♪自分的名盤名曲163
TBS系に「悪魔のようなあいつ」というドラマがありました。原作阿久悠氏、脚本は長谷川和彦氏、演出に久世光彦氏の名前があります。ぼくはこのドラマを見た記憶はないのですが、沢田研二扮する主人公は酒場のシンガーであり、高級男娼であり、3億円事件の犯人でもあり、不治の病に冒されているという設定で、「70年代が醸し出していた危うい空気が漂っているドラマ」という解説をどこかで読んだことはあります。
このドラマの主題歌が、主役の沢田研二が歌った「時の過ぎゆくままに」です。作詞はドラマの原作者の阿久悠、作曲は沢田研二のバックバンドのキーボード奏者・大野克夫。アルバム「いくつかの場面」に収録されています。
沢田研二の14枚目のシングルである「時のすぎゆくままに」は、約92万枚を売り上げ、オリコン・チャートでも5週連続1位となり、自身最高の大ヒットを記録しました。
『いくつかの場面』
沢田研二はグループ・サウンズ全盛期に、タイガースのリード・ヴォーカルとして圧倒的な人気を誇りました。愛称の「ジュリー」は、沢田が女優ジュリー・アンドリュースの大ファンであるところからつけられたものだそうです。
タイガース解散後はスーパー・グループのPYGを経て、ソロ・シンガーとして活躍します。
とくに1970年代後半から80年代にかけての人気は物凄いものがありました。出す曲出す曲みなヒット。ゴージャスで、イキで、キザで、そのくせちょっとチープな「ジュリー」を演じているかのような沢田研二は、煌びやかな真のスーパー・スターだと思います。視線のひとつ、仕草のひとつがとにかくカッコいい人でした。
また俳優としても活躍、シリアスなものからコメディ、コントまで幅広くこなしていたのを覚えています。
「時の過ぎゆくままに」は、歌謡曲ぽさを残しながら、どこかバタ臭い洋楽の香りが漂っている、大野克夫の珠玉の名バラードです。
退廃的な歌詞で、男の色気にあふれた雰囲気があります。甘くてツヤのある沢田の歌声がしっとりと、抑え気味に歌っています。そのヴォーカルに絡みつく井上堯之のギターがこれまた艶っぽい。1コーラス目は、ギターとピアノだけのアコースティックな伴奏、2コーラス目から大々的にストリングスが加わり、雰囲気を盛り上げます。どこかせつなくなるような、良い曲ですよね。
大野克夫は、「時の過ぎゆくままに」で初めて沢田研二の曲を担当、以後も阿久悠とのコンビで沢田に「勝手にしやがれ」「カサブランカ・ダンディ」など、計11曲を提供、全てヒットに結びつけています。
沢田がバックに従えているのは、日本テレビ系刑事ドラマ「太陽にほえろ」のテーマなどでお馴染みの「井上堯之バンド」。これは、日本の歌手が自分の専属バンドと行動を共にした初めての例だそうです。
エンターテイナーとしてのこだわりを持つ沢田研二は、ステージではかつてのヒット曲を歌うのを好まず、「その時の自分の歌」を歌うことを貫き通しています。そのため歌番組の出演が大幅に減りましたが、もちろん今でも精力的にステージをこなしているようです。
【歌 詞】
◆時の過ぎゆくままに
■シングル・リリース
1975年8月21日
■歌
沢田研二
■作詞
阿久悠
■作曲・編曲
大野克夫
■プロデュース
佐々木幸男
■収録アルバム
いくつかの場面(1975年)
■録音メンバー
☆井上堯之バンド
井上堯之(guitar)
速水清司(guitar)
岸部修三(bass)
田中清司(drums)
大野克夫(keyboards)
■チャート最高位
1975年週間チャート オリコン1位(5週連続計5週 1975年9月22日~10月20日)
1975年年間チャート オリコン4位
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GS時代はショーケン派でした。
でも、ソロになってからの曲はジュリーの方がいい曲多いですね。
こうやって作曲者を見ると、やはりスパイダースは凄かった・・・という結論に達してしまいます(笑)
なんだー、GSもお詳しいですね。
やはり、同年代だわ♪ 仲間! 仲間!
ボクの持ち歌の一つでもあります。 ドナタかがカラオケで一度歌うのを聴くだけで、その方以上に歌えたので、ボクが歌うとBGMと間違わられて拍手が直ぐには戴けませんでした><。
こんな経験は、他の方ではお見受けした事はない経験でした^^;
ボクも大好きな曲です☆ 「危険な二人」や「君を乗せて」も唄いますけれども♪
小学生の時から中学、高校、大人になってからも、づっと大好きでした。いや、実は今も。。
ジュリーのアルバム殆ど持ってます。
「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」のジャケの美しさったら。。ありませんよね。(照)
20代の頃は良くコンサートにも行っていました。
勿論「ジュリ~!!!」と叫びながら。(爆)
おっとっと、話をどんどんそういう風にもっていっちゃいましたか~(笑)
残念ながら、ぼくはGSにはあまり詳しくないのです。幼少の頃、耳にしたことがあるかなあ~、という程度(^^)。
でもブルー・コメッツのブルー・シャトウの替え歌なら歌えますよ。ほら、あの「森トンカツ、泉ニンニク、かーコンニャク、まれ天プラ」ってやつ。
まだ幼児だったのに、こんなことを覚えているなんて、やっぱりぼくは神童だったんでしょうか♪(でも今は凡才…泣)。
それにしても大野克夫さんはすごい作曲家ですよね~
ひろさんは「時の過ぎゆくままに」を歌うのが上手いんですね。ぼくは「追憶」や「許されない愛」も大好きなんです。この曲もぜひ歌ってください。(^^)
しかし、人が歌うのを聴くだけでその曲をマスターできるっていうのは、ちょっと凄いことだと思います。
もうぼくなんて、今や覚えることすらなかなか・・・(^^;)
>実は今も
そうでしょうね~、なんかその気持ち分かります。同性のぼくから見ても、いつまでもすごくカッコいいお方ですからね。洋楽で例えると全盛期のマーク・ボランとか、デヴィッド・ボウイといったところでしょうか。いや~、ジェイさんったら、R&Bだけじゃなくてグラム・ロックもいけるクチだったんですね~(^^)。
>「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」
このアルバム、ぼくも買いましたが、確かに美しいです、ジャケ写真。ジュリーにかぶれてる友達もいて、時々あんな帽子かぶってましたよ。似合わなかったけど(笑)。
当時のライヴってどんな感じだったんだろう。ビートルズが「ライヴでは歓声で自分の音すら聴こえなかった」と言っていたそうですが、あの人気ぶりだったらそれに近い状態だったんでしょうね。(^^)
GS時代は全く知らないんですけど、よくテレビで昔の映像が放送されてましたよね。
「時の過ぎゆくままに」、ジュリーで一番好きかも。
ぼくもGSの頃は全然覚えてないんですが、タイガース再結成の時はテレビにもよく出てましたね(^^)。
>「時の過ぎゆくままに」、ジュリーで一番好きかも。
これの曲は70年代を代表する名曲のひとつですよね。ジュリーの曲、ぼくも「時の過ぎゆくままに」や、「追憶」が大好きです。
コメントが遅くなったのは↓を捜していたからです。
http://www.youtube.com/watch?v=9NC9bXidsY
です。
何度もすみません。