ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

追ってくる足音

2021年05月29日 | ネタをたずねて三千里

【Live Information】


 これは実話です。


 先日のこと。
 「おつかれさまでした~」
 とリハーサル場所をあとにしたのは、もう22時をまわった頃だったでしょうか。
 楽器(その夜はエレキベースを使っていました)のケースを肩にかけ、アンプを持ち、ぼくは少し離れた駐車場まで歩きはじめました。
 時折り車が通り過ぎるくらいで、ぼくのほかに人通りはありませんでした。


 「は~疲れた。。。お腹へったな~」
 そんなことを思いながら、暗がりの中を歩いているときです。
 「コツ、コツ、コツ」
 ハイヒール(?)の音が聞こえるのに気づいたのです。
 こんな遅くに、仕事帰りのOLさんでしょうか。
 ぼくと同じ歩調で「コツ、コツ、コツ」とヒールの音をさせている。
 なんとなく薄気味わるいので、ぼくは歩調を早めました。
 すると、ハイヒールの足音も、ぼくと歩調を合わせるように早まったんですね。


 思い切って立ち止まり、恐る恐る足音のする方を見てみました。
 誰もいない。
 そんなはずはない。
 確かに足音はついて来ていた。


 そう思ったとたん、背筋になにか冷たいものが走りました。
 急ごう。
 もっと早足で歩く。
 しかし、なんと、ハイヒールの音も同じ歩調で聞こえるんです!
 耳元で!!


 ・・・耳元で?
 さっきからずっと耳元で聞こえている?
 おもむろに肩にかけていたエレキベースのケースを下ろしてみる。するとそこには、、、
 ストラップかなにかを通すための穴があいたプレートがちょうど耳元にあって、それが歩くたんびに揺れて
 「コツコツコツコツ」
 と音を出していたのです!キャーーー


     

     

     

     

     

     


 これは実話です。
 もちろんすこし話を盛っていますwww

コメント (2)
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