老いの感慨と・・・
令和3年6月2日(水)
今日から、75歳以上のコロナワクチン
予約の開始。電話のみ。
毎週水曜日、9時から・・・。
8時55分に指定の電話に掛けると、
「ただいま混み合っています。しばらく
立ってから・・・」という無情なる応答。
ほど試すが同じ応答。
またの機会にとするが、合間を縫って
5回ほど試すが、同じ応答。
そして、2時頃、市の電波で、
「本日の受付は終了・・・。」という放送。
一体どういうかけ方で繋がっていくのか、
摩訶不思議?????
さてと、芭蕉へ。
白髪ぬく
枕の下や
きりぎりす
寝床で白髪を抜いていると、
枕の下の方から蟋蟀の鳴く声が
聞こえる、
の意。
元禄三年(1690)の作。
白髪を抜く枕・・・枕に頭をのせ、
手鏡を持って白髪を抜いている様。
◎ 秋の夜、枕に頭を乗せて、
手鏡を見ながら生えてきた白髪を
抜いていく。
枕の下では、きりぎりす(こおろぎ)
がか細く寂しく鳴いている。
老いの始まりを強く自覚する時。
芭蕉は、すでに47歳で、老いが
迫るのを実感している光景である。
老いの感慨と秋の深まる気配が
しみじみ伝わってくる。
翌年の夏に、またほととぎすの句が
生まれる。
ほとゝぎす
大竹藪を
もる月夜