貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

神仏分離・廃仏毀釈のあおり

2022-08-29 13:43:35 | 日記
令和4年8月29日(月)
30番 高知市: 善 楽 寺        
 善楽寺は、
土佐国一宮の別当寺として、
大同年間(806~810)に
弘法大師によって開創された。

 土佐神社の別当寺には、
神仏習合の寺院として
善楽寺とともに神宮寺という寺もあり、
土佐の豪族であった
長宗我部元親公の帰依篤く
法灯を維持してきた。
 もともとはこの神宮寺が
四国霊場の第三十番札所だったという。
 だが、明治の初めに、
神仏分離・廃仏毀釈のあおりを受けて、
神宮寺と善楽寺は相次いで廃寺になってしまう。

 この時、本堂の阿弥陀如来像、
大師像、寺宝などが
第二十九番札所国分寺にへ預けられた。
 そして、明治九年(1876)神宮寺と善楽寺より
一足早く復興した安楽寺に本尊が移され、
公許を経て、
第三十番札所として安楽寺が代行業務を始めた。
 しかし、昭和四年(1929)には、
一宮在住の信者らの手により
旧別当寺医院跡に善楽寺が再興され、
国分寺から大師像、寺宝を迎えた。
 その後、二ヶ寺で納経ができるなど
混迷の時期を迎えたが、
平成六年(1994)一月元旦を以て
善楽寺が第三十番札所の奥の院と決まった。
 境内の奥にある本堂は、
昭和五十七年(1982)に改築された。

 その左隣には、修行大師像の姿があり、
大正時代に建立された大師堂も建っている。
 境内の梅見地蔵は、
文化十三年(1816)に造られ、
学業成就や目・耳・鼻など首から上の病の
平癒祈願の信仰を集めている。
 また、境内には、「子安地蔵尊」があり、
弘法大師作と伝わる地蔵尊が祀られている。

土佐神社も参拝!