毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ  6行目 132

2015-08-19 23:08:08 | 本 2

 

珍しく、今日は9のつく日だということを覚えていて、

何をどう書こうなんて考えてはみたものの、

今の私の状態――眠たい疲れてぐてぐてよ――が優位に立ってしまいます。

というわけで、今回はライト版で。

逃げるのかーっ。

 

いつものように、17ページの6行目をアタマから書き写しています。

あとは紹介にも感想にもならない、雑文です。

 

 

 

 奇跡の人The Miracle Worker /原田マハ

ラスケースに入っているもの、むき出しのまま埃を被っているもの。小さな白い顔が、いっせいにこ

 

 

日本に、それも弘前に、三重苦の奇跡の人がいたのかと、読んでみたら、

なんもヘレン・ケラーの話の日本バージョンというか、そのもので逆に驚いた。

去場安(さりばあん→サリヴァン)に介良れん(けられん)だし。

原田マハさんはたしかこれで2冊目で、1冊目はなにを読んだのか覚えてなくて、

ただ相性が悪いというか、あまり良い印象はもたなかったのは覚えています。

これだという一冊を読んでみたほうがいいのかな。

なんだか原田さんの持ち味がわからぬまま終わってしまった。

 

 

 

 

 密謀(上)/藤沢周平

は、越中天神山に陣を敷いた景勝の先鋒として働き、次いで景勝が信濃に出兵すると、

 

やっと、やっと手に取り読み始めた藤沢さん、

いやぁ、うまいわ、出だしから何この描写のうまさって感じで。

政治的な部分と漢字の多い頁はこの私にはしんどいけれど、

それ以外は思ったより読みやすく、特に静四朗とまいがどうなるのか、

この先この幼い兄妹になにが待ち受けているのか、これは気になるわ。

直江兼続、上杉景勝よりも気になってしまう。

で、すぐに下巻を読み始めたいところなのに、

また、忘れたころにやってくる図書館予約本が届き、

図書館本を読み終えたころは、上巻の内容半ば抜け落ちていたりして。

心配しています…。

 

 

 

 

 

 我が心の底の光/貫井徳郎

も仕方なかった。仕方ないことには抗わない。せめて聞いている振りをすることが、中学生とし

 

 

いやぁ、後味悪し。

初めて読む貫井さんなのですが、読後の感想が日によって変わり、

いまだ消化不良気味。

心の底の光はそこだったのかという驚きもふくめ、

逆になぜそこへいくのか、そう、慎二と山崎が同じテニススクールの同じ教室っていうのも、

ちょっと都合よく設定してあるなとも思ってしまうし、

こうやって今でも思い出してはいろいろと考えてしまう読後が続いています。

 

 

 

 

 

 ねこの秘密/山根明弘

と「ひと」とがおよそ1万年をかけて築きあげてきた関係が、よりいっそう、かけがえの

 

たしか、「村上さんのところ」で紹介してあった気が。

わたし、驚いたんです。

ねこって、すごいんです。

と、宇能鴻一郎氏っぽく書いてみましたが、

いやぁ、私、知らなかった。

ねこって一回の出産で違う父親の子を産めるんですねー。

知ってました? それになんて斬新な排卵の仕組み。

なんだかこれ読んでから、ねこを見る目がかわってきたわ(笑)。

それにねこのトゲチンにも驚きだし。

こんな身近な動物のことですら、なんにもわかっちゃいないんだ、私は。

ねこ飼いたいんだけれど、といってもマンションペット禁止なんだけど、

いずれ解禁になるかもしれないし、

でも、いえねこの平均的な寿命を考えると、

愛猫を失った時の自分の年齢を考えてみたら、それは辛すぎるななんて、

たった一冊の本から得られるものはさまざまなれど貴重なものですね。

 

 

 

 

 りぼんにお願い/川上未映子

 ふたつめは、やっぱりデザイン。いわゆる「このデッサンちょっと狂っているのでは」

 

 

ちびちびと読んでいた未映子さんのエッセイ、

ごめん、これって未映子さんが年下の女子に向かって書いているのに、

未映子さんの親世代の私が読んでしまって、なんだか後ろめたい気分。

未映子さんのエッセイは、私の場合ですけれど、すっごく心に残る話と、

読み終えた瞬間から忘れてしまう話の2パターンに思えます。

親に会うのが最近苦手だという話。きらいというのではもちろんなくて、

「楽しい」よりも「さみしい」みたいな気持ちがやってきてしゅんとしてしまうのだそうだ。

自分が30歳を超えると親もどんどん年をとって、最近はそれが顕著な時期であって、

それに何かが少し耐えられないのだと思うと書いています。

しばらくみないあいだにすっかりおじいちゃん、おばあちゃんの域に入っていってるのをみると、

なんだかとても太刀打ちできない大きいちからをみせつけられている気持ちになって、苦しくなるのだと。

いずれみんないなくなる。

私も実家に帰るたびに父がじじになってゆくのがさみしかったなぁ。

母は早くに亡くなっているのでそういう感覚は未体験で永遠に若いまま、

ひょっとしたら娘が今未映子さんや、かつての私のような思いを胸に抱いているのかなぁなんて。

このボーダーというか橋渡しの時期をこえるまでだな。

まぁ越えたとしても、いずれみんないなくなるという気持ちがなくなるものではないけれど、

そうやって心の準備というのは悲しい表現だけど、

去る者も残される者も、できるだけのことはしておきたいと思ってはいるのですが、いかがでしょう。

 

 

 

  女王エリザベス/池田理代子

ほほほほ・・・

 

初めに、

原作・脚本・構成 池田理代子、作画・宮本えりか 池田理代子プロダクション作品となっていますが、

これってどういうことなのか私にはよくわかりませんが、一応表記しておきます。

さて、池田理代子大先生もエリザベスを書いていたのには驚きで、

立ち寄った古本屋でぱっと買ってしまった(笑)。

で、アン・ブーリンの斬首は斧ではなくて剣だったはず。

ヘンリー8世の思いやりなのか強烈な嫌味なのか、

フランスから執行人を呼び寄せ(海が荒れてだったか到着が遅れ執行日が一日伸びたはず)、

フランス式の剣による斬首だったと記憶しています。

にしても、文字を読み頭のなかで自分で組み立てるのではなく、

漫画は絵がどんと飛び込んでくるから覚えやすい反面想像力が鈍感になる気がします。

絵のインパクトって強いしね、

ただラストがネットで見た海外版のドラマか映画(字幕は中国語だった!)そっくりで、

さらに手当り次第読んだ図説シリーズのどこかでみた?って感じだったのにはげげっとしちゃいました。

 

疲労がにじんできましたね、げげっはないでしょう、げげっは。

ライト版といいつつ、気がつけばしっかり今回も長々と書いていました。