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大豆の確保も・・・ 日本の食を守れるか

2015-03-24 07:30:00 | ビズ プラス

3月8日 BIZ+SUNDAY

大手商社 伊藤忠商事。
大豆の輸入戦略を指揮する大北昌彦課長。
暮らしに欠かせない味噌や醤油などの原料である大豆の確保が難しい状況になっていると言う。
牛肉の消費が拡大するなか牛のエサとなる大豆を中国が大量に輸入しているためである。
この日向かったのは輸入大豆を使う大手みそメーカー ハナマルキ。
中国の影響で調達が難しくなっている現状を副社長に説明した。
(伊藤忠商事 大北昌彦課長)
「中国が買った後に買うと言っても本当に残っていない状況なので。」
(ハナマルキ 副社長)
「中国によって価格が
 我々が高いものを買わざるを得ない時代がもう足音を立てえ来るような気がしてしょうがない。」
世界の大豆を飲み込もうとする中国。
その影響で日本とアメリカの関係が変わろうとしている。
かつて世界一の大豆輸入国だった日本。
そのほとんどをアメリカから調達してきた。
しかしいま中国が輸入を拡大しその量は日本の20倍を超える年7,000万トンに達する。
アメリカが中国への輸出にかじを切るなかで大豆の安定確保が難しくなっている。
日本の商社が新たな調達先として注目しているのが南米ブラジルである。
ブラジルに駐在する伊藤忠商事 前田憲哉さんが訪ねたのは
年間20億を売り上げ「大豆王」と呼ばれるブザットさん。
大豆を作っている畑の広さは東京ドーム5300個分。
しかしここにも中国が手を伸ばしていた。
(ブザットさん)
「俺の大豆は大半が中国向けだ。
 彼らはとても積極的だよ。
 偉大な買い手だ。
 俺たちは大歓迎さ。」
ブザットさんはアメリカや中国系の企業と大豆の取引を行っている。
大豆が世界でひっ迫する中で価格決定の主導権を握っている。
アメリカの企業から買い付けの電話が入った。
(ブザットさん)
「60㎏21,10ドルで受け渡しが3月と4月だね。
 こちらの考えは大体22ドル。
 21,5から21ドルの間なら話をしますよ。」
先に注文が入っていた中国系の企業に断りの電話を入れる。
「20,80ドル?
 それはまた安いな。
 また何かあったら連絡してください。
 ではまた。」
自分で決めた価格以外では売らない。
強気の交渉である。
(マルコス・ブザットさん)
「誰に売るかなんて決まりはない。
 みんな平等です。
 価格次第だね。」
前田さんは今後多くのライバルを抑え
大豆王に価格交渉で優位に立つ難しさを感じていた。
(伊藤忠商事 前田憲哉さん)
「中国企業を含めて競争はどんどん激しくなっていて
 新たなプレーヤーがどんどん出てきて
 そうなればなるほど僕らは買える機会は減って来るので
 危機は感じます。」 

 

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“食”に忍び寄る異変 震源地は“爆食中国”

2015-03-23 07:30:00 | ビズ プラス

3月8日 BIZ+SUNDAY


牛肉をめぐる争奪戦が世界で激化し値上がりにつながっている。
さらに牛のエサになる大豆の調達も難しくなっている。
味噌や醤油などが将来 充分に確保できなくなる恐れが出ている。
もしかしたら当たり前に食べているものが食べられなくなるかもしれない。
食をめぐる異変の震源は13億の人口を抱える中国。
きっかけは去年1月 中国政府が表明した食料政策の転換である。
人口の増加と経済成長による所得水準の向上から牛肉の消費が拡大。
国内の生産だけでは賄いきれず輸入額台に大きく舵を切ったのである。

牛肉の約6割を輸入に頼る日本。
その確保が難しくなるのではないかという危機感が広がっている。
牛肉を扱う商社  双日食料の池本俊紀部長。
主力商品は脂身の多いばら肉ショートプレートは牛丼やコンビニの弁当などに広く使われている。
これまでは安定して手に入れることが出来たが
中国の輸入拡大に伴い価格が上がり
必要な量を確保できない事態に直面している。
(双日食料 池本俊紀部長)  
「量を満足に買うことができない状況。
 日に日にひどくなる。」
この日 外食産業向けに牛肉を加工する業者に状況を説明した。
半年前は1キロ760円だったショートプレートが1、155円と5割も値上がりした。
(取引先)
「正直びっくりしました。
 ここまでとは。
 他国に買い負けて消費者に満足できる量が供給できなくなる時代が
 本当に来るのではないかと感じている。」
なぜ中国で急激に牛肉の輸入が増えているのか。
去年11月北京で開かれた食の見本市。
牛肉などの輸入拡大に政府が方針転換したことをうけ世界中のバイヤーが集まった。 
中国の1人あたりのGDPは消費が拡大するといわれる3,000ドルを超え
今や7、000ドルに達する勢いである。
食の西洋化が進み牛肉の消費が爆発的に増えている。
これまでほとんど牛肉を食べなかった地方都市でも消費は拡大いている。
北京から西へ500キロ 中国内陸部にある山西省の輸入牛肉を扱う加工場。
この工場ではオーストラリアから牛肉を輸入している。
加工が追い付かないため今年さらに施設を拡張する計画である。
牛肉の輸入で3億円を売り上げるバイヤー。
Q.牛肉がすべて中国に奪われてしまうと日本では心配しています
「それなら私から買えばいいじゃないですか。
 山西省に来ればいいわ。
 いくらでもありますから。」
中国で買い負ける状況が続く日本。
ショートプレートの確保が難しくなるなか
商社の池本さんが対策に乗り出した。
ショートプレートの代わりにこれまでひき肉用にしていた部位を使おうと考えたのである。
(双日食料 池本俊紀部長)
「食べたいものが食べられなくなることは絶対に起こってはいけない。
 それは非常につらいことだと思うので
 日本を守っていかなければいけないというのが私たちの使命だと思っている。


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夢の新技術“ゲノム編集”

2015-03-20 07:30:00 | ビズ プラス

3月8日 BIZ+SUNDAY


生命の設計図 遺伝子を自在に操作する技術ゲノム編集がいま企業の間で注目を集め始めている。
ゲノム編集はたとえば食料の分野では
腐りにくいトマトや
養殖しやすいおとなしいマグロ
伝染病に付いブタなどが作れるとされている。
これまでになかった商品が生まれることで新たなビジネスにつなげることが出来る。
ゲノム編集の産業化を目指して国もプロジェクトを立ち上げている。

中央大学理工学部 原山重明教授。
ゲノム編集で新たなエネルギーを生み出す研究を進めている。
ライトの下で育てているのは内部に油を蓄えている特殊な藻。
乾燥させると油を取り出すことが出来る。
自動車の燃料にも使えると言う。
「バイオディーゼル(バイオ燃料)がこれから出来上がるということになる。」
とれる油の量をどう増やすか注目したのがデンプンである。
でんぷんの量が減れば油が増えると考えた。
そのためにはデンプンを作る遺伝子の機能をなくす必要がある。
しかしこれまでは遺伝子を狙い通りに壊すことは簡単ではなかった。
薬品や放射線にさらし何万回に1回成功するかの低い確率で
成功は偶然に頼ったものだった。 
そこで原山さんが注目したのは狙ったとおりに遺伝子を壊すゲノム編集である。
遺伝子の配列を読み取り性格にターゲットを切り込む技術。
原山さんは1万を超える遺伝子の中からデンプンを作る遺伝子だけを壊すことに成功した。
油の量は1,5倍に増えた。
(中央大学理工学部 原山重明教授)
「生産性という意味でかなりの効果が期待できる。
 水分変わっていくと思う。」
この研究に注目しているのが自動車部品メーカーである。
デンソーでは6年後に油を大量生産する技術を確立したいとしている。
(デンソー 基礎研究所 福田裕章さん)
「ここからバイオ燃料をつくる技術を作り
 日本の国内に広げていって
 できれば日本の中の燃料は日本で確保するといった世界を作りたい。」
アメリカではゲノム編集の技術が実用化の段階に入っている。
ゲノム編集によって肉の量が増えた牛。
暑さに強く世界中で飼育されているが肉が少ないことが欠点だった品種。
そこで筋肉の成長を抑えるミオスタチンという遺伝子に注目。
ゲノム編集で切り込みを入れ働かなくした。
牛の肉は腰回りを中心に通常の2倍に増えた。
今後 アジアや食糧難に苦しむアフリカに売り込む計画である。
この牛を作ったベンチャー企業はいま新たな品種 “角の無い乳牛”を開発している。
角を切るための膨大なコストと手間を無くし農家の負担を減らすねらいである。
乳牛から取り出した細胞をゲノム編集。
そこにもともと角を作らない肉牛の遺伝を入れると角の無い乳牛が生まれる。
すでにイギリスの大手畜産会社から出資を受けているということである。
(バイオベンチャー企業 ファーレンクルッグCEO)
「もう時代は変わった。
 遺伝子は神秘的なものではなくなった。
 私たちの目の前には大きな可能性が広がっている。」


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逆境こそチャンス 被災地続々 ベンチャー

2015-03-06 07:30:00 | ビズ プラス

2月22日 BIZ+SUNDAY


震災直後に設立されたMAKOTO。
被災地のベンチャー企業を支援している。
100人以上の企業家に対し経営相談や資金調達を行ってきた竹井智宏さん。
漁業や農業など既存の産業が大きな打撃を受けた被災地。
竹井さんはこの逆境を新しいビジネスを生み出すチャンスととらえている。
(MAKOTO代表理事 竹井智宏さん)
「今 東北は分岐点にいる。
 生まれ変わる東北を私たちは作る。
 今のチャンスしかない。
 今のチャンスに全力を尽くしていくことが必要。」
MAKOTOによってこれまでにないビジネスが被災地に生まれている。
たとえば寝たきりに近い人でも楽に移動できる足こぎ車椅子。
高齢化社会の新たなニーズにこたえるビジネスである。
将来を担う1、000人のIT技術者を被災地で育成するプロジェクトも始まっている。
若手のエンジニアが地域の子どもたちにアプリの開発を指導している。
(イトナブ代表 古山隆幸さん)
「たくさんの思い 夢 希望を残したまま亡くなった方がたくさんいる。
 だからこそ自分たちが変えられるところを変えなきゃいけない。」
2月 MAKOTOは企業家を応援するイベントを開催した。
竹井さんが大切にしているのが人と人との新しいつながり。
壇上にのぼったのは震災後事業を始めた企業家たち。
ビジネスにかける熱い思いを語った。
(福島・いわき市の企業家)
「私の実家の製氷会社は津波で流され
 父親も流されました。
 元通りになってしまったら復興にかけた5年10年はロスだと思って
 どうせかけるのであればさらに良くなった副島 東北 日本を作りたい。」
客席を埋め尽くした700人の聴衆。
その中には企業家に投資したいと考える人も数多くいた。
「私自身も今日 感染した。
 社長の意気込みに観戦したみたいなそんな感覚を受けた。」
「情熱の塊のような人が集まっている。
 来てよかった。」
震災によって失われた多くの命。
人と人のつながりをもう一度取り戻したいという思いがイノベーションを支えている。
(MAKOTO代表理事 竹井智宏さん)
「いろんな人たちにここに参集していただく。
 その中から新しい結合 機運を生んで次につなげていく。
 もっと目指す先は遠くにある。
 これは一個の通過点に過ぎない。」

 

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逆境から生まれた震災イノベーション

2015-03-05 07:30:00 | ビズ プラス

2月22日 BIZ+SUNDAY


震災が起きる前 被災地を支えていたさまざまな産業は
原発事故や津波によって壊滅的な打撃を受けた。
そうした既存の産業を取り戻そうという動きとは別に
これまで被災地になかったビジネスを生み出す挑戦が始まっている。

いま福島で新たな産業が生まれようとしている。
ロボット産業。
仲間とともにロボットの開発会社を立ち上げた馬場法孝さん。
人間が立ち入れない過酷な災害現場に遠隔操作で入ることが出来るロボットの試作機が間もなく完成する。
(アイザック 馬場法孝さん)
「ちょっと感動した。
 ここまで来るとは思わなかった。」
何故ロボット開発なのか。
多くの住民に避難生活を強いることになった東京電力福島第一原発の事故。
廃炉作業に欠かせないロボットを自分たちの手で作りたいと考えたのである。
ふるさとを取り戻したいという思いが生んだイノベーションである。
(アイザック 馬場法孝さん)
「避難されている方もいる。
 そういう思いは続いているからそれを受け継ぎながらロボットをやる価値がある。
 地元で地元の人間がやるのはすごく重要だと思う。」
副島では下請けからの脱却というイノベーションも起きている。
震災前 大手企業の下請けとして原発で使われるタンクを作っていた鉄工所。
津波によってすべての機械が壊れた工場。
タンクの受注も無くなり倒産の危機に追い込まれた。
(会川鉄工社長 会川文雄さん)
「今までの受注先が無くなるからおさめるもの作るものが無くなる。
 企業を存続するか考えた。」
倒産の危機をどう乗り越えるか。
これまで下請けとして部品を納品するだけだった会川さん。
自ら製品を開発する自立した企業に生まれ変わろうと考えた。
ふるさとを取り戻すためロボットを作る。
70年続いた下請けからの脱却を決めた。
(会川鉄工社長 会川文雄さん)
「皆さんから“会川鉄工がロボット出来るはずない”と否定された。
 勉強して“ロボットでやるんだ”と声を高々にしたら徐々に。」 
会川さんがいま開発しているのは山林火災が発生したとき人に代わって現場に行けるロボット。
その名も“がんばっぺ1号”、。
さらにf改良をすすめ将来は廃炉作業に役立てたいと考えている。
会川さんのように下請けを脱却しロボット開発に取り組む企業がいま増えている。
副島にこれまでになかった新しい産業が生まれようとしている。
(会川鉄工社長 会川文雄さん)
「福島の企業集団がロボット産業として雇用を生み日本、海外までロボットを売る。
 それで初めて我々の計画が実現する。
 “福島変わったね”“すごいね”と言われるように努力したい。」
震災後 被災地を埋め尽くした大量のがれき。
このがれきを処理する中で生まれたイノベーションがある。
それはこれまでになかった新たな技術である。
100万トンのがれきが発生した岩手県釜石市。
海水に使った瓦礫は塩素を含んでいるため
燃やすとボイラーの一部が壊れてしまうという問題を抱えていた。
これを解決しようと動いたのがボイラーメーカーの野上和利さん。
(ビー・エス・ティ 事業部長 野上和利さん)
「塩素が水蒸気と反応しボイラーをいためる。」
ボイラーが壊れればがれきの処理が滞り復興が遅れてしまう。
野上さんは試行錯誤を続けた。
そして発案したのがボイラーを3分割する方法。
ボイラーがいたんでもそこだけ交換すれば済む。
修理に時間がかからないためがれきの処理が滞ることがない。
しかしさらなる課題が。
がれきに含まれるケイ素という物質が燃えるとボイラーにこびりつき燃焼効率が著しく下がるのである。
野上さんはこの課題にも取り組んだ。
ボイラーの試作を繰り返しケイ素がこびりつかないよう内部の構造を作りかえることに成功した。
がれきと格闘する中で生まれたイノベーションである。
(ビー・エス・ティ 事業部長 野上和利さん)
「不可能なものに挑戦するのがとても大事。
 私たちは人がしないことに挑戦する使命を持っている。
 責任感がたきつけられた。」
この新しい技術はいま巨大なビジネスを生み出そうとしている。
東南アジアの大国インドネシア。インドネシアは国産のパームオイルを取る際に出る大量の廃棄物の処理に長年悩んできた。
廃棄物にはがれきと同じ塩素とケイ素が大量に含まれているためボイラーで燃やすことが出来ずにいた。
そこで白羽の矢が立ったのが野上さんのボイラーだった。
(インドネシア技術評価応用庁 エルラン上席研究員)
「ボイラーは我が国の問題解決の助けになる
突破口のひとつとして期待している。」
インドネシア政府は野上さんのボイラーの購入を検討していて
実現すれば1500億円の巨大ビジネスとなる。
(ビー・エス・ティ 事業部長 野上和利さん)
「がれきで技術を蓄積しそれを基に世界に出る。
 発想の転換によって震災をチャンスにとらえた。」



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地方に中国人観光客を呼び込め!

2015-03-04 08:00:00 | ビズ プラス

2月22日 BIZ+SUNDAY

 

漁業の町 三重県鳥羽市。
観光バスでやってきた中国人観光客のお目当ては海女さん。
海に潜る姿を目の前で見ることが出来る。
何故海女さんが受けるのか。
理由はその珍しさ。
実は女性が素潜りをする海女漁は日本と韓国だけに伝わるもので世界的に見ても珍しい漁法である。
「とても感動しました。
 私たちは寒くて上着1枚脱げないのに。
 海女さんは冷たい海に潜るんですから。」
「珍しいです。
 酸素ボンベをつけずに潜るんですね。」
昼食は海女さんが振舞う伊勢海老やハマグリ。
とれたての海の幸はゴールデンルート(東京、富士山、京都など有名な場所)ではなかなか食べられない味である。
「海の近くでおいしいものを食べられるのはめったにない。
 海女さんの生活も見られて本当に素晴らしい。
 超一流だ。」
一方 中国でいま大きな問題になっている大気汚染に目をつけたツアーもある。
神奈川県川崎市 京浜工業地帯の夜景を楽しむツアーである。
日本人にまじって最近中国人の姿が見られるようになった。
1960年代 公害が深刻化した京浜工業地帯。
様々な対策を打つことで取り戻した美しい夜景が多くの中国人に希望を与えている。
「環境保護に力を入れている日本はすごい。」
「楽しかった。
 いつもは観光客が多い場所に行くが今回は日本の違う一面が見えた。」
専門家は地域にある当たり前のことにこそ中国人を呼び込むヒントが隠されていると話す。
(JTBグローバルマーケティング&トラベル 吉村久夫取締役)
「どの地域でもそこならではの良さというものが
 住んでいる人には当たり前のものが
 海外の方にはすごく新鮮に映るというものがある。
 地域には地域の良さというかそれぞれの地域の持ち味というものがある。
 その部分を見たいとお客様は思っている。」

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クラフトビール人気 その理由は

2015-02-22 10:00:08 | ビズ プラス

2月8日 BIZ+SUNDAY


クラフトビールとは地域の醸造所で作る高品質なビールのこと。
ビール系飲料の出荷量は年々減り続けているが
クラフトビールはここ10年で3倍近くに増えている。

都内で開かれた ニッポン クラフトビア フェスティバル。
全国21か所63種類のクラフトビールが勢ぞろいした。
クラフトビールが人気の理由は
赤 黄色など様々な色や香りの個性豊かなビールが増えたことにある。
選ぶ楽しみが広がり
これまでのビールに飽きた消費者の心をとらえている。
「クラフトビールの良さは香り。」
「いろんな味がそれぞれにある。」
「地域で飲むのも楽しい。」
「ビールの好きな人が増えそう。
 飲みやすいのがあれば。」
特にビール離れが進む20代~30代の若者の間でブームとなっている。
(ニッポン クラフトビア フェスティバル 吉田茂実行委員長)
「前までは本当に限られた方だけだった。
 一般の方に広く浸透してきてビジネス的にもファンの支持にも追い風だと感じている。」
クラフトビール人気のもうひとつの理由は品質の向上である。
埼玉県三芳町 19年前ビールづくりを始めた会社。
地元のサツマイモを原料に生産を始めたが当時は知識や経験もなく味にバラつきがあった。
どうすれば味を安定させることが出来るのか。
ビールの本場ドイツから職人を招き基礎からビール作りを学ぶことにした。
ようやく安定したビールの味。
しかし本場ドイツのクセのある味だったため日本の消費者には受け入れられなかった。
会社は廃業の危機に追い込まれたがそれでも職人たちはあきらめなかった。
日本人の好みに合わせるため原料や製造方法を見直し続けたのである。
そして8年後 ついに日本人好みのビールが完成。
売上は年々伸び続けているが品質を高めるための挑戦はいまも続いている。
(コエドブルワリー 朝霧重治社長)
「これで満足しているわけではなく
 もっと方向を変えると新製品だったりリニューアルとか大きく変わるときはある。
 我々がおいしいと思うものを
 どんなんだろうとブラッシュアップしていく。
 こういうのが日本のものづくりの素晴らしいところ。」


 

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コンテンツ輸出大国 韓国 強さの秘密

2015-02-20 07:30:00 | ビズ プラス

2月8日 BIZ+SUNDAY


民主化と市場の開放が進むミャンマー。
海外から様々な商品が輸入されるようになっている。
なかでも目立つのが韓国の商品。
購買意欲を刺激しているのが韓国のドラマである。
女優のメイクやファッションがミャンマーの女性たちをとりこにしている。
化粧品店にはドラマで使われた韓国の商品が並び爆発的に売れている。
「韓国ドラマの女優はきれいで憧れます。
 韓国ブランドを使えば私も女優みたいになれる気がします。」
ミャンマーに食い込む韓国。
その強さの秘密はどこにあるのか。
韓国で最も海外にドラマを輸出しているテレビ局 SBS。
2014年の番組輸出奥は80億円にのぼる。
輸出されるドラマは1カットずつ細かくチェックされる。
国によって文化や宗教の違いがあるからである。
たとえば放送するのが難しいキスシーンはアジア輸出版ではカットした。
こうした取り組みで東南アジア全域に番組の輸出を実現している。
韓国では番組の輸出は国家戦略に位置付けられている。
(韓国コンテンツ振興院 放送産業チーム長 ソン・イムギョンさん)
「韓国は人口が少ないため国内市場だけでは限界がある。
 優れたコンテンツを制作して海外でヒットすれば韓国のイメージが上がり
 企業が海外に進出しやすくなり経済発展につながる。」
国は番組の輸出を促進するためにテレビ局の支援を行っている。
すぐれた作品には3,000万円の助成。
テレビ局は安い価格で番組を輸出できる。
さらに国は輸出先に人気タレントを連れて行きPRイベントを開催。
合わせて韓国製品を展示しイメージアップにつなげようとしている。
(SBSコンテンツハブ グローバルチーム長 キム・ヨンファンさん)
「今の還流ブームが出来るまで放送局、俳優、政府機関
 様々な人がたくさんの努力をしてきた。
 日本は韓国に追いつけませんよ。」
一方 ミャンマーで韓国に後れを取っている日本も動き始めている。
日本をPRするイベント。
日本政府が日系企業に呼びかけ30社以上が参加した。
官民一体で取り組むのは初めてのことである。
(樋口建史ミャンマー大使)
「企業にとって投資・進出の対象国としてだけでなくミャンマーには5,100万の人口がある。
 大きな消費市場としても魅力的な存在。」
日本に親しみを持ってもらう切り札はミャンマーで放送が始まる「あまちゃん」。
女の子が主人公のこのドラマで若者の心をつかもうという戦略である。
初めて見る「あまちゃん」に若者たちの反応は上々。
来場者は4万人。
韓国に追いつけるか
日本の挑戦が続く。
「面白そうなドラマね。」
「放送されたら必ず見るわ。」
(樋口建史ミャンマー大使)
「日本のコンテンツに日常的に触れることによって日本に対する距離感が縮まり親近感が増す。
 それが企業の進出・ビジネスチャンス展開にとって土作りになる。
 その上に豊かな実りが期待できる展開になる。」

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アジアの若者を取り込め!日本企業のイメージ戦略 

2015-02-19 08:00:00 | ビズ プラス

2月8日 BIZ+SUNDAY


インドネシアの首都 ジャカルタ。
東南アジアでも特に成長著しい国である。
人口2億5,000万人の3割が二十歳未満の若者。
日本人を見ると決まって言うのが
「WAKU WAKU JAPAN」。
インドネシア最大の有料放送局では世界各国から買い付けた番組を184チャンネルで放送している。
そのひとつがWAKU WAKU JAPAN。
日本の番組だけを放送している。
1年前に始まったWAKU WAKU JAPANは日本のドラマや情報番組など現地の言葉で24時間届けている。
4世代9人家族のWAKU WAKU JAPANを見ている家庭。
見ていたのは日本でかつてヒットした恋愛ドラマ。
「主人公の2人は最初はけんかしていたけれど好きになったのよ。
 ちょっと待って。
 ママはこのドラマに夢中なんだから。」
「ぼくは『仮面ライダー』が好きなんだ。」
WAKU WAKU JAPANをきっかけに家族は日本びいきになったと言う。
「テレビはソニーだよ。」
「ドラマで見た女優のファッションがオシャレで
 まねをしたくでユニクロを買いました。」
現在250万世帯が契約するこのチャンネルは日本企業のイメージ戦略にも使われている。
(WAKUWAKU JAPANを運営 スカパーJSAT 田中晃取締役)
「日本の企業 スポンサーのニーズ
 アジアにでていくときに企業、自治体がプロモーションの場を求めている。」
たとえばJリーグ中継。
放送をきっかけに人気を集めたのがガンバ大阪である。
メインスポンサーのパナソニックはガンバ大阪の人気にあやかり
会社のイメージアップにつなげようとしている。
(インドネシアパナソニックグループ 菅沼一郎代表)
「パナソニックにとってアジアは戦略市場でありインドネシアは大きな大事な市場。
 スポーツをブランドイメージ構築の手段として使いたい。」
企業がイメージ戦略に使うのはテレビ番組だけではない。
日本発のアイドルグループ JKT48。
若者に絶大な人気を誇っている。
アイドルグループをイメージ戦略に使っているのは菓子メーカーの江崎グリコ。
同じ日本生まれであることを強調し売り上げを伸ばそうとしている。
(グリコインドネシア駐在員 田崎圭さん)
「JKT48とターゲットが全く一緒。
 グリコも日本のブランドというのを伝えたい。
 それをJKT48に託している。
 自分たちの身近な存在。
 ポッキーもそうありたいと思うのでそれを彼らに伝えてもらっている。」
40年前にインドネシアに進出した江崎グリコだが売り上げが伸びず苦戦していた。
似たような商品が多く存在感を示せずにいたのである。
(グリコインドネシア駐在員 田崎圭さん)
「韓国の商品は私たちの商品と一緒のようにおいしい。
 『このお菓子って何?』と言われた時に日本という信頼はあっても
 食べたらハッピーになるカッコイイというイメージは当時は無かった。」
そこで商品の品質だけでなくイメージで他社に差をつけようと考えた。
JKT48をCMに起用。
商品は10代の心を一気につかんだ。
「CMを見ると大好きなアイドルがこのお菓子を食べているので自分も食べたくなるの。」
江崎グリコのイメージ戦略のターゲットは10代だけではない。
ワゴンから降りた宣伝部隊はいきなり企業のオフィスに突入。
ターゲットは20代の女性たち。
将来母親になったとき子どもに商品を食べてもらう狙いである。
「このお菓子はCMで見たわ。
 面白いわよね。」
「JKT48が食べているのを見るとおしゃれだなって思うわ。」
「このお菓子を食べれば私たちもおしゃれよ。」
会社の売り上げはわずか2年で10倍に増えた。
(グリコインドネシア駐在員 田崎圭さん)
「企業1社では無理。
 ひとつの国のイメージ、あこがれをつくるのは。
 JKT48を推して友達どうしの楽しさを伝えるように
 日本のコンテンツの楽しさでみんなで攻めていかないと絶対に無理。」

 

 



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“日本人に和食の良さを”企業の取り組み

2015-02-18 07:30:00 | ビズ プラス

2月8日 BIZ+SUNDAY


和食に欠かせない味噌。
みそにロックを聴かせることでおいしく熟成させようと味噌蔵の中にロックを鳴り響かせる。
“お酒にクラシックを聴かせるとおいしくなる”ということにヒントを得たというこの味噌。
ターゲットは和食離れが進む若者たちである。
都内で行われていた試食イベントにはロック好きの若者たちが大勢訪れていた。
「味噌汁は実家に帰らないと飲まない。」
「ロックを聴かせた方がおいしい。」
「これを機に自分で作って。」
(マルコメ広報部 須田信広部長)
「和食が無形文化遺産登録と言う追い風はあるが現状はまだまだ厳しいと思うので
 その中で若い方に対してもっとみそに関心を持ってもらえたり食べていただきたい。」
東京中央区にある女性に人気のレストラン。
運営は創業300年を超える鰹節専門店である。
養殖に和食の出汁を使うことで若い女性たちにアピールしている。
アメリカのコメ料理ジャンバラヤはかつおの出汁をたっぷりかけて和風にアレンジ。
カツオブシがトマトに加わることでうま味が飛躍的に高まる。
レストランのそばにはバーカウンター。
ここではトマトやクリームなどで出汁を洋風にアレンジ。
1日に1,000杯以上売れる日もある。
(にんべん 高津克幸社長)
「だしを使っていただける可能性を広げていきたいということでそういうチャレンジをしている。
 洋食にも使えると。」
料理だけでなく和食の文化を伝える取り組みも始まっている。
去年開設された懐石料理なども扱う料理教室。
見ているのはタブレット端末。
寿司屋に行ったら
しょうゆのつけ方  しょうゆは江戸前は握り手が付けて出すが
             しょうゆはシャリにつけずネタにつけて食べる。
             横に倒してから持つようにするとつけやすい。
お寿司の食べ方や和食独特の盛り付けなど動画を使って細かく教えている。
(ABCクッキングスタジオ 広報 小野茜さん)
「作るだけでなく
 文化的な背景であったり歴史であったり知識の部分もきちんと身につけてもらいたい。」
料金は8回の授業で55,000円と割高だがこれまで8000人以上が受講した。
「動画は目で見て分かるので紙よりわかりやすい。」
「和食は奥が深いから
 繊細さもあるし細かさもあるから
 そういったことを学んだら好きになる。」


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バレンタインへの情熱 いったいどこへ?

2015-02-13 08:00:00 | ビズ プラス

2月8日 BIZ+SUNDAY

 

バレンタインの市場規模の推移は2012年を境に減少に転じている。

30年以上前のニュース映像には当時の女性たちのバレンタインに賭ける情熱が記録されていた。
Q、だれにあげるの?
「好きな人
「本命だけ
いま街の女性はバレンタインをどのようにとらえているのか。
「バレンタインはあげないですね。」
「毎年やらなきゃという感じは減った。」
「あげて告白しようとは思わない。
 バレンタインには。」
「そんなに特別な感情もってバレンタイン迎えてない。」
バレンタインの情熱はいったいどこへ行ってしまったのか。
冷めてしまった女心に再び火をつけたい。
ある方法で巻き返しを図ろうとしている東京渋谷の店。
売り場にあるQRコードをスマホで読み込むと
お前は俺だけを見てればいいんだよ
甘い言葉をささやく男性の動画が見られる。
この腕で君を抱きしめてもいいかな
さらに
バレンタイン向けに仕掛けられたあるイベントのための行列が出来ている。
Q,今日は何のために?
「キュンキュンしたいから
女性たちの目当ては壁ドン。
チョコレートなど1,000円以上買うと素敵な男性に壁ドンしてもらえるイベントである。
きょう呼び出してごめんね
言いたかったことがあるんだ
「バレンタインのことを意識する。
 お店に行ってチョコ見てみようかなと思う。」
「これを機に材料を自分で買って誰かに渡そうかなと思う。」
(東急ハンズ 渋谷店 木村隆利さん)
「売り上げは大体ずっと横ばい。
 なんとか少しでも多くのお客様に来てもらいもっと盛り上がって
 商品をたくさん買っていただきたい。」

 

 

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円安時代 企業の経営戦略 ②進む円安 製造業の国内回帰 

2015-02-12 08:00:00 | ビズ プラス

2月1日 BIZ+SUNDAY


生活用品メーカーのアイリスオーヤマ。
このメーカーは主に中国大連にある自社工場で家電製品や収納用品を生産。
低価格を武器に販売を伸ばしてきた。
しかし円安が進んだ今これまでの生産体制の見直しを社長の大山健太郎さんは始めている。
(アイリスオーヤマ 大山健太郎社長)
「今の為替に応じたものづくりをしようと思うと国内回帰
 これからいろんな企業で進むのではないか。」
なぜいま国内回帰を進めようとしているのか。
それは日本と中国の生産コストが変わってきているためである。
このメーカーではどちらの国で作ったほうが安いか
すべての商品で詳細に比較している。
(ペット・園芸事業部 佐藤耕平統括事業部長)
「一商品一商品 製造原価であったり物流コストも含めてかなり細かく項目を見て
 トータルどちらが得か判断している。」
3年前 1ドル=80円のころ中国の生産コストは日本を大幅に下回っていた。
しかし円安が進んだいま中国での輸送費と製造費は増加。
商品によっては日本の方が安いコストで作れる。
(アイリスオーヤマ 大山健太郎社長)
「中国で作る方がメリットがあるか
 日本で作る方がメリットがあるか
 ポイントが110円(=1ドル)。
 110円を超えると国内で生産した方がコストだけでなくリードタイム(品物を使えるまでの期間)
 プラスになる商品がある。」
園芸とペット用品の開発チーム。
次の新商品から中国ではなく日本で生産することを決めた。
さらにメーカーはこの円安の流れが変わることも視野に入れている。
(鳥栖工場 副島昌和工場長)
「ここは10人弱 人の工程を減らしたライン。
 無人ライン。」
主力商品のLEDの工場。
一部の製造ラインではすべての作業をロボットに切りかえ生産性の向上を目指している。
将来 仮に円高になっても日本に工場を残すためである。
(アイリスオーヤマ 大山健太郎社長)
「出来るだけロボットで人手を使わずに生産できるものは国内生産に変えたい。
 どちらに振れても収益がとれるような体制作りをしておきたい。」
為替の変動に生産体制を左右されない動きはいま国内に広がっている。
ロボットを使った生産ラインを手掛けるメーカー。
去年の秋から受注が急増している。
(アステック 有我敦司社長)
「昨年比で受注は140%近い。
 このままでいくと140%を超える。
 過去最高の受注額 売上額。」
生産コストを極限まで削り海外との競争に勝つ。
円安をきっかけに日本企業の先を見据えた動きが始まっている。
(アステック 有我敦司社長)
「自分のところの力をアップさせてグローブルで戦える形に持っていこうとしている会社が増えている。
 日本には力を持っている会社がいっぱいありますから
 海外との差別化はできる。」

 

 

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円安時代 企業の経営戦略 ①円安に負けない スーパーの戦略

2015-02-11 08:00:00 | ビズ プラス

2月1日 BIZ+SUNDAY


全国で約700店舗を展開するスーパーチェーン。
輸入食品や自社ブランドの製品など独自の品ぞろえで去年は2000億円を売り上げた。
「他のスーパーでおいていないようなものもある。」
「こちらのオリジナル商品が揃っている。
 よく利用している。」
ところが急速に進む円安が会社の経営を圧迫している。
商品の約3割を占める輸入品の仕入れ価格が上昇。
自社ブランド商品の原材料費も上がっている。
(神戸物産 沼田博和社長)
「どうしても為替の影響を強く受ける。
 1ドル70円後半のころから今を考えると何もしないと70~80億円の損失が出るだろう。」
このスーパーチェーンを運営する神戸物産。
円安の逆風に対抗し大胆な戦略を打ち出している。
多くのスーパーがコストが増加する中で商品の値上げを迫られているがあえて値下げに踏み切った。
たとえば鍋スープは原料の大豆などの価格が上がっているが約3割値下げした。
何故値下げで来たのか。
実はこの会社は全国各地に自社工場を持っている。
工場を24時間稼働させて生産量を倍増。
値下げが実現できた。
(神戸物産 STB開発部門 岡本道暁部門長)
「自社で加工したものを自社で販売する製販一体の流れが築き上げられている。
 圧倒的な生産量 圧倒的な価格で打ち出して勝負にいく。」
さらにこんな方法でも安値を実現している。
牛乳工場で作っているのはなんと水ようかん。
すでにある製造ラインを使うために牛乳パックにようかんを入れる。
これまでにない発想によって安値を実現した。
(神戸物産 STB開発部門 山先孝和さん)
「設備投資は新たに何もしていない。
 牛乳や乳製品を作るラインをそのまま生かして使用しているので
 十分な利幅は確保できる設計になっているので攻めていけると思っている。」
この会社には円安に対抗する戦略がもうひとつある。
他社が円安で輸入食品の扱いを減らそうとするなか逆に扱いを増やしている。
たとえばハラル商品。
j豚肉やアルコールを使わないなどイスラム教の戒律に対応した商品である。
今後 東南アジアや中東からの旅行者が増えれば需要の増加が見込まれるハラル商品。
開発チームではさらに品ぞろえを増やそうとしている。
円安という逆風の中であえて攻めの経営をする。
小さな積み重ねが業績アップにつながっていた。
(神戸物産 商品開発部門 松村敦子部門長)
「どの店舗も円安というのは同じなので
 その中でどれだけ上を行くか先を走れるか
 南アフリカとか今まで日本には商品を入れていないメーカーを探して
 そこを指導していい商品を安く入れてきている。」
(神戸物産 沼田博和社長)
「他社にない商品を作ってお客様に喜んでいただく。
 商品開発は日々チャレンジだと思うので
 チャレンジを繰り返しながらオリジナル性に磨きをかけていきたい。」


 

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常識破りの会議室で日本は変わる!

2015-02-10 08:00:00 | ビズ プラス

2月1日 BIZ+SUNDAY


結婚式場、お化け屋敷、銭湯、野球場
一見何のつながりもないようだが実は会議室として貸し出されている。

東京大田区にある400年の歴史がある由緒あるお寺。
鬼子母神が祭られているお堂が貸し会議室になっている。
法事の時以外はほとんど使われていなかったというこのお堂。
1時間1万円で借りることが出来る。
豊島区のオフィスビルでは屋上を会議室として貸し出そうとしている。 
企業が家人が所有するこうした空きスペースを会議室として貸し出しているのが
スペースマーケット社長 重松大輔さん(39)。
スペースマーケットが仲介する会議室は全国に1400か所。
インターネットで予約し料金を支払うだけで誰でも利用することが出来る。
(スペースマーケット社長 重松大輔さん)
「野球場は野球をするところ。
 固定概念をちょっとずらしてみるとなんかすごく面白いなと思って。
 『よし会議室で会議やるぞ』って言われて当たり前だとワクワクしない。
 『きょうは銭湯化しきって会議やるぞ』『きょうはお寺貸し切って会議だ』とか
 場所が変わるだけでワクワクするというか雰囲気とか意外性が刺激する。」
東京世田谷にあるお店 ドードーの空。
9時から16時まではカフェとして営業しているが
客足が減る17時以降23時までは会議室として貸し出されている。
この日会議を行っていたのはIT関連のベンチャー企業。
会議が終わればお店の調理場を使ってみんなで打ち上げの準備。
(利用者)
「日常の仕事の延長戦だと思いつかないことを思いついたりする。」
“会議が変われば日本は変わる”
つまらない会議に風穴を開ければ閉塞感漂う日本の起業にも変化が起きると重松さんは考えている。
(スペースマーケット社長 重松大輔さん)
「やっぱり場所だと思う。
 場所が違うだけでやっている内容は会議で
 もちろん一生懸命考えてみんなやるわけですけど
 意外な組み合わせで新しい感動というかワクワクする何かを生み出せると思った。」
大学卒業後 大手企業に就職した重松さん。
しかし自由な発想が少ない職場を窮屈に感じていたという。
「いろいろきっちりいろんなものが決まってて枠を外れてやると怒られたりとか。
 学生時代までは自由奔放にやってましたんで社会に出てハンマーで殴られたような。」
その後会社を退職し去年独立。
モットーは“世の中を面白くすること”。
(スペースマーケット社長 重松大輔さん)
「今 世の中的に日本が成熟してきたということだと思うが
 非常にきっちり統制が取れてきてまじめな社会になってきて
 私たちが子どもの頃ってもっといい加減だった気がする 日本って。
 世の中を面白くしたいと思って。
 面白いことを仕掛ける集団でありたいということは大切にしている。」
常識を打ち壊すことが新しいビジネスにつながると語る重松さん。
今でも毎日街を歩き新たなビジネスチャンスを探している。
「なんか世の中の常識と違うものを常に探していますよね。
 それ 世の中的にはみんなこう思っているけど
 あッ 実はこうだったんだみたいな。」
常識破りの会議室ビジネス。
重松さんはそこから世界に羽ばたくベンチャーが生まれてほしいと願っている。
(スペースマーケット社長 重松大輔さん)
「今の日本に足りないのはチャレンジする人。
 チャレンジする人の絶対数が足りない。
 新しくチャレンジして成功も失敗もあると思うが
 我々が介在して紹介したスペースを使って
 ゆくゆくはここから日本を世界を代表するような
 トヨタとかホンダみたいな世の中を変えるような企業をどんどん生み出していって
 ひいてはいま右肩下がりな日本ではあると思うがグイッと上げていけるような文化をカルチャーを作っていきたい。」

 

 

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日本発の世界ブランドを メード・イン・ジャパンの技術力

2015-02-04 08:00:00 | ビズ プラス

1月25日 BIZ+SUNDAY


12月 通販サイト「ファクトリエ」を運営する山田敏夫社長(32)が銀座に開いたお店。
岩手県の工場が手掛けたマフラーはイタリアの高級ブランドに使われてきた編みの技術が取り入れられている。
青森県で200の工程を経て縫製されたトレンチコートはイギリスのブランドを手掛けた技術である。
高級ブランドと比べて価格は抑えめ。
30~40代に人気がある。
「海外のものイタリアのものと比べても遜色がないぐらい。」
「手触り重さ軽さ 含めて納得感が得られた。」
客はこの店で試着をしインターネットで注文をする。
高い技術を持った工場との連携から生まれる洋服。
今年度の売り上げは1年前の5倍の3億円を見込んでいる。
3年前に会社を立ち上げた山田敏夫社長。
ビジネスを始めるにあたり各地の工場を回ったtき驚いたことがあったと言う。
(山田敏夫社長)
「世界のこんなに多くのブランドが日本でものづくりをしていることに驚いた。
 その工場に全ブランドの仕様書がある。
 ということはそこにはすごく知見がたまっていたり
 ブランドの無茶な要望に応えられる技術力を持っているのが前提。
 そこの幅がある工場というのはすごく珍しく
 その技術をどれだけ使えるのか。」
山田さんの実家は熊本県にある老舗の婦人服店。
子どものころからアパレルの世界で働くことを夢見ていた。
パリのブランドショップで見習いの仕事をしていたころ同僚に言われた言葉にショックを受ける。
日本には本物のブランドがない
(山田敏夫社長)
「世界のグッチだったりエルメスだったりヴィトンだったりほとんどがものづくりの工場とか工房から出来てきている。
 その時はただ悔しかったし
 世界の人が知っている代名詞となるブランドを日本のものづくりから作りたい。」
世界に通用するブランドを日本から発信したい
有名ブランドなどの洋服を作ってきた14の工場と提携
アジアとの価格競争で苦しい経営を強いられてきたが高い技術を持っている。
熊本県でシャツを作っている工場は丈夫で長持ちするよう細かく丁寧に縫う特殊な縫製技術を持っている。
新潟県の工場はニットを生産している。
なめらかな肌触りと着心地の良さを70年にわたり追求してきた。
「そで下の部分ですけど深いマチを入れることによって袖を上げたときにここが一緒につり上がらない。」
(山田敏夫社長)
「日本の良さは単純に技術だけではなく
 下で支えている仮縫いのあとだったり肌にあたる部分がケアされているとかそういうところも実は見ていて
 そこはたぶん“”心遣い」だと思う。」
山田さんは商品の価格を決める際工場の意見を取り入れることにしている。
通常はメーカーが価格を決めるが工場と一緒に決めることでやる気を引き出すねらいである。
これまで工場と消費者の間には商社や卸などが入るため工場の利益は1割程度だった。
山田さんは工場から直接販売することでコストを削減。
そのぶん工場の利益を増やすことが出来るようになった。
(ニット工場 川島幹生社長)
「ものを売ることに関しては非常に無知な部分もある。
 作り手としてはモチベーションが上がるひとつだと思う。」
(山田敏夫社長)
「工場は全部の力を注いでほしい。
 僕らが世界ブランドになるんだったら
 最高の技術を余すところなく使ってきちんと儲かるように利益も得てくださいと。」
日本の工場から世界ブランドを。
山田さんは提携する工場を今後も増やしその技術に光を当てていくつもりである。
(山田敏夫社長)
「工場は技術力があって境と戦える工場で
 だからその技術を僕らが伝えられるか
 きちんとビジネスとして販売できるか
 それを本当にまじめにやっていくだけ。」



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