貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

老いの感慨と・・・

2021-06-02 14:57:26 | 日記

老いの感慨と・・・

令和3年6月2日(水)

 今日から、75歳以上のコロナワクチン

予約の開始。電話のみ。

 毎週水曜日、9時から・・・。

 8時55分に指定の電話に掛けると、

「ただいま混み合っています。しばらく

立ってから・・・」という無情なる応答。

ほど試すが同じ応答。

 またの機会にとするが、合間を縫って

5回ほど試すが、同じ応答。

 そして、2時頃、市の電波で、

「本日の受付は終了・・・。」という放送。

 一体どういうかけ方で繋がっていくのか、

摩訶不思議?????

 さてと、芭蕉へ。

白髪ぬく 

   枕の下や 

     きりぎりす

  寝床で白髪を抜いていると、

枕の下の方から蟋蟀の鳴く声が

聞こえる、

の意。

 元禄三年(1690)の作。

 白髪を抜く枕・・・枕に頭をのせ、

手鏡を持って白髪を抜いている様。

 
◎ 秋の夜、枕に頭を乗せて、

手鏡を見ながら生えてきた白髪を

抜いていく。

 枕の下では、きりぎりす(こおろぎ)

がか細く寂しく鳴いている。

 老いの始まりを強く自覚する時。

  芭蕉は、すでに47歳で、老いが

迫るのを実感している光景である。

 老いの感慨と秋の深まる気配が

しみじみ伝わってくる。

 

 翌年の夏に、またほととぎすの句が

生まれる。

  ほとゝぎす 

     大竹藪を 

       もる月夜