1月25日 BIZ+SUNDAY
北海道に新たな企業がやってきた。
売り上げ17億円の医療機器メーカー ユニシス。
注射針などを作っている。
注射針の検査をするのは女性従業員。
計画通り15人を確保することが出来た。
会社は当初 従業員を十分に確保できるか不安だったと言う。
(ユニシス 齋藤英也代表取締役)
「ものづくり 製造業が北海度は少ないということで製造業に人が集まるかどうか
どういうチャンネルを使って集めればいいか非常に悩んだ。」
人材を確保できたのは北海道が今年度から始めた支援策があったから。
その名もものづくりなでしこ。
女性に製造業への関心を持ってもらうことで新たな労働力につなげるのが狙いである。
(北海道 産業振興課 安本晶子さん)
「工場で働くというと昔のイメージだと3Kだとか体力がないときついとかそういうイメージがある。
正しいイメージを持ってもらうのが事業の狙い。」
いま製造業の現場ではIT化によって労働の負担が減り女性が働きやすくなっている。
そこで女性を対象に製造現場の見学ツアーを企画した。
さらに現場で働く女性を高校などに講師と派遣する出前授業を実施。
ものづくりの魅力を伝えることで就職先に製造業を選んでもらおうという狙いである。
実際に就職を決めた学生も出始めている。
「女性の方も働いているって聞いたので考えていたイメージと変わりました。」
女性に就職してもらおうと企業も新たな取り組みを始めている。
大手自動車部品メーカーのデンソー。
この会社が力を入れているのが女性が働きやすい職場づくりである。
トイレには従業員一人一人に専用のロッカーを設置。
化粧品などが置ける。
更衣室のセキュリティーも万全である。
「最初は男の人ばかりで汚いイメージが強かった。
とてもきれいな環境で働けているので昔のイメージは全くない。」
こうした取り組みによって入社を希望する女性の数は以前の3倍に増えたと言う。
(デンソー北海道)
「今後ともこれまでのように優秀な人材を確保し続けるためには女性の活用が不可欠。
もっともっと女性を増やしていきたい。」