秋風、耳朶で感じ取る
令和3年6月29日(火)
火曜日は、主として食料品の
買い物デー。
最近は生協のみが多い。
鮪の冊のいいのが最近は少ない。
魚ももう少し新鮮なのが・・・と、
かつてを懐かしむ。
夏野菜も家庭菜園の収穫で間に合う
し、やはり新鮮さとみずみずしさが
段違い!!!
さて、今日も秋風!立秋の風。
秋来にけり
耳をたづねて
枕の風
立秋の朝、ひんやりとした風が、
枕元の耳を訪ねて来た、
の意。
延宝五年(1677)の作。
歌が風の音で秋の訪れを知ると、
詠んだのを受け、
風の方から知らせに来たとする。
「音」の抜けとも、敢えて触角の句
にしたともとれる。
◎ 立秋の朝、寝室の枕元で、
微かに涼しい気配があった。
秋の来たことは目でははっきり
察知できないが、閨(ねや)で
微かに感じる冷気が耳には感じ
られた。
この場合、働いたのは音ではなく、
耳(じ)朶(だ)に触れた冷気であるのが、
芭蕉の抜きん出た感覚。
芭蕉の若き日の傑作である。
◎ 古今和歌集、藤原敏行。
「秋来ぬと
目にはさやかに
見えねども、
風の音にぞ
おどろかれぬる 」
が作意の源か。
風の音や冷気で、秋を知る。
芭蕉はひとひねりして
秋は耳から来たと詠む。
寂しさとわびしさを同時に感じるなあ!!!