貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

万遊者記とは?

2022-08-25 11:26:57 | 日記
令和4年8月25日(木)
安積町: 天 性 寺              
 もの凄く広い駐車場。

 何処もよく整備されている。    
 昨日訪れた大慈寺と縁があるという。
 やはり、お導きかな?

 若い副住職さんもいいなあ。                                      
 その方が草木に水まきをされている。
 笹川の暴れ地蔵堂を参拝していると、
気さくに、「開けましょう。」と声をかけ、
「暴れ地蔵」の小冊子を下さる。

「その昔、地区を流れる阿武隈川が
洪水になった時、川上から数多くの木が
流れてきた。
 一人の百姓がその木を持ち帰り、
薪割りの台に使っていたところ、
いつの間にかその木が神棚に上がっている。
 よく見ると、かすかながら目と鼻が
刻まれている。
 庄屋さまに見てもらったところ、
お地蔵様に間違いないというので、
これをお寺に納めたところ、
村で流行っていた病気が収まり、
お地蔵様が信仰の対象となる。」
という話。

 いつの頃からか、このお地蔵様を
村中に引き回す風習が生まれ、
お地蔵様も子どもたちと暴れるのを
喜んでいるよう。   
 やがて親しみを込め、
「あばれ地蔵」
と呼ばれるようになる。

 今年も11月2日に子どもたち6名で、
家内安全、交通安全を祈願して、
地蔵の周り打ちをする。
 その後、一軒一軒廻るそうだ。
「そう言えば、先日NHKで、
暴れ地蔵と子どもたちのことを観ました。
こちらのことだったんですね。」
とお話すると、
「よかったら、11月2日にいらっして
ください。」
とお誘いを受ける。
 芭蕉句碑のことをお話すると、
「住職に聞いてきます。」
と社務所の方へ行かれた。
「読経が始まるので‥・。」
ということで、
住職さんとは渡り廊下の窓越しで挨拶。

 その後、副住職さんが、
郡山版の「碑散策」の記事のコピーを
持って来て、句碑まで丁重に案内して下さる。

 芭蕉の句は、
「万遊者記(まゆはき)を 
  俤(おもかげ)にして 
      紅粉の花」 。  
 尾花沢から立石寺への途中の作。                        ※化粧に縁のある眉掃きを思わせる、
よく似た恰好に紅の花が咲いているよ、
という意。 

 この寺にも、健康十訓の碑がある。
健康志向の強い現代の為せる技?