貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

竹林に隠れる風

2021-06-18 11:03:29 | 日記

竹林に隠れる風

令和3年6月18日(金)

 今朝は心地よい風が屋内を吹き抜ける。

 ちょっぴり肌寒いときもある。

 今朝も風の句。

木枯らしや 

  たけにかくれて 

     しづまりぬ

  それまで竹の葉を揺るがせていた

木枯らしが、竹藪に隠れたかの

ように静まった、

の意。

 ◎ 先ず、感心するのは、木枯らし以外は、

全て平仮名で書いたこと。

 ひらがなであるのに、吹き止んだ風の

感じが字面からも読み取れるよう。

 竹林の七賢人のように、

吹いていた風がピタリと止まって、

そよいでいた風が竹林に隠れたように

感じられる。

 漢文の国のお堅い賢人も、

和風の柔らかな平仮名の表現で

穏やかになった感じが出ていて、

おもしろい。

 創作年次不詳。