貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

諏訪の穂屋での神事を歌に!

2021-06-14 11:32:48 | 日記

諏訪の穂屋での神事を歌に!

令和3年6月14日(月)

 昨夜は雨が降り、今朝もかと

思いきや曇天、今日射しも出始めている。

 今日も夏なのに雪景色。

雪ちるよ 

  穂屋の薄の 

      刈残し

   雪が降り散るこの枯れ薄は、

祭の穂屋を作った際に、刈残した物か、

の意。

 穂屋・・・7月27日前後、

諏訪大社の御射山祭で、

神事用に萱や薄で葺いて作られる

仮小屋のこと。

  西行

 「信濃野の

   ほやの薄に 雪散りて

   下葉は色の 野辺のおもかげ」

(撰集抄)をもとに創作したとみられる。

 元禄三年(1690)の作。

 芭蕉に冬の信濃路を旅した事実は

ないという。

◎ 諏訪上下両社のお祭で、

萱や薄で屋根を葺いた穂屋での

神事がある。

    冬の信濃路を行くと、

その時に刈残した薄に、

雪が降って如何にも寒々としている。

 雪の冷たさ、寒さとともに、

その地方の伝統的な神事を好ましく思い、

俳諧に詠み込んだ温かい俳諧師の心が

感じられる。