風の匂い、風の色、風の動き
令和3年6月26日(土)
何十年も前から親しくして
いただいている銚子の魚屋さんから
梅雨鰯や金目鯛、メヒカリなど
届いた。
家内がさばいている。
夕飯が愉しみ!!!
さて、さて、風色を示すのには・・・?
雑木林は秋に全の葉の色を変える。
賑やかでいいが、風色を示すには、
賑やか過ぎて、秋の寂しさを取って
しまう。
これでは、駄目だと決定打にしたのが、
最初の句。
風色や
しどろに植し
庭の萩
風には木々のかおる匂いがあり、
花を映す色がある。
むろん、動きもある。
この動きは、同じ方向に一斉に
動くのではない。
私は高原の森を好んで散策するが、
梢を見上げると、
有るところは盛んに動き、
その反対に静止してピタッと動かぬ処
もある。
また、風には通り道、
則ち風の筋があって、森の木々を
様々な風姿が動かしているのだ。
目を閉じれば、森はごうごうと鳴って、
森の木々が一斉に鳴るように
聞こえてくるが、
目を開けば、風は己が好む道を
あちらこちらとバラバラに動いている。
と、師は宣う。
拙い貢蕉庵の周囲に吹く風も全く同じ
現象。
風は己が好む道をあちこちへと!
しっかり味わう一句としよう。
風色や
しどろに植し
庭の萩