貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

鸛の巣?

2021-06-28 11:12:25 | 日記

鸛の巣?

令和3年6月28日(月)

 今朝も日射し、碧空の広がり!

 そして、10時過ぎ曇天への変化、

この数日このパターン。

 70%台の気象予報が外れ気味?

 今朝は「嵐」。

 鸛(こふ)の巣に 

    嵐の外の 

        桜哉

 貞享四年(1687)の作。

 鸛が巣を営む桜は、嵐とは無縁に

咲き誇っていることだ、

の意。

芭蕉の時代には、鸛(こうのとり)は、

ちょっと山の中に入ると、

高い木の上に巣を作って棲んでいた。 

 そして、桜の花は満開で、

嵐の荒れ狂っている下界とは

全く違う景色を見せていた。

 嵐の日に、

芭蕉は、恐らく風の筋を求めて、

山奥を歩いたのであろう。

 花を散らし、葉を散らす嵐の狼藉を

避けた桃源郷が不意に開けてくるのを

見付けて、得意満面の芭蕉の姿が

目に見えるようだ。