真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

ふしぎなメルモ 22話

2007年02月19日 12時04分08秒 | ふしぎなメルモ
22話 わたし求婚(きゅうこん)されちゃったァ!!

 海のトリトンは4月1日からの放送が決まっていた。
手塚先生から、半分をアニメーションスタッフルームというところに出すという話で、手塚プロでの仕事は、2週間で1本となっていたので、「海のトりトン」のスケジュールには、あまり問題はなかった。

 主導権は手塚プロにあるということと、今度はプロデューサーという肩書きだったので緊張もあった。

 アニメーションスタッフルーム側のプロディーサーがワンダースリーで制作を教えていただいた黒川さんであったが、なぜ、スタッフルームのカット表に虫のマークがついていたのか、そんなところに変な疑問を感じていた。
この話が放送されたのは2月が終わろうとしていた。

 お母さんが先生をしていた、中学校を、丘の上から見ていたメルモとトトオ、トトオが余りにも母親をなつかしがるので、メルモは、青いキャンディで変身し、お母さん代わりにトトオをなぐさめるが「お姉ちゃんじゃ、気分がでないや」などと言われてしまう。

 そこへ番長グループがやってくる。番長の近石昭吾はメルモを見て、教師だったメルモの母、渡先生と勘違いし、番長仲間と渡り先生と結婚する約束をしているので、「結婚の条件」を求めてきた。

 ワレガラス先生に相談するメルモ、「結婚とはなにか」の説明を聞く。そして難しい条件を言って昭吾にあきらめさせようとした。

 メルモは渡り先生の使いだと、昭吾に、まずお金を貯める、家を建てる、番長を辞める、という条件を伝えた。

 昭吾はあきらめるどころか、番長をやめ、新聞配達や、牛乳配達、お店の手伝いなどして、頑張り始めたのであった。

 昭吾の両親は離婚していた、昭吾を引き取った父親は、毎日飲んだくれていたのであった、その上昭吾が、働いているのを知って、金をせびった。喧嘩をして家を飛び出し、 雨の中昭吾は懸命に家を作り完成した。

 そんなようすを見ていたメルモは、ケーキを持って昭吾の作った家に行き、結婚式をすることを決意した。

昭吾の母親が父親のところへ来た、昭吾を心配してであった。

 結婚式を終わらせた昭吾は、結婚はなかったことにしても良いと言い出した。その条件はお母さん代わりに膝枕で、甘えさせて欲しいということであった。

 昭吾は雨の中で家を立てていたためか、高熱を出し病気になっていた、メルモは、昭吾の家に助けを求めに行った。

 両親は必死に昭吾の看病をした。気がついた昭吾に両親は優しく、「早くなおってね」と 言ったが、仲直りした両親を見て昭吾は、「これならいつまでも病気でいるよ」といって笑った。

出演 メルモ、トトオ、ワレガラス、近石昭吾、昭吾の父、昭吾の母、中学校の先生、番長仲間たち

演出は富野善幸さん原作からの脚本で、海のトリトンのチーフディレクターとなられるので、メルモ最後の作品担当でした。

声の出演 牧野和子さん、田の中勇さん、大竹宏さん、竹尾智晴さん、雨森雅司さん

作画監督 正延宏三さん、作画、スタジオジョーク
背景 水野尾純一さん(スタジオ・ビューグル)宮本清司さん
仕上げ 木のプロ、民話社 
進行は井出康道君でした
コメント (1)
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