さてと。
ってまた出だしからそれはないでしょなんですけど。
まぁ慣れたでしょか…。

私の父、
肝臓にガンがいっぱいありましてね、
抗ガン剤でガン細胞をシバいてる?んですけどね。
こんな表現ありなんでしょか。
シバいてるのにまぁ飛び火などしやがりまして、
先週から3度目の抗がん剤治療で入院してるんです。
これがまたうるさいというか、
わやな我が儘な人でしてね。
絵に描いたような昭和一桁男というんでしょか。
流石に具合の悪いときはベッドで『くっそぉ、くっそぉ』なんですけどね、
今回はなかなか調子が良いみたいでして。
さらに3度目で慣れもありまして。
なんていうんでしょ、
我が儘放題のようでして…
父ラブ一筋の継母もさすがに持て余しているようでして…
坑ガン剤治療をすると食欲が減退するといいますが、
父もそうでして…
食べない食べられない文句を言う退院できない文句を言うでして。
病院にある食堂。
あそこなら少しは食べてみようかなって気になるようでして。
父の我が儘を病院側も受け入れ、
父が望めば食事のたびに点滴を外し、
食堂で食事をすることが出来るようになりまして。
(普通は点滴も一緒に歩くでしょ?
父はこんなのつけて飯食いに行けるか外せと要求したそうな)
あ、
父は糖尿病食なんですわ。
でも食べないよりは、
望むなら食堂で何か少しでも食べたほうがという考えでして。
で。
どうもこの父、
月曜から私を待っているようなんですわ。
夫のタイ問題(笑)がありましたので、
帰ってきてから行くからねと言っておいたのですが…
なにをどう間違えて解釈したのか早合点してるのか、
予定前から待っているようなんですわ。
それもね、
話を総合いたしますと、
私と、
つまり娘のみどりと一緒に食堂で飯を食いたいそうでして。
何か奢ってやると楽しみにしているそうでして。
過去にどこかで書きましたが、
「みどりはぼくちゃん(父ね)のアキレス腱」は不滅でして。
あぁ愛だよなぁ。
私もきっと同じことをするだろな。
病室で幾つになっても娘(私の娘ね)のこと待ち続けるとね。
来ないのかなぁ、まだかなぁ、来ないのかなぁってね。
痛いほどわかっちゃうのよね、
この父、この娘。
この3日間、
お昼ご飯が病室に運ばれてきても、
しばらく手を付けずに待ってたんですって。
みどりがきたら飯食いに行くってね。
泣きたくなっちゃうってね。
夫の家族というか夫一族はスーパードライ家系なんですけどね、
私の実家は正反対でして。
明日行ってきますわ(笑)。
病院の食堂で父のブルドッグのような顔見ながら、
飯奢ってもらってきますわ(笑)。
で、
行ったら行ったで文句言うんですわ。
お前が来たらまた金が減るってね(笑)。
はい、
お釣りまで貰って帰ってきますからっ(笑)。
ゴチになってきますっ。