△ブロードウェイ・オリジナル・キャスト盤『ポーギーとベス』△
■サマータイム (Summertime)
■1935年
■作詞…デュボース・ヘイワード
■作曲…ジョージ・ガーシュウィン
「サマータイム」は、1935年10月10日からブロードウェイで124回続演されたフォーク・オペラ「ポーギーとベス」の中で歌われています。このオペラの中で、「サマータイム」が最もポピュラーであり、また、ガーシュウィンの全作品の中で、最も広く一般的に知られている歌でもあります。もちろん、スタンダード中のスタンダードといっても差し支えない曲です。
ジョージ・ガーシュウィン
「ポーギーとベス」は、デュボース・ヘイワードが書いた小説「ポーギー」をオペラ化したものです。サウスカロライナ州チャールストンの黒人居住区を舞台に、黒人の生活や、足の不自由な青年ポーギーと乱暴者クラウンの情婦ベスとの恋を描いた、異色の傑作です。
ガーシュウィンはチャールストンに長期滞在して黒人の生活と音楽を知り、理解するために努力したといいます。そして彼は、「ポーギーとベス」を、ミュージカルではなく、オペラの手法で作曲したのですが、題材も音楽もアメリカの黒人文化に根ざしているとの理由から、「フォーク・オペラ(民俗オペラ)」と呼んだのです。
「サマータイム」は古い黒人霊歌「時には母のない子のように」のメロディーにインスパイアされて作曲されたものです。オペラの第1幕の第1場で、若い漁師の妻クララが赤ん坊をあやしながら歌う子守唄です。初演ではアビー・ミッチェルによって歌われました。
名曲ではありますが、初演当時、オペラの評価がまちまちだったためか、当初のレコードは、上演中に録音されたヘレン・ジェプソン盤以外はなかったようです。しかし、ビリー・ホリデイがこの曲に着目し、1936年秋にヒットさせたのはさすがだと言えるでしょう。1959年に映画化された際にはローリー・ジーン・ノーマン(ダイアン・キャロル吹き替え)が歌っています。
ジャニス・ジョプリン『チープ・スリル』
夏になると往々にしてリクエストが増えたり、セット・リストに加えられたりする曲です。これを持ち歌にしているシンガーはとても多いし、インストゥルメンタル奏者もよく演奏しますね。素材としてはたいへん面白いので、奏者の音楽魂をくすぐるらしく、4ビート、8ビート、8分の12拍子、3拍子、サンバなど、いろんな形のアレンジで演奏されます。
ブルース進行に近い、マイナーの曲で、ジャズ・ミュージシャンばかりでなく、ロックやR&B系のシンガーにも取り上げられています。ロック系シンガーなら、ジャニス・ジョプリンの熱唱が有名ですね。
ぼくもご他聞にもれずジャニスのヴァージョンに大きなショックを受けたひとりです。ブルージーで、パワフルな彼女の歌いっぷりは、ぼくが今まで聴いたいろんな「サマータイム」の中で最も印象に残っているものです。
マイルス・デイヴィス『ポーギーとベス』
その他、ヘレン・メリルや、エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの共演が名唱と言われています。その他、モダン・ジャズ・クィンテット、カーメン・マクレエ、レイ・チャールズとクレオ・レーンの共演、マイルス・デイヴィスなどが知られているところでしょう。
【サマータイム】
夏は暮らしが楽だよ 魚は跳ねるし綿はよく育つ
おまえの父さんは金持ちで母さんは器量よし
かわいい子 泣くんじゃないよ
ある朝おまえは立ち上がって歌い
翼を広げ 大空に飛び出すだろう
だがそれまでは何も心配いらないよ
おまえの父さんと母さんがついているからね
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このアルバムはジャニスのブルーズ魂が炸裂した名盤ですよね。
その中でも名作「サマータイム」は出色の出来だと思います。夏の暑い夜にはぴったりの曲ですね~(^^)
ジャニス・ジョプリンのデビュー盤と言う事で・・・ビッグブラザーは持っております\(~o~)/
その中に・・・そんな名作があったなんてビックリしました(@_@)目からウロコですm(__)m
小学校の時に始めて聴いて琴線に触れたってことは、歌もかなり感動的だったんでしょうね。しかし小学生でジャズ系ボーカルを聴くということは、、、とてもマセてたのですね(^^)。
>今よりも大人だったあの頃
今は(老化のため)子供返りしてるってことでしょうか・・・(汗)
>歌詞
子守唄だったんですね、これが。いわば「何も心配することはないから安心してネンネしな~」って感じでしょうか。
サンバ調で演奏したことありますよ。子守唄にはぼど遠いニギヤカな曲になってしまいました(汗)。
今よりも大人だったあの頃(?)
最初は、ヘレンメリルだったか、サラ・ボーンだったかです。
もちろん今では、ジャニスのも大好き♪
でも、こういう歌詞だとは初めて知りましたよ~
私にピッタリな、都会の大人の恋愛モノかと思ってました。
サンバ調っていうのが聴いてみたいです。