貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

風の筋・・竹の葉のなびき

2021-06-27 14:02:18 | 日記

風の筋・・竹の葉のなびき

令和3年6月27日(日)

 今日は、京都の嵐山の作。

嵐山 

  藪の茂りや 

     風の筋

   嵐の藪は青々と茂り、

その葉がなびくことで、

風の通る道筋がよく見える、

の意。

 元禄四年(1691)の作。

 京の嵐山には、竹藪が多く、

特に中腹から麓には、広い竹藪が

続いている。

 無論、その後の桜の名所を目指した

人工の作業で、

竹藪は減ったらしいのだが、

芭蕉の頃には、青々と茂った竹藪の

山であったろう。

 すると、私が経験したように風は

竹藪のあるところ、

芭蕉が「風の筋」と詠んだ風の通り道が

あって、動きと音を出していた。

 それをこの句は、見事に描き出している。