きっぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒(ほうき)になった
きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た
冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のような冬が来た
高村光太郎 冬が来た
…とユニクロっぽく迫ってみました。
ユニクロも高村光太郎さんの詩です。あちらは冬の詩。
どどっときました。
高村光太郎さんの詩の後で申し訳ないのですが…。
何もかもぶち壊しの私の話なのですが…。
今日は日曜日。
雪の道を食料調達に出かけまして。
山盛り両肩に食い込む食料品。
スーパーの出口へと進んで行きますと。
あ、ごめんなさい、言葉が出てこないというか分からないんですけど、
幼児用の座席つきショッピングカートで通じます?
カゴ主体じゃなくて、ベビーカーが基本タイプ。
お店に用意してあるベビーカー+カゴな乗り物?なブツ。
それに小さな小さなおこちゃまを乗せよう座らせようと若いお母さんが苦戦しているんですわ。
お子ちゃまの足が乗り物?のシートべルトに引っかかって、
暴れているわけでもないのですが、
足がすんなり入ってゆかず、かといってカラダを抱えているので手もうまく使えずでして。
なんだかお子ちゃまクマのぬいぐるみみたいでね、
全然無抵抗というか非協力的というか、
事態が飲み込めるまで成長していない、つまり赤ちゃん域のお子ちゃまでして。
手足を伸ばしたまま、お母さんが一人四苦八苦している。
こりゃ救いのゴッドハンドでしょや(笑)。
『手伝いましょか?』と愛の手を差し伸べまして(笑)。
あのね、
きっと夏場だったら問題なく座れたんだろうと思います。
さきほどクマのぬいぐるみのようだと書きましたが、
着膨れ(笑)というか、あれなんていうの?ベビーコンビ?つなぎのもこもこ防寒服と、
キーンのお子ちゃまバージョンのような防寒靴(笑)。
これが邪魔をして安全ベルト?に引っかかって足が入っていかないのよ(笑)。
でね、
目玉のくるんとした可愛い性別不明のお子ちゃまでして。
しゃがみこんだ私の顔のまん前にお子ちゃまの円らな瞳が私を見つめておりまして。
その瞳にはかすかに恐怖の色が浮かんでおりまして。
『怖くないからね~(笑)』
あ、これぐらい小さいと母親の声色に反応しますから。
お母さんの声には私に対する警戒の色は無く、
見知らぬデカいおばさんなんだかいるの、いじるの、どうしようって感じでした。
で、私のゴッドハンドですんなりあっさり解決と思ったのが甘かった。
私が娘を育ててたあの頃ってこんな便利なブツはなく、
この乗り物に乗せるにはどうすりゃいいのよでして。
安全ベルト伸ばすにはどうすりゃいいの。
『あんよ痛くない?くっく、ぎゅ~ぅっとするからね』
おぉ、幼児語ナマで使ってしまいましたわ(笑)。
なんだか若いおかあさんと二人で悪戦苦闘いたしまして。
なんとか無事このベビー用カートに座らせることが出来ました。
ってこのおかあさん、この子を降ろすときまた大変な目にあうのでは…爆。
帰り道考えたんですけど、
今娘25歳ですから、さっきのお子ちゃまぐらいの孫がいてもOKなのよね。
え?孫?ばば??
元気なばばぁですみませんになりそうな(笑)。
先日のくっくとあんよ再来な冬の出来事でした。