竹林に隠れる風
令和3年6月18日(金)
今朝は心地よい風が屋内を吹き抜ける。
ちょっぴり肌寒いときもある。
今朝も風の句。
木枯らしや
たけにかくれて
しづまりぬ
それまで竹の葉を揺るがせていた
木枯らしが、竹藪に隠れたかの
ように静まった、
の意。
◎ 先ず、感心するのは、木枯らし以外は、
全て平仮名で書いたこと。
ひらがなであるのに、吹き止んだ風の
感じが字面からも読み取れるよう。
竹林の七賢人のように、
吹いていた風がピタリと止まって、
そよいでいた風が竹林に隠れたように
感じられる。
漢文の国のお堅い賢人も、
和風の柔らかな平仮名の表現で
穏やかになった感じが出ていて、
おもしろい。
創作年次不詳。