仙台堀川の水辺の散歩道 その3
散歩道の案内板 清澄橋や清川橋など橋も
いくつも架かっている。
四番目の句は、那須の句で、
「野を横に 馬牽むけよ ほとゝぎす」
※ 季題「ほととぎす」は、「時鳥」と書く。
「稀にきき、珍しく鳴き、待かぬるように詠
みならわし」た鳥で、
そのイメージを喚起する鳥だそう。
芭蕉は、雲岩寺より殺生石への道中の野で、
その滅多に聞くことのできない「ほととぎす」
を聞いたそう。
その時、馬子に馬の歩行を換えてくれるよう
に頼んだのであるという。
「野を横に」という表現が斬新という。
五番目の句は、福島の句で、
「早苗とる 手もとや昔 しのぶ摺」
※ 芭蕉は、須賀川から檜皮の宿を経て、
安積山付近の沼に「かつみ」を尋ね、
さらに、安達ヶ原の黒塚を見物し、「忍ぶの郷」
に辿り着く。
古今和歌集の中の源融の
「陸奥のしのぶもじずり誰ゆゑに乱れむと思ふ
我ならなくに」
の恋歌で知られる「しのぶもぢ摺の石」を尋ねん
がためだそう。
早乙女が早苗を掴む手もとから、融(とおる)
の恋歌の世界をイメージしているのであるという。
六番目の句は、岩沼での句。
「桜より 松は二木を 三月越し」
※ 現在の宮城県名取市の岩沼にある「武隈の松
(二木の松)」を見物しての一句。
「後拾遺和歌集」の中で、橘 季通(すえみち)の
「たけくまの松はふた木をみやこ人いかがととはば
みきとこたへん」
の歌で知られていた。
その桜より見事な松を、芭蕉は出立後、三ヶ月目
にやっと見られた、との意。
<数日前に見てきました。武隈の松=二木の松>
七番目の句は、平泉での句。
「夏草や 兵どもが 夢の跡」
芭蕉の句は、一茶の句と違って、本当に難しいと
いうのが本音。
※は全て、復本一郎さん編著の『精選季題別芭蕉秀句』参照
散歩道の案内板 清澄橋や清川橋など橋も
いくつも架かっている。
四番目の句は、那須の句で、
「野を横に 馬牽むけよ ほとゝぎす」
※ 季題「ほととぎす」は、「時鳥」と書く。
「稀にきき、珍しく鳴き、待かぬるように詠
みならわし」た鳥で、
そのイメージを喚起する鳥だそう。
芭蕉は、雲岩寺より殺生石への道中の野で、
その滅多に聞くことのできない「ほととぎす」
を聞いたそう。
その時、馬子に馬の歩行を換えてくれるよう
に頼んだのであるという。
「野を横に」という表現が斬新という。
五番目の句は、福島の句で、
「早苗とる 手もとや昔 しのぶ摺」
※ 芭蕉は、須賀川から檜皮の宿を経て、
安積山付近の沼に「かつみ」を尋ね、
さらに、安達ヶ原の黒塚を見物し、「忍ぶの郷」
に辿り着く。
古今和歌集の中の源融の
「陸奥のしのぶもじずり誰ゆゑに乱れむと思ふ
我ならなくに」
の恋歌で知られる「しのぶもぢ摺の石」を尋ねん
がためだそう。
早乙女が早苗を掴む手もとから、融(とおる)
の恋歌の世界をイメージしているのであるという。
六番目の句は、岩沼での句。
「桜より 松は二木を 三月越し」
※ 現在の宮城県名取市の岩沼にある「武隈の松
(二木の松)」を見物しての一句。
「後拾遺和歌集」の中で、橘 季通(すえみち)の
「たけくまの松はふた木をみやこ人いかがととはば
みきとこたへん」
の歌で知られていた。
その桜より見事な松を、芭蕉は出立後、三ヶ月目
にやっと見られた、との意。
<数日前に見てきました。武隈の松=二木の松>
七番目の句は、平泉での句。
「夏草や 兵どもが 夢の跡」
芭蕉の句は、一茶の句と違って、本当に難しいと
いうのが本音。
※は全て、復本一郎さん編著の『精選季題別芭蕉秀句』参照