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UAEの石油権益争奪戦

2017-12-31 07:00:00 | 報道/ニュース

11月22日 キャッチ!


アラブ首長国連邦の首都アブダビ沖合の海上油田の
1日の産出量はUAE全体の半分にあたる140万バレルだが
このうち70万バレル分の権益期間が来年3月に切れ更新される。
現在60%をUAE国営石油会社が保有し
残りの40%を保有しているのがイギリスとフランスの大手石油会社。
そして日本の資源大手INPEX国際石油開発帝石である。
一度権利を保有するとその権利は40年近くと言われていて
各国がその権利獲得を目指して熾烈なアピール合戦を続けている。

11月 アブダビ郊外の島に誕生した美術館「ルーブル・アブダビ」。
フランスが誇るルーブル美術館の初の海外分館とあって多くの注目を集めた。
オープニングにはマクロン大統領も駆け付け
二国間の関係強化を宣言。
(フランス マクロン大統領)
「美術館の分間がアブダビにできたことは
 フランスにとって重要な意味がある。」
ヤシの木をモチーフにした巨大ドームで覆われた美術館。
内部のギャラリーは
ルーブル美術館保有の
レオナルドダビンチ作「ミラノの貴婦人の肖像」に加え
ゴッホ作「自画像」
ジャック=ルイ・ダヴィッド作「サン=ベルナール山からアルプスを超えるボナパルト」など
フランスの主要な美術館から貸し出された作品300点も展示されている。
UAE政府は観光客増加の起爆剤になるフランスの貢献を評価した。
(アブダビ文化・観光局 セイフサイド・ゴーバシュ事務局長)
「私たちは経済を多角化し
 観光分野にも力を入れています。
 この美術館は文化戦略の核となるものです。」
今回フランスが門外不出のルーブルブランドの使用を許可した背景には
UAEが産出する石油の存在があるとも指摘されている。
主要な海上油田の権益が来年3月に更新の時期を迎え
フランス企業は長年保持した権利の確保を狙っている。
この権益は外国企業では開発に関わってきた英・仏・日の企業が40年以上にわたり分け合ってきた。
しかし石油の権益に詳しい企業コンサルタントは
次の契約では長期的な需要が見込める中国などの新規参入もあるという見方も示している。
(石油権益コンサルタント ロビン・ミルズさん)
「UAEが求めるのは
 長期に経済に良い影響をもたらすパートナーです。
 一方 世界の石油需要は欧米から成長著しいアジアへとシフトしており
 その状況を受けた大手の顧客との関係が深まっています。」
11月13日 アブダビで開かれた世界最大規模の石油やガス関連の展示会。
アブダビ国営石油会社のブースの近くで存在感を示していたのは
新規参入を狙う中国の石油企業グループである。
ブースでは巨大な需要を抱える中国市場に直結できるメリットなどを強調していた。
会場を訪れた日本の西銘経済産業副大臣も
中国勢の攻勢に対し
官民を挙げて日本の強みを生かしたUAEへの貢献がより必要だと話した。
(西銘経済産業副大臣)
「UAEとの意見交換の中で
 具体的に中国がアグレッシブに来ているという表現が出ていた。
 供給先と消費という関係ではなく
 日本と戦略的なパートナーシップを築いていきたいという思いを感じる。」
日中両国がそれぞれの強みを生かした貢献を進める現場がある。
アブダビ郊外にあるハリファ港。
UAEが今後の成長の柱と位置づけている地区である。
拡張中の埠頭の利用権を獲得したのは中国最大手の海運会社。
中国から大量のコンテナを呼び込み
物流のハブへの成長を後押しする計画である。
今年7月には
港に隣接する工業地帯への300億円以上の投資を発表。
中国は習近平執行部が提唱している「一帯一路」構想の重要拠点になるとしている。
一方 日本は得意とする製造業で対抗しようとしている。
日本の鉄鋼メーカーが中心となり港湾近くで建設を進める石油パイプラインの製造工場。
完成すれば年間長さ約430km分の大型パイプを製造。
UAEだけでなくサウジアラビアなど近隣の産油国にも輸出する計画である。
出資する日本の鉄鋼メーカーは
現地生産へ切り替えた方が競争力が高まると建設を判断したと言う。
ビジネスの側面に加えて
UAEが日本に求める産業の多角化への貢献にもなると感じている。
(パイプライン製造工場 柿崎満社長)
「私どもの技術を持ってくることがアブダビの多角化にもつながり
 結果として私どもがアブダビ側と日本側にうまくはまっている。
 そういう意味で日本のいろいろなノウハウを持ち込むのは意味があると思う。」




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ウィスキーの綴りが伝える教訓

2017-12-30 07:00:00 | 編集手帳

12月20日 編集手帳

 

 おととい東京のある繁華街を歩いていて、
ふいに若い男性の声を聞いた。
「ああ、すいません」。
酒屋のトラックがあり、
軽のパトカーも。

配達の最中らしく、
道ばたにビールや焼酎の箱が小山のように積んである。
一部が横断歩道の白線にかかり、
違反切符を切られるところだった。
白線を塞ぐ部分がわずかなせいか、
お巡りさんは柔和に接していたが、
厳しい顔になるのは配達された酒瓶がカラになる頃だろう。

忘年会シーズンである。
例年、
前後不覚になって警察の世話になる人が急増する時節に違いない。

過日、
酒で粗相の多い人には絶好のおまじないを友人から聞いた。
ウイスキーのラベルを見比べるのがいい、
と。
例えばアイリッシュはWHISKEY、
スコッチや日本産はWHISKYと綴(つづ)りが異なり、
このKEYとKYがともに教訓を伝えるという。

KEYが「節度の鍵」であることは察しがつくが、
KYは? 
セクハラ、
パワハラ…少しの不用意な発言や行いでも人生が転がりかねない世の中にあって、
これが大事だと友は言う。
酒席であれ、
そもそもそうした人は、
時代の空気が読めていないと。


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金融危機20年 ②山一証券破たんの教訓

2017-12-29 07:00:00 | 報道/ニュース

11月24日 おはよう日本


1997年1月24日
(山一證券 野澤正平社長(当時))
「これだけは言いたいのは
 私らが悪いんであって社員は悪くありませんから。」
当時 四大証券とうたわれた山一証券が自主廃業に追い込まれた。
バブル崩壊による株価の急落。
そして巨額の損失隠しに手を染めていたことが発覚。
不正の果てに破たんしたのである。
あれから20年
神戸製鋼所
日産自動車
東芝
大企業による不祥事は今なお後を絶たない。
破たんした山一証券は明治30年に創業され
当時創業100年を迎えていた。
従業員は約7,500人。
顧客からの預かり資産は約24兆円にのぼっていた。
歴史ある大企業の経営破たんは当時大きな衝撃を与え
日本経済を大きな混乱に陥れた。

11月18日 都内に集まったのはかつて山一證券で働いていた社員たち。
自主廃業から20年という節目の同期会に全国各地から40人が駆けつけた。
20年経った今なお複雑な思いが胸をよぎる。
(元山一証券社員)
「何で俺がこんな大変な目に合わなきゃいけないかなと。」
「破たんした当時
 37,38,39歳ぐらいだった。
 時の流れは早いな。」
「この場に登場してこない人たちもずいぶん苦労している人もいるのでは。」
会の終わりに歌われたのは山一證券の社歌だった。
当時彼らは突如として職場を失ったのである。
元社員たちはそれぞれの経験を糧に生き抜いてきた。
ソニーフィナンシャルHD 石井茂社長。
生命保険やネット銀行などソニーの金融事業を束ねる会社のトップである。
20年前 石井さんは経営の中枢 企画室の部長だった。
山一証券の破たんは教訓として刻まれていると言う。
(ソニーフィナンシャルHD 石井茂社長)
「失敗の原因は
 社会の変化に十分対応しきれていなかったということに尽きる。
 あの時も企業によってはバブルの傷を負わずに済んだ企業もたくさんあった。
 やっぱり現実を見る力
 現実に合わせて行く力だと思う。」
山一証券の破たん後
金融事業への本格進出を検討していたソニーに招かれた石井さん。
インターネットの普及という大きな変化のなか
最先端を目指し
ネット銀行の立ち上げに奔走した。
(ソニーフィナンシャルHD 石井茂社長)
「いろんなチャレンジをして
 銀行の限界を超えていくことをしたいと。
 1人のお客様のニーズに合ったサービスを提供したい。」
しかしそのネット銀行も次々とライバルが現れいまや乱立状態。
ビットコインをはじめ仮想通貨が急激に広がるなど
金融業界はいま再び変革のうねりにさらされている。
試練を迎えた石井さんは新たな事業を育て活路を開こうとしている。
超高齢化社会の到来を見据え
介護施設の運営に乗り出したのである。
きっかけは生命保険を販売する社員から寄せられた
高齢者が信頼できる介護施設を求めているという声。
(ソニーフィナンシャルHD 石井茂社長)
「引き続き変わり続けないといけない。
 先を行くサービスを常に提供し続けないと
 私たちは大きな金融機関ではないからどんどん埋没してしまう。」
時代の変化をとらえ
社会のニーズをとらえていく。
山一証券の破たんで得た教訓を常に言い聞かせている。
金融とは全く異なる分野に挑戦した人がいる。
ラーメン店を開業した 齋藤賢治さん。
20年前はシステム開発を担当していた。
不正や経営悪化の実態を社員に隠し続けていたことに強い憤りを感じたという。
(ラーメン店経営 齋藤賢治社長)
「悔しいというか
 信頼していた会社に裏切られた気持ちでいっぱい。」
齋藤さんのラーメンは好評を得て
今では首都圏に7店舗を展開するまでになった。
事業が大きくなっていくなかで齋藤さんはあることの大事さに気づいたと言う。
(ラーメン店経営 齋藤賢治社長)
「自分の目の届く範囲から広がりつつあるので
 どこまでどういう形で全店を把握できるか。
 自分ひとりだと全部自分の中で完結できるけど
 僕と同じように
 社員として同じ気持ちでやってくれているか
 そこが一番不安になる。」
そこで
些細なことでも社員と共有しようと7店舗すべてに定点カメラを設置した。
「見える化です。
 絶えず現場で何が行われているか。」
従業員とのコミュニケーションのため店舗に足を運ぶことも欠かさない。
何気ないことでも顔を見て話をしないと信頼関係が築けないと感じているからである。
(従業員) 
「社長が来ても緊張しないです。
 “自由にのびのびやりなさい”という感覚なので
 そのつどアドバイスいただいたり。」
それでも考え方がくい違う場合もある。
従業員ととことん向き合い目指す方向性を常に確認し合う。
山一証券の失敗から得た教訓が店の経営を支えている。
(ラーメン店経営 齋藤賢治社長)
「お客様を支える
 従業員を大切にしていきたい。
 会社を信じている20名以上の社員が路頭に迷わないために絶えずどうすればいいか
 ということを考えなくてはいけないと日々実感している。」
山一証券の破たんは社員の人生だけでなく日本経済に計り知れない打撃を与えた。
金融システムが根底から揺らいだのである。
全国各地で金融機関が次々と破たん。
日本経済は長きにわたる停滞に陥った。
なぜ金融危機を防げなかったのか。
政府日銀の当事者は答えを探し続けている。
元日銀幹部 和田哲郎さん。
当時日銀で金融システムを守る立場にあった。
(元日銀幹部)
「ありえないことが起きたことに大変驚いた。
 金融システムがこうなったら大変こわいことが起きるということ。
 風化させてはいけない。」
和田さんは金融危機の実態を次の世代に伝えたいと関係者を訪ね歩き
本に書き残そうとしている。
(元大蔵省銀行局長 西村吉正さん)
「正直言って私が担当している頃は
 まだ大手の銀行がいろいろと問題あることは分かっていましたよ。
 だけど経営破たんに至るまでには何とか自分たちで工夫するだろうと。
 行政が十分対応できていなかった。」
当時の検証を通じ和田さんが得た教訓がある。
危機の予兆を見逃してはならない。
あれから20年
金融システムは安定を取り戻した一方
長期化する禁輸緩和でマネーはあふれかえり
国の借金も膨らみ続けている。
日本経済に危うさはないのか。
和田さんは自らに問いかけている。 
(元日銀幹部 和田哲郎さん)
「謙虚な気持ちdものを見ていく。
 数字であれ
 経済の動きであれ
 当然のことと思わず
 どうしてこうなったか
 先行きがどうなるか常に問いただしていく。
 予兆が感じられたときに手を打つことが大事。」


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金融危機20年 ①不動産市場で何が・・・ 

2017-12-28 07:00:00 | 報道/ニュース

11月22日 おはよう日本


20年前の平成9年11月
山一証券や北海道拓殖銀行が相次いで破たん。
金融危機が起きた。
バブル崩壊後に生まれた巨額の不良債権が原因だった。
その後日本経済は長きにわたる低迷の時代に突入していく。
金融危機から20年。
大規模な金融緩和もあって株価は上昇。
そしていま不動産の価格は都心部を中心に値上がりしている。
銀座の地価は直近で3,890万(1㎡あたり)まで高騰しバブル期を超えた。
背景にあるのが
デフレ脱却を目指して日銀が続ける大規模な金融緩和である。
大量に供給されるマネーが不動産市場に流れ込んでいる。
不動産向けの新たな融資はこのところ大きく伸びている。
いま不動産市場で何が起きているのか。

11月 都内で開かれた不動産投資セミナー。
会場はサラリーマンや主婦などでいっぱいになった。
いま低金利で銀行から多額の融資を受け
投資目的でマンションを購入する人たちが増えているという。
(参加者)
「チャンスを逃したくない。」
「金利が安いですし
 いま1棟持っているのですが
 1棟じゃちょっと・・・。」
都内に住む30代の会社員の男性。
20室あるマンションを1棟所有している。
手元にまったく資金は無かったが
銀行から年収をはるかに上回る1億5,800万円を切りて購入できたと言う。
(会社員)
「銀行は融資に積極的。
 自分の資金をいっさい使わずに購入できたということはひとつの安心感。」
ローンの返済分を差し引いても年間200万円の利益が出ていると言う男性。
銀行からさらに融資を受けて新たな不動産に投資することを考えている。
(会社員)
「いい物件があればぜひ購入したい。」
活発な不動産投資によって
首都圏では新築マンションの価格がバブル期に匹敵する水準まで高騰している。
不動産投資はいまや国内だけでなく海外にも向かい始めている。
開かれていたのはアメリカの不動産への投資を呼びかけるセミナー。
バーチャルリアリティーを使ってどんな物件なのかイメージを膨らませてもらう。
テキサス州の戸建て住宅。
建物の広さは200㎡超
部屋の数はリビングやダイニングを含め6部屋。
日本円で約3,900万円である。
アメリカの不動産を購入した50代の会社員。
「1億7,000万円
   8,400万円
 1億9,500万円。」
国内に5棟のマンションを所有。
すでに銀行からの借入総額は6億円近くにのぼっている。
さらに今年9月
金融機関から2,200万円を追加で借り入れ
投資目的でアメリカ オハイオ州の物件を購入した。
(会社員)
「利益が出るものでしたら
 次はアメリカでもう1棟ぐらい買いたい。
 できればアメリカ以外の国にも投資したい。」

いま銀行の融資が不動産に向かいやすくなっている構図がある。
銀行にとっては低金利のために企業への貸し出しで利ざやが稼げなくなっている。
国債などの運用においても利回りが低下して収益があげられない。
その一方で不動産向けの融資については
借り手がいるうえで土地や担保をとることができるので
リスクが抑えられるので融資がしやすくなっている。
(アジア開発銀行研究所 吉野直行所長)
「銀行は不動産が担保になってますから
 そこに貸し出しをする。
 そうするとまた不動産の価格が上がってくる。
 こういう状況が起こりつつあると思います。
 これは1980年代後半
 日本が経験したバブルに近い状況に行く可能性を秘めている。」
加熱する不動産市場ですでにひずみが生じている実情も見えてきた。
ローンの返済に苦しむ人たちの相談を受けている団体。
投資目的でアパートやマンションを購入したものの
ローンを返済できないという人が最近急増していると言う。
(全国住宅ローン救済・任意売却支援協会 佐々木延彦代表理事)
「収益(投資目的の)物件の相談が激増しています。
 とにかく事業企画 返済計画が買ってから1年2年で崩れてしまう。」
とくに相談が多いのは地方のマンションやアパートに投資したケースである。
すでに物件は過剰になっていて
入居者が集まらず赤字に陥ってしまうことが多いという。
年収600万円の50代の男性。
これまでに銀行から全額融資を受け
アパート1棟とマンション3部屋を購入。
当初ローンを返済しながらも利益が出ていたと言う。
しかし去年9月 北関東でアパートを購入したところ
入居者が6割程度しか確保できず
見込んでいたほどの収入が得られなかった。
そのため毎月20万円を超える赤字になっている。
残ったローンの総額は1億8,300万円。
返済のために生活費を削り
定期預金も取り崩している。
「結局バブルの再来とは言わないですけど
 貸してくれるから借りるというのもある。
 できれば最後は止めてくれれば今の状況はなかったと思う。」



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アイラ・ブラウン 日本国籍取得し 五輪目指す

2017-12-27 07:00:00 | 報道/ニュース

11月22日 おはよう日本


バスケットボール男子の日本代表 アイラ・ブラウン選手(35)。
日本国籍を取得し
東京オリンピック出場を目指している。
アメリカ出身のブラウン選手。
明るい性格でチームを盛り上げる人気者である。
Bリーグ 琉球ゴールデンキングスでは攻守の要を担う。
身長1m93cm
抜群のジャンプ力を生かしたダンクシュート
当たり負けしない体の強さ。
リーグでの活躍が認められ
去年8月 初めて日本代表に選出された。
(日本代表 アイラ・ブラウン選手)
「2020年の東京五輪に出場することが選手として最大の目標。
 五輪に出場で来たら世界でいちばんハッピーな男だ。
 そこに向かって一生懸命頑張っている。」
日本代表の課題であるリバウンドなど
ゴール下での強さを期待されている。
(フリオ・ラマス ヘッドコーチ)
「アイラ・ブラウン選手はチームにとって欠かせない選手だ。
 身体能力のすごく秀でている選手だ。」
23歳まで野球で大リーグを目指していたブラウン選手。
ひじの故障などで野球を断念。
その後 身体能力の高さを買われ
24歳からゴンザガ大学へ行き
バスケットボールに転向した。
卒業後は海外のプロリーグを渡り歩いた。
日本へやって来たブラウン選手は日本代表としてオリンピックを目指す覚悟を決めた。
(日本代表 アイラ・ブラウン選手)
「日本国籍取得は大きな決断だった。
 日本代表でプレーできる可能性もあり
 素晴らしい文化
 尊敬できる人々
 相撲や温泉もある。」
日本での生活は6年目を迎え
食生活にも気を使うようになった。
(日本代表 アイラ・ブラウン選手)
「豆腐は健康的で体重維持にとってもいいと思う。
 日本食を食べることによって
 試合でエネルギーが出るようになり
 健康を維持できていると思う。」
日本の44年ぶりの出場を夢見て
ブラウン選手は強い覚悟で臨む。
(日本代表 アイラ・ブラウン選手)
「五輪出場は一生に一度のことなので
 自分の国を背負うことは多くの人ができることではない。
 コートにほかの4人と経つ瞬間に“日本”が自分の国だと感じる。
 このプライドを守って勝ちたい。
 絶対オリンピック行くぞ!!」


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日本の“カワイイ”×ヒジャブ イスラム市場をねらう

2017-12-26 07:00:00 | 報道/ニュース

11月22日 おはよう日本

浅草で開かれたファッションショー。
ムスリムの女性たちがまとうヒジャブに
日本流“カワイイ”アレンジを施している。
日本のファッションブランドに海外への販路を広げる機会にしてもらおうと開かれた。
モデルがまとうのは
髪や肌の露出を避けるためにまく“ヒジャブ”と呼ぶスカーフである。
日本のブランドなど10社が製作した。
少女のあどけなさや可愛らしさを表現した“ロリータ・テイスト”でデザインされている。
パステルカラーにフリルや花の飾りをつけたヒジャブ。
着物や袴など日本ならではのイメージを組み合わせたヒジャブもある。
ショーが開かれた背景には業界の生き残りをかけた海外戦略がある。
今回ショーに参加し初めてヒジャブの政策に挑戦した会社。
ロリータファッション好きの国内の若者は減っている一方
外国人観光客からの引き合いは多く
販路を広げる機会にしたいと
今回のショーへの参加を決めた。
(会社代表 徳嶺裕子さん)
「海外需要がすごく多い。
 世界の壁だけではなく宗教の壁も超えて楽しんでもらいたい。」
さらに東南アジアのムスリムたちの間で
ヒジャブをファッションとして楽しむ傾向も広まっている。
ショーにはインドネシアやマレーシアでファッションを学ぶ若ものが招かれた。
このうちの1人 インドネシア人のアニータ・ユニ・ホリラさん(29)は
ショーのあと日本のデザイナーと交流し気に入ったヒジャブについて問い合わせていた。
(アニータ・ユニ・ホリラさん)
「デザインがとてもユニークでこれまで見たことがない。
 フリルや色合いは自分のデザインにも取り入れていきたい。」



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ネットを活用 新たな“服づくり”

2017-12-25 20:15:00 | 報道/ニュース

11月22日


11月18日に東京原宿で開かれたファッションイベント。
集まった若者たちのファッションのこだわりは
「1つは必ず自分らしい変わったアイテムを取り入れています。」
「去年着た服は着れないね。」
今ファッションのサイクルはどんどん短くなっている。
一方 洋服のほとんどは外国製が占めている。
ファッションのニーズに技術力がある国内の縫製工場を上手く結びつける方法はないか。
熊本のベンチャー企業がインターネットを使って新しい服づくりに挑戦している。
創業してわずか3年のシタテル。
今では2,500社から注文を受けている。
どんな仕組みか。
服を作りたい個人や企業はシタテルに相談。
シタテルはお客のニーズに合った縫製工場や生地メーカー
型紙を作るパタンナーなどを選び
最適な組み合わせを提案する。
少ない量の服でも注文を数多く取り込めば
手数料をとっても十分ビジネスになると考えたのである。
(シタテル 河野秀和社長)
「洋服を作りたいという思いと
 それを実現できる工場の技術を
 インターネットという媒体を通して上手くつなぐことができたらと思う。」
今年春にユニフォームを一新したラーメンチェーン一風堂。
シタテルに発注した。
生地はJAXA(宇宙航空研究開発機構)の技術を応用した
軽くて防臭に優れた際新素材である。
シタテルを経由してユニフォームの帽子を生産した熊本県の縫製工場。
海外勢に押され厳しい競争環境に置かれているが
新たな仕組みを利用して着実に注文が入って来るようになったち。
(フラミンゴ 吉田照陳社長)
「“シタテル”がいることで
 意外なお客さんを連れてきてくれるので
 励みになるというか
 やりがいがある。」
(シタテル 河野秀和社長)
「皆さんがどこからでも取引ができるような
 場所を選ばずにスムーズな洋服づくりができる環境を
 いち早く構築したい。」
 

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「近江牛」 インドネシアへ

2017-12-24 07:00:00 | 報道/ニュース

11月21日 国際報道2017


日本三大和牛のひとつとも言われる近江牛。
インドネシアへの輸出が9月から始まった。
11月7日 ジャカルタで開かれたイベント。
インドネシアへの輸出が決まった近江牛が紹介された。
参加したのは高級レストランやスーパーマーケットの担当者である。
(参加者)
「とてもおいしいです。
 きっと売れると思いますよ。」
経済成長が続くインドネシア。
和牛を使った焼肉などが
富裕層だけではなく中間層からも人気を集めている。
近江牛のイベントに参加した高級スーパーマーケット。
この店でも和牛は人気がある。
しかし売られているのは日本以外施生産された和牛である。
インドネシアでは
イスラム教の戒律に従った
いわゆる「ハラル認証」を受けた施設で加工された牛肉しか輸入が認められない。
日本ではハラル認証を受けた施設がほとんどないため
店頭に並ぶほとんどは
外国で生産された“WAGYU”なのである。
近江牛の値段は海外で生産された“和牛”の1,5倍以上。
しかしスーパーの担当者は
近江牛の販売が本格的に始まれば人気商品になると考えている。
(スーパー 販売担当者)
「私たちのお客さんは
 値段ではなく肉の品質に興味があります。」
輸出が始まった近江牛は
数少ないハラル認証を受けた日本の使節で加工されている。
イベントを開いたJETROでは
ハラル認証を取得する施設が増えるよう支援をするとともに
本当の和牛の味を知ってもらう取り組みを増やしたいと考えている。
(JETROジャカルタ事務所 春日原大樹所長)
「日本のブランドに対する信頼感は非常に大きいものがありますし
 実際に商品の力がありますので
 しっかり態勢を作れば
 食い込んでいけると確信しています。」


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銀座6丁目 CHINESE CUISINE SON (チャイニーズ キュイジーヌ ソン)

2017-12-23 18:00:00 | グルメ

 

  

  

 
                  (食べログ)



銀座尾張町TOWER 9F

地下鉄銀座線 銀座駅A2出口より徒歩2分
銀座駅から160m


http://www.cuisine-son.com



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シンガポール “人魚になりきる”女性たち

2017-12-23 07:00:00 | 報道/ニュース

11月20日 国際報道2017


上半身がライオン
下半身が魚のマー・ライオン。
島国シンガポールのシンボルだが
シンガポールで今ひそかなブームとなっているのが人魚である。
人魚のモデルとも言われるマナティとともに足にヒレをつけて泳ぐ女性たち。
水族館やプールでたびたび開かれる人魚ショーには多くの観客が訪れる。
ショーを見た観客からの声にこたえる形で登場したのが
“人魚の水泳教室”である。
学んでいるのは20代の女性を中心に約40人。
レッスン5回で約3万5,000円と安くはないが
経済成長によって生活に余裕がある人が増えるなか
申し込みが相次いでいる。
(生徒)
「もともと泳ぐのが大好き。
 いつか海で魚と一緒に人魚のように泳いでみたい。」
教えているのは人魚ショーにも出演しているカラ・ニイオさん。
子どものころから憧れの人魚の姿が
アメリカなどでパフォーマンスとして披露されているのを知り
独学で泳ぎ方を習得した。
カラさんのショーはシンガポールで大きな反響を呼び
2年前に教室を始めることにしたのである。
(水泳教室主催 カラ・ニイオさん)
「生徒の年齢は4~60歳とさまざまですが
 全ての女性は少女の心を持ち
 夢を持っているのです。」
見た目は優雅だが
足につけるフィンの重さは約1,5kg。
足を自由に動かすのも難しく
フィットネスを目的に受講する人も多いと言う。
(生徒)
「疲れるわ~。
 本当にしんどい。」
「つらくて思わず足をつきそうになったわ。」
カラさんは生徒たちに
身体面だけでなく内面も美しくなってほしいと考えている。
(水泳教室主催 カラ・ニイオさん)
「初めはビキニや人魚姿を恥ずかしがっている人も
 水の中で心が自由になっていきます。
 この水泳教室を皆さんが最も美しく輝ける場にしたいです。」


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秋田 ライバルが協力し駅前ににぎわいを

2017-12-22 07:00:00 | 報道/ニュース

11月20日 おはよう日本


秋田駅前の新たな商業施設 秋田オーパ。
そのオープン前日
内覧会に訪れたのは
同じ秋田駅前で30年以上営業を続ける百貨店 秋田西武の販売部門の責任者だった。
西武にとって駅前の新たな商業施設は
本来 強力なライバルのはず。
ところがライバルのオープンを祝うイベントを行うというのである。
(秋田西武 末廣秀樹販売促進担当部長)
「以前はあり得なかったことだと思う。
 新しい施設ができることで
 駅前にお客様がたくさん集まる。
 するとお客様に駅前を楽しく買いまわってもらえるということ。
 オーパさんがオープンするのは大歓迎。」
かつては多くの店でにぎわっていた秋田駅前。
人口減少とともに店の数は年々減り続けている。
駅前の大型商業施設の売り上げも
3年前までの12年間で半分以下に減っている。
今後も市場規模の縮小は避けられず
駅前の商業施設はいまや運命共同体なのである。
オープンを祝うイベントは駅前の5つの商業施設が手を組み
“オーパともう1か所計2か所の商業施設で買いものをすれば商品券がもらえる”
というものである。
(秋田西武 末廣秀樹販売促進担当部長)
「駅前の大型店が毎月1回集まって話し合いをしている。
 今回オーパさんがオープンするので
 いかにみんなでお祝いをして
 皆様に楽しんでいただくか。
 駅前を永続的に盛り上げていくための打ち合わせをやっていこうとみんなで確認してます。」
10月28日オープン当日
店の前には1,300人もの客が列を作った。
駅前に久しぶりにできた大型商業施設に多くの人が期待を寄せていた。
館内には
東北や秋田では初めてとなる店が24店舗。
これまでに秋田にない最先端の若者文化を打ち出そうとしている。
(客)
「最高です。」
「秋田っぽくない。
 華やか。」
「駅前は見るところがなかったので来なかった。
 新しく見るところが増えたので通うと思う。」
広告に起用された秋田出身の佐々木希さんも駅前の復活に期待を寄せている。
(俳優 佐々木希さん)
「最先端であってほしい。
 秋田のいちばん最先端
 “秋田と言えばオーパ”になってほしい。」
最初の2日間で予想を大幅に超える4万3,000人が来店した。
そしてその効果は駅前全体に広がっていた。
イベントで秋田西武の来客数は
年間でもっとも集客数があるクリスマスや正月に匹敵する
1日あたり約1万人にのぼった。
市場規模が縮小し続ける地方の駅前で
商業施設の生き残りをかけた取り組みが始まっている。
(秋田西武 末廣秀樹販売促進担当部長)
「絶えず新しい情報を発信して
 “駅前に行くと楽しいぞ”っていうのが
 いつでもお客様の耳に届くような企画を
 みんなでやろうという風に思っています。」





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カントリーミュージック×アラブ 難民の心情歌う多国籍バンド

2017-12-21 17:30:00 | 報道/ニュース

11月18日 おはよう日本


♪おれにはどこも行く場所がない
 寒い中を歩き回っている
 休める場所が必要なんだ
トルコ イスタンブールのライブハウスで難民たちの痛切な思いをうたっているバンド。
Country For Syria。
アメリカのカントリーミュージックに
アラブ伝統の楽器ウードなどを取り入れ
独特の音色を紡ぎ出していると評判を呼んでいる。
メンバーはシリア人のほかアメリカ人 トルコ人など多国籍である。
(客)
「メッセージがよく伝わってくる。」
「まったく異質の音楽を上手く組み合わせている。」
バンドの結成を呼びかけたのは
内戦から逃れて来たシリア人のバシャール・バレさん(25)である。
自身の経験をもとに
行き場のない難民たちの心情を歌にのせて歌う。
♪もう入れないよ
 私たちの身内でいっぱいなんだ
 そのまま行きなよ
 君のためにここには何もない
 この歌以外はね
ライブではカウボーイハットを回して寄付を募り
難民への連帯を呼びかけている。
(バシャールさん)
「音楽も人生も多様性を受け入れることが大切で
 このバンドはそうした生き方を示している。」
内戦が続くシリアを離れたバシャールさん。
2年前ヨーロッパへ逃れようとしたが
途中 強盗に襲われたり船が沈んだりして断念。
トルコにとどまることにした。
 (バシャールさん)
「私たちは国が内戦のため
 他国に受け入れてほしいと訴えているのに
 みな傍観しているだけだ。」
資金が尽きるなか支えになったのは音楽だった。
街頭でギターを弾いて歌を歌い
日々の生活をなんとかつないできた。
そうしたなかでアメリカ人のミュージシャンと出会いバンドを結成する。
さまざまな国からの移民が持ち込んだ音楽が交ざって生まれたともいわれるカントリーミュージック。
バシャールさんはそこにアラブの要素も加えて
“多様性の大切さ”を訴えたいと考えた。
(バシャールさん)
「異なる音をミックスして美しい音楽を奏でることができるなら
 人も同じようにできるはずだと伝えたかった。」
バシャールさんたちはライブで集めた寄付金を難民に届けている。
アフリカから4年前に逃れて来た女性は
定職には付けず
ときどき掃除の仕事をしてなんとか暮らしている。
バシャールさんたちはシリアだけでなく
NGOから紹介してもらった様々な国からの難民
約60家族を支援している。
(アフリカから来た女性)
「経済的な支援をしてもらえて言葉にできないほど感謝している。」
(バシャールさん)
「みんな毎日をなんとか生き抜こうとしていて
 将来など考えられない。
 これはとてもつらいことだ。
 だから気持ちを支えてくれるだけでも
 とてもうれしい。」
こうした活動が評判を呼び
バンドはアメリカの音楽祭に招待され
全米ツアーも果たした。
しかし活動の舞台を広げようと意気込んでいた矢先
バシャールさんに衝撃を与える出来事が起きた。
排他的な主張を繰り返してきたトランプ大統領の就任。
その直後
テロ対策を理由に
中東やアフリカ7カ国の人たちに
入国を一時的に停止する大統領令に署名したのである。
バシャールさんたちシリア人もアメリカ入国が難しくなった。
寛容さを求めてきたバシャールさんの歌声は届かなかった。
バシャールさんはやるせない思いを歌にした。
♪訪ねたばかりのあの国を見てよ
 なんでこんな非難の調子で歌うことになるんだろう
 平和に生きたいだけなのに
 それは夢物語でしかないのかな
 親愛なる大統領
 この歌を作るのは遅すぎた
 あなたの大統領令は
 すでに家族を引き裂いた
(バシャールさん)
「夢はアメリカとシリア両国で
 いつでも演奏できるようになること。
 世界中に私たちのメッセージを届けられるようになりたい。」
多様性の大切さと寛容性を訴える多国籍バンド。
バシャールさんたちは難民たちの思いを歌い続ける。





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誰でも気軽にアーティスト気分 時短スケッチ

2017-12-20 07:00:00 | 報道/ニュース

11月18日 おはよう日本


下書き無しで一気にペンを入れる。
手早く絵の具で色をつけて・・・
慣れると完成までわずか5分。
日常のちょっとした合間で描く“時短スケッチ”である。
大阪の水彩イラストレーター あべまりえさん。
コツさえつかめば短い時間でも楽しみながら絵が描けると言う。
(水彩イラストレーター あべまりえさん)
「描きたいのに
 自分は下手だから描かない描けないと思っている人には
 第一歩を踏み出してほしい。」
時短スケッチを教えるまりえさんの教室は定員を超えるほどの人気である。
この日は古い町並みが残る地域に主婦や会社員など14人が集まった。
最初に教えるのは
うまく描こうと思わないことである。
(あべまりえさん)
「丸いもの描いてゆがんでもいいです。
 それも味と思って突き進んでください。」
線が多少曲がり上手く描けなくても
まりえさんは“手描きならではの味”と言う。
アクセントをほんの少し加えるだけで絵が変わるコツも教えてくれる。
地区にある神社の石畳を描いていた女性。
(あべまりえさん)
「こういう絵って緑とか青だけになるから
 落ち葉を下の方に鮮やかに散らすだけで雰囲気出てくる。」
木陰に続く神社の石畳。
そこに手早く加えたのは落ち葉。
季節が感じられ絵に奥行きも出た。
(参加者)
「私でもできるんで誰でも描けると思う。」
小さいころから絵を描くことが好きで
美術の教師をしていたまりえさん。
結婚し2人の子育てに追われると
少しずつ心の余裕がなくなっていった。
(あべまりえさん)
「お腹すいたら泣くし
 おむつが汚れたら泣くし
 時々泣きたくなる時もありました。」
そんなまりえさんを支えたのは子育ての合間に描くスケッチだった。
描いたのは近所の風景や毎日の食事。
ありふれた題材でも
絵を描くわずかな時間が
まりえさんの生活に色どりを与えてくれたのである。
(あべまりえさん)
「子どもも5分くらいだったら寝てくれる。
 時短スケッチは自分の中では救いでした。」
まりえさんの教室に初めて参加した主婦の小林光さん。
題材に選んだのは古民家を改装したカフェ。
短い時間で描くスケッチは初めてで少し緊張気味である。
小林さんはのれんや鉢植えがある入り口のたたずまいに魅力を感じ建物を描いた。
しかし
入り口だけを描いていいのか
家全体を描かなければいけないのか
悩んでいた。
小林さんの気持ちを知ったまりえさん。
魅力を感じた入り口付近だけを大きく描いていいとアドバイスした。
短い時間で描くためには
思い切って
描きたいと思った部分だけを描くのもポイントである。
(小林光さん)
「全部いるんだなと思って全部描いたけど
 入り口部分を大きく描いても良かったんだなと思って。
 花とのれんのあるところだけが印象的だったんで
 本当はそこだけを描きたかった。」
参加者が描いた時短スケッチ。
約20分で描き上げた。
(あべまりえさん)
「絵を描くハードルを下げたいと思ってます。
 人は合間時間しか持ってないんですよ。
 その中で楽しめる絵の描き方を知ると
 すごく充実した暮らしにつながっていくと思う。」
忙しい日常でも絵を描く楽しみを感じたい。
そんな人の背中を押してくれる時短スケッチである。



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世界が注目!日本のエコファー技術

2017-12-19 07:15:00 | 報道/ニュース

11月16日 おはよう日本


化学繊維で作られたエコファー。
人気が急上昇している。
(買い物客)
「見た目もそんなに安っぽくない。
 高級感がある。」
(高島屋日本橋店バイヤー 石塚万澄さん)
「本物だと思って触った方は非常にびっくりしますね。」
ここ数年 世界のトップブランドが“本物の毛皮を使わない”と表明。
(グッチ CEO)
「2018年春夏の商品から毛皮の製造と販売をやめる。」
これまでにグッチやアルマーニなど800以上のブランドがエコファーの導入を進めている。
(ファッションジャーナリスト 生駒芳子さん)
「“エコファーかっこいいじゃない”みたいな
 すごく広く深い形でインパクトを与えてる。」
エコファー導入の理由の1つが動物愛護意識の高まりである。
1着のコートを作るのに必要な動物の数は
キツネは15頭
チンチラは約100頭。
ミンクは約50頭。
もう1つの理由は技術が高まったことで本物そっくりの毛皮となったことである。
これまで化学繊維のファーはフェークファー(偽物の毛皮)と言われていたが
昨年ごろからエコファーと変わった。
技術力で世界が特に注目しているのが日本である。

和歌山県の山あいに広がる橋本市高野口町。
明治時代から着物や洋服の生地の産地として栄えてきたが
近年は中国製の安い製品に押されて売り上げはピーク時の10分の1にまで落ち込んだ。
しかし今その高野口で生み出されるエコファーの生地に世界中から注文が相次いでいる。
「このへんがプラダさん。
 これがルイ・ヴィトンさん。」
80年以上続く織物会社の3代目 岡田次広さん。
岡田さんは経営難に陥った会社を平成3年に継いだ。
立て直し策を探して欧米の見本市で出会ったのがエコファー。
可能性を感じ生産を始めたが
当初 海外ブランドからは全く相手にされなかった。
それでもエコファーにこだわり改良を続けた。
(岡田次広さん)
「衣料品なので流行るときもダメなときもあるが
 その波でも耐えうるようにそのエコファー事業だけをやろうと。」
大きな転機になったのは5年前
品質が認められ世界のトップブランドの契約が実現したのである。
(岡田次広さん)
「初めは本当に信じられないというか“使ってもらえるのかな”というのがあった。
 一度使ってもらうと自信になった。」
評価されたポイントは本物の毛皮にそっくりな手触りである。
動物の毛は根元が太く先端が細いため
こしと柔らかさを兼ね備えている。
その感触を再現するために岡田さんは化学メーカーと共同で開発に取り組んできた。
メーカーが改良したのはアクリル繊維を作る機械。
特に繊維を押し出すノズルの部分である。
一般的なノズルは丸い穴で
均一の太さの繊維しかできない。
そこでノズルの穴をY字型に変えることを思いついた。
すると出てくる不思議な形の繊維の先端をさらに3つに割る。
先端は柔らかくしなるが根元の腰は強い
これまでにない繊維が実現した。
(三菱ケミカル 繊維素材事業部 小野原透雄さん)
「本当に何十年も前からファー用のアクリル繊維を開発してきて
 その積み重ねによってリアルに近づいていると感じる。」
この特殊な繊維をどうやって加工するか。
岡田さんたちが頼りにしたのが地元の熟練職人たちだった。
さまざまな技術を持つ職人が分業して
どんな注文にも応える伝統を生かそうとした。
工房はアクリル繊維の糸を機械で巻き取って1枚の生地に縫い合わせる作業を行う。
出来上がった生地は仕上げ一筋45年のスペシャリスト 大前隆一さんのもとへ。
大前さんが使うのはブラシ。
ブラシの間に生地を通す際
圧力や速さを微妙に調整して自然な毛並みを実現した。
(仕上げ加工職人 大前隆一さん)
「一連の加工でここが一番難しい。
 岡田さんがやっているのは高級品なので
 そこに合わせるのにちょっと苦労した。」
そして最後の工程の裁断は必ず岡田さんが手掛ける。
エコファー用に特別に開発した機械。
職人たちの手を経て生まれた毛を傷つけないよう
裏側からミリ単位の正確さで裁断していく。
(岡田次広さん)
「この生地を見てもらったら分かるように
 きれいに毛が残っている。
 私たちはこの生地を愛してやっているので
 ここは手抜きができない。」
1人1人の職人が自分の得意分野をていねいに作り込むことで実現した
本物に限りなく近いエコファーの生地。
それがいま世界に高く評価されているのである。
(織物会社 社長 岡田次広さん)
「仕事に対するプロ意識がすごく強いので任せて安心できる。
 相手の欲しいものに対して細かく合わせていける
 対応していけるのが日本の強さじゃないかと思う。」


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若者だからできる“テロとの闘い”

2017-12-18 07:00:00 | 報道/ニュース

11月15日 国際報道2017


ソマリアは“比類なき人類の悲劇”と言われ
10月も350人以上が犠牲となる大規模な爆弾テロが発生。
今この瞬間も多くの命が危険にさらされている。
このソマリアの問題解決に向けて
これまでにない形で取り組んでいる日本人の青年がいる。

「元気かい?」
「元気だよ 君は?」
「元気さ。」
「よかった。」
永井陽右さん(26)は過激化するおそれがあるソマリア人の若者を支援するNPO法人の代表である。
電話の相手はギャングだったソマリアの青年。
もとはテロから逃れ隣国ケニアに渡った難民だった。
ケニアには30万人を超えるソマリア難民が暮らしている。
しかし待っていたのはケニア人からの差別。
苦しい生活の中で多くの若者が窃盗や暴力などの犯罪に手を染めるギャングとなり
イスラム過激派組織に勧誘されているという。
(永井陽右さん)
「武装勢力がギャングを活用しているという情報は得ていたので
 ギャングにアプローチをするのは価値があるのではないかと考えた。
 もしかして同じ年の僕らにできること
 僕らだからできることがあるのではないか。」
きっかけは大学1年生の夏休み
旅先のケニアでの出来事だった。
(永井陽右さん)
「『ソマリア人?だめだめ』『あいつらはテロをやる』『全員難民で全員犯罪者だ』
 みんな口をそろえて言う。
 それで興味を持ったし本当かなと思い調べた。」
そして半年後
永井さんは友人の紹介でケニアに暮らすソマリア難民の若者と知り合い
共に支援活動を始めることにした。
“テロリストではない未来を目指そう”
永井さんたちはギャングたちの悩みを聞いたり職業訓練を行って
若者の過激化を防ぐ活動を行っている。
しかし当初 多くの大人から反対されたと言う。
去年出版した著書「僕らはソマリアギャングと夢を語る」には
「永井君ねえ
 いまソマリアに行ったら必ず死ぬよ。」
「永井君がソマリアに行っても邪魔なだけだし
 何もできないわよ?」
(永井陽右さん)
「僕なんか『この野郎てめえ・・』みたいになって
 あんたができないから僕らがやるんだと
 『だったら僕らがやりますけど』と。
 一番ひどい一番難しいけど
 誰もやれない
 やる人がいない
 『だったら僕がやらなきゃ』みないた青臭い使命感があった。
 『何歳?』『19』『本当?俺20』『超近いじゃん!』とまず盛り上がって
 『誰も助けてくれない』と言われた。
 『俺は自分の身を守るためギャングになった』
 『父親も母親もテロ・紛争で死んだ 俺は1人だ』
 そういうことをすごく言ってくるので
 まずそれをちゃんと受け止めてあげる。」
しだいに永井さんに心を開いていったがギャングたち。
今年の夏
ついに90人が所属するギャング団の解散を実現した。
20歳になったチチャリートさんもその1人である。
今は永井さんが運営するNPOの現地メンバーになり
若者の更生に取り組んでいる。
(チチャリートさん)
「夢はパイロットかコンピューターエンジニアになること。
 永井さんのサポートに感謝しています。」
(永井陽右さん)
「うれしいですよ。
 ギャングが云々というより友だちとして
 僕も彼らに顔向けできる人生というか取り組みをしていかなければと思う。
 『負けないぞ!』みたいな感じになります。」
永井さんが大切にしているのは「若者=YOUTH(ユース)」の力である。。
いま日本各地で講演を行い国際協力を目指す大学生たちに語り掛けている。
(永井陽右さん)
「誰かにしかできない国際協力も歴然としてあります。
 その“誰か”に誰がなるか
 “誰か”になることを期待されているのがほかでもないユース(若者)だと思っています。」
(学生)
「大学1年生からソマリアに行くという行動力がすごい。」
「私たちもできることってもっとあるんだなと自覚しました。」
(永井陽右さん)
「同年代だから対話の場が設けられて
 本当に対等な仲間として議論できる。
 まさに学生だからできる。」
「重要なのは人を殺さない
 犯罪に手を染めない
 その上で
 若者として何か問題解決に対して日々努力する。
 “ユース・リーダー”“若者リーダー”と呼んでいるが
 職もない
 全部厳しい
 人生に目標も持てない中でどう生きるか。
 気高く若者として自分は何かやらなければという人材を作っていくのが目標です。

 



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