トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

城攻め ~Tokyo編~

2010-12-07 22:00:03 | おでかけ:おしろ
城と言っていいのかどうか・・・
でもKaiser(皇帝)が住んでいる所なのだから城としとこう。


その名は皇居


予約時に「当日身分証明書を持参すること」と書いてあったので
M,Nにも事前に言っておいたのだが
旅行中はすっかり忘れ、気づいたのは電車に乗る直前。

せっかく予定より早く出発したのに
ホテルにパスポートを取りに帰ったMを待って
集合時刻に間に合うかギリギリの線に。

しかも電車もなにかで遅延。
もう絶対間に合わない!
とりあえず電話連絡してみると「15分までなら待ちますよ」
ありがとう、宮内庁様。


急いで桔梗門に行くと警備の人がいっぱい。
「参観の方ですか?予約票見せてください。」
「こちらになります。どうぞ~。」

え?
身分確認も持ち物検査もなし??
わざわざホテルに戻った意味は??


ホールでは約100人程の参観者が皇居説明のビデオを見ていた。
こんなに大勢でまわるんだ!?



いよいよツアーの開始。
先頭に拡声器を持った職員が一人。
その後をぞろぞろついてく100人。
列からはみだす者がいないように、監視する職員数人。

「4列になって歩いてくださーい!」
「写真を撮るのに立ち止まらないでくださーい!!」
そんな注意、誰が聞くか。


建物の前では立ち止まって説明が行われるのだが
なんせただの拡声器。
後方にいちゃ何を言ってるんだかさっぱりわからず
そりゃもう写真撮るしかないでしょ。

日本人も外国人も警備の目をかいくぐり
写真を撮る姿はちょっと滑稽。




宮殿。でかっ!




富士見櫓。





周りの高層ビルとのギャップが面白い。



他にも宮内庁庁舎やら眼鏡橋やらを見学。
天皇ご一家の住居の方は見学不可。

結局説明も全く聞こえず、
遅刻したのでイヤホンガイドも借りられず
列からはみ出ることなく写真を撮るのに一生懸命で
MとNは一体ここが何なのかわからず終いだったのではなかろうか。
この後行く所の方が彼らにとって重要だったから良かったものの。




もうちょっとグループ分けしてくれたらいいツアーになると思うんだけどなぁ。
無理でしょうかね?宮内庁さん。



Diegoだ!ヴォルフスブルグだ!長谷部がいないぞ?

2010-12-06 23:31:41 | おでかけ:すぽーつ
※今日はmich著


一月前から昔お世話になった先輩Nさんが出張できている。
2週間、日本-ハワイと不在だったため、
どこにも観光に連れて行くことができないまま、最後の週末に。


どこか案内したいと後輩に相談したところ、
「やはりドイツはサッカーでしょう!」
ということで、サッカー観戦をすることに。


Nさんは静岡県民のくせにサッカー観戦は初めてらしい。




電車で3時間半もかけて着いたのは、
VOLKSWARGEN ARENA。


日本代表のキャプテン長谷部のいるチーム、Wolfsburgのスタジアムである。





スタジアムはドルトムントと違って比較的小さめ。
それでも、この日は3万人の満席。



相手はBremen。
両チームとも緑がチームカラーだが、この日Bremenは鮮やかなオレンジ。





Wolfsburgサポーターは比較的大人しいが統制はとれている。
誰がタオルを配っているのだろうか?





今日の注目選手はDiego。
元ブラジル代表の25歳だ。
以前より、テレビで活躍はチェック済みなので、
この日もこの選手の活躍を期待する。
テレビカメラも彼に注目。






・・・試合はというと、Diegoが華麗なプレーを見せるものの、
お互いにPKを一本ずつ外し、スコアレスドロー。

ちなみに長谷部は出場せず。


氷点下の中の観戦は結構辛いものがあったが、
Nさんは非常に喜んでくれたようだ。



次は来年2月に観戦予定。
ドイツvsイタリア戦か、それともチャンピオンズリーグか・・・。
気温が暖かくなるといいのだけれど。









日本の心をドイツ人に伝える@熱海

2010-12-06 14:38:33 | おでかけ:まち
「旅館に泊まりたい。温泉に入りたい。」

こんなリクエストがMから出された。
京都から東京へ移動する行程で
温泉に入れるっていったらやっぱり熱海でしょ。
ここは貧乏旅行を希望する二人を「旅館は高いものだ」と言いくるめ
純和風温泉旅館を予約してみた。




初めて見る和風な家具にM,Nは大興奮。

とりあえず風呂に入って食事にしましょう。
写真を撮りたい二人を制止して風呂へ連れて行く。
もちろん後はmich一人の監督下で。

michによるとそれは大変だったらしい。

「入浴のルールはどうなってるんだ?」
服を脱ぐところから、洗い場、浴槽、細かく説明を求められたそう。
その辺、ルールを重んじる(?)ドイツ人気質なのか
それとも単にMが理屈っぽいのか。

多分41度くらいのお湯だったんだけど
M,Nには熱湯だったらしく
「こんな熱いのがノーマルなのか!?」とヒイヒイ言っていたそう。
ドイツにも温泉はあるが、かなりぬるいらしいから。

浴衣を着るのも一苦労。
指導するmichだって満足に着られないし。
風呂後に会ったNがとても綺麗に着てたので
「自分で着たの!?」と聞いてみると、
運よく従業員がいたので着付けてもらったそう。
身長190cm超のMは残念ながら合う浴衣がなく、ツンツクテンで笑えた。


風呂から戻ると部屋にはご馳走が。



綺麗に並んだ料理を前に写真撮影会開始。
お互いの浴衣姿を撮りあいっこしたり
座椅子に座ってポーズ作ってみたり
仲居さんが次の食事を持ってきた時には
まだひとつも手をつけていなかったような・・・

やっと食べ初めても「これは何だ?」質問の嵐。

そんな見ただけで「これは○○よ」なんて当てられないし
お品書きもついてたけれど達筆すぎて読めないし
何かわかった所でドイツ語翻訳するのも難しいものばかりだし


京都で夕食を食べるとき
「何食べたい?」と聞くと速攻「SASHIMI!」と答えてた二人。

nahe:「刺身は熱海で出るんだよ?」
M,N:「SASHIMIなら毎日でも食べられるよ♪」
nahe:「いやいや楽しみは後にとっておきなさい」
こうして二人に我慢を強いていたのだが・・・あら?こんだけ!?
舟盛でも頼んでおけばよかったなぁ。


それでも他の沢山の料理にギブアップ。
朝食ももちろん品数が多くて
「日本人は毎朝こんなに食べるのか!?naheは毎朝何を作ってるんだ?」
Mから質問が飛び出した。

うち・・・普段はパンとヨーグルトだけですが

うまく説明できなくて、なかなかMを納得させられなくて
もう朝から一苦労。
「人それぞれです」ってドイツ語で何ていうの??



そして翌日、芸者ショーへ。



生の芸者さんを見るのはnaheも初めて。
外人連れでなきゃ、まずこんな所に来なかったよ。
いい経験させてもらったわ。

naheは芸者さん達よりも歌と三味線の方に関心が。
「お婆さん」と言ってもいいくらいの方が背筋をシャンと伸ばして
三味線を弾く姿はかっこよかった。

公演後はお客さんとの撮影会。
もちろんM,Nも加わる。


「Nがねぇ、『あの子が一番可愛い』」って言ってたよ。」とmich。
公演中、二人でコソコソ話してたのはそんなことかい!?
まったく男ってやつはどの国でも・・・




日本の心をドイツ人に伝える@京都

2010-12-05 11:07:02 | おでかけ:まち
京都観光は全てmichnaheプロデュース。
M,Nの要望も叶えつつ、特徴ある寺をいくつかチョイスしてみた。

その場所についてはmichが英語で説明する。
しかしM,Nは写真撮影する方が大事らしく
ちゃんと伝わったんだかどうだか・・・。




どの寺も紅葉が色づいてきた頃。
日本庭園はM,Nには魅力的に感じたらしい。
どこでも写真撮りまくり。

ドイツの木も一応黄色くなるので
(すぐ落葉するけど)
「ドイツでも人は紅葉狩りをするのか?」と聞いたところ
そんな習慣はないとのこと。
そんな人達にもこの秋の庭の美しさをわかってもらえて嬉しいわ。


だが



龍安寺の石庭は
「ただの石じゃん」

あんた、イマジネーションを働かせなさいよ
砂利が波のように見えてこないかい?
心を無にして感じなさいよ。
静けさの中にある動きをさ。

「侘び寂び」の世界を伝えるのは難しい。





だからこんな景色を見てmichnaheは
「うわぁ、まるで絵のようで綺麗」と感激を伝えるも
M,Nの反応は今ひとつ。
二条城でも「どうして家具が何もないんだ?」と言ってたし。




金閣寺は「有名な場所だから来てよかったけど他の寺の方が面白い」とのこと。
これにはnaheも激しく同意。
現にMは前日600枚も写真を撮ってるのに、ここでは20枚しか撮らなかった。
日本三大がっかり名所に入れてもいいんじゃなかろうか。
ものすごく外国人が来てたけど。




南禅寺や知恩院のダイナミックな寺の方が評判が良かった。
上に登りたそうな彼らを「たいした景色じゃないから」と適当にあしらって次へ進む。
だってここ登ったら30分は降りてこないよ。


どこも登らせないのも可哀相なので夕暮れの清水寺へ。




案の定、夜景撮影に勤しむ二人。
設定をいろいろ変えてどうのこうの相談しつつ。
まぁ、Nも写真好きでよかったよ。
これでまるっきり興味なかったらきっとMにイライラしてただろう。



正味2日間、京都観光をした二人の感想は
「とても美しい街だ。繁華街でも空気が綺麗。」とのこと。

空気が綺麗ってドイツの方が綺麗な気がするんだが・・・
ま、喜んでもらえたようなので良し。


こうして4人は東へと向かうのであった。








カミングアウト

2010-12-03 18:34:23 | おかいもの
ここだけの話、
naheはユニクロのヒートテック信者である。


インナーシャツは日本にいた頃、
まだ「ババシャツ」なんて言葉の方がよく聞かれていた頃から着始め
ドイツ赴任が決まった際には大量に購入し
特にレギンスにその威力を実感。
その後新しい赴任者が決まるたび、たとえその人が初夏に赴任しようが
「ヒートテックは必需品ですよ!」と洗脳し続けてきた。


そんなnaheの布教のおかげで
いまやヒートテックはユニクロの看板商品。
今年は図にのってヒートテックジーンズまで出してるし。


信者たるもの毎年ご寄付は欠かせない。
ジーンズに心動くものの、
「パンツは痩せてから購入」と決心してたので(買える日はくるのだろうか?)
今年は靴下だけ買わせていただくことにした。
中でも見た目一番温かそうなこちらを。


ドイツに戻ってから寒さが続く毎日。
特に今週はずっと-7度の世界。
「ここで履かずにいつ履くよ!?」 早速靴下様の出番である。
パイル地なのでモコモコフワフワしていて
履き心地はなかなか良い。

ヒートテックTシャツにヒートテックレギンス
そしてヒートテック靴下+ボア付きブーツという完全武装で学校へ。


学校は8時~10時まで休憩なしで授業が続く。
今日はいつもより寒かったのか
それとも暖房の効きが悪かったのか
だんだんシンシンと冷えてくる足元。

ちょっとー、室内だっていうのにどうよ?このしばれ具合。
あんまり効果ないんじゃないの!?



かなり不満を抱きつつ帰宅してから6時間、
うん・・・あったかいことはあったかいけど・・・
他の厚手の靴下と変わりない気も・・・。



あれ?もしかして靴下だけじゃない?
Tシャツもレギンスも他のを知らないだけで
もしかしてドイツで売ってる肌着の方が温かい!?

只今、信仰がちょっと揺らぎ中。


城攻め ~Kyoto編~

2010-12-01 14:12:33 | おでかけ:おしろ
「二条城はたいしたことない」

学生時代京都に住んでいたmichの言葉だ。
その言葉を信じ、これまで何度か京都を訪れているものの
二条城は素通りし続けてきたnahe。
しかし城フリークとなった今、
「城」と名のついている所に敢えて行かないなんてあり得ない!
ドイツ人の為ではなく、完全な自分の好みで二条城を見学することにした。





michがたいしたことないっていうもんだから
私しゃてっきり路線バスから見えるこれが城だと思っていたよ。

しかしそれはとんでもない思い違い。
門をくぐると巨大な建物が。



二の丸御殿。




屋根には菊の紋が。

内部は撮影不可だったけど
広いし、襖はみんな金箔貼ってるし、
欄間の彫刻や天井の装飾も素晴らしい。
ベルサイユ宮殿より豪華じゃない?
すごいな、さすが徳川家。

徳川慶喜が大政奉還をここで行ったとのこと。
「龍馬伝」を観ているnaheには馴染み深い。


これで終わりかと思いきや、奥にまだまだ伸びていく庭園。
紅葉はあまりなかったけれど、見事な松が沢山。
ちょっと、michさん。
たいしたことあるじゃないの!二条城。



天守閣跡から観た本丸御殿。
まぁ、確かに“城”っぽくはないけど
ドイツにだって館系のお城はいっぱいあるし。



もちろんドイツ人M,Nは写真を撮りまくり。
michnaheは数メートル歩いては振り返り、彼らがついてくるのを待つばかり。
元々滞在時間を短く見積もっていたので
かなりのタイムオーバーだ。

この時も先にこの高台に登って彼らを待っていたのだが
彼らはこちらに来る道に気づかず通り過ぎていったので
ラッキー!と後ろから追いかけていった私達。
「『なんで後ろにいるんだ?』って聞かれたらトイレ行ってたって言おうよ」
こんな高い所を彼らが見つけたら、何時間あっても足りないもの。



世界遺産になっただけのことはあるね。
見学し甲斐、歩き甲斐たっぷりだったわ、二条城。

そしてmich情報は当てにならないってことがよくわかったわ。