真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

ふしぎなメルモ 10話

2007年02月06日 00時08分05秒 | ふしぎなメルモ
第10話 「ヘソガエルの秘密」
 同時進行をしていたので、演出大貫信夫さんの、この話が、引きつづいて、放送された。
太平洋の端っこにある、小さな島に、ヘソガエルがいるというテレビのニュースを見て、メルモとトトオ蛙、ワレガラス先生はその島に向かった。
 旅客機で行き、島へはセスナでワレガラス先生が操縦して行くという設定。

その島には集会があり、島民たちは、謎の仮面をつけた女に若返りの粉をかけてもらっていた。
 手塚先生は、アトムやジャングル大帝の時に、アメリカの放送局から言われた、黒人の描き方で、唇を厚く描くなとのことカラ、島の人たちの唇を。あえて、描かずにえがいた。だから、くちなしになっている。

秘密を探るために、集会に参加した、ワレガラス先生は、正体をなくして、戻ってくる、その肩には白い粉がついていた。そこで、メルモは、大人に変身して秘密を探りにいく。
そこでヘンリーという少年に出会い、説得して、秘密を聞き出す。 その島は、産業廃棄物の捨て場所として、火山の火口が利用されていた。そこに咲く、花の花粉が中毒を引き起こし、若返る気分になるというのであった。産業廃棄物破棄の秘密を守るため、島民をその花粉で考えないようにしているのだという。

 川でヘソガエルを探すメルモとトトオ、へそと思われたのは、いぼであることがわかり、がっかりする。

 ヘンリーが、仮面のヘンリーの母親にメルモたちのことをいいとめようとしたが、逆に、秘密を守るために、メルモたちを殺しに来るとつげに来る。

 セスナ機で島を逃げるメルモたち、火口に咲いている花のめしべを受粉させれば、花は枯れてしまうと考え、セスナ機の車輪で受粉を試み、成功させる、しかしセスナ機の古層から、また島に戻った。待ち構えたボーイにワレガラスはヘンリーの母の元へ連れて行かれる、ヘンリーの母は、中毒になって、死にかけていた、大きな病院に移せばよくなるといわれ、ヘンリーは安心する。

ワレガラス先生は、島民を集め火口にある、花の実を火をつけて焼くようにと指示をする。
それを見届けて、メルモたちは、島を去る。

ビデオ化されたときに、この話ともうひとつが、ビデオ化されなかった。理由はわからないが、この話の解説などを見ると花粉が、麻薬に関係あるような表記となっている。
 けしなどの花からのイメージで、麻薬とつなげるのであろうが、あえてそれを否定はしない、いやあえてそれとわかるように作っているのだが、どこにも、麻薬という言葉は使わないように、注意したと覚えている、だから、中毒、や毒性という言葉にしたように記憶している。
 言葉狩りの今、そんな気を使わないほうが、良かったのか、麻薬に対する、恐怖を教えるためには、もっと恐さを表したほうが良かったのかと、反省させられる、作品である。

出演、メルモ、ワレガラス、トトオ、ウィリー、ウィリーの母(仮面の女)、アナウンサー、ボーイ、
作画監督は山本繁さん、作画 スタジオジョーク、背景 プロペロンとアップルなど、仕上 スタジオビッグそれに中村厚子さんや宮本雅子さんなど、でした。
コメント
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