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中国 拡大続けるネット市場

2016-11-30 07:15:00 | 報道/ニュース

11月12日 おはよう日本


4億5千万人が利用する中国のネット通販市場。
背景には
消費者が価格よりも便利さを優先するようになったことがある。
自動車メーカーに勤める林琴弟さん。
自宅の目の前にあるのは野菜などを売る市場。
しかし林さんはほとんどの買い物はネット通販を利用している。
毎日必要な野菜や果物
肉などの食材さえもネット通販で購入すると言う。
食品の安全性がたびたび問題となっている中国では
近くの市場よりもネット通販で購入した方が
安全で品質のいいものが簡単に手に入ると考えているのである。 
(自動車メーカー勤務 林琴弟さん)
「大手のネット通販の方が商品を安心して買えます。
 欲しい時に欲しものが手に入る
 それが大事なんです。」
ネットを利用した買い物が増えるなか
既存の百貨店やスーパーの利用者は減少。
去年1年で全国で800店が閉店した。
3年後には200兆円を超えるとも言われる中国のネット通販の市場。
いまその市場に食い込もうとしているのが日本企業である。
進出を考えている日本企業の支援を始めたのが
6年前から中国に進出している日本の大手物流会社である。
日本のメーカーや小売業者との橋渡しをするため
中国のネット通販会社と具体的な交渉を重ねている。
これまで日本企業の参入には中国独自の通関のルールや商習慣が壁となっていた。
そこで中国への輸出業務の豊富なこの大手物流会社が仲介することで
参入をスムーズにしようというのである。
中国のネット通販会社にとっても
品質のいい日本の商品を販売でき
事業拡大が見込めるのである。
(日本 大手物流会社 責任者)
「中国や海外に興味がある日本のお客様を御社と結び付けることで
 我々のお客様も御社も我々もウィン(勝利)できるように。」
(大手ネット通販会社 責任者)
「中国のネット通販市場は毎年20%ずつ伸びています。
 私たちには2億人近い顧客がいます。
 日本企業にとってもビッグチャンスですよ。」
中国の消費のあり方を大きく変え始めたネット通販。
日本企業も巻き込んで競争は激しさを増している。


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外国人旅行者急増 対応迫られる医療現場 

2016-11-29 07:15:00 | 報道/ニュース

11月11日 国際報道2016


日本に訪れる外国人旅行者が急増するなか
いま新たな課題が浮上している。

10月に東京新宿区の病院で開かれたコンサート。
演奏しているのは台湾の大学の楽団。
企画したのは楽団を率いる宋正宏さん。
宋さんは今年1月に出張中の日本で急性胆嚢炎を発症。
この病院で手術を受け
一命をとりとめた。
コンサートは病院への恩返しとして開いたものだった。
(宋正宏さん)
「私の命を助けてくれました。
 本当に感謝の気持ち 止まらないのです。」
外国人旅行者が急増するなか
いま外国人が日本滞在中に医療機関を受診するケースが増えている。
しかし医療現場の受け入れ態勢は十分とは言えない。
去年 全国660の医療機関を対象に行ったアンケート調査では
8割近くが「外国人患者を受け入れた経験がある」と答えた一方
95%以上が「言葉の問題が心配」と答えるなど受け入れに不安を抱えている。
宋さんの治療を行った国際医療研究センター。
患者の急増を受けて受け入れ態勢の強化を進めている。
去年 外国人患者専門の受け入れ部署の国際心労部を設置。
外国人患者の対応にあたる医療コーディネーター3人を配置した。
外国人が来院すると
受付から診療や医療費の支払いまでサポートを行う。
「手術の開始時間は午後3時ごろです。」
「今日?」
「はい今日です。
 大丈夫ですか?」
「はい 大丈夫です。」
しかし診察にあたっては医療の専門用語がわかる医療通訳が欠かせない。
患者から正確な情報を得られなければ誤診につながりかねないからである。
この日 喉の不調を訴えて訪れたネパール人の男性。
この病院では2年前から医療通訳専門の会社と契約。
11月から対応できる言語を増やし13か国語で対応する。
病状やアレルギーが無いかなど電話を通じて通訳がたずねる。
(医師)
「何か薬や食べ物とかにアレルギーがないか聞いていただけますでしょうか?」
(患者)
「もしもし。」
(通訳)
「あなたは食べ物のアレルギーはありますか?」
(患者)
「特に食べもののアレルギーはありません。」
(通訳)
「ないですね?」
(患者)
「はい ありません。」
(ネパール人患者)
「病院に行くとき日本語がわからないと大変です。
 このような通訳のサービスはとても助かります。」
(国際医療研究センター 国際診療部 堀成美さん)
「言葉がバリアならば
 やはり何らかの形で通訳を入れないと危ないと思うんです。
 患者さんからすれば不安ですし
 私たち医療者もわからないで検査や治療を進めていくこと自体困難ですので。」
この病院では全国の医療機関からの要望を受けて研修会を開いている。
この日は各地の医療機関から約40人が参加した。
参加者からは現場が抱える問題が次々に打ち明けられた。
(参加者)
「やはり院内組織がちゃんと整っていないというところはあります。」
「日本語が本当の話せるのかとか
 話してみるとあまり話せない外国の方もいらっしゃるので。」
(講師)
「予算ですが
 当院の電話通訳の予算は1時間で1万6,000円なんです。
 毎回外国人患者が来るたび通訳入れるとすごい金額になりますよ。」
そして大きな課題として浮かび上がったのが医療費の未払いの問題である。
「旅行でお金使っちゃったから帰り際に支払えないと言われて・・・。」
患者が医療保険に加入していない場合
医療費は全額自己負担になる。
医療費が数百万円にのぼることもあり
払ってもらえないケースが相次いでいるという。
(参加者)
「“なぜ日本人と違って先に支払わなければならない”と言われたら
 その違いを説明して・・・。」
「そうしたらきっと納得して“もう仕方ない”と
 受信するからには費用を支払わなければいけないと覚悟を決めて支払ってくれる。」
参加者たちは
コスト面など限界がある中でも体制の整備を進めていく必要性を確認し合った。
(滋賀県の病院関係者)
「コストがかけられないので
 まず始められることとしては問診票などを英語化することができると思いました。」
(岡山県の病院関係者)
「今日一日研修に参加させていただいて
 やはり組織として対応していくことが大切だと思いました。」

厚生労働省では実態を把握するため
10月から全国3,800の医療機関を対象に初めての大規模な調査に乗り出している。
また通訳や医療コーディネーターの人件費の半額を補助するなど支援を行っていて
外国人患者の受け入れの整備を進めていきたいとしている。




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極東へようこそ!観光客を増やすには・・・

2016-11-28 07:15:00 | 報道/ニュース

11月11日 国際報道2016


アムール川を埋め尽くす流氷。
旅情をそそるシベリア鉄道。
ロシア正教の教会が立ち並ぶ古い町並み。
ロシア極東を日本の大手旅行会社が視察に訪れた。
“日本に一番近いヨーロッパ”と言われるこの地で
新たな観光ツアーを開発したいと考えている。
(大手旅行会社 沖野三郎チーフマネージャー)
「できるだけたくさんの方にロシアに行っていただきたいということで
 新しい旅行の“素材”を探しに来ました。」
開発が遅れている極東の開発に力を入れるプーチン政権。
オペラ・バレエ劇場やカジノなどを次々と建設し
アジアからの観光客を増やそうとしている。
しかし日本からロシアを訪れる観光客は年間10万人ほど。
ビザの取得手続きが煩雑なこともあり
アメリカや中国を訪れる人の20分の1以下にとどまっている。
課題はさまざまある。
観光地としての整備の遅れである。
町を見下ろす展望台に向かう道は段差が多く足場が悪いところもある。
転落防止のための柵も無い。
アムールトラのはく製が展示されている博物館では日本語はおろか英語の説明すら無い。
さらにホテルにはクーラーが無い。
「冷房もないということになると夏場は厳しいかなと・・・。」
こうした課題に対して地元政府の責任者は観光インフラの整備を急ぐ考えを示した。
(ロシア シェスタコフ観光局長)
「日本は我々の戦略にとって重要です。
 観光分野での急成長を期待しています。」
日本の旅行業者でつくる団体はロシア側にも努力を求め
課題を克服すれば大きな観光資源になると期待を寄せている。
(日本旅行業協会 田川博己会長)
「成熟した日本の海外旅行者から見ると
 ロシア極東には不十分な点があります。
 安全と安心は日本人は非常にセンシティブなので
 そういうところをくみ取っていただいて
 開発を続けていただければありがたいかなと思います。」


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意気投合 さりとて 距離感はむずかしい

2016-11-27 07:15:00 | 編集手帳

11月19日 編集手帳

 

 ちょっと艶っぽい俗謡がある。
〈浮名立ちゃそれも困るし世間の人に知らせないのも惜しい仲〉。
米国の次期大統領、
ドナルド・トランプ氏と会談した安倍首相の胸の内は唄のとおりかも知れない。

数々の暴論で名をはせた人と手放しで意気投合した、
と浮名が立つのは困る。
さりとて、
同盟関係の前途に漂う不透明感をぬぐうには、
各国首脳の誰よりも早い顔合わせを世間に見せつけずにおくのも惜しい。
距離感のむずかしい会談であったろう。

法あるときは法に従い、
法なきときは慣習に従い、
慣習なきときは情理に従う。

これが普通の人の行動原理だが、
型破りで売るトランプ氏の場合は予測がつかない。
政治経験のない氏が、
法や慣習をどこまで承知しているかも不明である。
安倍首相がまずは「情理」の情、個人と個人の信頼づくりに重きを置いたのはうなずける。

それはそれとして、
地球規模で顰蹙(ひんしゅく)を買いつづけた人が「信頼できる指導者」(安倍首相)と太鼓判を押される。
ひと月前、
誰が予想しただろう。
予想という字を逆さに読めば、
ウソヨ、ウソヨと言っている…。
口ずさむ戯(ざ)れ唄がほろ苦い。



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銀座5丁目 鳥と手打ち蕎麦 とり数寄 東急プラザ銀座店

2016-11-26 17:00:00 | グルメ


  
                                         (食べログ)


東京メトロ銀座線 銀座駅C2出口 徒歩1分
東京メトロ丸の内線 銀座駅C2出口 徒歩1分
東京メトロ日比谷線 銀座駅C2出口 徒歩1分
東急プラザ銀座 11F

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映画『君の名は。』 住民のための特別上映会

2016-11-26 07:15:00 | 報道/ニュース

11月9日 おはよう日本

大ヒット映画「君の名は」。
映画公開から
映画の雰囲気を味わおうと飛騨市には多くのファンが訪れている。
関西から訪れた大学生のグループはすでに映画を2回以上みたと言う。
「自分の行ったところが映画に映っているのはうれしい。」
一方 地元の人は気軽に映画を見られない。
最も近い富山市の映画館まで車で片道1時間半もかかる。
市民からのみたいという要望を受け実現した上映会。
10月下旬に販売された約2,000枚のチケットは2時間足らずで売り切れた。
(飛騨市 都竹淳也市長)
「ツイッターやSNSを通じて飛騨の人にもこの映画を見せてほしいという
 全国のファンの声も後押しになった。」
11月6日 飛騨市文化交流センター。
期待が高まる。
「ドキドキで昨日寝られなかったくらいで。
 映像がちょっと楽しみ。」
主人公と年代の近い若い女の子たちも詰めかけた。
「飛騨市が映るのでとても楽しみです。
 わくわくします。」
「むっちゃ楽しみです!」
新海監督もメッセージを寄せた。
(新海誠監督)
「描くにあたり実際に火ダにお邪魔してロケハンをさせていただいた。
 飛騨の風景を参考に描いているカットもいくつかある。
 この時間をぜひ満喫していただければ。」
ようやくみることができた感想は
「あらためていいところだと思いました。
 生まれも育ちも飛騨なので
 映画を見ないとこういう気持ちを思い出せないというか
 思わない。」
「自然が豊かなところが絵で表現されていたのでいいと思いました。」
地元の中学3年生の女の子5人組。
さっそく映画に登場した場所をめぐった。
ふだんから勉強に訪れる図書館。
各地からやって来たファンがメッセージを残していた。
主人公と同じように都会にあこがれる少女たち。
映画は地元の魅力を知るきっかけになったようである。
「飛騨は買い物できるところも全然ないから
 都会に行きたいと思うけど
 『君の名は。』をみて自然もいいし
 愛着がわく感じで。
 飛騨もいいなって思います。」




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シベリアで日ロ友好のバレエ公演

2016-11-25 07:15:00 | 報道/ニュース

11月7日 国際報道2016


今年は第二次世界大戦に日本と旧ソビエトが日ソ共同宣言に調印し
国交を回復してから60年になる。
それを記念して日本人のバレエダンサーが日ロの有効をアピールする公演を開いた。

東シベリアの町ウランウデ。
日ソ共同宣言の調印から60年を記念して日本とロシアのダンサーが共演。
両国の友好をアピールしようと企画された。
仕掛け人はこの劇場で芸術監督兼バレエダンサーを務める岩田守弘さん。
岩田さんは26年前にロシアにわたり
モスクワのボリショイ劇場で外国人初のソリストとして活躍。
躍動感あふれる踊りが高く評価され数多くの舞台にい出演してきた。
ウランウデには日本と深いつながりがあった。
戦後まもなく町の周辺に
旧ソビエト井抑留された1万7,000人以上の日本人が送られ強制労働をさせられた。
岩田さんが芸術監督を務める劇場も日本人抑留者が建設に参加したものである。
岩田さんはこの町との不思議な縁を感じながら
公演に向け50人のダンサーときびしい練習を続けた。
公演当日
会場にはロシア人や日本人に似た地元の少数民族のブリャートの人たちが詰めかけた。
(芸術監督 兼 バレエダンサー 岩田守弘さん)
「この公演で両国の相互理解と友情が
 さらに深まってほしいという願いを表現したい。」
岩田さんが今回の公演のために振り付けを行った作品。
日本とロシアの男女のダンサーが
きびしい運命に左右されながらも強い意志で結びつきを強めていく姿を表現している。
(観客)
「とても美しく
 このようなバレエを始めて見ました。
 すてきな日本のダンサーに驚きました。」
「日本とロシアの有効のためにこのような公演を行ったことは素晴らしい。」
(芸術監督 兼 バレエダンサー 岩田守弘さん;)
「ロシアで教わってきたクラシックバレエを
 ロシアの人たち
 日本の若者たちに伝え
 もっともっと仲良くひとつの芸術をやっていけたらと思う。」



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自動化進むオランダ農業

2016-11-24 07:15:00 | 報道/ニュース

11月4日 キャッチ!


農場の真ん中を進む無人の自動運搬機。
赤外線カメラとコンピューターが育てるひな鳥。
太陽の光を浴びずに生育する野菜。
世界屈指のハイテクを誇るオランダの農業は苦境に立つ農家の手本になるのか。
7,000㎡ある牛舎では300頭の乳牛が飼われている。
世話をしてるのはたった2人。
アベルマンスさんはポロシャツに皮ジャンで仕事をする。
たいていは中2階からスマートフォンを片手に牛舎を見下ろしている。
(酪農業 マルク・アベルマンスさん)
「今は牛舎の通路を清掃するロボットを操作しているところです。」
この5年で85頭から300頭い増えた牛は
1年中温室のような牛舎にいる。
(マルク・アベルマンスさん)
「温度や湿度はコンピューターで管理されていて
 晴れの日も風の日も雨の日も一定に保たれています。」
その結果病気が減って生産性が向上した。
搾乳は多い時で1日4回。
24時間稼働する5台の機械で行う。
(アベルマンスさん)
「搾乳機に入ると牛には飴のような甘い濃縮液が与えられます。
 牛はこれが好物なので自発的に搾乳機に入ってきます。
 そしてゲートが閉まると機械が乳首を洗浄し
 自動的に搾乳が始まります。」
餌の補給も自動である。
昼も夜も1時間おきに機械が行っている。
農場内を行き来して干し草を蓄える。
このハイテク設備は8,000万円と高額で
牛乳の価格が安すぎるため
原価償却にはまだ当分かかる。
こうした自動化のおかげで
オランダの酪農家が飼育する牛の数は平均でフランスの2倍にもなる。
そして生産性も上回っている。
ハイテク化は他の業種でも採用されている。
コルベールさんも規模を拡大するために導入し
2万5千羽だったニワトリを12万羽に増やした。
(養鶏業 コルベールさん)
「鶏舎は機材だらけです。
 マイクが仕掛けられていて自宅でも聞くことができます。
 問題が起きればわかるのです。」
天井に設置された赤外線カメラは常時鶏舎を監視し
コンピューターが解析して暖房や換気を行う。
(コルベールさん)
「ニワトリが鶏舎のどこに分布しているのか見てとれます。
 空いているのは寒すぎるからです。」
この装置の導入後
ニワトリの死亡率が下がって収益が上がったと言う。
生産性や効率を追求するのは農作物でも同じである。
栽培されている野菜は日光を必要とせず
LEDの光だけで成長する。
見渡す限り並べられた照明は光合成に有用な光線だけを発し
完璧な野菜を作り出す。
(農業研究者 ウーター・スターツさん)
「光と肥料を与えています。
 青い光を増やせば栄養濃度が上がります。
 従来の栽培方法よりも丈夫に育てられます。
 すべてを厳密にコントロールできるんです。」
オランダの農家は農業の魅力を犠牲にして常に技術革新を進め
いまやアメリカに次ぐ農産物輸出国の地位を得ている。

オランダの農産物輸出(2014年)
1位 花き  (世界1位)
2位 肉類 (世界4位)
3位 乳製品(世界3位)
4位 野菜 (世界1位)
5位 食用油(世界4位)
付加価値が高い品目が並んでいてこれも輸出額が多い理由になっている。
(東京大学大学院 川島博之准教授)
「オランダは西ヨーロッパの極めて小国で
 歴史の中で大国にもまれてきた。
 農業が第二次大戦後に斜陽産業となるなか生き残りを真剣に考えた結果
 私たち日本がなかなか適応できなかった合理的な農業をいち早く取り入れた。
 それが現在 輸出国になった原因。
 オランダ農業で必ず出てくるトマトは
 温室で栽培するとたくさんの量を少ない面積で生産できる。
 もちろん品種改良もしている。
 トマトに目をつけ推し進める経営戦略が見事だと思う。
 世界から情報を集めて
 どうやったら儲かるかという工夫を
 世界を見据えた農業をしていたのがオランダの人たち。
 機械化は日本の農業でもかなり進展してる。
 日本農業のジレンマなのだが
 機械化が進むということは少ない人で済むということで農業人口の減少につながる。
 それはひいては地方の人口の減少につながるので
 地方からすると合理化が進むということは反面はうれしいけれども
 半面は人が少なくなるということでジレンマに陥っている。
 1にも2にも農業の人たちにもっと経営者としての感覚
 大きな設備を導入する場合は10年20年先を見据えて
 利益を出していくんだという経営判断
 例えば1,000万円の機械を導入していくかという訓練の中で
 世界的な視野を持った経営判断ができる農家が育っていく。
 何を世界の人たちが求めているのか
 常に農家の人たちも知っていなければオランダ型農業はできない。」
オランダの農業はEU内の自由貿易によって激しい競争にさらされるなかで
独自のスタイルを築いてきたともいえる。
日本の農業もTPPへの参加などによって自由貿易が拡大するなかで
得意分野への集中や技術革新が求められていると言える。

 

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親子のキャッチボール

2016-11-23 08:45:00 | 編集手帳

11月18日 編集手帳

 

 キャッチボールに興じる親子を見つめた詩が杉山平一さんにある。
一球一球に感応して言葉が紡がれていく。
〈投げる
 受ける
 声にならないもの
 言葉にならないものを
 吐き出している
 受けてなぐさめている〉

『父と子』という一編である。
ボールのやりとりを通して子供の心を受け止め、
確かめて、
そっと寄り添う。
親としての役割を果たしていくひとつの姿なのだろう。

透徹した詩句とかけ離れた現実もある。
幼子の声にならない叫びが、
誰にも届かなかったのか。
行方不明になっていた堺市の男児(4)とみられる遺体が見つかった。

逮捕された父親の供述通り、
大阪府南部の山中に埋められていたという。
父親は何度も言を翻した末、
「私の暴力で死んだ」と認めた。
虐待が繰り返されていた疑いもある。
さぞ怖くて、
苦しかったことだろう。
母親も関わっていたというから、
なおさら胸が痛む。
児童相談所も自治体も何をしていたのか。

先の詩はこう結ばれる。
〈勝ち負けもないのに
 父と子が
 キャッチボールをしている〉。
許し難い事件の戒めに、
無私の情愛でつながる親子の姿を夢想してみる。



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話題の“文庫X”とは?

2016-11-23 07:15:00 | 報道/ニュース

11月2日 おはよう日本


表紙は手描きの文章でぎっしり埋め尽くされている。
この本を薦める書店の店員が書いた文章である。
題名も著者も隠された“文庫X”と呼ばれるこの本が売れている。
(ジュンク堂書店ロフト名古屋店 遠藤愛子さん)
「先週1週間はお店のすべての本の中で一番売れました。」 
この売り方の発案者は岩手県盛岡市にある書店にいる 長江貴士さん。
“文庫X”の中身は長江さん自身が読んで感動したというノンフィクションだった。
(さわや書店フェザン店 長江貴士さん)
「本当に1人でも多くの人に呼んでもらいたいなと思える中身だったんですけれども
 ノンフィクションとなると読んでくれる読者の方がそう多くない。
 先入観を全部排除して
 手に取ってもらうようにできないかなと思って。」
表紙に書き込まれたのはこの本を読んだ長江さん自身の感動である。
この著者の生きざまにあなたは度肝を抜かれ
そして感動させられることでしょう。
あなたもこの作品と出会って欲しい。
そう切に願っています。
7月下旬“文庫エックス”として店頭に並べると
3か月間で売れたのは約3,000部。
(訪れた客)
「ちょっとなんか興味をそそられましたね。」
「“どうしても読んでほしい”って書いてあるじゃない。
 意外にあんまりない。
 こうやって“どうしても読んでほしい”と薦める本って。」
同じ本を“文庫X”として売る動きは各地に広まっている。
名古屋の書店にも上陸。
書店員の久田かおりさんは“文庫x”という売り方に
これがあったかと刺激を受けた。
(精文堂書店 中島新町店 久田かおりさん)
「これは売らなきゃいけない。
 書店員として絶対売らなきゃいけない本だという思いがあったので
 単行本として出た時に一生懸命売ろうとしたがなかなかたくさん売ることができなくて
 そういう思いがずっとあった本でした。」
久田さんも盛岡の書店の長江さんと同じように
この本への思いで本の表紙を覆った。
私は震えるほどの衝撃を受けました。
「信じられない」「まさかそんな・・・」と
何度も何度も読み返すほど
この本を読むことで
あなたの中の何かがきっと変わります。
“文庫X”はいま全国200を超える書店で取り扱われている。
各地の書店員がそれぞれの“文庫x”を作り始めたのである。
(久田かおりさん)
「“本が売れない”と言われていますけれども
 皆さん 何か面白いもの
 何か気になるような
 読んでみたい本を探していらっしゃるのではないか。
 あと1歩 背中をちょっと押すきっかけみたいなものがあれば
 もっとたくさん本は買われるし読まれるんじゃないか。」
“文庫X”は本との出会いの新たな可能性を気づかせてくれたのかもしれない。




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日本酒と中国料理の“マリアージュ”

2016-11-22 07:15:00 | 報道/ニュース

11月1日 国際報道2016


中国本土への情報発信の拠点 香港。
10月末に世界中のお酒を紹介する「Wine and Dine Festibal」が開かれ14万人が訪れた。
香港はアメリカに次ぐ世界第2位の日本酒の輸出先である。
しかし香港のアルコール飲料の輸入額全体のうち
日本酒が占めるのはわずか0,2%
68%を占めるワインに大きく引き離されている。
その理由は
日本酒が主に日本料理店で消費されるのに対して
ワインは中国料理など地元の料理と合わせて消費される機会が格段に多いことである。
「これは新疆ウイグル自治区の串焼きです。
 ボルドーワインとの相性が抜群で
 天にも昇る思いです。」
“日本酒も中国料理に合わせて飲まれるようになれば
 市場が格段に広がるはずだ”
日本の酒造組合が参加して中国料理と日本酒の新たな組み合わせを探る催しが開かれた。
選ばれたのは東北から九州までの5つの銘柄。
味が濃い中国料理に負けないよう
いずれもコクのある純米酒である。
試食するのは香港の財界人など舌の肥えた100人余。
カニの入った小籠包に合わせたのは酸度が高くフルーティな銘柄。
肉の脂を中和しすっきりとした後味を引き出す。
北京ダックと合わせたのは甘く丸みのある大吟醸。
アヒルの皮の甘みを引き立たせる相乗効果を狙う。
その評価は
「料理の脂が中和されおいしさが増して
 特別な料理を食べているようです。」
「今度 中国料理店に行ったら日本酒を頼んでみます。」
手ごたえをつかんだ。
(日本酒造組合中央会 海外戦略委員会 仲野益美委員長)
「日本酒は非常に製造の幅があり
 いろいろな種類を出せるお酒。
 炭酸の効いたお酒を出すことも可能
 熟成酒もあり
 お燗をする魅力もある。
 中華料理とのマッチングは十分可能。」
香港の先に見据えるのは巨大な中国市場。
日本酒の新たな挑戦が始まっている。

 

 

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住職がつくる山梨ワイン

2016-11-21 07:15:00 | 報道/ニュース


11月1日 おはよう日本


ワインの産地山梨県では11月3日に今年の新種の販売が解禁される。
約1300年前にワインの原料となる甲州ぶどうが伝わったと言われる山梨のワイン。

山梨県杭州市にあるワインの醸造所で社長を務める井上哲秀さん。
ワイン作りを始めて40年。
しかし本業は奈良時代から約1300年続く寺の住職である。
醸造所があるのは寺の境内。
この地域では明治時代から
農家が商品として出荷できなかったぶどうを使って家ごとにワインを作り晩食を楽しんできた。
それが戦後は近所の人たちが共同でワインを作るようになる。
大善寺でも地元のブドウ農家と昭和28年にワインの醸造会社を設立。
井上住職は寺で栽培したり農家が持ち寄ったりしたぶどうを使ってワインを作り続けてきた。
(井上哲秀さん)
「我々は自分たちで飲むワインだから
 昔ながらの作り方で飲めればという形で作っている。」
作るのは年間約9000本。
「ぶどう寺」と知られるようになったこの寺では参拝客に提供している。
寺での楽しみはワインだけではない。
「仏教伝来とともに日本に入ってきて
 そのぶどうを行基がこちらへ持ってきて伝えた。」
ワインの原料甲州ぶどうの歴史を知ることもできるのである。
井上住職が紹介するのは寺に残る伝説である。
登場するのがぶどうを手にした薬師如来。
この寺を開いた奈良時代の僧 行基が今の山梨を訪れたときに夢に現れたと伝えられている。
その行基が病を治す薬としてこの地にぶどうを広めたのが
甲州ぶどうの始まりだと言われている。
「ぶどうの歴史を知ることができた。
 “ぶどう寺”名前の由来も知ることができ
 ワインの味も格別だった。」
「住職の人柄もよく話も楽しく聞けて
 ふだんとは違ったワインの楽しみ方ができた。」
ワインとぶどうの歴史を楽しむことのできる大善寺はいま観光業界から注目されている。
この日 「ワインを味わいながら地域の良さを発見する旅ワインツーリズム」を運営している会社の男性が寺を訪れた。
今月のイベントに参加してもらうためである。
(ワインツーリズム運営会社 役員)
「住職がつくられたワインを
 この風景のもと1杯いただくのは楽しみの1つになる。」
「まずは立ち寄って学んでから町に出るのもひとつの旅のスタイル。
 すごく大切な場所だと思う。」
寺が観光の拠点になる可能性が見えてきた。
(大善寺 住職 井上哲秀さん)
「この勝沼地域ぶどうの産地が世に知られる形になるので
 非常に期待している。」
住職が作るワイン。
地域の魅力を発信する大きな戦力となりそうである。

 

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「光の道」を求めて

2016-11-20 08:30:00 | 報道/ニュース

10月31日 おはよう日本


福岡県福津市では
年に2回
わずか1週間の間だけ
「光の道」と呼ばれる光景があらわれる。

福岡県福津市の宮地嶽神社。
2月と10月の年に2度
夕日が参道のまっすぐ先に沈み
神社から海までの道が一直線に照らされる「光の道」と呼ばれる光景。
この日は朝9時から400人が長蛇の列を作った。
午後4時半
ここから場所取りが始まる。
「光の道」がいちばんよく見えそうな場所を探すのが重要なポイントである。
中には鳥居に隠れて参道の先が見えない席も。
ベストポジションをさがして行ったり来たりするカメラマンもいる。
(村上裕志さん)
「太陽はたぶん隠れるでしょうね。
 難しいですね。」
あきらめかけたその時。
しかし見えたのはほんの一瞬
夕日はすぐに雲に隠れてしまった。
(村上裕志さん)
「真っ赤になっているところを撮りたかった。
 簡単には見られないですよ。
 また来年2月。」
夕日に特別な思いを持つ人もいる。
神社の参道にあるカフェで働く二宮ゆみ子さんは
結婚したあと福岡市内で暮らしていたが
7年前に母の介護のため故郷の福津市に戻ってきた。
子どもと離れ介護に追われる日々に不安を抱えるなか
勇気づけられたのが参道から見える夕日だった。
(二宮ゆみ子さん)
「感謝しかないですね。
 力づけてもらいましたし
 ここで頑張っていったらきっと道は開ける
 なんとかなるかなと。」
自分に力をくれた夕日をみんなにも見てもらいたい。
この日も気になるのは空模様である。
久々に晴れ間が広がった10月17日。
期待が高まる。
参道の真上に夕日が落ちるまであと少し。
しかし無常にも夕日は雲の中に消えてしまった。
ひかりの道は見えなかったが
今シーズン1番の光景に笑顔がこぼれた。
(訪れた人)
「惜しかった。
 でも夕日はきれいに見えたので幸せになれた気がします。」
「ありがたい気持ちになりました。」
(二宮ゆみ子さん)
「私が元気をいただいたようにみんなも元気になってもらいたい。」
簡単には見ることができないからこそ多くの人をひきつける「光の道」。
次のチャンスは来年の2月である。



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ほんとうに人間はいいものかしら

2016-11-20 07:15:00 | 編集手帳

11月12日 編集手帳

 

 皇后陛下に手袋のお歌がある。
〈里にいでて手袋買ひし子(こ)狐(ぎつね)の童話のあはれ雪降るゆふべ〉。
里の帽子屋で正体が狐とばれたら、
捕まって檻(おり)に入れられてしまうよ。
母狐の声を背に、
子狐は山をおりた。

新美南吉の童話『手袋を買いに』である。
心の優しい帽子屋が狐と感づきながら手袋をくれた結末は知りつつも、
いま読み返すと、
妙にはらはらする。
子供受難の時世ゆえかも知れない。

大阪府堺市の梶本樹李(たつき)ちゃん(4)は、
どこの冷たい土の上に眠っているのだろう。
逮捕された父親は「(遺体を)奈良県境の峠に捨てた」と供述している。

原発事故で福島県から横浜市に避難してきた少年が、
転校先の小学校で受けたいじめもひどい。
「賠償金をもらったろ」。
同級生らから複数回、
万円単位の金をせびり取られた。
少年は不登校という。
初冬の寒気をしのいでくれる手袋もお手上げの、
心の凍えるニュースがつづく。

母ちゃん。
人間はちっとも怖くなかったよ。
無事に帰った子狐は出来事を話して聞かせた。
物語は、
母狐の半信半疑のつぶやきで終わる。
〈ほんとうに人間はいいものかしら〉。
何と答えよう。



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銀座3丁目 パラダイス ダイナシティ

2016-11-19 16:30:00 | グルメ


 

  

 






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日比谷線  銀座駅徒歩1分

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