【Live Information】
★毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト★
【5】 ゲイリー・カー 「甘き死よ来たれ/Gary Karr Plays Bach」
クラシックを通過せずにコントラバスをはじめた人(例えばぼくとか)の憧れというか目標のひとつは、やはり弓(アルコ)弾きができるようになることでしょう。
もともとジャンル分けというものは「CD棚を整理する時に使うもの」くらいにしか考えていなかったし、自分以外の他ジャンルの人に対してマウントしようとする人をたくさん見てきたので、「ジャンル分け」にはなるべく近寄りたくありません。(^^;)
自分の好きな音楽は「ジャンル」ではなく、「好きな曲とそうでもない曲」があるだけなので、実は子供のころからクラシックも好きだったりするのです。
ただ詳しくないだけで、好きな曲はいっぱいありました。
だからコントラバスを手に入れた時、当然弓もいっしょに買いました。
初心者の弓の音って、それはそれは悲惨なものです。(断っておきますが、「自分が」ではなく、「周囲にとって」ですw もはやあれは「騒音」「雑音」の域ではありません。自分の音を聞く自分ですら体調がおかしくなりますwww)
人前で弾けるようになるまでに相当な時間を費やしましたし、人前で弾くようになったからといってうまかったわけではないので、失笑を買ったことも幾度かあります。(- -;)
弓で弾くことのメリットはとても大きいです。
ぼくの場合、そのひとつが音色に対する意識の変化でした。
知識はいま音楽雑誌やネットその他にあふれているので、頭に詰め込むことは簡単ですが、自分の音色の基準は本当に良い音色を知らなければ上げることはできないんじゃないかな、と思います。
京都のベーシスト、中嶋明彦さんの弓での演奏が大好きです。
中嶋さんが参加している関西のユニークなジャズ・グループ「Freedom Jazz Sprits」の「In a sentimental mood」におけるアルコ・ソロはそれこそ好きすぎて、いまだにああいうふうに弾けるようになりたい、と心の中で追いかけ続けています。(全く追いつけません)
その中嶋さんに教えてもらったのが、クラシックのコントラバス奏者、ゲイリー・カーの名前です。
すぐにCDショップに探しに行きました。世界的コントラバス奏者らしく、クラシックの棚に何枚も置いてあったので、大好きな「G線上のアリア」が入っていた「Plays Bach」を買ったんです。
弓で弾くことに対する憧れをふくらませてくれ、音色に対する意識を大きく変えるきっかけになってくれたCDです。
ふくよかで、太くて、それでいて穏やかでほのかに甘い音色は絶品です。
何度も何度も聴きました。
良い音色を意識するということは、逆説的に言うと、音楽についての価値観が変わることだと今では思っています。
そこに気づかせてくれた、忘れられないアルバムです。
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