貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

風に色や匂いを!

2021-06-17 11:51:19 | 日記

風に色や匂いを!

令和3年6月17日(木)

 昨日は入院前の目の検査と手術などの

諸々の説明。家内同席で聞く。

 網膜前膜の除去と白内障の二つの

手術をやっていただくことに。

 順調なら一時間前後の手術になるという。

 初手術なので、いささか緊張。

 先生にお任せして、成功を祈るのみ!

 今日から「風」の句へ。

凩に 

  匂ひやつけし 

       帰花

   吹き付ける凩に色つやを

与えようとしてか、

庭に時ならぬ帰り花が咲いている、

の意。

 帰花・・・初冬の少し暖かい小春日和に、

草木が時節外れの開花をすること。

 俳諧独自の題。

   前書き「耕雪子別墅の則時」

   耕雪子・・・伝未詳。

  則時・・・即時と同じ。 

   眼前の有様を直ちに詠むこと。
    
◎ 蕉門の知人耕雪の別荘へ行った

ときの挨拶吟。

 木枯らしが吹いてくると、

紅い花が揺らいでいた。

 強い北風なのに匂いが流れてきて、   

風流な花だという。

 風に色や匂いをつけたところに、

華やかな工夫がある。