『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『チェ 28歳の革命』を観た]

2009-01-16 23:56:12 | 物語の感想
☆今日はいつもの<MOVIX昭島>から浮気して、<ワーナーマイカル日の出>に行った。

 明日も仕事なのに、ついレイトショーに行ってしまった訳だが、感想を20分で書こうと思う^^;

   ◇

 これは、意表をついて地味で、でも味わい深い作品だった。

 ゲバラの革命道行きを、淡々と映していくのだ。

 チープ感はない。

 そのロケーションを見ていけば、金は掛かっていようことは分かる。

 しかし、例えば、戦いの最中に、敵のタンクが現われ、普通ならば、これでもかとその威容を見せてくれてもいいところなのだが、そのタンクの砲塔が火を吹き、味方が隠れて銃撃していた車が吹っ飛ぶ、そんな見せ場なのに、カメラは一瞬で切り替わる。

 で、味方のロケット砲が、タンクをぶち抜き炎上させるのだが、それも一瞬で映像が終わる。

 つまり、この作品は、そんなシーンを見せる作品ではありませんよ、と教えてくれている。

 だからと言って、ゲバラが、なんか大上段に語るわけでもなく、作品自体も骨太にテーマを振りかざしてもいない。

 ゲバラの活動範囲を忠実に活写するだけだ。

 私は、仕事の後だったので、眠りそうにもなった。

 しかし、面白いのである。

 ゲバラは、別に癖のある性格でもなく、真面目な革命家(^^;)なのだが、そんなゲバラの仲間とのささやかな会話などに、何とも作品の魅力がある。

 手触りとしては、『ジェシー・ジェ-ムスの暗殺』だろうか?

 思えば、やや退屈に感じた『ジェシー・・・』だが、この作品を観た後だと、その味わい深さが似ていて、案外傑作だったのかも知れない。

 チェ役のベニチオ・デル・トロは、ジェシー役だったブラッド・ピットに似ていて、ブラッド・ピットなどは、この役を逃したことを悔しがっていたりして、などと下らぬことも思う。

 それほどに、この作品は面白かった。

 スティーブン・ソダーバーグって、こんな作品を作れるのだね^^

   ◇

 戦いのシーンも、ジャングルから市街戦へと、革命の核心に近づいていくのだが、その戦いの描写が、実感が沸き起こるレベル・・・、何というか・・・、「飛んでいる銃の弾が見える」時代のリアルさが感じられて素晴らしかった。

 また、列車が脱線させられるシーンがあったのだが、

 私は、先日リバイバルで観直した『アラビアのロレンス』を思い出し、この作品全般を『アラビアのロレンス』と比較して語ってみても面白いかも、と思ったのだが、今夜は眠いので寝ます^^;v

                         (2008/01/16)
コメント (3)
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