思いがけない幸運、偶然得る幸運を僥倖と言いますが、
もっと身近な言葉を使うと、「ラッキー」でしょか。「超ラッキー!」か。
いやぁ、「ラッキー」はどんな場面でも言いやすいけど、
突然「僥倖!」なんて言ったらたちまち場がシーンでしょか。
さて、意外と私、カラダ、弱いんです。
なんて書いても信じてもらえそうにないけれど、体力筋力あるけれど、
もとの、土台が初期設定が頑丈でないというか、
まぁそんな感じで、今日は朝から病院だったわけです。
で、ここの病院はすっごく混むんです。
専門外来で、朝早くに行ってもお昼まえに終わることは滅多にない。
受付をすませ、空いてる椅子に座り、バッグを開けたら。
なんと、そこに入ってるはずの本がない!
そういえば鞄に入れた記憶がない!
家に置き忘れたか!
いやぁ、これは大打撃。
ここの待合室はテレビというものはないし、雑誌の類もない。
椅子は壁2面に多少クッション性のあるベンチが配置されてあるけれど、
そんなの空いているはずがなく、
あとはお尻がはみ出してしまうような小さな丸いスツールで、
しかもこれに長時間座ると股関節に響くんですな、実に意地悪な椅子でして。
それでも私、耐えました。
耐えて1時間を少し過ぎたころに、やっと採血&エコーのお呼びがかかり、
それを終えるとあとは結果&診察まで外出OKで、
受付に飛んでいき、外出許可をとり、近くの古本屋さんにダッシュ。
いつもとは違う古本屋さんを漁るのは実に楽しいもので、
配置もわからないし、客層(売る買うのね)もなんとなくしか掴めない。
で、股関節ぎしぎし状態で背表紙を追ってみていくと。
「僥倖!」が待ってました(笑)。
あった、あったのよ、こんなところでこんな本!
昨日も書いた、正岡子規の「病牀六尺」、
それになんとあの池田理代子のベルバラではなくエリザベスときたもんだ。
エリザベス女王の話まで書いていたんですねー、背表紙見つけてもう目が点になってしまいましたわ。
病院に戻り、さすがエリザベスは出しにくく、黙々と正岡子規の随筆を読んだけど、
いやぁ、彼が病床で残した言葉が100年過ぎこの私が読んでるなんて、
文学も音楽もものすごい宝だよなとスツールに腰かけ思ったのでした。
で、結果というと、これはどうでしょか。
本当なら受診は10月だったんだけど、ちょっとまずいかということで今回診てもらったわけで、
真面目にこの数週間は不安のかたまりで、
もう私の検索履歴ったらすごいことになっててね、
でもそっちのほうはセーフだったのに、
あっちのほう(すみません、ぼやかしてばかり)がちょっとイカンでして、
これは逆僥倖とでもいうのか、
でもまぁ足して割ればちょいちょいかということで、いいとしちゃおう。