明治乳業争議団(blog)

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明治は、放射能汚染に関する、食品一般ユニオンの緊急申し入れに回答拒否!

2012年02月08日 19時39分33秒 | お知らせ
食品一般ユニオン、(株)明治と団体交渉

 1月18日付で申入れ書にもとづいて、2月8日の団交で回答を求めた。

【申入れ書】

 前回、団体交渉時に提起してあります放射能汚染問題ですが、提起後も粉ミルクからセシウムが検出されており、事態は深刻であります。
 下記質問事項は口頭での質疑ですむ問題ではありませんので、書面提出をもって協議に付していきたいと思います。

   記

 貴社の学校給食用牛乳及び粉ミルクの放射能汚染が大きく報道されているが、以下の点への回答を求めます。
イ、 自社で原料の放射性物質検査は実施されていると報道されている、これに関して。
・自社検査を開始した時期について。
・検査している原材料名、製品名及び、検査方法と検査サイクルについて。
・報道によると貴社は、「暫定基準値以下の数値は公表しない」としているが、その理由は何か。又、貴社は「暫定基準値」以下なら絶対に安全と考えているのか。

ロ、 幼児用粉ミルク「明治ステップ」の放射性セシウム検出に関して。
・福島県のNPO「TEAM二本松」から、セシウム検出の通報があったにも関わらず、
情報を無視して二週間余も自主検査をしなかった理由と責任をどのように考えるか。
・貴社は40万缶の無償交換を発表しているが、実際に交換した缶数はいくつなのか。
また、交換して引き取った粉ミルクはどのように保管し、どのように処理するのか。
  ・貴社の発表によると「外気からの空気汚染」というが、使用していたフィルターの
汚染検査は行ったのか。
  ・汚染されているはずのフィルターの保管及び処理はどうなっているのですか。

ハ、 最も放射性物質の影響を受けやすい、乳幼児や子供たちに提供される粉ミルクや学校給食用牛乳などには、原料の厳しいチェックなど特段の注意が企業にも求められていると考えますが、貴社の認識を示してください。
以上

読者の皆様はどのように判断しますか。

【席上の内容】

会社
上記の申し入れに対し、求めていた書面での回答を準備せず、
貴労組に「答える必要はない」と判断している。

組合
放射能問題は、一個人組合員の問題で取り上げているのではない。
全従業員の生活基盤が侵される問題として回答を求めているこ
とで、組合に対しても真相を隠ぺいすることなのか。

会社
発言する個人の見解と聞いておく。

組合
団交の席上個人の意見ではない。組合員と多くの市民から寄せられている質問として 申し入れになっている。経営陣の責任を問われているがどうか。

会社
経営陣の責任は、一要素としては考えられる。

組合
この様な重大な質問に何も回答しないことは、企業行動憲章のなかに、「お客様と向き合う」、「企業の情報を開示します」と謳って いるが、自ら違反している。2月11日号の週刊東洋経済誌を示し、その内容を見ても各方面に何も応えていないことも憲章違反でな いのか。

会社
経済誌は初めて見る、内部文書ですね。答えることはしません。

組合
回答は拒否として受け止めていいのですね。

組合
重大な問題を回答もしないということは、不誠実も甚だしい。組合としては不誠実団交として判断しておくが、今一度この問題で団交を継続するので、次回上司には、文書で回答を求められたことを伝えることで団交を終了した。

団交に参加して

 会社に、危機管理の姿勢が一片のかけらも見受けられなかった。この企業は、市民にも市民団体にもジャーナリストにも何一つ応えようとしないことは、世間を敵に回していることがまだ気が付いていない。企業の社会的活動の責任を果たすことが出来ない浅野社長体制のもとで働く社員は、将来が危険だ。末期症状を迎えている現体制の改革を図るためには、経営陣の中で英断が必要でないかと強く感じました。
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