日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

たこやきを商う心

2019-12-31 07:00:00 | 編集手帳

12月1日 読売新聞「編集手帳」

星の数で知られるグルメガイドに載ったり、
女子のパーティーで主役を務めたり。
随分出世したものだと少々むず
痒がゆい感触を覚えていた。
東京五輪では選手村に登場するそうだ。
B級グルメの元祖、
たこ焼きの話である。

大阪のたこ焼き店の運営会社などが億を超える所得隠しを指摘されたという。
件(くだん)のガイドに掲載されたこともある人気店で、
訪日外国人らが長い列を作っているのだとか。

去年にも大阪城公園内の、
別の売店経営者が所得税法違反で有罪判決を言い渡された。
1日の売り上げが100万円を超えることがあったとの記事に、
むむむ…と
唸うなった記憶がある。

朝から晩まで焼き続け、
真摯(しんし)に営業努力を続ける多くの店にとって迷惑千万な話と言うほかなかろう。
インバウンドの熱気に浮かれ、
急激な売り上げアップに心を惑わせたのか。

粉物コナモン
という言葉が嫌い――。
昔、
関西の食に詳しい編集者が語っていた。
たこ焼きは街の郷土料理、
様式や
秘訣はさまざまで、
そこにこそ味がある。
十把一
絡からげにコナモンなんて横着だと。
<貧しさも楽したこ
焼やきたべる恋 蟻朗>。
商いの心はA級でお願いしたい。




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気候変動 海面上昇

2019-12-30 07:00:00 | 報道/ニュース

12月2日 NHKBS1「国際報道2019」


人々の生活状況を脅かす環境の変化。
超巨大ハリケーン
大規模な山火事
相次ぐ未曽有の気象災害。
(アメリカ ゴア元副大統領)
「20年前 科学者たちが出した警告は正しかったと証明された。」
立ち上がる若者たち。
一方 11月4日アメリカ パリ協定離脱正式通告。
(アメリカ トランプ大統領)
「ひどい内容で
 金もかかって一方的なパリ協定からの離脱を発表した。」
海洋への影響は
各国の科学者でつくる国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は
地球温暖が海の環境にもたらす変化についての報告書を発表した。
このまま温室効果ガスの排出が続けば
北極や南極の氷が解け
海面が加速的に上昇することや
高潮などの災害の深刻化
そして海の生態系の変化などが懸念されると指摘している。
明らかになる海への影響への危機感から
マドリードで行われた「COP25」の会議は“ブルーCOP”とも呼ばれ
サイドイベントでも問題の対策が議論された。
ICPPの報告の中でもとりわけ深刻な状況なのが海面上昇である。
IPCCが9月の発表した「海洋・雪氷圏特別報告書」によると
海面上昇は20世紀と比べ2,5倍の速さで進行している。
そして2100年には現在の高さよりも最大で1,1m上昇する可能性もあると予測している。
これによって
日本も含めて都市部の標高の低い場所や島国などの沿岸で高潮などの被害が深刻化して
人々の暮らしやインフラに重大な影響が出ると警告している。
この海面上昇によってすでに深刻な影響が出ている国々もある。
アフリカ大陸の東 
インド洋の島国モーリシャス。
真っ白で美しいビーチの魅力をアピールし
観光産業を経済成長の柱の1つとして育ててきた。
今ではヨーロッパなどから年間130万人以上が訪れ
GDPの約10%を稼ぎ出している。
しかし今その観光産業を脅威にさらしているのが
地球温暖化が原因とみられる海面上昇である。
海水面の上昇が進んでいていま砂浜はほとんど残っていない。
ビーチを売りにしてきたリゾートホテルでは
ホテルの目の前の白い砂浜が消えていっているという。
1980年ごろに撮影されたホテルに面した浜辺の写真。
当時は白い砂浜が海に向かって幅30メートルほど広がっていた。
しかし現在は半分以下に。
波がビーチでくつろぐ海水浴客の目の前まで迫っている。
急速に浸食が進んだのは5年ほどの事だという。
(ホテルのマネージャー)
「ビーチが無くなれば客が来なくなるととても懸念している。」
ボートで島々をめぐるツアー。
その人気にも陰りが出ている。
長年にわたり島のビーチを案内しているオランジュさん。
(ガイド オランジュさん)
「後ろを見て
 砂がほとんどない場所があるわ。
 海面上昇で流されてしまったのよ。」
もっとも影響を受けているという場所は
かつては白い砂浜が広がっていたという浜辺。
波によって削り取られ
以前は砂の下にあった木の根もむき出しになってしまった。
宣伝のパンフレットと違いすぎると失望する観光客もいるということで
このままではイメージダウンが懸念されている。
オランジュさんも愛する島の自然が急速に破壊されていることに心を痛めている。
(ガイド オランジュさん)
「浸食はものすごいスピードで進んでいる。
 あそこの木々も来年1月には倒れてしまうわ。」
政府の試算によると
観光産業の損失は日本円で年間50億円に上る恐れがあるという。
こうしたなか政府や観光業者はさまざまな対策を講じている。
石で作られた防波堤が設置された海岸。
押し寄せる波の力を少しでも弱め
海岸を守ろうとする狙いからである。
浸食を防ぐため海岸に大量の砂を積み上げる工事も進められている。
しかし地元の環境保護団体は
こうした方法は対症療法に過すぎず
寝耳に水だと指摘する。
(NGO代表 フークームシングさん)
「根本的な解決策にはならない。
 砂を足しても海に流れるだけだ。」
わずかでも温暖化を食い止めることはできないか。
現地では温室効果ガスの排出を減らす取り組みを模索している。
そこで目をつけたのが地元の特産品となってきたサトウキビである。
取り組みを行っている砂糖生産工場。
サトウキビから汁を搾り取った残りの“バガス”。
工場では発電の燃料としてこのバガスを燃やしている。
化石燃料に比べ二酸化炭素の排出量を大幅に抑制することが出来るという。
今では4つの会社がこの取り組みに参加し
バガスによる発電が国全体の電力需要の約20%を満たすまでになった。
またサトウキビを原料にバイオエタノールを製造する取り組みも始まっている。
こうした取り組みで減らすことが出来る温室効果ガスの量は
地球全体から見ればほんのわずかである。
しかし国の未来のため今えきることをやるしかないと
工場の担当者は言う。
(砂糖生産工場 環境問題担当者)
「ほんの少しの努力も大切で
 我々の努力が気候変動の影響との闘いとなっている。」


 

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日本を目指す韓国の若者たち

2019-12-29 07:13:34 | 報道/ニュース

11月28日 NHKBS1「国際報道2019」


韓国では厳しい就職難が続いている。
若者たちが国内でなかなか就職先を見つけられないなか
選択肢として存在感を増しているのが日本企業である。
冷え込む日韓関係に翻弄されながらも日本を目指す韓国の若者たち。

ソウルから南へ約250km。
地方都市のクワンジュ。
若者の失業率が10%近くにのぼる韓国。
なかでも企業が少ない地方都市は深刻である。
学生の3割が日本への就職を希望しているため
日本の人材紹介会社と提携し就職につなげている日本語学校。
日本での就職を目指すスンウンさん(25)。
大学時代 旅行で訪れた日本の文化に刺激を受け
希望するようになった。
(スンウンさん)
「自分自身に挑戦してみたいし
 新しい環境で何かをやってみたい。」
しかし日本語を学び始めた矢先に日韓関係が悪化。
周囲からは日本への就職に反対する声も聴かれるようになった。
(スンウンさん)
「『もう一度考え直してみろ』という人もたくさんいました。」
日本での就職をあきらめて学校をやめた人もいるという。
(日本語学校 代表)
「本人の意思よりは両親の反対が激しくて日本での就職をあきらめた学生もいます。
 今の両国関係が長い間続くとは思えないので
 もう少しだけ耐えてほしい。」
多くの企業が集まる大都市ソウルの若者の間でも日本企業は人気である。
韓国の大手企業が即戦力を求めているのに対し
日本企業は若い人を採用し育成制度が充実していると評価されているからである。
この日は日本への就職をサポートする無料のセミナーが開かれ多くの人が参加。
大学で機械工学を専攻しているソクホさん(25)。
日本の自動車関連の企業への就職を希望していて
日本語での面接や履歴書の準備に取り組んでいた。
ところが9月に予定していた日本や東南アジアの企業を招いた合同就職面接会が
日韓関係の悪化を理由に突然中止に。
この面接会は若者の就職難対策として韓国政府などが毎年開いていて
ソクホさんも準備を進めていた。
(ソクホさん)
「ニュースを見た時は
 準備を続けるべきが悩みました。
 就職準備中の学生には1か月1か月がとても大事で
 それだけに余計つらかった。」
その後 韓国政府は日本企業の数を減らす形でこの面接会の開催を決定。
2か月遅れで開かれた面接会には2日間で約2,000人が訪れ
多くの学生らが日本企業の面接を受けた。
人材不足に悩まされている日本企業側も
日本語が堪能な人が多く企業文化も近い韓国の人材に注目している。
(京都のIT企業)
「要所要所をピンポイントで伝えてくれて
 すごく準備してきているんだなと。
 採用につながりそうだなと感じられたのですごくほっとしています。」
会場にはソクホさんの姿も。
志望する企業2社と面接し日本語で自己PRした。
(ソクホさん)
「結果は出るまでは分からないけれど
 できる限りのアピールはできました。
 民間も政府も仲が良くなり
 お互いウィンウィンの関係になれたらいい。」
就職難に苦しむ韓国の若者と人材不足に悩む日本の企業。
政治的な対立があっても補い合う関係は今後も続きそうである。



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駅弁の旅情をフランスで

2019-12-28 07:00:00 | 編集手帳

11月28日 読売新聞「編集手帳」

 

 何年か前、
本紙歌壇を眺めていて、
旅情をくすぐられてメモに書き留めた作品がある。
<駅弁のはしの袋を
栞しおりにしローカル線に詩歌しいか読みつぐ>
(高萩市 工藤要五郎)

じつは去年秋にもこの歌を思い出した。
駅弁5社がパリのリヨン駅で駅弁をひと月間、
販売するというニュースだった。
手応えがあったのか5社の一つ、
秋田県のJR大館駅の名物「鶏めし」をつくる会社がリヨン駅構内への出店を申し込んだという。

米所から美食の国に打って出る小さな会社の冒険にわくわくする。
できれば、
はしを入れる袋は紙にして、
駅弁の旅情も一緒に輸出していただきたい。

萩原朔太郎の詩とかさねてしまう。
<ふらんすへ行きたしと思へども
 ふらんすはあまりに遠し
 せめては新しき背広をきて
 きままなる旅にいでてみん>。
気ままなる旅とは、
いかにも駅弁がお供になりそうである。
列車に揺られて本を読みながら、
はし袋を栞に使ったかもしれない。

今は交通手段が便利になり、
遠かった国がはるかに近くなって駅弁まで買えそうなこととの比較がたのしい。
泉下の朔太郎さんが知れば、
びっくりするだろう。


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中国で人気沸騰 クラフトビール

2019-12-27 07:00:28 | 報道/ニュース

11月28日 NHK「おはよう日本」

 

上海のクラフトビールの展覧会。
さまざまな味のビールが楽しめるとあって大勢の人が訪れている。
ピルスナー・エール・黒ビール
中国で空前のブームとなっているクラフトビール。
価格は瓶詰のもので1本500~600円程度と
大量生産のビールの5倍以上と割高だが
ここ数年 若者を中心に人気が拡大。
その消費量は5年間で6倍に膨れ上がっているという。
(来場者)
「酸味や苦味があるもの
 コーヒー味やチョコレート味まで種類があって面白い。」
今や中国国内で800を超えるとされるメーカーの中には
ブームに目をつけた異業種からの参入も増えている。
去年 大規模なコンテストで優秀賞に選ばれたビール。
造ったのは福建省にある自動車タイヤの製造機械を作る会社である。
5年前ビール好きの社長の決断でクラフトビール事業に参入。
工場の一角を本格的なビールの醸造所に作り替えた。
ベルギーから専門家を招いて学んだというその味は
「とても香りが高くまろやかでフルーティー
 さわやかな味。」
およそ15種類のクラフトビールを製造しているこの会社。
今後は本業に並ぶビジネスに育てたいと期待している。
(社長)
「中国のクラフトビールシェアは今は1%だけなので
 今後はまだまだ伸びるはずです。」
このブームに乗り遅れまいと
日本のメーカーも動き出している。
北京まで商談に訪れたのは三重県にあるクラフトビールメーカー。
輸入業者とともにビールの試飲会も開き
どういった味が中国で受けるのかをリサーチする。
日本のビールにみな興味津々。
(輸入業者)
「日本のビールはいい。
 私たちがいいと思ったものを
 私たちの意見も取り入れ作ってほしい。」
(三重県のクラフトビールメーカー 社長)
「びっくりした。
 こんなにクラフトビールが人気があり成長しているとは思っていなかった。
 日本にしかないものを使って提案できればいい。」
より個性豊かな味を求め
中国のクラフトビール人気は急拡大を続けている。


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僧侶の魅力を身近に

2019-12-26 07:00:00 | 報道/ニュース

11月28日 NHK「おはよう日本」


人口減少で檀家が減り
先行きに不安を抱えるお寺もあるなか
僧侶の力をネットの世界で生かそうという動きが出てきている。

大阪駅近くの商業施設があるイベントを企画した。
“お坊さん喫茶”。
500円で
現職のお坊さんに仕事や恋愛など様々な相談をすることができる。
買い物客のちょっとした悩みを
僧侶が持つ言葉の力で解消してもらおうという狙いである。
「自分でどうしたらいいかわからなくて
 とにかく聞いて欲しいと思ったので。」
「お坊さんの言葉は心に響くというか
 じんとくる。」
参加した僧侶も
「檀家さん
 門徒さんが減っているのは間違いないと思います。
 お寺にできること
 お坊さんにできることって何だろうなと思いながら。」
僧侶の力をネットの世界で生かそうというIT企業もある。
お悩み相談サイトの hasunoha。
利用者は無料でさまざまな悩みを相談することが出来る。
“人が信じられない”
“生きているのがつらい”
質問に回答するのは全国250人の僧侶たち。
宗教に通じる立場ならではの回答もある。
“気持ちの弱い私はどうすればよいのでしょうか”
この質問に対し僧侶は
欲しいものが手に入らない苦しみを表す
「求不得苦(ぐふとくく)」という言葉を使って説いた。
“求めようが
 なりたい自分になるにしても
 限界があります
 今のあなたのままで十分です”
“読みながら涙が止まらなくなりました”
サイトの仕組みは
企業の収入源はウェブ上の広告である。
多くの人がサイトを訪れれば利益が上がる。
相談に乗る僧侶はネットで寺の名前が知られることがメリットになる。
実際この相談サイトをきっかけに寺に通う人も出ているという。
僧侶の回答は誰でも見ることが出来る。
SNSの“いいね”に代わる“有り難し”のマークがあり
人気の回答がひと目で分かる。
質問は多いときで1か月の約600件。
回答する僧侶の数が足りず質問を制限することも多いという。
(hasunoha運営会社)
「インターネットを介すことによって自由にお坊さんをある意味選べる。
 本当に寄り添ってくれて自分の苦しみに向き合ってくれるお坊さんが
 遠くに離れていようがインターネットでつながれるし
 お寺と一般の方をリアルで結びつける役割は
 多少なりはできているかなという気はしています。」
ビジネスやITの力で
僧侶たちの力をもっと身近にしようという動きが広がっている。




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都会で働き 休日は農村で マンション入居者と村を結ぶ

2019-12-25 07:00:01 | 報道/ニュース

11月27日 NHK「おはよう日本」


飛鳥時代に都が置かれ
今はのどかな田園風景が広がる
奈良県明日香村。
この村を舞台に
ふだんは都会で働き休日は農村で過ごす
そうした暮らし方を生み出そうという動きが進んでいる。
明日香村の貸農園。
大阪など都市に住む家族が休日に訪れている。
利用は月3,000円~。
野菜の苗や肥料・農具の代金も含まれている。
「もう少し肥料をふるまっていいですよ。
 大盤ぶるまいしてあげてください。」
地元の農家が指導もしてくれる。
(農園の利用者)
「大阪からも来やすい。
 週末の気分転換になる。
 明日香村いいところだな。」
この農園を運営しているのは大手マンション建設会社である。
一昨年 明日香村と地域振興の連携協定を締結。
マンションの入居者と村を結ぶ事業を次々と仕掛けている。
目指すのは新たなライフスタイルの提供。
“普段は都会で働き休日は農村で過ごす”など
多様な暮らしを実現するサービスを充実させ
マンションの付加価値を高めたい考えである。
全国約40万戸の入居者に向けた情報誌でも積極的に明日香村を特集している。
“豊かな歴史や文化
 農業に適した気候
 明日香村は休日を過ごすのに最高”とアピールしている。
(長谷工コーポレーション)
「明日香村は豊かな自然の原風景が残っている土地。
 都心からもアクセスしやすい。
 そのあたりを都心のマンションにお住まいの方にPRしやすい。」
貸農園を利用するのは主に都市部のマンション入居者。
農作業の後は
レストランで村の食材を使った料理を堪能したり
直売所で村の野菜を手に取ったり
明日香村ならではの魅力を楽しむことが出来る。
(農園の利用者)
「自分の住んでいるところとは違う環境に行けるというのと
 ちょっと観光もできる。
 野菜を買ったり
 その土地にしかないお菓子を見られるのはすごく楽しい。」
企業ではさらなる一手の準備も進めている。
空き家になっていた古民家を
マンション入居者などが使える宿泊施設に改装しているのである。
明日香村も物件探しや許可申請を全面的にバックアップ。
この日は企業と役場の担当者がそろって古民家を訪問した。
(企業)
「屋根は補修しないといけない。」
(役場)
「明日香村は瓦しか無理という規制があるので。」
景観の規制が厳しい明日香村でどう活用するか
意見を交わした。
こうした動きを村も歓迎している。
(明日香村 総合政策課)
「空き家を使っていくので
 明日香村の歴史的風土が保全されるのが大きなところ。
 行政だけではできないことがたくさんある。
 これを機にいろいろな事業に拡大できたら。」
(長谷工コーポレーション)
「まずは我々も手探りで進めているが
 この取り組みで村にとっても企業にとってもいい形が固められれば
 他の地域でも挑戦してみたいという気持ちはある。」
大手企業が明日香村の協力を得て進めるこの取り組み。
“普段は都会 休日は農村”という
新たなライフスタイルの先進地となるのか注目される。
 

 

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タイで導入 “ご当地マンホール”

2019-12-24 07:00:00 | 報道/ニュース

11月26日 NHKBS1「国際報道2019」


ストラップやマンホールの情報が描かれたカード。
地域ごとのデザインを施したご当地マンホール。
今ひそかなブームになっていて
町おこしにもひと役かっている。
日本のマンホール文化に触発された国がある。

古くから漁業が盛んなタイ東部のチョンブリ県。
11月 県の庁舎前に新たなマンホールのふたが設置された。
そこに描かれているのは
「港に日が沈む景色をデザインしました。」
製造したのはプリタットさん(34)。
地元の金属加工工場の2代目である。
色やデザインにこだわり
去年から“ご当地マンホール”を手掛けている。
きっかけは観光旅行で日本を訪れた際に目にしたマンホール。
マンホールのふたには消火栓の場所を示す消防車が描かれ
その実用性に驚いたそうである。
(プリタットさん)
「日本には光る塗料で塗られたマンホールのふたがあり
 火災や停電の時に光るんです。
 私たちのマンホールも日本のように進化させたいのです。」
プリタットさんは
1年をかけて耐久性に優れた30色の専用の塗料を開発し
ふたを作っている。
(プリタットさん)
「タイにある観光名所をマンホールに描くことで
 より魅力的に見せることが出来ます。」
一方 首都バンコクでは別の目的で色つきマンホールの導入が始まった。
バンコクでは財政難から価格の安いコンクリートのふたが主流だが
鉄の素材に比べてもろく
劣化が進んでいる。
今年6月には老朽化したふたを踏み抜いて落下したり
段差につまづいて転倒したりする事故が相次いだ。
マンホールに関する苦情は
今年9月までの1年間に2,300件以上寄せられた。
事態を重く見た行政当局は
マンホールを回収するにあたり
日本を参考に
目立ちやすい色つきのふたを試験的に導入することにした。
(バンコク都知事)
「事故を減らすのに役立つことが第1.
 次が見た目です。」
こうしたなか
プリタットさんのマンホールのふたもバンコク中心部に設置されることになった。
場所は繁華街のサイアム。
目の前にはこの地域の名物で若者に人気のスイーツの屋台がある。
そこでふたには
このスイーツを頬ばる女性や麺を食べる少年など
街角の風景を描いた。
(市民)
「これは街に仕掛けられた1種のアートです。」
(プリタットさん)
「マンホールのデザインでタイのアイデンティティーを作りたい。
 事故の減少にもつながればと思います。」
タイで広がりを見せる日本由来の“ご当地マンホール”。
タイならではのデザインと
その役割が期待されている。



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“反日”に異を唱えたベストセラーの著者

2019-12-23 07:00:00 | 報道/ニュース

11月26日 NHKBS1「国際報道2019」


韓国では教育を通じて
日本の植民地支配は非常に過酷な抑圧だったという歴史認識が形成されているが
そうした認識に多くの異論を投げかける本が韓国で出版されてベストセラーになっている。
タイトルは「反日種族主義」。

11月21日 都内で記者会見をしたソウル大学元教授 イ・ヨンフン氏。
「反日種族主義」の日本語版の発売に合わせたものである。
(ソウル大学元教授 イ・ヨンフン氏)
「『反日種族主義』は
 韓国現代文明に沈潜している“原始”や“野蛮”を批判したものです。」
韓国で今年7月に出版されたこの本。
“歴史をめぐって続く強い対日批判には事実に基づかないレッテル貼りが少なくない”
と主張する。
隣国の日本を先祖代々の敵だとしてとららえる感情
あらゆる嘘が広まっているのはこの“反日種族主義”によるものだ
韓国の経済史が専門のイ・ヨンフン氏。
他の研究者と協力して膨大な資料や統計を分析し
韓国における多くの定説を本の中で否定している。
たとえば徴用に関して
“炭鉱で働いていた朝鮮人は民族に基づく差別によって賃金は低く抑えられた”
と韓国では教えられてきた。
しかし
賃金は基本的に「成果給」であり
日本人と朝鮮人には分け隔てなく正常に賃金が支給された
賃金の差は
勤続期間の差
経験と熟練度の差から発生した
“民族差別による賃金の違いはなかった”とし
定説に異を唱えている。
「反日種族主義」は
“1万部売れればヒット”とされる韓国で
10万部以上を売り上げる入れのベストセラーになった。
ただ評価は真っ二つに分かれている。
大手ネット書店のレビューでは
評価が高い 5は52,3%
もっとも低い 1が42,5%である。
読んだ人たちに話を聞いても
(肯定派読者)
「衝撃を受けましたね。
 自分が漠然と知っていたことと反対の内容がとても多かったので
 自分の中にあった常識とは異なるものでした。」
(否定派読者)
「ゴミのような本だと思います。
 この本に反感を覚える理由は
 著者の結論ありきでそれに当てはまる資料ばかり言及しているためです。」
Q,「反日種族主義」はタイトルからして刺激的ですよね。
  韓国でこのような本を出版しても大丈夫かと心配はしませんでしたか?
(ソウル大学元教授 イ・ヨンフン氏)
「正常な議論・客観的な判断や審判が成されていない
 韓国の歴史学会の風土を何度も経験しながら
 “そうかこれは反日種族主義なのだ”と考えるようになりました。
 その上でムン・ジェイン政権が露骨な反日政策をとるのを目の当たりにして
 この本を具体的に編集し
 出版せねばならないと決断したのです。」
これまでにも歴史をめぐる韓国の定説に異を唱えた本はあった。
2013年に出版された「帝国の慰安婦」はその1つである。
著者のパク・ユハ教授は
元慰安婦の女性たちへの聞き取りを重ね
さまざまな資料も分析し
“女性たちは旧日本軍と同志的な関係にあった”などと記述した。
するとパク教授は名誉棄損で在宅起訴され
出版は差し止められた。
今回「反日種族主義」がそうした訴訟沙汰になることもなく
ベストセラーとして注目を集めているのはなぜか。
イ・ヨンフン氏は背景に韓国社会の成熟があると指摘する。
(ソウル大学元教授 イ・ヨンフン氏)
「広い視野で国際的な感覚を持って歴史を理解し隣国を理解する。
 そうした現象が若い世代から広がっていると思います。
 以前までは“あなたは親日派だ”と攻撃されると韓国人は反論できずにいました。
 しかし今は“親日派”と攻撃されると
 “それならあなたは反日種族主義者なのではないか”
 “そうした言動はやめろ”
 という主張がネットなどで広がりを見せています。
 いい方向へ成熟していく姿が見られ始めているのです。」
韓国社会で歴史認識をめぐって多様な主張が許容され始めているとしても
徴用をめぐる日韓の対立は深刻である。
解決策はあるのか。
Q.韓国最高裁の判決は確定しそれを取り消すことはできません。
  日韓双方はどうすれば今の対立を解決できるでしょうか。
(ソウル大学元教授 イ・ヨンフン氏)
「請求権協定によると協定をめぐる解釈で両国の対立が起きた場合
 第三国に仲裁を受けることになっています。
 実際にそうすれば済む話だったのです。
 しかしムン政権は動きませんでした。
 今の韓日の対立は司法ではなく行政の責任だと思います。」
イ・ヨンフン氏はまた
韓国の研究者たちが学説の間違いに気づいても修正できないのは
歴史研究も政治の深い分断に巻き込まれているためだと説明する。
保守派と革新派が激しく対立する韓国の政界で
相手側から“親日的だ”と責められるのは大きな打撃である。
その構図は歴史の分野にまで及び
研究者が過ちを認めて日本の主張に理解を示せば“親日”と糾弾されてきたのである。
(ソウル大学元教授 イ・ヨンフン氏)
「研究者も自分の所属する政治勢力のj利害にかかわる場合が多いため
 いったん誤った主張をすると撤回できないわけです。
 政治に翻弄されるのは後進国の歴史学です。」
一方でイ・ヨンフン氏は“日本の植民地支配を肯定しているのではない”という。
Q.この本を読んで
  “日本の韓国併合は何ら問題なかった いいことだった”と
 考える人が出てくるのではという懸念も指摘されますが。
(ソウル大学元教授 イ・ヨンフン氏)
「歴史を具体的かつ責任をもって考察すれば
 日本の朝鮮支配は表面的な結果がどうであれ正当化できないものです。
 日本自体も不幸になっていったわけでしょう。
 韓国を踏み台にして
 満州や中国に進出し
 結局は世界大戦に巻き込まれ
 国が廃墟同然になる大きな悲劇に見舞われたわけですから。
 20世紀前半 東アジアの歴史がどうだったのか
 歴史全体を見たうえで皆が責任感を持って考察すべきです。
 重要なのは
 今後どういう未来を開拓すべきかです。
 東アジアの明るい未来
 総合的な経済市場
 永久の平和体制を共に築いていくことなのです。」

 

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米 癒しから防災まで ヤギが活躍

2019-12-22 07:00:00 | 報道/ニュース

11月26日 NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」


ヤギと言えば
アメリカの西部開拓時代を描いた映画などのなかで
犬と同じように家族の一員として大切に飼われている場面がよくみられる。
このヤギがいま家畜としてではなく
一風変わった場所で活躍している。

アメリカ西部オレゴン州にある牧場。
納屋に集まっているのはトレーニングウェアを着た人たち。
そこへ駆け込んできたのは子ヤギたち。
ヤギに囲まれながらヨガの教室が始まった。
アメリカではヤギと触れ合いながら行うヨガが人気を集めている。
好奇心旺盛なヤギは人の周りを自由に動き回って場の雰囲気を和ませる。
ときには背中に乗ってくることも。
(参加者)
「ヤギと一緒だと一味違うリラックスができます。」
「とても楽しんで
 ストレス解消出来ました。」
レッスン料は1回あたり約4,000円。
少し高めだが盛況である。
3年前アメリカで最初にヤギヨガを始めたモースさん。
仕事のストレスや私生活に疲れていたとき
ヤギとのふれあいで心が癒され
アメリカで人気になっているヨガに取り入れることを思いついた。
(「ヤギヨガ主催 モースさん)
「ヤギは子犬のように吠えたり
 子猫のように引っかいたりしません。」
ヤギヨガを始めると評判は全米に広がり
今では
ニューヨークやペンシルバニアなど都市部を中心に16か所でレッスンを開いている。
今年の売り上げは9月までに日本円で1億円を超えた。
始めた年の6倍にのぼる。
(「ヤギヨガ」主催 モースさん)
「ヤギヨガはさらに人気が広がると思います。
 海外にも広めていきたいです。」
高まるヤギ人気を追い風に新しいビジネスを始めた人もいる。
ロサンゼルス近郊に暮らすラスキンさん。
アニメ制作会社で働いてきたが
自宅に庭に小屋を作り
2年前からヤギを貸し出すビジネスを始めた。
(ヤギ貸し出し業 ラスキンさん)
「来週末はイベントや結婚式などにヤギを連れていきます。」
1回1頭あたり約2万円で貸し出されるヤギたち。
ヤギたちには
イベントなどに出張するのに加え
時にはテレビ出演などの仕事があるという。
ラスキンさんが飼っているヤギは現在4頭。
ラスキンさんからヤギヨガのトレーニングを受けている。
貸し出しの依頼は去年より4割も増え
ヤギたちは休む間もないほどの忙しさになっている。
今後もヤギの貸し出しが大きなビジネスになるとみているラスキンさん。
ヤギは大自然の中でともに生活していた古き良き開拓時代を思い起こし
心に癒しを与えてくれるのではないかという。
(ヤギ貸し出し業 ラスキンさん)
「ヤギはアメリカ人にとって懐かしく
 心の琴線に触れるものです。
 スマホやパソコンから気持ちを遠ざけ
 心を癒してくれます。」



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銀座2丁目 サーラ アマービレ (Sala Amabile)

2019-12-21 17:32:13 | グルメ

 

  

  
                           (食べログより)

 

地下鉄銀座一丁目駅から徒歩1分。
中央通り沿い
銀座一丁目駅から66m
銀座トレシャス 12F

 

http://www.aromafresca-afsa.com/

 

 

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タイ 社会貢献へ “空き”活用ビジネス

2019-12-21 07:00:00 | 報道/ニュース

11月25日 NHKBS1「国際報道2019」


 1 貧困をなくそう
 2 飢餓をゼロに
 3 すべての人に健康と福祉を
    |
13 気候変動に具体的な対策を etc.

これらは国連が17の分野で掲げた持続可能な開発目標=SDGs
2030年までに世界が直面する重要な課題の解決に取り組みながら
社会発展を実現するための目標である。
従来 貧困や気候変動といった取り組みの資金は
善意の寄付やボランティアに頼ることが多かったが
SDGsが広く知られるようになって
多くの国や企業にとって投資や社会貢献活度の基準となっている。
タイのある起業家が作ったインターネットのサイト。
見た目はよくある予約サイトと同じだが
人気のホテルやレストランを割引価格で利用できるだけではない。
利用者が支払ったお金の大半が
貧困解決のプロジェクトや野生動物の保護活動などに寄付される。
ビジネスがどのようにして社会貢献の活動につながるのか。

バンコクの“宿泊するだけで社会貢献できるホテル”。
通常は1泊1万円ほどするが
社会貢献を目的とする企業のサイトを使えば7,000円ほどで泊まれる。
そして利用客が支払った金額のうち70%が寄付に充てられる。
このホテルの場合
野生動物の保護に活用される。
(宿泊客)
「価格が他より安く驚いた。
 自分が支払うお金が好きな活動の支援に使われるのが分かっていいね。
 ウィンウィンだよ。」
このサービスの仕組みは
ホテルやレストランは閑散期などに予約で埋まらない部屋や席を抱えている。
こうした“空き”をこの企業が無償で譲り受け
サイトの利用客に“割引クーポン”の形で販売する。
企業は売り上げのうち30%をサイトの運営費などに充て
残り70%を社会貢献活動を行う団体への寄付に充てるのである。
このビジネスを4年前に立ち上げた起業家のアーチさん。
かつて社会貢献活動を行う非営利組織の資金調達をサポートしていたが
これまでのような寄付では十分な資金が集まらなかったという。
そこでアーチさんは社会貢献の意識が高まってきた企業や消費者と
実際に活動する団体の橋渡しができないかと考えた。
(サイトを運営する企業 アーチCEO)
「私は資金調達に大改革を起こし
 非営利組織が寄付だけに頼らなくてもいいようにしたい。」
アーチさんが思い立ったのが
ホテルの空き部屋やレストランで予約がない席の有効活用だった。
(サイトを運営する企業 アーチCEO)
「タイだけでも多くの無駄が出ています。
 ホテルの空室や予約されていないレストランなど
 年間で390億ドル分にも上ります。」
ホテルやレストランにとっても利用率が上がり
受け入れられやすいと考えたのである。
このサービスはホテルやレストランにとっては
社会貢献していることでイメージアップになるだけでなく
新しい顧客の開拓にもつながるという。
(利用者)
「友だちと食事に行くときはこのサービスのある店を選びます。
 社会貢献ができるので。」
アーチさんのビジネスに参加するホテルやレストランなどは300を超えた。
4年間で社会貢献のために寄付した金額は4,000万円以上にのぼっている。
実際に寄付金はどう使われているのか。
アーチさんが支援している団体
タイ東部にあるスローロリスの保護センター。
ここでの運営費にも売り上げが役立てられている。
絶滅の危機にあるサルの1種スローロリス。
この施設では
密猟の被害にあったり引き取り手がいなくなったりした100匹余を保護している。
以前はスタッフの人件費や収容施設の建設費などを賄うのはきびしかったという。
アーチさんの会社はこの施設にこれまで日本円で210万円以上の資金を寄付してきた。
(保護活動団体 代表)
「支援のおかげで多くの収容施設を作れるし
 夜間働いてくれるスタッフを確保することもできます。」
アーチさんは様々な企業に参加を呼びかけ
支援の対象を保護動物の保護のほか
貧困や格差の是正など40のプロジェクトに広げている。
(サイトを運営する企業 アーチCEO)
「私たちのビジネスが世界的規模になることを願っています。
 無駄になっているサービスの1%ほどでも使えれば
 世界の貧困を根絶できます。」



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酒米づくりで耕作放棄地を解消

2019-12-20 07:00:00 | 報道/ニュース

11月25日 NHK「おはよう日本」


「日本酒大好きです。」
「おいしい日本酒に出会うと
 日本人に生まれて良かったなって思います。」
岩手県で熟成された日本酒。
原料となる酒米を育てたのが砂壁純也さん(50)。
(砂壁純也さん)
「こういう笑顔を見ると最高にうれしいと思いますね。」
岩手県雫石町。
砂壁さんはここで酒米を育てている。
田んぼはもともと耕作放棄地だった。
いま雫石町では耕作放棄地の増加が問題になっている。
農家の高齢化や後継者不足
そしてコメの消費量の減少などが背景にある。
岩手県全体でも20年前と比べて2,6倍に増え
東北全体では約9万ha
東京ドーム1万9,000個分ほどあるとされている。
耕作放棄地を何かに生かせないか。
砂壁さんが起ち上げたのが「ひと雫の酒プロジェクト」。
3年前から町内の仲間と酒米づくりに取り組み始めた。
(砂壁純也さん)
「酒米を使って雫石オリジナルのお酒を仲間と作ったら
 ひとつの特産物にもなるんじゃないか。」
栽培には苦労もある。
(砂壁純也さん)
「圧倒的に違うのは長さ。
 食べる米と酒米とはこれだけ違う。
 背が高いぶん倒伏しやすい。
 穂が長く
 コメがいっぱいつくんで重くなって倒伏する原因になりやすい。」
さらに耕作放棄地ならではの壁もある。
今年から酒米を育て始めた場所は以前は大豆畑だったため
土に余分な肥料が残り
予想以上に稲が育ちすぎて倒伏が相次いだ。
(砂壁純也さん)
「誰かが1回目やらないと復活しない。
 授業料は高かったけど勉強にはなりました。
 来年からはもう大丈夫なはず。」
こうした砂壁さんたちの活動を応援しているのが岩手県内の酒蔵である。
3つの酒蔵と契約し
収穫したすべての酒米を収めている。
収穫したばかりの酒米を持って
二戸市の酒蔵を訪れた。
(酒造会社 久慈浩介社長)
「心拍(=酒造りで重要な成分)がすごくいい。」
今年の良い品質の酒米をつくることが出来た。
こうした酒蔵と顔が見える関係が酒米づくりのやりがいにつながっている。
(砂壁純也さん)
「あとはどんと構えて待つだけ。
 美味しいお酒を待つだけ。
 酒米が酒蔵に届いたらバトンタッチと。」
(酒造会社 久慈浩介社長)
「思いをもったお米を作ってくれる岩手の農家の人がいてくれれば
 そういう人と一緒に酒をつくりたい。
 その情熱で岩手の酒造りの
 酒米作りの中心になっていってもらいたい。」
そしてついに今年は
砂壁さんたちのが酒米を使った日本酒が
世界の優秀な食品などにおくられるモンドセレクションで金賞を受賞した。
砂壁さんたちはさらに酒米づくりを進めて
故郷の耕作放棄地をなくしたいと願っている。
(砂壁純也さん)
「耕作放棄地を元の原風景に戻すんだということと
 風景景観を守っていく
 作っていくのは僕らの活動の大きな柱であるので
 次の人も
 酒米を作って
 地元の酒をつくるんだという若い仲間が入ってくるまで
 挑戦し続けたいと思っています。」
 

 

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ヴィッツ⇒ヤリス 改名の先には・・・?

2019-12-19 07:00:00 | 報道/ニュース

11月22日 NHK「おはよう日本」


トヨタの人気の小型車「ヴィッツ」が「ヤリス」に改名される。
名前を変える事情を探ると
大変革期と言われる自動車業界で生き残りをかけるトヨタの思惑が垣間見えてきた。

10月に開かれたトヨタ自動車の主力小型車の発表会。
20年にわたって国内市場で親しまれてきた「ヴィッツ」の名称を一新。
海外で使われている「YARIS(ヤリス)」に統一することが発表された。
「ヤリス」の名を世界に知らしめたのは
トヨタが一昨年から参戦しているWRC(世界ラリー選手権)。
市販車をベースにしたラリーカーでタイムを競うこの大会は
F1と並ぶモータースポーツの最高峰と言われている。
このレースで好成績を残したことで「ヤリス」の名は深く浸透し
ヨーロッパ市場での好調な売り上げにも貢献していることなどから
海外で知られた名前に1本化することにしたのである。
日本では来年2月に発売される新型の「ヤリス」には
WRCのレースで得たデータや技術が随所に行かされている。
トヨタがWRCに参戦している背景には
豊田章男社長の強い意向があった。
(トヨタ 豊田章男社長)
「もっといい車をつくるため
 WRCの道に再び戻らせていただきたい。」
自らもテストドライバーとしてハンドルを握る豊田社長。
WRCのような過酷なレース環境での経験こそが
これからのトヨタの車づくりには欠かせないとしている。
WRCの大会の誘致にも成功し
来年11月には
トヨタのおひざ元である愛知県と岐阜県を舞台に
「ヤリス」が活躍するレースが見られる予定である。
(トヨタ 友山茂樹副社長)
「豊田社長が
 モータースポーツを“いい車づくり”の基盤に据えると唱えている。
 WRCは一般道を信じられないスピードで
 かつ安全に走る。
 テストコースで得られるデータよりもはるかに貴重なデータが取れる。
 例えば突然雪道で車がコントロールを失った場合でも
 ドライバーの意思を推測しながら
 かつ安全に回っていけるような制御の開発。
 これから自動運転の時代になると
 非常に重要な競争力を生み出す要素になる。」



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和菓子の魅力広げる異色の職人

2019-12-18 07:00:00 | 報道/ニュース

11月22日 NHK「おはよう日本」


三重県四日市市には
ちょっと異色の作風を持ち味にする和菓子職人がいる。
SNSを通じて広がった和菓子の数々は海外でも注目。
日本伝統の和菓子作りを学びたいと
異国の地から弟子たちが舞い込んでいる。

みたらし団子が名物の和菓子屋。
店内にあるのは
刺身・・・?
「ん!?」
「甘い!」
「ん?
 なんだこれ。
 和菓子?」
実はこれは和菓子。
その名も「刺身羊かん」。
四日市市には本物そっくりの和菓子を作る職人がいる。
岡本伸治さんである。
和菓子作りを始めて25年。
遊び心で刺身羊かんを作って販売してみたところ
SNSでたちまち話題に。
(Twitterより)
ホントは刺身なんじゃ?
ばえるの~
ちゃんとスジ状の模様もある
(岡本伸治さん)
「3日間のみ作ろうと思って販売する予定で用意していたが
 それが初日にほとんど全部売り切れてしまって。
 本当にありがたいなって思うところと驚きです。」
糸をねじり
羊かんを切ると
まるで刺身のような仕上がりに。
牛乳や砂糖・寒天などを混ぜ入れて作ったダイコンのつま。
醤油さしには本物の醤油を少し混ぜた黒蜜を入れるこだわり。
岡本さんはネットやSNSの発信力を感じた。
今年5月からは和菓子をつくる過程を自分で撮影して編集。
SNSに投稿している。
作り手の目線で
難しい作業でもなるべくワンカットで撮影するのがこだわりである。
(岡本伸治さん)
「手軽に作ってみようというラインまで行かないのが和菓子の難しさと思うし
 映像化したものを見せるだけで
 すぐ納得してもらうとか
 さらには
 もっと知りたいという興味を引いてもらうとか
 いい入り口になっているのかと。」
この日は非常勤講師を務める地元の製菓学校での授業。
洋菓子のパティシエを目指す学生も多いなか
岡本さんはSNSやショート動画を始めて学生に紹介した。
動画をきっかけに和菓子に興味を持ってもらい
さらに繰り返し練習ができるよう授業に取り入れた。
(生徒)
「SNSで配信するのはすごく分かりやすくていいなと思った。」
「あまり作っているところを見ることがないから
 頭に入りやすくていいなと思う。」
より多くの人に和菓子に興味を持ってほしい。
岡本さんの思いはいま海外にも届いている。
韓国や中国から岡本さんのSNSを見て
“和菓子作りを教えてほしい”という連絡もあった。
これまで4回韓国から店を訪れ和菓子作りを学んだ女性も。
(岡本伸治さん)
「海外から和菓子を習いに来た子がいるということ自体が
 僕にとっては驚きでもあるし
 そういう時代になっていくんだろうな。
 今後 日本を含めて世界の若い子たちが
 こういうきれいなお菓子を作ってみたいと思ってこの業界に入ってくれると
 自分のやっていることの意味があると思っています。」
SNSで和菓子を身近なものにしたい。
岡本さんの願いである。




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