風に色や匂いを!
令和3年6月17日(木)
昨日は入院前の目の検査と手術などの
諸々の説明。家内同席で聞く。
網膜前膜の除去と白内障の二つの
手術をやっていただくことに。
順調なら一時間前後の手術になるという。
初手術なので、いささか緊張。
先生にお任せして、成功を祈るのみ!
今日から「風」の句へ。
凩に
匂ひやつけし
帰花
吹き付ける凩に色つやを
与えようとしてか、
庭に時ならぬ帰り花が咲いている、
の意。
帰花・・・初冬の少し暖かい小春日和に、
草木が時節外れの開花をすること。
俳諧独自の題。
前書き「耕雪子別墅の則時」
耕雪子・・・伝未詳。
則時・・・即時と同じ。
眼前の有様を直ちに詠むこと。
◎ 蕉門の知人耕雪の別荘へ行った
ときの挨拶吟。
木枯らしが吹いてくると、
紅い花が揺らいでいた。
強い北風なのに匂いが流れてきて、
風流な花だという。
風に色や匂いをつけたところに、
華やかな工夫がある。