貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

作るよ、雪まろげを!

2021-06-07 15:57:09 | 日記

雪まろげを!

令和3年6月7日(月)

 8回目の挑戦で、やっと新型コロナの

接種の予約がとれる。

 家内のも同日の1時間遅れでとれる。

 コチっていう間、手間どれば予約は

無理だということもわかる。

 凄まじいコロナゲームだった。

 さて、芭蕉雪の句、二句め。

きみ火をたけ 

  よき物見せん 

      雪まろげ

 君は火を焚け。

 私はよい物を見せよう。

 雪の大玉だよ、

 の意。

 貞享三年以前の作。

 『花膾』に模刻された真蹟の前書き

「曽良何某は此のあたりちかくかりに

居をしめている。あるよ雪をとはれて」

から「君」が曽良を指すと知られる。

 しかし、底本の場合、心弾む雪の夜、

折良く訪ねてきた友人にますます感興を

高めていると見ればよく、

これも十分完結した句の世界と言える。

 ◎ 寂しがっている芭蕉のもとに

弟子の曽良が訪ねている。

 そこで、喜んで火を焚けと言い、

大きな「雪まろげ」、

つまり雪玉をつくってあげようと、

子どものような遊びをしようというのだ。

 昨日、今日の二句は、

俳人の生活を写しているが、

それで、満足できる芭蕉ではない。

 同じく貞享三年の作。

 馬をさへ 

  ながむる雪の 

    朝(あした)哉