日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

野田次期首相の“話術”と“語録”

2011-08-31 15:50:12 | 報道/ニュース



  8月31日 とくダネ!



  民主党代表選での逆転勝利から一夜。
  野田佳彦新代表が第95代内閣総理大臣に選出された。

  野田氏といえば話の上手さ
  18日
  「私は大連立ということを念頭に置きながらなるべくそれを早く実現したい。
   101回でもプロポーズはしていきたい。」

  両院議員総会
  「ルックスはこの通りです
   私が仮に総理になっても支持率はすぐに上がらないと思います。
   どじょうどじょうの持ち味があります。
   金魚のまねをしてもいけません。
   どじょうですが泥臭く国民のために汗をかいて働いて政治を前進させる・・・。」

  ジョークを交えながら記憶に残る言葉で話す野田氏。
  2003年、民主党と自由党が合併し、
  小沢一郎氏が民主党に合流したときの様子についても、著書でこう例えている。
  「なんとなくモーニング娘。に天童よしみが入ってきた、という感じでしょうか。」

  得意なのは自分のキャラクターをふまえた“自虐的”なしゃべり。
  2002年 野田氏初の代表選
  「わたしはまだまだWHO IS 野田です。」
  2004年
  「次の内閣は重厚内閣・重量内閣と呼ばれていますが体重面で貢献しているのではないかと思います。」

  そして野党時代には小泉政権に対して、さまざまな決め台詞で攻撃していた。
  2005年
  「室伏広治選手はハンマー投げのゴールドメダリストですが、
   小泉総理は丸投げのゴールドメダリストであります。」
  「久しぶりに本会議に登壇してみると見わたす限り自民党が増えた、そのせいだと思います。
   佃煮にしたいぐらいいっぱいいます。」
  「小泉チルドレンの座る席はチャイルドシート
  「顔を洗って出直して来いスットコドッコイ

  さらに小泉進次郎議員への世襲も批判した。
  「小泉家にとっては(進次郎議員は)確か4世です。
   ルパンだって3世までですよ。」

  Q・ご家族や奥さんからお祝いの言葉は?
  「会ってないんですね・・・わかりません。
   家庭内連立からスタートしないといけないですね。
   電話は留守電だったですね。」

  24年間続けた街頭演説の決めゼリフ
  「駅前留学はNOVA。駅前演説はノダ。」

  2009年10月 財務副大臣に就任して家族の資産も公開対象になった。
  「妻にへそくりがあることを初めて知った。」













コメント

台場1丁目 ゼスト キャンティーナ お台場 (ZEST CANTINA)

2011-08-31 15:19:26 | グルメ



   

    


  


  
コメント

代表選で事実上の連敗 剛腕・小沢氏の影響力に影

2011-08-30 08:31:32 | 報道/ニュース



  8月30日 めざましてれび


  代表選で海江田経済産業大臣への支持を表明していた小沢元代表。
  しかし、海江田氏の敗北によって、その影響力の低下が隠しきれないものとなった。

  小沢氏といえばこれまで自民党離脱後、
  新生等、新進党、自由党と、
  新しい党をつくってはこわす“壊し屋”“剛腕”として
  政界で絶大な影響力を誇示してきた。

  2007年参議院選挙は、民主党の代表として自民党に圧勝。
  2009年総選挙では、代表代行として政権交代を実現。

  小沢氏
  「国民の皆さんが判断することですが、順調なスタートを切ったと思っている。」

  政権交代後、順調に見えた滑り出しだったが、
  この頃から少しずつ小沢氏の影響力にかげりが見え始めた。
  2009年に発覚した資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件の責任を取る形で、
  2010年6月幹事長を辞任した。
  そのわずか3ヵ月後に行なわれた前回の代表選では、菅総理に敗北

  「一平卒として民主党政権を成功するために頑張っていく。」

  今年1月、陸山会事件で自らも強制起訴され、
  2月には民主党の党員資格停止処分に。
  そして6月の菅内閣不信任決議案の採決は、
  直前まで不信任決議案に賛成を表明していた小沢氏だが決議は欠席。
  一本筋の通らない対応となった。
  そして今回、小沢氏が押した海江田氏敗北で代表選で事実上の連敗。
  党内最大グループを抱え、
  今後どう新代表と向き合っていくのか。

  
  2010年 9月 代表選出馬し敗北
       10月 陸山会事件起訴議決
  2011年 1月      強制起訴
        2月 民主党の党員資格停止処分
        6月 内閣不信任案採決欠席
        8月 代表選で海江田氏敗北
  
  
   


  
コメント

〈患〉〈忌〉から〈志〉へ

2011-08-27 08:42:55 | 編集手帳



  8月27日付 読売新聞編集手帳


  秋の心で〈愁〉、
  心に非(あら)ずで〈悲〉…いつぞや、
  「心」を含む漢字をいくつか小欄で取り上げた。
  土用の丑(うし)にちなみ、
  菅首相に似合う字として蒲(かば)焼きの串に心、
 〈患〉を挙げたのをご記憶の方もあろう。

  居座りによる外交の停滞を国家の患いに喩(たと)えたつもりだが、
  読者の方からお便りを頂いた。
  〈患〉よりも〈忌〉が似合う、
  とおっしゃる。
  己(おのれ)が、
  己がのパフォーマンスこそ忌むべきものだと。
  言われてみればなるほど、
  思い当たる言動が少なくない。

  原発事故対応のヤマ場に官邸を留守にした現地視察、然(しか)り。
  引きずり降ろされる形で辞めたくないメンツ優先の居座り、
  然り。
  電撃発表の向こう受けを狙って閣内の意思疎通を軽んじ、
  公言したエネルギー政策の基本方針が一夜にして「個人の見解」にしぼんだ醜態、
  また然り。

  民主党代表選がきょう告示される。
  誰が“ポスト菅”の重責を担うにしても、
  〈忌〉の一字は受け継いではなるまい。
  部首の「心」は名称を「したごころ」という。
  票欲しさに、
  信念を曲げて党内実力者にすり寄る下心も忌むべきものの一つだろう。

  〈志〉に燃える新代表の登場を待つ。
コメント

米科学誌「はやぶさ」特集 微粒子の研究成果発表

2011-08-26 08:27:21 | 報道/ニュース



  8月26日 めざましてれび


  26日発行のアメリカの科学誌サイエンスの表紙は
  HAYABUSA Dusut from ;Itokawa
  探査機「はやぶさ」の持ち帰った微粒子の分析の成果が続々と発表される。

  探査機「はやぶさ」が微粒子を持ち帰った小惑星「イトカワ」は、
  壊れた星のカケラが寄り集まって出来たことが宇宙航空研究開発機構などの分析でわかった。
  26日発行のアメリカの科学誌サイエンスが特集で関連論文6本を掲載している。

  小惑星「イトカワ」は、
  45億年前誕生、もともとは直径約20kmの天体だったことがわかった。
  この天体が別の天体と衝突しバラバラになり、
  その一部が集まりナガワ500mほどの「イトカワ」になったとみられる。
  小惑星「イトカワ」は重力が小さく、
  表面の物質が宇宙に飛散し続けてどんどん小さくなり、
  10億年後、消滅すると推定される。
  45億年前の元の天体が太陽系の惑星初期状態であることから、
  研究者は、
  太陽系の起源に迫れると期待をしている。

  探査機「はやぶさ」の持ち帰った微粒子は、
  海外の学者からも「分析したい」と希望が多く、
  宇宙機構は研究テーマを募り、
  微粒子を配る予定である。

  26日付の同じ雑誌にはこんな発見も発表される。
  地球から4000光年離れた銀河系の中に、
  直径は地球の5倍程度でダイヤモンドと酵素だけで出来た星があるとみられることが、
  オーストラリアなどの国際研究チームの観測でわかった。
  
   

  
  
コメント

緑一色の国旗 ついに風前のともしび

2011-08-25 08:33:16 | 編集手帳



  8月24日付 読売新聞編集手帳


  世界で一番シンプルな国旗は? 
  「日の丸」と答えたいところだが、
  正解はリビア国旗である。
  緑一色、何の図柄もない。
  カダフィ氏がクーデターで王政を倒した8年後、
  1977年に制定された。

  それまではエジプトと同じ図柄であったのを、
  エジプトのサダト大統領が
  仇敵(きゅうてき)イスラエルを訪問したことに激怒したカダフィ氏が一夜にして改めた――と、
  吹浦忠正氏の監修した『世界の国旗』(学習研究社)にある。

  「一夜にして」となればデザインに凝る時間はなく、
  無地になったのも道理だろう。
  ひとりの人間の感情がそのまま法令になる独裁国家の実像を、
  国旗の成り立ちが物語る。

  独断と専制の象徴であった緑一色の命脈も、
  ついに風前のともしびであるらしい。
  反体制派が首都トリポリの8割ほどを制圧し、
  王政当時の国旗である赤、黒、緑の三色旗を掲げて歓喜する市民の姿が報じられている。

  イスラムの預言者マホメットが身につけていたターバンの色ともマントの色とも伝えられる緑は
  「高潔」を意味するという。
  これ以上の流血を招かぬよう、
  カダフィ氏には旗の緑に恥じない身の処し方があろう。
コメント

Gateaux de Voyage (ガトー・ド・ボワイヤージュ)のシブーストロール

2011-08-24 21:19:12 | グルメ


  Roule Au Chiboust(シブーストロール)

  

  リンゴが入ったカスタードのお菓子をロールケーキにアレンジ。
  キャラメルリゼがアクセント。
  バターでソテーしたフレッシュリンゴとプディングクリームをスポンジで巻いたもの。

  
 
コメント

台場1丁目 焼肉&韓国家庭料理 醍醐(だいご)

2011-08-24 14:11:38 | グルメ



          

     


  http://www.daigo-ginza.com


  
コメント

民主党 「天動説」から「コペルニクス的転回」へ

2011-08-23 08:44:21 | 編集手帳



  8月22日付 読売新聞編集手帳


  一昨年の政権交代前、
  ある外務省幹部が民主党の外交政策を「天動説」と皮肉っていた。
  「インド洋での海上自衛隊の給油活動は中止」
  「在日米軍予算は削減し、普天間飛行場の沖縄県内移設にも反対」

  確かに、
  民主党の主張は、
  自分が世界の中心であるかのようで、
  国際協調の視点が弱かった。
  政権公約(マニフェスト)でも
  「予算の組み替えで16・8兆円を捻出する」などと訴えていた。

  野党とはいえ、
  なぜ、
  あんな大風呂敷に自信たっぷりになれるのか、
  不思議だった。
  まさか
  「政権さえ取れば、財源は何とでもなる」
  という小沢一郎氏の言葉を本気で信じていたのではあるまいが……

  多くの公約が予想通り破綻した今、
  ようやく公約見直しが「ポスト菅」の民主党代表選の焦点に浮上してきた。
  財源捻出に何の指導力も発揮しなかった鳩山前首相らが、
  見直しに反対を唱えているのには、
  あきれるほかない。

  「公約を破った」と批判され、
  次の選挙で落選することを恐れているだけでは、
  路線を軌道修正する機会は失われる。
  民主党に求められているのは、
  非現実的な天動説の「コペルニクス的転回」だ。
コメント

“暴力”問うオスカー映画

2011-08-23 08:41:35 | 海外ネットワーク



  8月13日 NHK海外ネットワーク


  アメリカで暴力の連鎖をテーマにした映画が注目を集めた。
  「未来を生きる君たちへ」 IN A BETTER WORLD
  今年のアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の最優秀外国語映画賞を相次いで受賞。
  デンマーク人のスサンネ・ビア監督。
  暴力の連鎖にどう歯止めをかけられるのかを問いかけている。

  映画は遠く離れたふたつの場所を舞台に展開する。
  そのひとつがアフリカの紛争地帯にある難民キャンプ。
  現地では武装勢力が女性ばかりを傷つける事件が多発していた。
  デンマークから訪れた医師のアントンは、  
  夫や家族のやるせない怒りを目の当たりにする。
  一方、デンマークで暮らす息子のエリアス。
  学校で友人のクリスチャンとともに日々いじめにあっていた。
  物語はこの親子を軸に展開を始める。

  スサンネ・ビア監督は紛争地域の暴力と学校のいじめを
  なぜ並べて描こうとしたのか。
  スサンネ・ビア監督
  「生活環境が違っても人間の本質は変わらないことを描こうとした。
   被害を受けるとなぜ報復に駆られるか突き詰めて考えようとした。」

  ある日、いじめを受けているエリアスを助け友人のクリスチャンが仕返しをする。
  迎えに行ったクリスチャンの父親が仕返しには意味がないとさとす。
  クリスチャン 「やり返さなかったらみんなに殴られる。」
  父親     「殴られてやり返したらきりがない。戦争はそうやって始まる。」

  別の日、アントンは子どもの諍いを止めようとして相手の親にいきなり殴られる。
  しかしあえて殴り返さない姿を子どもたちに示した。
  アントン 「やたらに人を殴るなんてよくない。それでは世界はおかしくなる。
        ヤツはバカだ。殴り返せば私もバカ。」

  再びアフリカに戻った医師のアントン。
  ある日、女性たちを傷つけた武装勢力のリーダーが大怪我をして運ばれてきた。
  回りの非難を受けながらもアントンは医者として治療に当たる。
  ところがアントンが命を救おうとしたひとりの女性がなくなったあと、
  リーダーが女性を侮辱する発言をした。
  アントンは怒りを爆発させる。
  これを見ていた被害者の家族たちがいっせいにリーダーに襲いかかる。
  結果として人々の暴力に加担してしまったアントン。
  暴力の無意味さを息子に諭した父親もまた憎しみの連鎖に陥る危うさを
  ビア監督は表現した。
  スサンネ・ビア監督
  「人間は完璧ではない。
   アントンもまた一人の人間。
   暴力や復習の連鎖をとめるのはそれだけ難しいこと。」

  さらに息子のエリアスはともだちのクリスチャンとともに、
  父親を殴った相手をこらしめようとする。
  家の倉庫にあった火薬を見つけ、二人は爆弾を作って男の車に仕掛けようとする。
  
  暴力の連鎖を食い止める大切さと難しさを描こうとするビア監督。
  先月ノルウェーで起きた爆弾テロと銃乱射事件のあと、首相の会見が心に残ったと言う。
  ノルウェー ストルテンベルグ首相
  「私たちは互いに支えあい語り合いともに立ち上がる。
   暴力ではなく話し合いや思いやりで事件を乗り越えなければならない。」

  映画でもビア監督はひとつのメッセージを投げかけている。
  それは、相手をゆるす気持ち。
  暴力の連鎖を断ち切るための手がかりになるのではないか。
  スサンネ・ビア監督
  「“9・11”(同時多発テロ事件)以降『復讐』という言葉が
   当たり前のように使われるようになっている。
   しかしそれは決していいことではない。
   復讐に駆られても満足は出来ない。
   私は映画監督として暴力の連鎖をとめられると希望を持ち続けている。」 
 
















  
コメント

小型家電45品目 回収リサイクル制度化へ

2011-08-22 08:35:52 | 報道/ニュース



  8月22日 めざましてれび


  身の回りの家電製品から金属・貴金属、レアメタルなどを回収するリサイクルを促進するため、
  環境省が新たな制度の骨子をまとめた。
  消費者から料金を徴収せずに採算がとれる45品目が対象になる。

  携帯やデジタルカメラなど使用済みの家庭から出る小型家電は、
  21%~61%が燃えないゴミとして出され、
  多くは埋め立て処分されている。
  環境省では回収し、中間処理・精錬して、金・銀・銅・亜鉛・パラジウムなどを抽出、
  そして売却・再利用するという新たな仕組みをつくる。
  この過程で回収・処理にはコストがかかる。
  そこで採算が取れる小型家電45品目について回収を制度化する。

  環境省の試算では、
  家電45品目の回収率が30%としても、
  全国で18億6千万円の利益とみている。

    回収品1kgに含まれる金属の価値
     携帯電話 1699円     CDプレーヤー 330円
     デジカメ 1180円      携帯型ゲーム機 254円
     ICレコーダー 1158円   カーナビ 239円
     電子辞書 418円      電気かみそり 72円

  

  愛知県豊田市ではすでに月1回金属ゴミ(小型家電など)を回収しており、
  この回収により廃棄物の量が減少、
  埋め立て処分費用を年4000万円削減ということにつながった。

  この回収の最大の目的は、
  都市鉱山(荷電し品に含まれる希少金属のリサイクル)の「採掘」によって
  希少金属を再利用することにある。
  その量は、1年間で28,4万t874億円にのぼる。(環境省試算)
  海外では、ヨーロッパや韓国ではすでに制度化されている。
  鉱物資源の減少、産出国の輸出制限などが懸念される中、
  日本も制度構築が急ぐべきテーマといえそうである。


  
 
  
コメント

〈2011〉年は『フレー! イレブン』『フレー! ひとびと』

2011-08-21 12:45:47 | 編集手帳



  

  8月18日付 読売新聞編集手帳


  同じ数字にも、
  語呂合わせはいろいろある。
  文芸評論家の巌谷大四さんがある随筆に書いていた。
  たとえば、
  〈1564〉が『人殺し』では物騒だが、
  『人、混むよ』ならば商家にはゲンがよかろう、と。

  〈2011〉年も『フレー! イレブン』と読めば、
  眠い目をこすりつつ“なでしこ”に声援を送った朝が胸によみがえる。
  『フレー! ひとびと』と読んでみるとき、
  全身の躍動によって彼女たちが無言の声援を送った被災地の人々が目に浮かぶ。

  サッカー女子ワールドカップで優勝した日本代表チーム(なでしこジャパン)に、
  きょう、
  国民栄誉賞が官邸で授与される。

  被災地に希望を与えるのは政府の仕事であり、
  自身の献金疑惑などで足もとのおぼつかなかった菅首相は、
  仕事の一部を肩代わりしてくれた“なでしこ”たちに
  一抹の後ろめたさを感じているかも知れない。
  授与式ではほんの少しでもいい。
  恥ずかしそうな表情を見せてもらおう。

  誰が次の首相になるにせよ、
  民主党代表選に名乗りを上げる面々は
  〈2011〉が間違っても『ふぬけの人々』などと読まれぬよう、
  心して臨まねばなるまい。
コメント

銀座6丁目「カフェレストラン フィオーレ」コートヤード・マリオット銀座東武ホテル

2011-08-20 16:14:32 | グルメ



    

      


  www.tobuhotel.co.jp/ginza/restaurants/fiore.html


  
コメント

夏バテが先か、夏果てが先か、

2011-08-20 09:10:54 | 編集手帳



  8月17日付 読売新聞編集手帳


  将棋のタイトル戦前夜、
  両対局者が立会人などを交えて会食したときという。
  故・大山康晴十五世名人は料理を一人前たいらげてステーキを追加注文し、
  それを食べながら「明日の朝は鰻(うなぎ)がいいね」と言って、
  対局相手の内藤国雄九段をげんなりさせた。

  内藤さんが本紙で回想している。
  大山さんがのちに講演で明かしたところでは、
  前夜の宴席には常にわざと腹をすかせて臨んだそうで、
  旺盛な食欲も相手を圧倒する戦術であったらしい。

  相手を呑(の)んでかかるか、
  呑まれるか、
  勝負とは何によらず厳しいものだと、
  つくづく思う。

  夏休みも終わり、
  きょうから仕事という方も多かろう。
  棋士ならぬ身にも、
  記録破りの猛暑という手ごわい相手が待つお盆明けである。
  夏バテから濁点をとれば「夏果て」で、
  夏の終わりを指す季語になる。
  夏バテが先か、
  夏果てが先か、
  ここしばらくが濁音と清音のせめぎ合う終盤の難所だろう。
  大山流でステーキも、よし。
  鰻、またよし。

  …と、
  ひとをけしかけておいて無責任だが、
  〈炎天へ打つて出るべく茶漬飯(ちゃづけめし)〉(川崎展宏)の句に心はひかれる。
  名人の足もとにも及ばない。
コメント

イギリスの暴動

2011-08-19 07:51:16 | 海外ネットワーク



  8月13日 NHK海外ネットワーク


  イギリス・ロンドンの低所得者が多く居住するトットナムで、8月4日、
  29歳の無職の男性が銃の犯罪にかかわった疑いで警察に追跡されているとき銃撃で死亡した。
  2日後、警察に抗議に集まった住民が暴徒化し放火や略奪を繰り返した。
  ソニーの流通センターも炎上しDVDやCDなど製品に大きな被害がでた。
  暴動はリバプール、マンチェスター、バーミンガム、ブリストルにも広がった。
  ロンドンでは暴動に巻き込まれた若者が死亡。
  バーミンガムでは略奪をとめようとした若者3人が車にひき逃げされ死亡。
  日本人女性がロンドン市内で暴徒に囲まれ現金を奪われる事件があった。
  イギリスの保険業界は、今回の暴動による損害は2億ポンド(250億円)を超えると発表。
  キャメロン首相は休暇を切り上げ、10日、緊急閣議を開き対応を協議した。
  キャメロン首相は、
  暴徒に立ち向かうため大規模な捜査に着手したと述べた上で
  放水車の豆乳も含むあらゆる手段をとるという断固たる姿勢を示した。
  警察は監視カメラが捉えた監視カメラの映像を公開。
  こうした徹底的な取締りで1500人以上が逮捕された。
  
  イギリスの過去の暴動
  1980年 4月 ブリストル 差別に反発
  1981年 7月 リバプール、マンチェスターなど 緊縮財政による失業問題が原因
  1985年10月 トットナム 失業や人種問題が原因 

  今回の略奪や放火の背景にも失業や緊縮財政への不満があると言われている。
  失業率は高く、18歳から24歳の若者の失業率は17%を上回る。
  物価も上昇傾向にあり、職を持たない若者には非常に厳しい状況である。
  日本の消費税に当たる付加価値税が20%に引き上げられ、
  所得の低い人たちに重くのしかかっている。
  こうした若者たちにロンドンの状況が携帯電話で一気に広まり、
  不安が高まり暴動という形で爆発したとみられる。

  イギリス議会でキャメロン首相が強調したのは、断固とした姿勢で臨む方針である。
  暴動を抑え込むため軍を警察の後方支援に当たらせることや、
  非常時には携帯電話のメッセージの利用を規制することまで検討する考えを表明した。
  ただ、暴動の背景にある若者の失業や教育の問題に取り組まない限り、
  根本的な解決を望めないという声も上がっている。
  イギリス政府は治安の改善だけでなく、
  根深い問題にどう取り組んでいくかが問われている。

  イギリスのような先進国でネット規制の必要性が協議されることには
  批判的は見方も出ている。
  中東のネット規制を批判してきたことと矛盾しているとか、
  暴徒の取り締まりも反政府デモの取締りと同じではないかという冷ややかな声も
  イランやシリアなどからあがっている。
  キャメロン首相は暴徒に厳しい姿勢を崩していないが、
  強硬なだけでは若者たちの不満や怒りを静めることは出来ない。
  今回の暴動は経済的な損失だけではなく、
  イギリスのイメージ失墜という大きな痛手をこうむった。
  オリンピックを来年に控え、社会不安をこれ以上増大させてはならない。
  治安の回復とともに、いかに若者を社会に取り込むのか、
  難しい課題を突きつけられている。
  


  





















コメント