6月23日 海外ネットワーク
スマートフォンやタブレット端末からさらに進化した次の世代のコンピューターと呼ばれる情報通信端末。
メガネ型端末は両手が自由になるハンズフリーになることが大きな特徴。
(開発担当者)
「このデザインになったのは人々がいつも歩きながらスマートフォンを見ていたからです。」
アメリカ ニューヨーク州のベンチャー企業は近く新商品を発売する。
アメリカでは身につけるタイプの端末の開発競争が激しくなっている。
(ビュージックス ポール・トラバーズCEO)
「わが社の端末についてソフトウェアの開発者からこれまでに700件近い問い合わせがあった。
携帯電話のようにどこにでもある身近な存在になるだろう。」
ひときわ注目されているのがIT企業のグーグル。
世界中から技術者など6,000人を集めたイベントでは
グーグルが提供した試作品を身につけた人が目立った。
(グーグル ラリー・ペイジCEO)
「メガネ型の端末はこれまでのものとは全く異なる。
今後10年でさらに進化を遂げていくだろう。」
メガネ型は横の部分に触れて動かすと透明のディスプレイに画像が表示される。
取り付けられたカメラで見たままの映像を撮影できる。
道案内の機能は視線をほとんど動かさずに済む。
さらに音声だけで操作できる。
端末のディスプレイの画像をテレビ画面に映しながら担当者が実演した。
「写真を撮ってくれ。
声で支持するだけで写真が撮れます。」
話した内容をメールにして送る機能も紹介された。
「メッセージを送信してくれ。
『やあジョーダン 元気?』
見ての通り簡単にメールを送れます。」
発売前から専用アプリが次々に出ている。
アメリカのCNNテレビは端末ディスプレイに速報ニュースを表示するアプリを開発。
端末のスピーカーでニュースを読み上げる機能もある。
(アプリ開発の担当者)
「人々のニュースの見方を変えていくことになるだろう。
それは大きな進歩だと思う。
そして誰もが目の前で起きていることを撮影し報道機関に送ることができる。
それがそのまま報じられる。」
メガネ型の端末の発想は実は30年以上前からあった。
カナダのトロント大学で身につけるタイプのコンピューターを研究しているスティーブ・マン教授(51)。
1980年頃からメガネ型の端末の開発に取り組み
メガネ型端末の生みの親と言われている。
(トロント大学 スティーブ・マン教授)
「35年前から身につけている。
当時はバックパックにコンピューターを入れてメガネとつないでいた。
次第に小さくなり今かけている端末は13年ほど前に完成したものだ。」
研究に没頭しこの10年ほどは寝る時も含めて一日中身につけている。
メガネ型の端末が注目される時代が来ることを見抜いていたと言う。
(トロント大学 スティーブ・マン教授)
「身につけるコンピューターが主流になることを予言していた。
35年前はコンピューターを常に持ち歩くことは変わったことだったが
いまでは常に持ち歩くことが当たり前になった。」
次世代コンピューターの主流の座を狙うメガネ型の端末だが問題点も指摘されている。
アメリカ下院の超党派の議員8人がグーグルに送った質問状。
“新しい技術がプライバシーを侵害する恐れはないのか”問いただしている。
道行く人を撮影しソーシャルメディアなどで公開されている顔写真と照合すれば
名前から趣味に至るまで知られる恐れがある。
グーグルは当面 顔を認識する機能は搭載しないとしているが懸念は根強く残っている。
(ITジャーナリスト ティム・スティーブンスさん)
「グーグルはプライバシーへの懸念にもっと向き合うべきだ。
たくさんある懸念を払拭できるような回答はない。」
プライバシーの問題を懸念する声はアメリカ以外にも広がっている。
“人々がお互いのプライバシーを覗き見ることにならないか”
そんな懸念からEU・カナダなど6か国はグーグルに対し
プライバシーの法対策について尋ねる書簡を共同で送った。
EU側は回答次第では販売の差し止めや制裁金といった重い処分の視野に入れるとしている。
(EUの諮問機関 ハスティンクス監視官)
「人々が至る所で監視されるという事態が生じる恐れがある。
誠意ある回答を期待している。
そうでなければ断固たる行動に踏み切らざるを得ない。」
ハンズフリーでの操作を可能にするメガネ型端末。
次世代のコンピューターとして期待が高まる一方で
プライバシーなどの問題にどう向き合うのかが課題になりそうである。
スマートフォンやタブレット端末からさらに進化した次の世代のコンピューターと呼ばれる情報通信端末。
メガネ型端末は両手が自由になるハンズフリーになることが大きな特徴。
(開発担当者)
「このデザインになったのは人々がいつも歩きながらスマートフォンを見ていたからです。」
アメリカ ニューヨーク州のベンチャー企業は近く新商品を発売する。
アメリカでは身につけるタイプの端末の開発競争が激しくなっている。
(ビュージックス ポール・トラバーズCEO)
「わが社の端末についてソフトウェアの開発者からこれまでに700件近い問い合わせがあった。
携帯電話のようにどこにでもある身近な存在になるだろう。」
ひときわ注目されているのがIT企業のグーグル。
世界中から技術者など6,000人を集めたイベントでは
グーグルが提供した試作品を身につけた人が目立った。
(グーグル ラリー・ペイジCEO)
「メガネ型の端末はこれまでのものとは全く異なる。
今後10年でさらに進化を遂げていくだろう。」
メガネ型は横の部分に触れて動かすと透明のディスプレイに画像が表示される。
取り付けられたカメラで見たままの映像を撮影できる。
道案内の機能は視線をほとんど動かさずに済む。
さらに音声だけで操作できる。
端末のディスプレイの画像をテレビ画面に映しながら担当者が実演した。
「写真を撮ってくれ。
声で支持するだけで写真が撮れます。」
話した内容をメールにして送る機能も紹介された。
「メッセージを送信してくれ。
『やあジョーダン 元気?』
見ての通り簡単にメールを送れます。」
発売前から専用アプリが次々に出ている。
アメリカのCNNテレビは端末ディスプレイに速報ニュースを表示するアプリを開発。
端末のスピーカーでニュースを読み上げる機能もある。
(アプリ開発の担当者)
「人々のニュースの見方を変えていくことになるだろう。
それは大きな進歩だと思う。
そして誰もが目の前で起きていることを撮影し報道機関に送ることができる。
それがそのまま報じられる。」
メガネ型の端末の発想は実は30年以上前からあった。
カナダのトロント大学で身につけるタイプのコンピューターを研究しているスティーブ・マン教授(51)。
1980年頃からメガネ型の端末の開発に取り組み
メガネ型端末の生みの親と言われている。
(トロント大学 スティーブ・マン教授)
「35年前から身につけている。
当時はバックパックにコンピューターを入れてメガネとつないでいた。
次第に小さくなり今かけている端末は13年ほど前に完成したものだ。」
研究に没頭しこの10年ほどは寝る時も含めて一日中身につけている。
メガネ型の端末が注目される時代が来ることを見抜いていたと言う。
(トロント大学 スティーブ・マン教授)
「身につけるコンピューターが主流になることを予言していた。
35年前はコンピューターを常に持ち歩くことは変わったことだったが
いまでは常に持ち歩くことが当たり前になった。」
次世代コンピューターの主流の座を狙うメガネ型の端末だが問題点も指摘されている。
アメリカ下院の超党派の議員8人がグーグルに送った質問状。
“新しい技術がプライバシーを侵害する恐れはないのか”問いただしている。
道行く人を撮影しソーシャルメディアなどで公開されている顔写真と照合すれば
名前から趣味に至るまで知られる恐れがある。
グーグルは当面 顔を認識する機能は搭載しないとしているが懸念は根強く残っている。
(ITジャーナリスト ティム・スティーブンスさん)
「グーグルはプライバシーへの懸念にもっと向き合うべきだ。
たくさんある懸念を払拭できるような回答はない。」
プライバシーの問題を懸念する声はアメリカ以外にも広がっている。
“人々がお互いのプライバシーを覗き見ることにならないか”
そんな懸念からEU・カナダなど6か国はグーグルに対し
プライバシーの法対策について尋ねる書簡を共同で送った。
EU側は回答次第では販売の差し止めや制裁金といった重い処分の視野に入れるとしている。
(EUの諮問機関 ハスティンクス監視官)
「人々が至る所で監視されるという事態が生じる恐れがある。
誠意ある回答を期待している。
そうでなければ断固たる行動に踏み切らざるを得ない。」
ハンズフリーでの操作を可能にするメガネ型端末。
次世代のコンピューターとして期待が高まる一方で
プライバシーなどの問題にどう向き合うのかが課題になりそうである。