第13話 「クリスマス・メルモ」
営業の西崎 弘文さんから良い報せが来ていた、「青いトリトン」が4月からの放送にきまりそうというのであった。
「青いトリトン」は1969年からサンケイ新聞に連載された手塚先生の漫画で、この10月、虫プロダクションのスタッフを借りて、パイロットフィルムを作り、虫プロ商亊営業の西崎さんが、メルモに引きつづいて、大阪朝日放送に売り込んでいたのであった。
そんな、喜びの知らせとは裏腹に、現場は、地獄の様相を呈していた。12回の放送で、何とか余裕ができるはずであったが、今回のクリスマスメルモと次回の話は、クリスマスの日と、お正月の話なので、遅らせるわけにはいかず、ほとんど平行作業で進ませており、ここさえ乗り切れば、少しは、スケジュールが取り戻せるのであった。
今回一クールが終わるに当たって、メルモ班では少し変更があった。スタジオジョークの代表者でもある、永樹凡人チーフディレクターが自分の会社の運営とメルモの総監督としての重圧と、無茶な貫徹続きで体調を壊し、これ以上続けられないという相談を前から受けていたのであった。
そこで手塚先生初め、正延宏三さん、山本繁さん、鈴木紀夫さんらと話し合い、2クール目からは、正延宏三さんにチーフディレクターをお願いすることになった。
手塚先生と演出家がカセットテープレコーダーに吹き込む、今までの方法も換えて、脚本家にシナリオを書いてもらうことになり、辻真先先生に交渉して、依頼することになった。
暮れの忙しい中、辻先生と手塚先生の打ち合わせは、手塚先生の手空きとなる時間待ちのため、深夜となることが多く、辻先生を待たせてばかりいたのであった。(ごめんなさい)
駅の改札口付近で、メルモは捨て子を発見する、駅員が連絡をとりに行っている間、メルモは、赤ちゃんを青いキャンディで大きくして事情を聞き、家に連れ帰ってしまう。
両親探しのため赤ちゃんから聞いた情報を元に、メルモは、あかちゃんの家を探すことにして、キャンディで変身、失敗して、猫犬になってしまう。途中今日がクリスマスイブであることを知る。
(サービスで、メルモとトトオがえるに諸人こぞり手をララララとうたわせたが、動物の鳴き声のクリスマスソングが流行った)
それらしい家を探し当て、赤ちゃんを連れて行き、そこが赤ちゃんタダオの家であることを確認する。置手紙で、親会社に仕事を切られたため、破産したことがわかり、メルモは大人に変身して親会社の社長を尋ねる。
社長を責めるが、社長は逃げてしまいメルモはボディーガードに痛めつけられてしまう。社長秘書に化けたメルモは、戻ってきた社長に、お酒に溶かしたキャンディを飲ませ、老人に変えて、自分は魔女だと脅す。泣いて謝る社長を元に戻してやると、改心した社長は、ガードマンたちに、タダオの両親を探すように言いつけた。
両親の情報を得た、メルモは、社長にワレガラス先生、先輩の、女番長ナナメさん、犬ビリケン、を連れて、タダオの両親松谷夫婦のあとを追う、ホテルのボーイから山奥へ行ったようだと情報を得て、ビリケンに追わせ、自殺をしようとしている両親を見つける。
タダオはスキーで両親の元へ降りて行き、赤いキャンディで赤ちゃんに変身する。
赤ちゃんの鳴き声に、松谷夫婦は気がつき赤ちゃんを拾い上げるが、それが自分たちの赤ちゃんタダオであることに気がつく。
これはきっと神様の思し召しと、親子三人強く生きていくことを誓うのであった。
この回では、アポロの歌のパイロットを利用しました。
出演、メルモ、トトオ、タッチ、ワレガラス、駅長、(桃屋のコマーシャル三木のり平を連想させるような)親会社の社長、その秘書、社長のガードマンABCD、
ガードマン4人の中に「ヘック・ベン」がゲスト出演している
ヘック・ベンは、ロンメル、メイスンとともに,映画スターのマスクをモデルにした三人の男のうちのひとりで、モデルは,今は亡き名優トム・タイラー。
デビューは「サボテンくん」であるが,いらい西部劇ずいて,かならず敵役にかおを出す。
「あらしの妖精」「○マン」「荒野の弾痕」「旋風Z」などに出演。
ナナメ、ビリケン、タダオ、ホテルのボーイタダオの父松谷、タダオの母、など
声優さんは、山本嘉子さん、永井一郎さん、増山江威子さん、野沢雅子さん、大竹宏さん、杉山佳寿子さん、加藤修さん、吉見佑子さん、矢田耕司さん。
作画監督、正延宏三さん、作画、岡田敏靖さん、この頃は、上の原の一軒家に引っ越されて一人で、原動画をかなりのカットこなしてくださいました。この方の動画を、チェックなさった、手塚先生が、「このひと、大変うまいですね、大切にしてください」といわれたのが印象に残っています。
そしてスタジオビッグ、とスタジオTAKE
背景がプロベロン、仕上げ スタジオビック、森沢芳恵さん、グループ名をスタジオ古留美とした古留美さん。
そして進行は吉岡優一さんでした。
営業の西崎 弘文さんから良い報せが来ていた、「青いトリトン」が4月からの放送にきまりそうというのであった。
「青いトリトン」は1969年からサンケイ新聞に連載された手塚先生の漫画で、この10月、虫プロダクションのスタッフを借りて、パイロットフィルムを作り、虫プロ商亊営業の西崎さんが、メルモに引きつづいて、大阪朝日放送に売り込んでいたのであった。
そんな、喜びの知らせとは裏腹に、現場は、地獄の様相を呈していた。12回の放送で、何とか余裕ができるはずであったが、今回のクリスマスメルモと次回の話は、クリスマスの日と、お正月の話なので、遅らせるわけにはいかず、ほとんど平行作業で進ませており、ここさえ乗り切れば、少しは、スケジュールが取り戻せるのであった。
今回一クールが終わるに当たって、メルモ班では少し変更があった。スタジオジョークの代表者でもある、永樹凡人チーフディレクターが自分の会社の運営とメルモの総監督としての重圧と、無茶な貫徹続きで体調を壊し、これ以上続けられないという相談を前から受けていたのであった。
そこで手塚先生初め、正延宏三さん、山本繁さん、鈴木紀夫さんらと話し合い、2クール目からは、正延宏三さんにチーフディレクターをお願いすることになった。
手塚先生と演出家がカセットテープレコーダーに吹き込む、今までの方法も換えて、脚本家にシナリオを書いてもらうことになり、辻真先先生に交渉して、依頼することになった。
暮れの忙しい中、辻先生と手塚先生の打ち合わせは、手塚先生の手空きとなる時間待ちのため、深夜となることが多く、辻先生を待たせてばかりいたのであった。(ごめんなさい)
駅の改札口付近で、メルモは捨て子を発見する、駅員が連絡をとりに行っている間、メルモは、赤ちゃんを青いキャンディで大きくして事情を聞き、家に連れ帰ってしまう。
両親探しのため赤ちゃんから聞いた情報を元に、メルモは、あかちゃんの家を探すことにして、キャンディで変身、失敗して、猫犬になってしまう。途中今日がクリスマスイブであることを知る。
(サービスで、メルモとトトオがえるに諸人こぞり手をララララとうたわせたが、動物の鳴き声のクリスマスソングが流行った)
それらしい家を探し当て、赤ちゃんを連れて行き、そこが赤ちゃんタダオの家であることを確認する。置手紙で、親会社に仕事を切られたため、破産したことがわかり、メルモは大人に変身して親会社の社長を尋ねる。
社長を責めるが、社長は逃げてしまいメルモはボディーガードに痛めつけられてしまう。社長秘書に化けたメルモは、戻ってきた社長に、お酒に溶かしたキャンディを飲ませ、老人に変えて、自分は魔女だと脅す。泣いて謝る社長を元に戻してやると、改心した社長は、ガードマンたちに、タダオの両親を探すように言いつけた。
両親の情報を得た、メルモは、社長にワレガラス先生、先輩の、女番長ナナメさん、犬ビリケン、を連れて、タダオの両親松谷夫婦のあとを追う、ホテルのボーイから山奥へ行ったようだと情報を得て、ビリケンに追わせ、自殺をしようとしている両親を見つける。
タダオはスキーで両親の元へ降りて行き、赤いキャンディで赤ちゃんに変身する。
赤ちゃんの鳴き声に、松谷夫婦は気がつき赤ちゃんを拾い上げるが、それが自分たちの赤ちゃんタダオであることに気がつく。
これはきっと神様の思し召しと、親子三人強く生きていくことを誓うのであった。
この回では、アポロの歌のパイロットを利用しました。
出演、メルモ、トトオ、タッチ、ワレガラス、駅長、(桃屋のコマーシャル三木のり平を連想させるような)親会社の社長、その秘書、社長のガードマンABCD、
ガードマン4人の中に「ヘック・ベン」がゲスト出演している
ヘック・ベンは、ロンメル、メイスンとともに,映画スターのマスクをモデルにした三人の男のうちのひとりで、モデルは,今は亡き名優トム・タイラー。
デビューは「サボテンくん」であるが,いらい西部劇ずいて,かならず敵役にかおを出す。
「あらしの妖精」「○マン」「荒野の弾痕」「旋風Z」などに出演。
ナナメ、ビリケン、タダオ、ホテルのボーイタダオの父松谷、タダオの母、など
声優さんは、山本嘉子さん、永井一郎さん、増山江威子さん、野沢雅子さん、大竹宏さん、杉山佳寿子さん、加藤修さん、吉見佑子さん、矢田耕司さん。
作画監督、正延宏三さん、作画、岡田敏靖さん、この頃は、上の原の一軒家に引っ越されて一人で、原動画をかなりのカットこなしてくださいました。この方の動画を、チェックなさった、手塚先生が、「このひと、大変うまいですね、大切にしてください」といわれたのが印象に残っています。
そしてスタジオビッグ、とスタジオTAKE
背景がプロベロン、仕上げ スタジオビック、森沢芳恵さん、グループ名をスタジオ古留美とした古留美さん。
そして進行は吉岡優一さんでした。