風の筋・・竹の葉のなびき
令和3年6月27日(日)
今日は、京都の嵐山の作。
嵐山
藪の茂りや
風の筋
嵐の藪は青々と茂り、
その葉がなびくことで、
風の通る道筋がよく見える、
の意。
元禄四年(1691)の作。
京の嵐山には、竹藪が多く、
特に中腹から麓には、広い竹藪が
続いている。
無論、その後の桜の名所を目指した
人工の作業で、
竹藪は減ったらしいのだが、
芭蕉の頃には、青々と茂った竹藪の
山であったろう。
すると、私が経験したように風は
竹藪のあるところ、
芭蕉が「風の筋」と詠んだ風の通り道が
あって、動きと音を出していた。
それをこの句は、見事に描き出している。