真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

ふしぎなメルモ 19話

2007年02月16日 10時11分53秒 | ふしぎなメルモ
ふしぎなメルモ 第19話 「メルモの初恋」

昨年企画したストーリーであったが、放送できたのは2月になってしまったお話でした。脚本は、辻先生ではなく、元虫プロ文芸課出身、手塚先生の信者、石津嵐さんが書いてくださいました。石津さんは、合うたびに「お前がしっかりして、先生を守ってくれなければ」と会うたびいつも激をとばしてくれました。演出も古沢日出夫さんが担当してくれました。

 メルモも結婚を夢で見るようになっていた、将来のお婿さんてどんな人なんだろう。

学校へ行く途中メルモとター子は上級生の藤村小学校大番長鉄腕大五郎、と子分A,Bの3人組にいじめられそうになる、そこを通りがかりの男性が助けてくれた。
 学校で朝礼のときに、その男性が新しく赴任された、音楽の野沢先生であることが紹介された。
 野沢先生にメルモはあわい恋心をいだき始めた。

授業の後メルモとター子は、野沢先生に結婚しているか尋ね独身であることがわかった。

野沢先生が落とした定期入れをメルモは拾う、定期入れを届けに野沢先生の家に行くと、野沢先生の家は病院であった。野沢先生の案内で病院を見学、胎教について説明を受ける。

 ますます野沢先生を好きになってしまった、メルモは、「渡メルモの姉」と名乗り「メルモがお世話になったお礼に」と音楽会に誘った。

{このシーンはわざわざ作ったシーンで、音楽会のあと二人は食事をするが、その場面で歌手が歌をうたっている、その歌は、天地真理さんの「水色の恋」で昨年の発表された曲で 作詞は田上えりさん 作曲は田上みどりさんでした

さよならの ことばさえ いえなかったの 白雪姫みたいな 心しかないわたし
遠く去って 行く人に 涙だけが ひとしずく ひとしずく とんでいくの

あのひとに さよならを 言わなかったの さよならは お別れの ことばだから
あなたのすがた あなたの声は いつまでもわたしの 想い出に

前にも説明したが、ヤマハ作曲コンクール第1回が1969年に始まった第2回目の「'70 作曲コンクール」が1970年11月5日 合歓の郷 屋内ホールで開かれ 「小さな私」作詞田上えり 作曲田上みどり 編曲生駒芳正 歌手藤田とし子 で発表された。

その曲を「水色の恋」と題名を換え、テレビドラマ「時間ですよ」で"隣の真理ちゃん"としてデビューしていた、 渡辺プロダクションの天地真理さん(本名斎藤真理埼玉県大宮市出身)がデビュー曲としてうたった。

「時間ですよ」第48回が放送された11月17日から、この曲「水色の恋」が歌われ始めていた。
「イメージを聞くなら。Midi http://www.dtmtown.com/fin/st_page/FiN~mizuiro.htm
など、 」にあります。

その後の天地真理さんの活躍は、チャンネルを回すとどこかに出ているというような活躍をなされ、その「水色の恋」のヒットにほんのちょっとお手伝いができたのかな、と喜んでいる。

今メルモはリニューアルされてしまった。このシーンは完全にカットされてしまい、そんな大切な思い出までも無視されてしまうことは、淋しい限りです。 }

 メルモは野沢先生がもうすぐ結婚することを告げられショックを受けた。

 野沢先生はター子にメルモの姉のことを尋ね、メルモには姉がいないことを知り、そのことをメルモに尋ねた。

野沢先生にメルモの姉のことを忘れさせるためメルモはキャンディを使い生まれ変わらせる。

 「細胞分裂のシーンは兼用することによって、作画カットを減らした。」

成長過程で、少年の野沢先生と鬼ごっこをしながら、家に送っていくメルモ青いキャンディを渡して分かれ、メルモは初恋にさよならする。

 翌日また番長にいじめられそうになるところを、また野沢先生に助けられる。その野沢先生から、昔遊んだメー子という女の子がメルモにそっくりだったことを思い出したと告げられ、野沢先生の心に自分が刻まれたことが判り、メルモは元気をとりもどした。

出演 メルモ、ワレガラス、ター子、藤村小学校大番長鉄腕大五郎、と子分A,B、野沢先生、校長先生、手塚先生、藤村小学校の生徒の皆さん、

声の出演、江角英明さん、原田一夫さん、山本嘉子さん、伊藤克さん、大竹宏さん、山下啓介さん、田の中勇さん、野沢雅子さん、吉田理保子さん。出番がなかったけど吉見佑子さんも来ていました。

作画監督、山本繁さん、作画 スタジオジョーク、背景 水野尾純一さん、宮本清司さん、
仕上げ木のプロ、スタジオリブ

進行は片山秀夫さんが担当してくれました。
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