雪まろげを!
令和3年6月7日(月)
8回目の挑戦で、やっと新型コロナの
接種の予約がとれる。
家内のも同日の1時間遅れでとれる。
コチっていう間、手間どれば予約は
無理だということもわかる。
凄まじいコロナゲームだった。
さて、芭蕉雪の句、二句め。
きみ火をたけ
よき物見せん
雪まろげ
君は火を焚け。
私はよい物を見せよう。
雪の大玉だよ、
の意。
貞享三年以前の作。
『花膾』に模刻された真蹟の前書き
「曽良何某は此のあたりちかくかりに
居をしめている。あるよ雪をとはれて」
から「君」が曽良を指すと知られる。
しかし、底本の場合、心弾む雪の夜、
折良く訪ねてきた友人にますます感興を
高めていると見ればよく、
これも十分完結した句の世界と言える。
◎ 寂しがっている芭蕉のもとに
弟子の曽良が訪ねている。
そこで、喜んで火を焚けと言い、
大きな「雪まろげ」、
つまり雪玉をつくってあげようと、
子どものような遊びをしようというのだ。
昨日、今日の二句は、
俳人の生活を写しているが、
それで、満足できる芭蕉ではない。
同じく貞享三年の作。
馬をさへ
ながむる雪の
朝(あした)哉