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米 スニーカー業界 人気沸騰“リセールマーケット”

2019-08-31 07:00:00 | 報道/ニュース

8月13日 NHK「おはよう日本」


アメリカでは人気のあまり購入されたものの未使用のまま転売されるスニーカーが多くなっている。
そうしたいわば“お宝スニーカー”を転売する市場
“リセールマーケット”が急速に成長。
ビジネスにもなっている。

アメリカ西海岸サンノゼ。
ここで開かれているスニーカーの展示販売。
驚くのはほぼすべての商品が正規ルートで販売を終えた後の2次商品。
“リセールマーケット”である。
数か月に1度 全米の各都市で開かれるこのイベント。
会場の外には行列。
目当てのスニーカーを求め会場では100ドル札が乱れ飛ぶ。
「ニューヨークから来たんだ。
 350ドル(約3万7,100円)で買ったよ。」
「もう6,7年間 転売をしているよ。
 お金になるからね。」
スニーカーのリセールマーケットはここ数年アメリカで急拡大してきた。
取引されるのは限定品や有名デザイナーとのコラボなど“レアもの”と呼ばれる商品である。
限定発売されると聞きつけると
バイヤーたちは激戦をかいくぐって定価で買い付け
未使用のまま持ち込んで高値で売って利益を得る仕組みである。
たとえば
アメリカの独立記念日に合わせて販売される予定だったスニーカーは
かかとに施した独立当時の国旗が”奴隷制度を思い起こさせる”と販売中止になった。
店頭には並ばなかったはずなのに
定価は約1万円だったはずなのに
なんと1足37万円。
箱付きなら約74万円という“お宝スニーカー”である。
会場を賑わせていたのが個人間の売買や“トレード”と呼ばれる物々交換。
好みと損得が一致すれば交渉成立である。
個人取引で気になる偽物対策も万全。
会場の一角には主催者が専門の鑑定士を配置している。
タグや縫い目のチェック。
そして時には匂いをかぐこともある。
イベントを主催している2人はまだ30代である。
始めてから10年。
市場の成長を実感しているという。
(イベント主催者 コーンさん)
「スニーカーも人も数がすごくてわくわくするね。
 この熱気は会場に来てみないと分からないよ。」
(イベント主催者 ヴィノグラドフさん)
「はっきりした数字は難しいけれど
 ここだけでたぶん200万~300万ドル(約2~3億円)で取り引きされているよ。
 無類のスニーカー好きばかりだからね。」
スニーカーのリセールマーケットはアメリカで急成長している。
現在日本円で2,000億円規模だが
ここ数年は毎年2桁成長を記録。
専門家は成長のスピードが加速していると指摘する。
(リサーチ・アナリスト ケーナンさん)
「リセールマーケットはすごい勢いで成長している。
 おそらく2015年には市場は今の3倍の60億ドル(約6,360億円)規模になるだろう。」
スニーカーのリセールビジネスで自分の店まで持つようになった若者もいる。
イベントに店を出していたサピアさんである。
リセールビジネスを始めたのは高校生の頃。
すでに10年のキャリアである。
ニューヨークマンハッタン。
その南に位置するソーホー地区はストリートファッションの中心地である。
その一角に4年前 自前の店を持った。
このビジネスを始めたきっかけは姉の友人たち
いわゆる“クールな兄貴分たち”の影響だったという。
(サピアさん)
「姉の周りにいる年上の人たちに憧れたんだ。
 彼らが身に付けているもの
 好きなものに影響を受けて
 もっと知りたいと調べるようになった。
 でもそれがお金を稼ぐことにつながるとはそのとき全然思っていなかったよ。」
今では年商1億円。
有名ブランドとも独自のコネクションを作り
事業は順調である。
このマーケットに大手高級ブランドも参入した。
同じソーホー地区にある店は売り上げを伸ばすなか
去年フランスのルイ・ヴィトングループの出資を受けた。
業界を驚かせたあと今度は
高級ブランドのネット販売を行う「ファーフェッチ」に約270億円で買収されたのである。
急拡大するスニーカーのリセールマーケットが高級ブランドとの垣根をこわし
双方にとってより大きな市場に変化しつつある。
(買収された店の創業者 マクフィータースCEO)
「ルイヴィトン、ファーフェッチもスニーカーの世界で情報を得て
 新たな購買層を発見できたと思う。」
貪欲ともいえる若者たちのスニーカー熱。
その熱から生まれたスニーカーのリセールマーケットの成長は
高級ブランドや大手メーカーも巻き込んで
ますます目が離せなくなりそうである。




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ポーランド 若者流出対策に“所得税ゼロ”

2019-08-30 07:00:00 | 報道/ニュース

8月10日 NHK「おはよう日本」


(与党「法と正義」カチンスキ党首)
「働く若者たちを救うために
 26歳未満は所得税を免除する。」
8月1日
ポーランドで施行された新たな法律。
26歳未満の若者を対象に
所得税を一切免除するというものである。
若者からは歓迎する声が。
「私たち若者にとっていい話。
 お金も増える。」
「大学のために貯金もできるし
 車だって買えるかもしれない。」
かつては社会主義体制下にあったポーランド。
20014年にEUに加盟して以降
経済成長を続けてきた。
しかし賃金水準はEU加盟国の平均の4割にもとどかない。
ポーランド人は国境を越えた人の行き来が自由なEU域内であればどの国でも働くことができる。
首都ワルシャワのバスターミナルでは
連日
ドイツやオランダへ渡る若者たちの姿が見られる。
より高い賃金を求めて若者を中心にこの15年で人口の4%近くが国を去ったと言われている。
特に深刻な問題になっているのが高学歴の人材流出。
大手建設会社では計画や設計を担う大卒のエンジニアが確保できていない。
今後10年で毎年100人の雇用を目指しているが達成の見通しが立たず
顧客からの発注も断らざるを得ないケースもあるという。
(大手建設会社 広報)
「高い教育を受けた人材を探すのは難しい。
 彼らがいたらもっと入札して
 事業を拡大できるのだが。」
若い人材の流出を食い止めたい政府は
減税の対象を平均所得の1,4倍にあたる比較的所得の高い層まで含めた。
さらに26歳までに設定することで大学卒業直後の若者を国内に引き留めるのが狙いである。
(スキバ財務次官)
「EU加盟の最も深刻な負の側面は
 ドイツやフランスなどに若者が流出してしまったことです。
 若者の経済活動を促進し
 ポーランドを選んでもらうのが狙いです。」
海外転職を狙う若者からは冷静な見方も。
コンサルティング会社でアナリストとして働くミチョレクさんはその1人である。
新婚生活を送るミチョレクさん夫婦。
この減税措置で夫婦合わせて年間で給与の1,3月分がそのまま家計に上乗せされる計算である。
国内にとどまるのも悪くないと思い始めたミチョレクさん。
しかし妻は国外で働きたいと言う。
「例えばドイツでいい仕事があったとして
 今回の法律は影響すると思う?」
「何かが変わるかって?」
「そう。」
「僕たちには影響ないかもな。
「外国で仕事の成長も将来性も望めるんだから
 税が免除されていくらかお金が手元に戻ったからって
 私たちだっていい仕事の話があればかまわず外国に行くでしょう?」
(コンサルティング会社勤務 ミチョレクさん)
「僕タイは国外に転職したいと思えば転職します。
 やっぱり外国なら2~3倍の給料はもらえるので
 免除される金額は比べものにならない。」
経済の専門家も
政府は多様な政策をとる必要があると指摘している。
(経済アナリスト)
「ポーランドが他の国の生活環境の水準にまでたどり着いていないことが課題。
 税制改革はその対策の1つに過ぎず
 経済成長策・家族への生活支援などが必要。」
EU内の格差が生んだポーランドの人材流出。
政府の苦肉の対策もどこまで効果が広がるのか
見極めが必要と言えそうである。







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オーストラリア かき養殖の街 豊かな海の恵み

2019-08-29 07:00:00 | 報道/ニュース

8月7日 NHK「おはよう日本」


かき養殖の街
南オーストラリア州コフィンベイ。
養殖業者の数は約40件にのぼる。
その1つを営むガイドラさん。
もともと漁師だったが25年前から養殖を始め
いまでは年間約500万個を生産している。
(かき養殖業者 がイドラさん)
「これは殻は小さいけど身はたっぷり入っています。
 糖分や白く滑らかな脂分が多いほど塩分が少なく
 うまみもあります。」
毎朝 日の出とともに出発。
コフィンペイの海には沖合にある大陸棚から流れ込んでくるプランクトンが豊富に含まれていて
“世界で最もかきの養殖に適した場所の1つ”とも言われている。
船は15分ほどで浅瀬にあるかきの養殖場に到着。
日本ではかきを筏から海中に吊るして育てるが
オーストラリアではかごにいくつも入れて水面近くで水平にぶら下げて育てるのが主流である。
かきが波でお互いにぶつかり合い形や大きさが整いやすくなるという。
がイドラさんは潮の満ち引きに合わせてかごが適度に水面から出るように高さを変えていく。
かきは水面から出ると殻を固く閉じようとして身が引き締まってうまみが増すからである。
1年余かけてじっくり成長させたがイドラさんの自慢のかき。
弾力もありおいしい。
がイドラさんのかきは国内の品評会などでも最上級として高く評価されていて
各地から注文が入るという。
(かき養殖業者 がイドラさん)
「この国で生産されたかきに誇りを持っています。」
コフィンベイでは人々にもっとかきに親しんでもらおうというツアーも始まっている。
大きな作業服を着て養殖業者に連れられて向かった先は
海の中に設置されたテーブルである。
となりにあるのはかきの養殖場。
参加者はかきと同じように海につかりながらオーストラリアでのかき養殖の歴史や方法を聞く。
そしてかきをより身近に感じたところで
「殻の深い部分を手に置いてふた側を上にします。」
殻の開け方を教わったあと海から取り上げたばかりのかきを試食する。
海水の塩分が効いていて「お店で食べるかきよりもおいしい」と
参加者からの評判は上々である。
(参加者)
「最高のシーフードだ。」
「かきを食べるには最高の環境だよ。」
ツアーを実施している地元の人たちも一風変わった手法に手ごたえを感じている。
(かき養殖業者 ヘンリキセンさん)
「ツアー参加者は関心を持ってくれました。
 感想も大変良かったです。
 今後もおいしいかきを育てていきたいです。」
独自の養殖方法で育てられる かき。
オーストラリアの食文化に一味違う楽しみを添えている。

 
 

 

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度胸と愛嬌のスマイル・シンデレラ

2019-08-28 07:00:00 | 編集手帳

8月6日 読売新聞「編集手帳」


おなじみの第一生命「サラリーマン川柳」には、
ペンネームが作品のおもしろさに欠かせない役割を果たすものが少なくない。

ここ数年の入選作から、
好例を一つ引く。
<辞めますも 
 SNSで 
 済ます部下>(旧新人類)。
自分もかつては先輩にあれこれと不思議がられた世代ではあるけれど…
そんな風刺がペンネームから余すことなく伝わる。

「新人類」が流行語大賞となったのは1986年のこと。
当時の若者は当然みな中年になっている。
死語同然の趣も漂う時代にあって、
久々に鮮度高く「新人類」と呼ぶ声を聞いた。

女子ゴルフのメジャー大会、
全英オープンを渋野日向子選手(20)が制した。
攻める。
迷わない。
笑っている。
テレビ中継を解説した樋口久子さんが興奮気味に何度か繰り返していた。
「全く新しいゴルフをしている。
 新人類ですよ」。
緊張からパットをショートさせる選手も目立つなか、
おにぎりやタラ味の駄菓子を口に入れつつ、
勢いよくカップにボールを放り込んでいく。

度胸と
愛嬌が海外メディアをもしびれさせ、
「スマイル・シンデレラ」と報じられている。
快挙にして、
新鮮だ。

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論点のすり替えで、事態をさらに複雑化をさせるのか

2019-08-27 07:00:00 | 編集手帳

8月5日 読売新聞「編集手帳」


旅人が穴に落ちた虎を助ける。
だが、
腹をすかせた虎は命の恩人に襲いかかる。
虎の行いが許されるのか。
森の中で裁判が始まった。

『うさぎのさいばん』(少年写真新聞社)は韓国に伝わる民話だそうだ。
最初に裁判官になった松の木が言う。
「人間は木を切り倒す。
 だから人間が虎に食われるのは正しい」。
牛も同調する。
牛をこき使う人間は食われて当然だ、と。

恩知らずな虎の行いが論点になっていたはずが、
いつの間にか人間の所業にすり替わる。
それが昔話らしいおもしろさを醸し出すのだろう。
それにしても、
現実に起きている論点のすり替えには気まずさが残る。

日本政府が輸出手続きを優遇する対象国から韓国を除外したことに文在寅政権が反発している。
日本は貿易管理が甘いためだと説明するが、
韓国側は元徴用工問題への報復だと決めつけ、
軍事情報に関わる協定の破棄をちらつかせる。
ここまで事態を悪化させておいて、
さらに複雑化させるつもりなのか。

民話では最後にうさぎが知恵を出す。
ことの経緯を調べようと誘い、
虎を元の穴に戻すのだ。
日韓ではまだ良い知恵は出そうにない。

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セーリング男子470級 “金メダルロード”戦略とは

2019-08-26 07:00:00 | 報道/ニュース

8月2日 NHK「おはよう日本」


セーリング男子470級。
リオデジャネイロ五輪ではこの種目は予選敗退だった。
その後
2018年 W杯江の島大会 優勝
2018年 世界選手権優勝
2019年 W杯マイアミ大会3位

沖縄座間味村ではセーリングの日本代表候補選手たちが
世界と戦うために厳しいトレーニングを行っている。
3年前から年に3回行われている強化合宿。
ほとんどを会場ではなく陸上トレーニングを行っている。
470級ヘッドコーチの中村健一さんの強化プランがあった。
(470級ヘッドコーチ 中村健一さん)
「“金メダルロード”
 金メダルをとる。
 僕だけの意志だけど。」
“金メダルロード”プランの特徴的は徹底的に体力強化を図ること。
本場イギリスを視察し
世界トップ選手がフィジカルトレーニングに取り組む姿を見たことがきっかけだった。
フリック(スピードを出すときの動作)。
自然の中で競うセーリングは時には風が弱くなることがある。
そんな時にはフリックで帆をうちわのように揺らして風を起こしてスピードに乗せる。
そういう技術である。
(470級ヘッドコーチ 中村健一さん)
「オーストラリアの世界チャンピオンの選手が
 スタートして57回
 約1分ちょっとの間ずっとフリックをしている。
 日本チームは実際20回ぐらいしかできなかった。」
強化合宿では
1日最低50回×10セット。
回数を重ねることで選手たちも手ごたえを感じている。
(男子470級日本代表 外薗潤平選手)
「陸でやることで
 その風が弱いコンディションになったら
 いつでもフリックの準備できているので
 長く持続することができる。」
さらに足腰の強化のトレーニング。
このトレーニングが生かされるのが
海の上でヨットを方向転換させるときである。
ヨットは風上に向かって真っすぐではなくジグザグに進んでいくので
かぜを読んで如何に早く正確に方向転換するかがカギになる。
足元の不安定な海の上でふたりの息をそろえて素早く帆をくぐっていくことにつなげるトレーニングである。
(男子470級日本代表 磯崎哲也選手)
「フィジカルがつけば楽に操縦できるので
 レースの最後まで戦えるようになった。」
(男子470級日本代表 市野直毅選手)
「自信をつけることができた。」
順調に進む中村コーチの“金メダルロード”プラン。
世界トップ選手が集結するオリンピックに向け大きな試金石となる。
(470級ヘッドコーチ 中村健一さん)
「今までやってきたことは必ず成果として現れると思う。
 選手がどこまで力を発揮するか
 楽しみ。」



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名馬ディープインパクト逝く

2019-08-25 07:00:00 | 編集手帳

7月31日 読売新聞「編集手帳」

お馬さんも確かめる場所は人間と同じらしい。
中央競馬会の池江泰郎
厩きゅう舎しゃに彼が入ったとき、
牧場での評判を聞いていたスタッフは体の小ささに拍子抜けした。

まちがって女の子が来たのではないかと思い、
厩務員は股間をちらっと
覗うかがったという。
そんな見かけにもかかわらず、
彼はいきなり快進撃を始めた。
2005年のダービーなど7冠を制した名馬ディープインパクトである。

牡馬ぼば生活を送っていた北海道の牧場で急死したという。
17歳だった。
他の馬をごぼう抜きにする強さの秘密は小柄ながら、
大型馬をしのぐストライドの大きさにあったといわれる。

その乗り味は、
手綱をとり続けた武豊騎手いわく「空を飛んでいるよう」。
速力もさることながら、
前脚を伸ばして美しく駆ける姿がファンをとりこにした。
国内でただ一つ負けた有馬記念は後に厩舎スタッフが意外な敗因を明かしている。
「横に馬がいると一緒に走るのが楽しいのか、
 いくら
鞭むちを入れても伸びないんです」(江面弘也『名馬を読む』)

唯一無二の走法といい、
心に秘めたものといい、
今なお魅力的な謎を残して「史上最強馬」逝く。


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銀座4丁目 銀座 蟹みつ

2019-08-24 20:00:00 | グルメ

 

  

                           (食べログより) 

 

東京メトロ銀座駅B10出口 徒歩1分
JR有楽町駅銀座口 徒歩5分
銀座駅から85m

銀座クリスタルビル4F

 

 

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子どもの将来は・・・ケガを防ぐため対策は?

2019-08-24 07:00:00 | 報道/ニュース

7月31日 NHK「おはよう日本」


ひじのじん帯を修復するトミー・ジョン手術。
去年にはエンジェルスの大谷翔平投手や
過去には
ロッテの村田兆治投手や
巨人で活躍した桑田真澄投手がトミー・ジョン手術を受けた。
この手術を行う病院によると
手術を受けた約4割が高校生以下の子どもで
なかには小学生もいることが分かった。
これまで約1,200件のトミー・ジョン手術を行ってきた国内有数の病院。
7月 強豪高校の1年生投手が診察に訪れた。
ひじの内側のじん帯についている骨がはがれていて
近くトミー・ジョン手術を受けることになった。
この高校生がひじに痛みを感じるようになったのは小学生のとき。
中学時代には試合で1か月間で800球ほど投げることがあった。
(強豪校に通う高校1年生投手)
「他のチームと比べると投手が少ない状況で
 主な試合は自分1人で1試合を全部投げる状況。
 2番手・3番手のピッチャーもあまりいいピッチャーとは言えないので
 自分が我慢して投げる部分があった。」
10年以上にわたって600件以上のトミー・ジョン手術を行ってきた古島弘三医師。
担当した患者を分析したところ
高校生以下の子どもが約4割を占め
なかには小学生もいたことが分かった。
(慶友整形外科病院 古島弘三医師)
「いちばん上手な子が出続け
 結局その子がケガをするパターンが非常に多い。
 成長期の初期段階で勝ちにこだわった指導をしているとケガが増える。
 減らない。」
こうした状況のなか古島医師が今年1月 
野球チームに所属する小学生のひじの状態を検査したところ
ひじを過去に痛めたり現在痛めている選手は約3割にのぼった。
古島医師は球児やその指導者へ
“痛みがなくても1回は検査を受けてほしい”と訴える。
(慶友整形外科病院 古島弘三医師)
「小学生はまだ全然骨が出来ていないので
 1球でも痛める可能性があるくらい骨が弱い。
 その子の将来を考えたときに
 指導者がどこまで健康について考えてあげられるかが予防において重要。」
子どもたちのけがを防ぐためにどうすればよいのか。
全日本軟式野球連盟は
今年の全国大会から
試合での1日の投球数を70球までに制限することを決めた。
日本高校野球連盟も
ピッチャーの負担軽減策について検討する有識者会議を設置していて
球数制限が必要だということで意見が一致しているということである。
今年11月下旬までに議論をまとめ提言を行うことにしている。

 

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オシャレで御利益も?タイ「お守り」新事情

2019-08-23 07:00:00 | 報道/ニュース

7月29日 NHKBS1「国際報道2019」


タイのお寺などで作っているお守り。
首から下げて身に着けるのが一般的で
古いもので600年以上の歴史があり
仏教国タイの人々にとってとても身近な存在である。
こうしたタイの伝統文化も
近年は若い人たちのセンスに合わせて急速に姿を変えつつある。

バンコクの会場を埋め尽くした大勢の人。
ルーペを片手に真剣な顔つきでのぞき込んでいるのは「お守り」である。
タイ各地で毎週のように開かれている“お守りの価値”を競うコンテスト。
この日会場に集まったのは1万2,000個ものお守りである。
「保存状態は?」
「いいけど少しだけ欠けてる。」
古さや状態の良さ
どこの寺で作られたかなどを基準に
今回 もっとも価値が高いと判定されたのが
タイ北部 世界遺産があるスコータイの寺院で作られた約100年前のお守りである。
(優勝者)
「素晴らしいお守りを手に入れ
 賞まで受賞しました。
 誇りに思います。」
14世紀のアユタヤ王朝時代に起源があるとされるタイのお守り。
この寺では仏の像や有名な僧侶をかたどった伝統的なお守りだけでなく
地元で“勝利の象徴”とされているハチのお守りを作り
人気を集めている。
勝利の御利益があるとの触れ込みが評判となり
去年 全国で1万2,000個を完売するほどの人気となった。
(僧侶)
「このお守りで寺は一躍有名になりました。
 ここに来る人は皆お守りについて尋ねます。」
寺でのお守り作りに欠かせないのが“お守りに祈りを込める”儀式。
ここでは年に1度行われている。
霊験あらたかとされる白い糸を使って
全国から集まった高い位の僧侶たちが御守りに祈りを注入していく。
タイでは国民の7割以上がお守りを持っていると言われている。
ところが
「お守りはおしゃれじゃないので身につけません。
 きれいなネックレスをつけたいです。」
最近では若い人たちの間でお守りを持ちたがらない人が増えている。
去年バンコクの中心部にオープンしたお守りの専門店。
デザイナーのジャンドラさん(30)は
若者にお守りの良さを再認識してもらおうと新たなスタイルを提案している。
(デザイナー ジャンドラさん)
「若者のお守り離れは古いデザインが原因なので
 ファッション性の高いものを作っています。」
ジャンドラさんは全国の寺から
月や動物など
特に愛らしい形や色のお守りを集め
そこに思い切っておしゃれな枠をつけるなど装飾を加えた。
そしてこれまでは紐で首から下げるのが一般的だったお守りを
ブレスレットのように腕に巻くスタイルを考案するなど
新たなアイデアを次々に生み出している。
(客)
「金運の御利益はありますか?」
「そうです。
 仕事がいっぱい入ってきて収入も上がりますよ。」
若い世代を意識したジャンドラさんのお守りはSNSを通じて広まり
タイのセレブやアイドルも身に付けるなど一躍注目の元となった。
(口コミサイト)
“意中の男性から告白されました”
“このお守りは私の人生を劇的に変えました
 いろんな方面からたくさんお金が入ってきました”
(デザイナー ジャンドラさん)
「自分に自信が持てなくてもお守りがあれば自分を奮い立たせることができます。
 お守りを身に付けることで
 良い結果を信じられるようになるのです。」

 

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ドナルド・キーンさんと沖縄戦

2019-08-22 07:00:00 | 報道/ニュース

7月29日 NHK「おはよう日本」


今年2月に96歳で亡くなった日本文学の研究者 ドナルド・キーンさん。
三島由紀夫や川端康成らとも親交があり
東日本大震災のあと日本国籍を取得したことでも知られている。
そのキーンさんは
20万を超える人が犠牲になった74年前の沖縄戦にアメリカ軍の1員として従軍していた。
キーンさんには向き合い続けた思いがあった。

ドナルド・キーンさんは7年前 生前最後となった沖縄を訪れていた。
このとき自身が体験した沖縄線について語った。
(ドナルド・キーンさん 那覇市の講演会で)
「首里は王国の都があったとは思えないくらいでした。
 何もなかったです。」
沖縄への特別な思いを言葉にしたとき
涙があふれた。
「私は心から沖縄の方々に感謝しています。
 ありがとうございました。」
県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦。
日本語を学んでいたキーンさんは住民に投降を呼びかける任務を担当した。
住民を救いたいという思いがあった。
長年キーンさんと交流を続けてきた人がいる。
琉球史の専門家 井上秀雄さんである。
知人の紹介で交流が始まったのは24年前。
沖縄の各地を案内し
亡くなる直前まで交流が続いた。
井上さんには忘れられないキーンさんとの思い出がある。
それはアメリカ軍嘉手納基地を案内しようと提案したときだった。
(井上秀雄さん)
「“ご厚意はありがたいですけども私は基地は見たくありません”って。
 理由はおっしゃらないです。」
沖縄戦で1人でも多くの住民を救おうとしたキーンさん。
しかし住民が戦闘に巻き込まれていくのが目の当たりにした現実だった。
基地はそうした過去を思い起こさせるのではないかと井上さんは感じた。
(井上秀雄さん)
「“自分は軍服は着けているけども人殺しに来たんじゃない”と。
 1人でも民間人を救いたいというのが念頭にある。
 それでも救えなかった。
 だから基地ということに対して抵抗していたんじゃないか。」
キーンさんが講演で流した涙を見て心を動かされた人がいる。
沖縄県在住の作家 近本洋一さんである。
キーンさんの著書を通じて“冷静な研究者”というイメージを持っていただけに
感情をあらわにした姿に驚いたという。
(近本洋一さん)
「思っていたのと違う人なんだ。
 涙を流すほどの事をこの土地で経験した。
 それはどんな経験だったんだろう。」
その理由に迫りたい。
近本さんはキーンさんの思いに触れてきた井上さんを訪ねた。
(井上秀雄さん)
「ご本人の話ですよ。
 軍服を着けているけれども武器は持たなかったと
 最後まで拒否したとおっしゃっていましたね。」
(近本洋一さん)
「武器を持たなかったというのは初めてうかがいました。」
(井上秀雄さん)
「ピストルも持たなかったと聞いた。」
(近本洋一さん)
「僕は幸いものを書いて発表する機会を与えてもらっている人間なので
 キーンさんからつないで
 また言葉にして残していきたい。」
人が人を傷つける戦争を否定し続けたキーンさん。
平和への思いは受け継がれていく。



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記録映画「東京オリンピック」

2019-08-21 07:00:00 | 編集手帳

7月27日 読売新聞「編集手帳」

 

 記録映画「東京オリンピック」(市川崑監督)の試写会が済んだあと、
河野一郎・五輪担当相が酷評した騒ぎはよく知られている。
「こんな記録映画があるか。
 作り直せ」

もちろん、
そうはならなかった。
むしろ時を追うごとに価値は高まると言えるだろう。
日本人メダリストの感動シーンが満載ですよ――
そんな宣伝文句を想像した人々の感覚を超え、
市川監督が撮ったのは、
変わりゆく日本の姿であったことは工事現場のシーンからうかがえる。

クレーンにつり下げられた鉄球が画面いっぱいに現れ、
古い建物を崩していく場面である。

鉄球の破壊力が、
日本の高度成長の一つの象徴だったことは言うまでもない。
ただし、
そうしたことは後に振り返って分かることで、
同時代に生きていると往々意識できないものかもしれない。
2020年東京五輪の開幕まで、
残り1年を切った。
公式記録映画も、
もちろん制作される。
監督は「
殯もがりの森」(仏カンヌ国際映画祭グランプリ受賞)などの作品で知られる河瀬直美さんである。

河瀬さんは何を見つけ出すだろう。
どんな時代に呼吸しているか、
教えてもらいたい。


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ツタンカーメンの副葬品 日本の技術で謎に挑む

2019-08-20 07:00:00 | 報道/ニュース

7月25日 NHKBS1「国際報道2019」


エジプトではいま
ツタンカーメンの墓から見つかった副葬品に関して科学的な調査が進められている。
そこには日本の研究者も参加していて
新しい事実が次々と分かってきている。

エジプトが誇る古代遺跡
ギザのピラミッド。
そのすぐそばに建設されているのが大エジプト博物館である。
来年の開館を目指し急ピッチで作業が進められている。
最大の注目は
ツタンカーメンの墓から発見された副葬品のコレクションである。
3、300年以上前の紀元前1300年ごろに収められた品々。
その数はおよそ5,000点にのぼる。
エジプト各地に散らばっていたが
今回の博物館建設を機に初めて一堂に展示される。
副葬品の多くはこれまで本格的な科学調査は行われてこなかった。
専門家による調査で
当時の人たちの生活や技術が見えてくるのではと期待されている。
古代エジプトのファラオ ツタンカーメンの墓から見つかったベッド。
いま日本の専門家が協力して副葬品の科学的な分析が行われている。
最新の技術でスキャンし
ミリ単位の正確さで立体的に再現する。
元素をもとに使われた顔料を特定し
制作当時の色を類推する。
副葬品には木でつくられたものも多くある。
そこで
仏像など木製の文化財が多い日本の知見や技術が生かされることになった。
まずは使われた木の種類を割り出す。
たとえば戦車。
馬が引くぽポールは
1本の木を曲げる
いわゆる“曲げ木(まげき)”の手法で作られている。
細胞の形を分析した結果
使われているのはニレの木だと分かった。
しなやかさが特徴で
さまざまな方向から力がかかるポールにはうってつけである。
しかしニレの木はエジプトには自生していない。
現在のトルコから交易品として運ばれて来たとみられ
当時の王国の交易の広さがうかがい知れる。
プロジェクトのリーダーの1人
岡田靖さんは
当時の加工技術の高さを指摘する。
(プロジェクトリーダー 岡田靖さん)
「それぞれの木の特性をしっかり熟知していて
 その用途に見合った使い方をしている。
 曲げ木などは現代であれば当たり前に使われている技法だが
 3,300年経った後でも健全な状態。
 本当に適切な加工技術・知識を持っていた。
 もう驚くしかない。」
調査を進めるなかでさらに興味深いことが分かってきた。
黄金のベッドにはライオンの顔がかたどられている。
そして雌牛がかたどられたベッド。
実は2つベッドは墓に埋葬されるとき間違って組み立てられたのではないかと
考古学者の間で指摘されてきた。
牝牛の頭を持つ寝台に象形文字で“ライオンの神”を意味する文字が刻まれているからである。
今回行われたX線撮影で内部の様子が初めて明らかになった。
ライオンのベッドの寝台には
大きな節や割れた跡がある板など質の低い木材が使われていた。
一方 雌牛のベッドの寝台には質の高い木材が使われていた。
しかし寝台以外を見てみると
ライオンのベッドに質の高い木材
雌牛のベッドには質の低い木材が使われていて
寝台の部分だけが入れ替わっている可能性が高いことが裏付けられたのである。
エジプト考古学が専門の河合望教授は
(金沢大学 河合望教授)
「王を埋葬したときにもバラバラの状態で墓に運ばれてきて
 墓の中の暗いところで組み立てられた。
 組み立てたときに間違ってしまった。
 我々が家具を買いに行って
 家に持って帰ってくっつけたときに間違ったりしますよね。
 全くそれと同じようなことを古代人がやったんじゃないかなと。」
(プロジェクトリーダー 岡田靖さん)
「3,300年たったものを
 今後その倍2倍と残していけるように保存修復もしっかり行って
 今後の観察も含めて
 より長くこの遺物が伝えられるように
 力添えできればと考えています。」

 

 

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蚕が紡ぐ伝統美

2019-08-19 07:00:00 | 報道/ニュース

7月25日 NHK「おはよう日本」


山形ではかつて高い品質の絹糸が盛んに生産されていた。
山形市の呉服店では
再びこの山形産の絹糸による着物作りに取り組んでいる。

柔らかな肌触りと
美しい光沢。
この輝きは山形で作られた絹糸が生み出したものである。
山形市で安土桃山時代から営業を続ける呉服屋 とみひろ。
ここでは職人が手織りで着物を作っている。
中心となっているのは20~30代の若者である。
職人たちは“染め”から“織り”
“仕上げ”までの工程をすべて行っている。
しかし材料となる絹糸だけは海外産を使っていた。
かつて山形では5万軒の養蚕農家が良質な絹糸を作っていた。
しかし輸入物の安い絹糸や人口繊維に押され
みるみるその数を減らした。
(とみひろグループ 冨田浩志代表)
「1000年以上続いている
 日本の歴史・文化を伝えていかなければならないという使命感を感じた。」
一から着物を作る。
職人たちの挑戦が始まった。
まず取り掛かったのが
自分たちで蚕を育てることだった。
若い職人たちにとって蚕の飼育は手探りそのものである。
「湿度が高いですね。
 あんまりシケシケしてると病害菌が発生したりして。」
「桑もびしょびしょのままで。」
「消毒の石灰をかけたほうがいいかな。」
養蚕の経験がある地元の人の知識が大きな頼りである。
さらにエサとなる桑の葉を確保するため3千坪の土地を用意した。
「1日180キロ以上とるようにしています。
 大変と思うときがあります。」
(とみひろ 星さん)
「世界で一番美しかったと言われるジャパンシルク。
 それがどういうものだったのか見たい気持ちもあるし
 近づけたらいいなと思います。」
飼育開始から3週間。
絹糸を吐きだす。
何度も染色を重ね
色を深める。
自分たちが作り出した絹糸がつややかな着物へと形を変えた。
「純粋にうれしいですし
 私たちが愛情込めて育てている蚕の命がひとつの着物になるわけですので
 それを人に着ていただけるのは幸せだなと思っています。」

  

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狙われるオリンピック サイバー攻撃の脅威

2019-08-18 07:00:00 | 報道/ニュース

7月24日 BS1「国際報道2019」


去年 韓国で開かれた平昌オリンピック。
華やかな開会式の裏で
激しいサイバー攻撃を受けて深刻な事態に陥っていた。
韓国のIT専門メディアによると
開会式のさなかにさまざまなサービスを提供するWi-Fiのサーバーがウィルスに感染した。
選手村や競技日程を管理するシステムや
競技会場での無線LANなどが機能しなくなり
大会運営がマヒしかねない事態になったのである。
専門家たちが徹夜で復旧作業にあたり
全てのシステムが正常化したのは開会式の翌朝
競技が始まる直前だった。
韓国は
北朝鮮の仕業を装ったロシアのハッカーによる攻撃だったのではないかと分析しているが
真相は分かっていない。
こうした攻撃は平昌オリンピックだけではなく
2016年のリオデジャネイロ大会ではチケット販売の偽サイトなどが横行。
2012年のロンドン大会では電力システムへのサイバー攻撃が差し迫っているとして
急遽 専門家のチームが対応に追われた。
なぜオリンピックが狙われるのか。
そして東京オリンピックに向けて日本の備えは十分なのか。

6月に千葉で行われたサイバーセキュリティーをテーマにしたシンポジウム。
集まった政府や企業の関係者の前で講演するのは
クリストファー・ポーター氏。
アメリカを拠点に世界のサイバー攻撃の監視・分析を行う専門家である。
(クリストファー・ポーター氏)
「東京オリンピックでは短期間に集中的なサイバー攻撃が発生するとみられる。
 期間中は多くの企業にとっても稼ぎ時で
 犯罪者にとっておいしい状況が生まれる。」
ポーター氏は
そうしたオリンピックを狙ってサイバー攻撃を行う可能性のある国の1つとして中国を名指しする。
(クリストファー・ポーター氏)
「日本に対する最大の脅威は中国からのサイバー攻撃。
 去年発見した4つのハッキング集団のうち3つは日本が標的
 その1つ “APT40”は中国からの攻撃だ。
 “APT”グループは政府の命令を受けて同じ標的をしつこく攻撃し続ける。」
「APT」とは
Adbanced Persistent Threat
“高度で持続的な脅威”という意味の英語の頭文字を並べたコードネーム。
政府の支援を受け
長期にわたって執拗に攻撃を行うという。
中国が関わったとみられるAPTをめぐっては
去年12月アメリカの司法当局が
アメリカや日本の最先端技術などの企業秘密を盗んでいたとして中国人2人を起訴するなど
国際社会で波紋を広げている。
(アメリカ ローゼンスタイン司法副長官(当時))
「2人は中国の情報機関と連携して犯罪を犯した。」
ポーター氏が日本で容易に標的になりやすいと指摘したのが公共交通機関である。
今回のオリンピックは大都市に会場が点在しているため
混乱を引き犯すために
駅などが狙われる可能性がある。
(クリストファー・ポーター氏)
「サイバー攻撃で停電があった場合
 地下鉄のシステムで切符が発行できない。
 人々が会場まで移動できないため痛手となる。」
また個人も標的となる。
ここ2年ほどで
個人情報を盗み出そうとするサイバー攻撃が増えているというのである。
(クリストファー・ポーター氏)
「新しいのは中国政府が日本人やアメリカ人の個人情報を標的にしていること。
 サイバー攻撃を行う者は大きなスポーツ大会を常に注目している。
 世界中の犯罪者を引き付ける磁石のようなものだ。」
さらに
盗み取った個人情報を利用して
一般市民の口座から金をだまし取るという被害もあると予測する。
(クリストファー・ポーター氏)
「大会を見に行く一般市民が金融詐欺の標的になる。
 可能性があることを認識する必要がある。
 例えばモバイル機器が狙われる脅威がオリンピック期間中に高まる。
 ATMを狙いクレジットカードを盗み
 あらゆる財産を盗む。」
こうしたサイバー攻撃に対してどう立ち向かうのか。
ポーター氏は
政府と民間が互いに情報を共有し合うことが重要な対策の1つになると強調する。
(クリストファー・ポーター氏)
「日本の政府・企業がどれだけ準備しても
 サイバー攻撃は確実に起きるだろう。
 だから問題があった時に互いに迅速にコミュニケーションをとれるようにするべきだ。
 韓国のオリンピックから得た教訓の1つは復旧する能力の重要性だ。
 韓国政府は悪意ある通信を遠ざける為に
 民間と協力し
 バックアップシステムを稼働させた。
 だからサイバー攻撃があっても混乱しなかった。
 日本もそこから学べると思う。」



 

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