日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

待ち遠しいのは心弾む春

2011-01-31 22:08:10 | 編集手帳
  1月20日 読売新聞編集手帳


  活動弁士として活躍した故・丸山章治さんの句に
  〈臘梅(ろうばい)のあわてふためき咲きにけり〉とある。
  ロウバイと「狼狽」を掛けている。
  ロウバイが見ごろを迎えたという便りが、各地から届く季節である。

  きょうは「大寒」、
  一年でいちばん冷え込みの厳しい頃に咲くその花にはたしかに、
  春を待ちかねて小走りになったような「あわてふためき…」の感じが、ないでもない。
  半透明の蝋(ろう)を引いたような光沢のある薄黄色の花びらは春の先触れでもある。

  季節が前のめりでやってくるといえば、プロ野球の話題もそうだろう。
  日本ハムに入団した斎藤佑樹投手(22)(早大)の合同自主トレが世の注目を浴びて、
  “球春”到来も今年は駆け足のようである。

  同じスポーツ新聞には、しかし、入団の喜びもつかの間、
  ひじを手術した新人選手や、過去の栄光に背を向けて育成枠から出直すベテラン選手など、
  冬に耐える人々の消息も載っていた。

  丸山さんには〈立春や出世ののぞみ起りけり〉という句もある。
  こちらは立春と「立身」を掛けている。
  いまはじっと雌伏のときを過ごす人にも、やがては心弾む春の来ることを。

   
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八天堂くりーむパン

2011-01-30 22:13:39 | グルメ
  


  

  八天堂 とろける「くりーむパン」  広島みはら港町 

  
      カスタード・生クリーム・抹茶・チョコ・小倉 各200円


     
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Lover Come Back To Me

2011-01-30 13:26:22 | 芸能
  
  1928年
  詩:オスカーハマースタイン 曲:シグムンドロンバーグ

  28年のミュージカル「ニュー・ムーン』中の、
  「朝日のようにさわやかに」と並ぶ大ヒット・ナンバー。
  あまりにも有名な恋の歌、不朽の名曲だ。
  名唱その一は白人女性ジャズ歌手の草分け、
  ミルドレッド・ベイリー41年録音の血艶やかな声で小気味よくフェイクを効かし、
  ラストで繰り返す″オー、ラバー″の呼び掛けも印象的な、素敵な歌唱だ。
  38年録音のものを収録した『肖像』(CBS)も大推薦。
  ビリー・ホリデイも何度か吹込んでいるが、超名盤が初吹込み(44年)。
  抑えぎみの表現の中にも切々とした想いが伝わってくる、
  ビリーならではの味わい深い歌唱だ。
  57年ニューポートのライブ盤でも聞けるが、
  ニューポートといえばビリーの翌年にはダイナ・ワシントンが出演。
  やはりこの曲を披露し、ミルドレッドとは対照的な迫力ある″ラバー″ コールを聴かせた。
  ダイナは54年のエマーシー公開ライブ録音でも歌う、
  こちらはブラウニー、ジュニア・マンスのソロもたっぷり入った10分近くの
  熱気ムンムン・バージョン。
  高速テンポでダイナミックに歌うダイナ屈指の名唱だ。
  他に、ダイナとほぼ同等の高速テンポで飛ばすメル・トーメ、
  ブリッジでテンポを落とすなどして個性的表現を実らせたクリス・コナー等々、
  聴くべきものが多くある。        (Jazz名曲 名盤)

  http://www.youtube.com/watch?v=f81fW2HwySQ  Patti Page
  http://www.youtube.com/watch?v=_G_ODsoB6K4 Dinah Washington



     Lover Come Back To Me        

    The sky was blue, and high above
    The moon was new, and so was love             
    This eager heart of mine was singing          
    "Lover, where can you be?                 

    You came at last, love had its day           
    That day is past, you've gone away             
    This aching heart of mine was singing            
    "Lover, come back to me !                   

    When I remember ev'ry little thing you used to do  
    I'm so lonely                              
    Ev'ry road I walk alone I've walked along with you  
    No wonder I am lonely                      

    The sky is blue, the night is cold                  
    The moon is new, but love is old                  
    And while I'm waiting here                      
    This heart of mine is singing                    
    "Lover, come back to me !




  空は青く、そしてどこまでも高かく
月は新しく、そして恋心が芽生えたの
私のこの焦がれる気持ちは歌っていたわ
“まだ見ぬ恋人よ、一体どこにいるの?”


やがてあなたが現れ、愛の日々を過ごしたわ
けれど時は過ぎ、あなたは去っていった...
私の痛む心が歌っている
“恋人よ、戻って来て!”と...


あなたがいつもしていた
些細な仕草すべてを想い出すたびに、とても寂しくなる
あなたに寄り添って歩いた道を独りで歩いていると
寂しくなるのも、当然よね


空は青く、夜は冷たく
月は新しく、けれど愛は古びたまま...
私はここで未だあなたを待ちわび、
そして心は歌い続けているわ


“恋人よ、戻って来て!” と...
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八重洲1丁目 福龍(ふーろん) 八重洲店

2011-01-29 22:56:16 | グルメ
  



  フカヒレスープ麺etc.

       

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愚痴をこぼすことの効用

2011-01-29 22:05:54 | 編集手帳
  1月18日 読売新聞編集手帳


  愚痴は必要です。
  ひとの愚痴はお聴きなさい。
  神様が誰かにそれを言わせたのだから――
  漫画家の手塚治虫さんが立川談志さんに語ったという。
  談志さんが『談志絶唱 昭和の歌謡曲』(大和書房)に書いている。

  悩みは解決しなくても、
  愚痴には、こぼすだけで胸の中が心なしか晴れるようなところがある。
  神様云々はともかくも、
  医学博士でもあった手塚さんはその効用をご存じだったのだろう。

  「怖いよ」「不安で、いやだな」という試験前の泣き言も一種の愚痴に違いない。
  しっかり言葉にするのがいいようである。

  米シカゴ大学の研究チームによる実験の記事を読んだ。
  大学生87人を2グループに分けて2回の数学試験を実施したところ、
  2回目の試験に先だって受験する心境を作文に書かせたグループで成績が上がり、
  とくに不安な気持ちを綴った人の向上が目立ったという。
  研究チームによれば
  「過去のつらい体験を文章にして心の傷を癒やす心理療法と似た効果が、
  試験直前の作文にはある」のだとか。
  受験の季節、とりあえずはご参考まで。

  試験と無縁の身は盃にひとり、さて今夜は何を愚痴ろう。

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変節

2011-01-28 13:30:21 | 報道/ニュース
  23日 サンデーモーニング


  1600年、関が原の戦いで勝敗を分けたのは一人の武将の行動だった。
  小早川秀秋は豊臣方の武将だったが、合戦を前に徳川方から寝返るよう誘われていた。
  豊臣川に忠義を尽くすか、徳川について出世を謀るか・・・
  小早川の軍は豊臣の陣に向かい、攻めかかった。
  これをきっかけに戦局は一気に徳川に傾き、豊臣は敗北。
  後世、彼の名には変節の文字が付きまとうことになった。

  菅内閣の経済財政担当大臣に就任した与謝野氏への批判。
  自民党時代、官房長官や財務大臣など主要閣僚を歴任。
  去年4月には自民党を離党し,たちあがれ日本への参加を経て
  今回民主党政権下の要職に就いた。

  「まさに平成の脱税王なんですよ。」
  「民主党には政治に対する哲学や思想はありません。」
  民主党政権を激しく批判した政治姿勢とはそぐわない今回の選択は
  メディアからも“変節”では?という声が上がった。
 
  「変節」の節とは、竹の節のことだが、
  「区切り」節度、「けじめ」節制、「信念」節操、を意味するようになり
  信条や主義を変えることを変節という。
  
  変節とおぼしき姿勢には、厳しい目が向けられるこの社会。
  ふたまたこう薬、日和見主義などこうした態度を揶揄する表現は他にもある。

  かつて、江戸から明治への大変革期。
  勝海舟は、倒幕を目指す官軍が江戸へ攻め込もうとするとき、
  西郷隆盛と会談し、江戸無血開城へと導いた立役者である。

  勝海舟は明治新政府の要職に就いた。
  もともと幕府に仕えながら、幕府を倒した新政府に仕える、
  この変節とも見える勝の姿勢を厳しく批判したのは、
  当時の言論界の中心的存在だった福沢諭吉だった。

  福沢諭吉は「やせ我慢の節」という評論のなかでこう述べている。
  「人生には富を得ようとすれば功名を失い、
   功名を全うしようとすれば富を棄てざるを得ない場合がある。
   後世その功名を薫り高いものとして残すか
   悪臭を放つものとしてしまうのか
   それは当人の決断にかかっている。」

  幕臣時代に築いた名声を富を求めて汚してしまうよりも
  潔く身を引くやせ我慢こそが日本国民の美徳ではないかと
  福沢はいう。

  それに対して、勝海舟は、
  「身の振り方は私自身が決めること
   けなす、ほめるは他人の言うことで、わたしのあずかりしらぬところです」

  勝の心中には、明治という新時代を迎えて
  幕府・官軍などという垣根はすでに過去のもの。
  国のために役に立てる場所があるなら、そこで力をつくすのもご奉公。
  そんな思いがあったのかもしれない。








  

















   

  


  























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映画の今昔物語

2011-01-27 13:04:48 | 編集手帳
  1月17日 読売新聞編集手帳


  「(高倉)健さんの映画なんか有楽町より新宿で見る方がハマる」。
  映画通でも知られるイラストレーターの和田誠氏の弁である。
  (『今日も映画日和』文春文庫)
  強くて不器用な男に向き合うには、
  お高くとまった劇場より猥雑な街の場末の小屋が確かにふさわしい。

  白昼の往来から暗闇に身を潜め、銀幕に没頭する。
  そこで出会った何気ない場面やセリフを心に焼き付けたファンは多かろう。
  そうした「映画体験」の場も、時代とともに変わっていく。

  都内で、ミニシアターの閉鎖が相次いでいる。
  古今東西の佳作を地道に上映してきた小さな映画館に代わり、
  台頭著しいのが大小複数のスクリーンを持つシネマ・コンプレックスである。

  観客の好みに応じた作品を並べ、館内は明るく快適だ。
  斜陽化していた日本映画の復権にも、一役買っている。
  昨年の興行収入は過去最高に達したという。

  昨年は池部良、小林桂樹、高峰秀子ら名優たちが世を去り、
  まばゆい「昭和」に重なる映画の黄金期はさらに遠のいた。
  だとしても、人生を変える一本に巡り合える幸福な時間は、
  これからも映画館にこそあるのだろう。

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リゾート国が一転・・・ “ジャスミン革命”とは

2011-01-26 13:49:01 | 報道/ニュース

  23日 サンデーモーニング


  地中海を臨む北アフリカの国、TUNISIA。
  透き通った青空の下、チュニジアン・ブルーの愛称で知られる美しい国である。
  世界遺産のカルタゴ遺跡でも知られる一大観光地だが
  その国で“アラブ初”の「民衆による革命」といわれる政変が起こった。
  国のを象徴する花の名をとって“ジャスミン革命”と名づけられたわずか1ヶ月の政変で
  23年にわたり独裁を続けたベンアリ大統領は国外に亡命した。

  先月、大統領は日本との経済協力を確認していたばかりだった。

  欧米など先進国からの投資を積極的に受け入れ安定を続けていた国で
  何が起きたのか。

  きっかけは、26歳の青年が街頭での野菜販売を警察に摘発され、
  去年12月焼身自殺を遂げた。
  これに職のない若者たちが共感しデモの様子などを次々とインターネットに投稿。
  抗議の輪が広がり一気に爆発した。

  また背景には、物価の高騰や政治腐敗への不満があった。
  大統領や親族は経済権益を独占していた。
  チュニジアでは暫定政権発足後も、
  前政権の閣僚が留任したことなどを理由にデモが続いている。

  今回の政変に対し、独裁政権の隣国リビアの指導者カダフィ大佐
  「国や大統領、政府、議会を変えるのにこのような犠牲は必要ない。」

  この動きは一国にとどまらない様相を呈している。
  エジプト・カイロでは、男性が貧困に抗議して焼身自殺を図った。
  イエメンやヨルダンで大規模な反政府でもが起きるなど、
  アラブ各国で大きな問題となりつつある。

  アラブ連盟 ムーサ事務局長
  「チュニジアの革命は他のアラブの社会的・経済的発展から見ても遠い話ではない。」

  専門家からは、今回の政変がアラブ諸国にとって、
  新しい歴史の1ページになり得るという見方も出ている。



       チュニジア ベンアリ大統領 23年→亡命 報道自由度:164位
       モロッコ  モハメッド6世国王 11年  報道自由度:135位
       ヨルダン  アブドラ国王    11年  報道自由度:120位
       サウジアラビア アブドラ国王   5年  報道自由度:157位
       アルジェリア プーテフリカ国王 11年  報道自由度:133位
       リビア     カダフィ大佐   41年  報道自由度:160位
       エジプト   ムバラク大統領  29年  報道自由度:127位
       イエメン    サレハ大統領  20年  報道自由度:170位
       オマーン    カブース国王  40年  報道自由度:124位










  

















  




























  
 
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米中首脳会談 国賓待遇で友好アピール

2011-01-25 13:39:09 | 報道/ニュース
  23日 サンデーモーニング


  5年ぶりにアメリカを公式訪問した胡錦濤国家主席。
  アメリカ側が30年来で最も重要な会談と位置づけただけあって、
  手厚い歓迎振りが際立った。

  公式晩餐会ではミシェル夫人が中国国旗をイメージした赤いドレスで出迎え、
  会場には、ジャッキー・チェン、キッシンジャー元国務長官など
  スターや著名人が数多く招かれ、花を添えた。
  晩餐会ではオバマ大統領は乾杯に中国語を使い友好をアピールした。

  アメリカ側の待遇に胡主席は満足げな笑顔を見せたが、
  これに反発する声も上がった。
  ベイナー下院議長らは晩餐会への出席を拒否している。
  中国の人権問題や経済問題への対応に講義するねらいがあったと見られている。

  ローバッカー下院議員
  「世界最悪の人権虐待者が敬意を持ってホワイトハウスに迎えられている。」

  中国の人権問題は首脳会談でも話し合われ、
  オバマ大統領は劉暁波氏の釈放を求めたと見られるが、
  両国の隔たりは埋められなかった。
  
  胡錦濤国家主席
  「中国は人権の普遍的原則を認め 尊重しているが、同時に
   人権の普遍的原則は必ず各国の国情と結びつけられるべきだ。」

  また胡主席の人権問題に関する発言は、
  中国国内の主なメディアでは報道されず、政府の規制があったことをうかがわせた。

  北朝鮮問題については
  「南北関係の進展が重要」との認識で一致するにとどまった。

  胡主席の訪米にあわせるかのように行なわれた、
  台湾国防部による大規模軍事演習については、
  「主権と領土問題は譲れない(胡主席)」
  と、中国側の強い姿勢が目立った。

  強気の中国を後押ししているのが今回発表された成長率10,3%。
  GDPは約500兆円で日本を抜いて世界第2位になる。
  中国は今回アメリカから航空機200機など、約3兆7000億円もの輸入の商談が成立。

  胡主席
  「中国はアメリカ企業が全世界で利益を得るうえで最大の貢献者になっている。」

  オバマ大統領
  「(首脳会談で)我々の製品に中国市場を開放する合意が出来た。
   中国はアメリカで売っている、それは構わない。
   でも我々だって中国で売りたいのだ。」

  いまやすっかり中国頼みとなってしまったアメリカ経済、
  中国の勢いはこの先どこまで続くのか。






























  
  






















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誰かが私にキスをした

2011-01-25 13:04:20 | DVD
  誰かが私にキスをした         

        
  製作年: 2010年
  製作国: 日本

  出演者: 堀北真希 アントン・イェルチン 手越祐也
        松山ケンイチ 桐島かれん 清水美砂 渡部篤郎 エマ・ロバーツ 桐谷美玲
  監督:   ハンス・カノーザ


  2009年の9月、スクセ ナオミは階段から落ちた。
  文字通り、頭から、サカサマに。
  ナオミは、2005年から4年間のキオクを失った…。
  そんなナオミの前に現れたユウジ・ミライ・エースの3人。
  自分の存在に悩みつつも、ナオミへの思いが強まるユウジ。
  以前と変わらずナオミを暖かく見守りつづけるが、思いを告げられずにいるミライ。
  思いは変わらないが、ナオミの変化を受け入れられずに戸惑うエース。
  失われた4年間の記憶は、4人を何処へ連れて行こうとしているのか…。
  運命は、誰も想像出来ない‘ある結末’を用意していた。
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航空大競争時代 “提携”で活路 日本航空再建の取り組み②

2011-01-24 13:37:35 | 報道/ニュース
  22日 NHK週刊テレビニュース


  “航空自由化”や“格安航空会社”の台頭などで
  競争が一段と激しさを増している世界の航空業界。
  日本の空にも新たな航空会社が次々と参入し、
  大手の航空会社といえどももはや単独では生き残れない状況となっている。

  そうしたなか、日本航空が決断したのはアメリカの大手アメリカン航空との提携。

  まず日米路線で事業共同化を進め、
  運賃の引き下げや、乗り継ぎしやすいダイヤの編成などを行なう。

  次のターゲットは、経済成長著しい中国をはじめとするアジアの市場。
  アジアの21の空港にネットワークを持つ日本航空。
  アメリカン航空の日米路線と結ぶことで
  アジアとアメリカを行き来するビジネス客の取り込みを狙う。

  このため中国やタイから客室乗務員を積極的に採用し、
  国際競争を勝ち抜く体制作りに力を入れている。
  
  日本航空 稲盛和夫会長
  「安ければいいとやっていくだけでは差別化できない。
   差別化しようと思えばプレミアムなサービスをプレミアムなお客さんに提供する。
   そういう方向でJALを再建していく。」

  日本航空が赤い鶴のマークを復活させたのには、
  原点に返るという気持ちがこめられている。
  日本航空は今後2年の間に株式を再び上場させることを目指すとしている。
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経営破たんから1年 日本航空再建の取り組み①

2011-01-23 13:03:11 | 報道/ニュース
  22日 NHK週刊テレビニュース


  去年1月、会社更生法の適用を申請し経営破たんした日本航空。
  稲盛会長は“過去との決別”を掲げ社員の意識改革に取り組んできた。

  日本航空 稲森和夫会長
  「(最初は)JALの幹部含め全体に倒産した実感が希薄な状態だった。
   厳しい現実を直視しよう、
   そこからどう這い上がるか考えようと強くいった。」

  大規模なリストラの柱となったのが、人員削減。
  グループ全体の3分の1にあたる1万6千人を減らす計画だが、
  希望退職に応じた社員の数は目標に届かなかった。
  このため会社側は、去年12月約170人を整理解雇。
  これに対し、
  雇用契約を打ち切られた社員の一部が解雇の取り消しを求めて訴えを起こすなど、
  人員削減の難しさが表面化している。

  リストラのもうひとつの柱は不採算路線からの撤退。
  関係する自治体などが路線の存続を強く要望する中、
  国際線15路線、国内線43路線の撤退にふみきった。

  去年4月、日本航空 大西賢社長
  「当社の現状を認識すれば、これを避けて再生自体が困難な状況となり
   各自もとの方々に迷惑おかけするが、なにとぞご理解いただきたい。」

  コスト削減はさまざまな形で進んでいる。
  人員削減が進むなか業務をより効率化するため
  空港のチェックインカウンターでは、
  グレーの地上職の女性と一緒に客室乗務員も地上での案内業務を行なっている。

  燃料費の節減のために、
  機内に搭載されているワインは以前のガラス製の容器から
  プラスチックに変えることで内容量を買えずに120gの軽量化。
  毛布も大きさや素材を見直すことで90gの軽量。
  こうした取り組みにより年間7億円の経費を節減することが出来た。

  稲盛会長
  「各部門で相当無駄があるはずだ。
   みんながこぞって経費節減に努力してくれたので
   見る見る経費が少なくなって更生計画以上の成果が現れ出てきた。」

  日本航空の再建では、
  経営悪化を招いた高コスト体質、
  そして行政などとのしがらみを断ち切って
  筋肉質な企業に生まれ変わることが出来るか、である。








  





















 
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相撲協会大改革案 年寄株を一括管理へ

2011-01-22 22:31:32 | 報道/ニュース



  1月17日 めざましテレビ


  日本相撲協会が「年寄名跡(年寄株)」について、
  協会が買い取り、一括管理する方向で検討していることがわかった。

    年寄名跡(年寄株)
     現役引退した力士が日本相撲協会に残る際、
     取得が義務付けられている。

  ○○親方として65歳の定年まで給与が保障される。
  相撲界は一代年寄りを除き、105ある年寄株をやりくりしてきた。

  ある力士が引退するときに年寄株を取得していると
  親方として65歳まで給与がもらえる。
         ↓
  この親方が定年・廃業の後、別の力士に「年寄株」が譲渡される。

  問題なのは、
  この譲渡の手続きに明確なルールがないために、
  実態として億単位の金銭取引があったということである。
  これが無理な借金を生んだり、
  後継者に過度の依存を生んでいるという指摘が根強い。

  そこで協会は改革案として一括管理しようというわけである。
  定年する親方から退職金に上乗せする形で年寄株を買い取り、
  協会が引退力士の中から親方にふさわしい適任者を指名し、
  無償で継承させる。
  これによって当事者間の年寄株のやり取りはなくなる。

  しかしこの改革案の資金が協会にあるのか。
  そして親方の財産権を侵害するのではないか。

  14年前にも年寄株を協会が管理しようという動きがあったが、
  親方衆から、
  個人財産にかかわる年寄株の譲渡に教会が口出しするのはおかしい、
  と反論の声が上がりこの改革は頓挫した。

  日本相撲協会にとって改革は急務である。
  というのは日本公益法人のルールが変わるために、
  2013年11月までに公益法人の認定を受けたいが、
  税制優遇されるためのさまざまな条件をクリアーしなければならない。

  年寄名跡、部屋制度、チケット販売契約など
  金銭に関係した不透明な仕組みは少なくないのである。




















  
































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日本橋1丁目 Taverna DA CIBO ダチーボ コレド日本橋

2011-01-22 14:24:16 | グルメ
   
  


      
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新聞記者にとって「針」の存在、池上彰さん

2011-01-21 22:48:57 | 編集手帳
  1月13日 読売新聞編集手帳


  「コント55号」が人気絶頂の頃という。
  萩本欽一さんが疲れた顔で語った言葉を、
  作家の小林信彦さんが著書に書き留めている。
  〈一度、人気が落ちないと、本当に良い仕事はできませんよ〉
  (文芸春秋『天才伝説 横山やすし』より)。

  充電なしに放電が求められる。ネタを練る時間もない。
  分かってはいても、
  人気が上げ潮のときに電波という怒濤の“波乗り”を打ち切るのはむずかしい。
  その苦衷を語ったものだろう。

  波から身を引く、引き方が鮮やかである。
  ニュース解説で人気のジャーナリスト池上彰さん(60)が
  一切のテレビ・ラジオ出演をやめて充電し、
  取材と執筆に専念するという。

  新聞記者にとって池上さんは胸をチクリと刺す「針」のような存在である。
  政治・経済であれ、国際情勢であれ、
  新聞を読みさえすれば複雑な事象もすっきり頭に入り、
  池上さんの出る幕は金輪際ない。
  そう胸を張れるような、分かりやすい記事を書け――と、
  針はわが身を刺す。
  いい意味の痛みということでは、
  「鍼(はり)」が適切かも知れない。

  充電を経て、鍼はさらに研がれるのだろう。
  痛がってばかりもいられない。
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