歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

黄ばんだ写真

2012-03-16 23:45:50 | Weblog
それほど多くはないですが、私にはもうよくわからない人たちの写真が残っています。
戦災ですべて無くしているはずなので、
手元にあった数少ないものか、祖母が田舎で持っていたものでしょう。

子供のときというか、若いときには聞かされていても通り過ぎてしまうのです。
何度か古い、そのころでも黄ばんでいた写真を見ながら話を聞いたとは思いますが・・・。

亡父の若いときのは本とに数枚、数えられるほど。
母方のは以外に枚数があるので、環境が違ったためかもしれませんね。

どうやら、母は父と出会う以前に婚約していたらしい。
母の見合い写真(だと思う)と一緒に、相手らしい軍服を着た男性の写真が収められていた。
おまけに母の母(祖母)が、紹介してくれた親戚に感謝しなさいとか、その人「実さん」と良い家庭を築くようにという親心の手紙が同封してあった。

ずっと大切にとっておいたところを見ると、思い出は消えなかったのだろう。
この方は早いうちに戦死したといつか聞いた覚えがある。


あの時代にしては私の両親は結婚が遅かった。
昭和19年である。
まもなく戦災で丸焼けになったらしいが。


残っている写真は当時の生活や背景がしのばれるので、いつか掲載したいと思っています。

震災でも写真を探す方が目立ったが、自分のルーツ、自分がそこにいたという証明の証なのかもしれない。