人にメルモの母親そっくりの人形を注文する、そしてヘビの魂をいれ、メルモの母親になることを命令する。
 約束の日に、デーモンは母親を連れてメルモのところへ来る、大喜びするメルモは、キャンディを返してしまう。
 かえるになったトトオと、赤ちゃんの、タッチは喜ばなかった、本能的に母親とは違うと感じていたからであった。
 母親と暮らし始めてみると、奇妙な、言動がメルモにも目に付き始め疑問に思い始めていた。包丁で手を切ったのに、血が出ていない、メルモは本当の母親では無いと悟った。
 これ以上、偽者の母親とは暮らせないと思ったメルモは、トトオとタッチを連れて雪の降る夜、家から逃げ出した、追ってくる母親、メルモたちは、謝って、「もろ」のような、深い竪穴に落ちてしまう。居ってきた母親もその穴に飛び込んでくる、近寄らないで、メルモたちに、自分が蝋人形であることを打ち明け、「あなたたちの本当のお母さんになりたかったという」。
 雪降る寒い夜、メルモたちは寒がる、蝋人形の母親は、自分の体に火をつけてメルモたちを暖める。
 ワレガラスから、穴の中で暖をとっていなかったら、助からなかったと告げられる。
そしてキャンディのビンが届けられたと、ビンを渡してくれた。届けてくれたのは、白い服を着た人と言われ、メルモは、神様が、届けてくれたのかしら、それとも・・・・・。

 スリラー転じて人情モノの話になった。
完全に、想像していた話とは違っていた。
 動画用紙には、動きをぶれないようにするため、タップというもので、動画用紙を固定するために、用紙の上に3つの穴を開けなければならなかった。タップの穴あけ機を使って穴を開けるのだが、これも面倒な作業で、手の空いたものがあけていたが、ほとんど外注の手塚プロでは、進行の仕事となっていた。そこで、動画用紙の卸店に納品するものに、すでに穴を開けといて欲しいと、交渉して、穴を開けといてもらった。
出演はメルモ、トトオ(かえる)、タッチ、ワレガラス、デーモン、男の子をやっつけろの回のナナメ、ブラ子のゼンゾウなど、蛙のトトオと赤ちゃんのタッチにも声優さんがついた。
作画監督が山本繁さん作画スタジオビッグ、背景アップルズ、仕上スタジオビッグとスタジオワークなど、進行が芝野達弥君でした。
コメント
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