歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

嬉しい知らせ

2011-11-09 00:01:38 | Weblog


本番まで、のこすところ二日。
最後の練習から帰宅すると、
心待ちにしていた知らせが届きました!

申し込みした時の予定では、通知が11月1日のはず。

郵便ポストを気にする毎日でした。
一週間、待たされる身には長い。


「社会貢献型後見人基礎講習」の受講資格者として選定されました。
基礎講習を受け、その後、3ヶ月間の講習が控えています。

働き蜂人生、最後に取り組む仕事としてやりがいもあり、やりたかったことでもあります。
どうやら定年もないらしい。
「2,3年とか期限を切られては困る。」と面接時に言われました。

そうですよね、担当したら被後見人の生ある限りですもの。
「身体の続く限り。」と答えました。

講習が本格的に始まるまではローニン生活です。
ウン、暗譜が出来ないなんて、言っていられないわ!


ア、「歌う介護士」でなくなっちゃうんですが、先行きが決まるまでお許し下さい。
「8」は私のラッキーナンバーみたいです。

雨の鎌倉さんぽ

2011-11-06 21:17:06 | Weblog





以前の勤務先の同僚たち5人と鎌倉散歩。
霧も煙り、小雨が時々降るあいにくの天気でしたが、1ヶ月ぶりに良く歩きました。

上から、もちろん鎌倉の大仏様。
銭洗い弁天の天井から下がる、ひょうたんと千羽鶴。
銭洗い弁天に入る遂道。
その昔の、ノミの後が残っています。
同じく、下の水天宮の錦鯉。
そして、扇ガ谷の遂道。
ここから、化粧坂を超えて弁天様の方へ出ました。

鎌倉を落とすため、新田義貞が通った道です。

遅い昼食を長谷で。
生シラスご膳を頂きました。
シラスづくしで美味!

行きも帰りも私だけが反対方向のため、長谷から江ノ電で藤沢へ。
心地良く疲れた一日です。


え?もちろん電車内ではコンサートの曲を聴きながら。
暗譜に励んでます。(笑)

11日の出演順、私は後半メインなのでお仕事帰りの方にも聴いていただけるかな?
楽屋をばらしてしまうと、
受付の引き受けてが確保できなかったためなんですけどね。

と、こんなフウに頑張っているのです。


声は音楽に奉仕する道具

2011-11-04 21:18:27 | Weblog


スペイン出身の著明なメゾソプラノ【テレサ・ベルガンサ】の公開レッスンを受講してきました。
18時からという「若い人向け」というか、音大の学生や研究生向けですね。
招待してくださる人があり受講できました。

レッスンを受けた人たちは大学院生から新国立オペラ研修所の学生。
4名の選抜された歌い手。

コンテのアリアでは、レチの表現がアリアよりも大切にして!と何回も。
そうなのです、レチでその人の性格や感情まで伝えなければいけないのですよ。
だから、難しい!
後の3名はソプラノ。
特に最後に歌った、倉本絵里さんは素晴らしかった!
透明な、耳に心地良いジルダ。

先生は、自分の声を大事にしなさい、自分に合ったオペラだけを歌いなさい、と繰り返し丁寧に話しておられた。

「声は音楽に奉仕する道具。そこに言葉がついていれば、言葉の表現をするの。」
「毎日の練習と努力に尽きるわ。」

そう、先生は、ご自分の声に合った役だけを歌ってこられた。
ロジーナ、ケルビーノ、ドラベッラ、カルメン。
特にロジーナは当たり役だったらしい。
聴けなかったのが残念。
他は歌曲である。
同じ世代の大歌手ミレッラ・フレーニ、自分に合ったオペラを選んで息長く歌い続けた人だ。
選べるだけの実力をお持ちだったとは思うけど。


マエストロベルガンサは私より一世代ちかく上の方。
その方が、遠くなく復帰すると誓われていた。
もちろん、今のご本人にふさわしい曲で。

願わくば、私も歌い続けていたい。

「声は与えられたものだから。」
そうも仰っていた。

学びは、刺激が強い!(笑)