【Live Information】
関西を拠点に活躍しているジャズ・ボーカリスト、河村恭子さん。
クールで間を大事にした独自の世界の持ち主です。
ご本人はカーリン・クロッグなどのヨーロッパ系のボーカリストがお好きのようです。
しっとりした深みがあってちょっぴりセクシーな声の持ち主なのですが、ことMCとなると、いわゆる関西風味が絶妙に香ります。
恭子さんは落語も大好きで、きっとひとを笑わせるの大好きなんですね。
その恭子さんと久しぶりにステージを共にすることになりました。
場所は、岡山市にあるジャズ喫茶「JORDAN」。
ジャズが大好きでたまらないマスターが、会社務めを定年退職したあと始めたお店です。
少し早く岡山入りした恭子さんに喜んでもらおうと思って案内したのが、「レトロ」な雰囲気のするところ。
恭子さんはレトロなものやアンティークがとても好きなんです。
備前焼のお店、レトロな建物の中の古着屋さん、1923年に建築された岡山市名物の建物「禁酒会館」などに行ってみました。
案の定、すぐに目の輝き方が変わりましたね。
レトロなものには目がありません
しかしほんとにオシャレな方です。帽子もよく似合ってる。
ご自分もお酒をたしなまれるので、「酒害」「断酒」の文字にはビンカンwww。ウケる恭子さん。
1923年(大正12年)に造られた禁酒会館。名前もレトロなら建物もレトロ。恭子さんのツボだったみたいです。
ヴィスコンティ監督作品の映画のポスターに目が釘付け。美的感覚が合うんでしょうか。
今夜のピアノは、地元のベテラン山本ヒロユキさん。
店内は、嬉しいことに満席です。
恭子さんならではの空気感で、客席の皆さんはすぐ別世界に連れてゆかれたみたいです。
あら、こんな優しい眼差しをくださっていたとは
実はぼくはMCでイジられて途中シドロモドロになっちゃいました
ご自分の音楽観を自分のレパートリーのアレンジに反映させておられます。
その引き締まったクールな雰囲気は恭子さん独特のもの、と言ってもいいんじゃないでしょうか。
ぼくの感覚では、いいライブほどなかなかお客さまは帰られないんですが、この夜も皆さん残って余韻を楽しまれていました。
【河村恭子, 山本ヒロユキ & 皆木秀樹】
2017年3月5日(日) ジャズ喫茶JORDAN
河村恭子(vocal)
山本ヒロユキ(piano)
皆木秀樹(bass)