1月16日に第150回直木賞受賞作が発表になりましたが、万城目さん、残念でした。
熱烈なファンとまではいきませんが、それでも万城目さんの本はついつい手がのびてしまいます。
で、姫野カオルコさん!名前は知っていましたが、その作品は読んだことがない。
がっ。あの、直木賞発表時のインタビューは個人的にすっごくウケました。掴みはOKでしょか。
ジャージに、首にタオル!猪木っぽかった。ジムでストレッチをしていたと。
イメージとして、そういう緊張極まりない重大な発表時って、
出版関係の人たちと料亭とかバーとかに待機していそうな絵柄が浮かんでくるのに、
ジムでストレッチをしていたとは、これは私にどこか通じるものがあるのかもしれない(笑)。肉体の研磨!
ただし、筋トレではなくスタジオで踊る(といっていた記憶が)なのが相違点か。
さっそく読んでみたくなりました。
って、図書館予約殺到してるんだろな。空から「昭和の犬」が降ってきたり、道端に落ちていたり、
琴似神社の狛犬さんの足元に置いてあったりしないかな。しないな…。
さて、今夜もやってしまう17ページの6行目。
いつものように9のつく日~9のつく日の10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。
書き写しているだけなので、運が良ければ意味のある一文が登場、悪ければ意味不明の尻切れトンボとなります。
今回は、漫画が2冊含まれており、漫画の場合どこを持って6行目か決めきれないので、
適当な一文を書き写しています。
あとは感想にも紹介にもならない雑文です。
つげ義春コレクション ねじ式/夜が掴む /つげ義春
さあ着きました。アッ!ここはもとの村ではないか
つげ義春コレクション 李さん一家/海辺の叙景 /つげ義春
あの…あそこの本うれたのですか えッ?
小鳥来る日/平松洋子
猫が尻尾をぴんと立て、とことこ庭先を通ってゆく。とくに挨拶はない。
呪われた町 上/スティーヴン・キング 永井淳 訳
を除いての話だが。
呪われた町 下/スティーヴン・キング 永井淳 訳
ストーヴと床にぬるぬるした油がとび散った。ジャーバーのチョコレート・カスタードの小
さてと。
王妃の帰還/柚木麻子(柚木さんも今回の直木賞候補作にあがっていたんですね、違う本ですが。知らなかった)の中で、
「ねじ式」のギャグに受ける場面がでてきて、「ねじ式」の名は知っていても読んだことがないので、
ついつい図書館からお取り寄せ。
いやぁ、独特の世界。とくにこの「ねじ式」一冊は女子中生が読んでもいいのか?と問いたいぐらいの昭和の開脚裸体が満載。
「李さん一家/海辺の叙景」はまた別物ですな。「実はまだ二階にいるのです」はこれなんだ。
で、この李さん、なんと世にも稀な鳥語を話せる人間なんです。
小川洋子さんの「ことり」の鳥のおじさん!全然違うけど。
そのタイトルで借りてしまったのが「小鳥来る日」。
平松さんはこれで2冊目だけど、前回よりは飛ばすページは少なかったかも。
読みやすいエッセーと、なんだかとっつき難い(きっとその文体と使う言葉にあると思う)話とわかれてしまう。
同じような事柄を、たとえば上に書きだした6行目の庭が猫の通り道になっている話を、他の作家さんが書いたら、
その作家さんの使う文体や言葉や視点で、別物に、「らしさ」になってゆくんだろうななんて考えながら読みました。
余談ですが、このエッセーの中に鉄製のフライパンを再生する話が載っていて、
うちにもひとつあるんですわ、処分できないでいまだ持っているフライパンが。
母が使っていたのを私が持ちだし、ほら、家事もなにもわからない時期に使い、いいだけ焦がしてしまい、
もう30年以上も使わずにしまってある。捨てるには忍びなくてね。
俄然この本を読んで再生にトライする気になっています。
ただひとつ問題が。かなりの煙が出るようなんです。
マンションの警報に反応してしまいそうで、それが怖い。誰かお台所貸してください。
さぁキングだ、呪われた町だ!
って、この呪われた町はキング作品のなかでも評価は高いのですが、
やっぱり(再読なので)私としてはあまりだったかも。
まずドラキュラになじみがない(笑)。ピンとこない。
ダレンシャンシリーズは、あれはドラキュラの恐怖というよりダレンシャンの成長物語なので全巻すいすい読破したけれど。
やっぱりキングは悪霊物が好きかもしれない(笑)。人もそうだし、建物に憑りついているとかね。
あと前回のドリームキャチャーがものっすごく汚い言葉や描写がでてきたので、すっかり毒されてしまったのか、
なんだか清潔に感じてしまい、欲求不満(笑)。
次はなにを読もうかな。短篇中編がたまっているのでそっちを崩すか、やっぱり長編で震え上がるか。
以上、17ページ6行目77でした。