☆いやはや、評判が悪いので、奇を衒った<1アイディア映画>かなと思いきや、とてもよく出来た作品だった。
一ヶ所、どうしても、「やりすぎだろ・・・^^;」と思えるシーンがあり、それで私の心中の評価はガタ落ちするのだが、それ以外は、私にとって、『おくりびと』と同レベルの佳作として観られた。
物語は、凶悪殺人を起こした未成年犯罪容疑者の家族・・・、特に、その妹・・・、
その少女と、社会(マスコミ→ネット)の制裁から保護する刑事の話だ。
<デラ・富樫>が刑事をやっていたのだが、まあ、この人が出てくると、とりあえず、押さえとして安心して見られる。
でも、この人の魅力は、時おり見せる少年のような「ぶっきら棒さ」のような気がする。
◇
今回は、何よりも、志田未来が可愛かった。
ドラマ『女王の教室』や『14才の母』を斜め見し、谷村美月が気になり『わたしたちの教科書』(これだけは全て見た)、そして、映画『母べえ』と、志田未来を見てきたが、少女であること以外は、さして興味がなかった。
児童劇団ノリの感情の込め方や、ネチョッとした声質が嫌でもあった。
でも、素材は可愛いと思う。
それが、癇に障る声が私を苛立たせる福田麻由子との違いか・・・。
そして、今回の志田未来だが、可愛かった。
ネチョッとした声もなくなり、声を荒げるシーンでも、福田麻由子のような超音波を発することはなかった。
何よりも、顔の頬のラインがふくよかで良かった。
その瞳の魅力は、まあ、万人が知るところだろう。
そんな、制服姿も可愛く、学校の人気者であっただろう笑顔の彼女が、学校からも、自宅からも追われ、急転直下で追い詰められていく。
物語の途中、何度か、服装を変えるのだが、いずれも可愛い^^
私のお気に入りは、袖がちょうちんになっているブラウス。
あのちょうちんの空間には、どんな美少女の匂いが詰まっているのだろうか?(←バカ)
◇
映像の撮り方が、普通の作品と異なり、臨場感あるドキュメントタッチでもあり、物語を格調高く見せてくれている。
その中で、許容範囲内でクセのあるキャラが配置され、リアルが保持されている。
「おい、背筋が凍るねえ^^;」が、主人公の刑事の口癖らしいのだが、作中で先ず二回くり返され、三度目は無言で、見ている私たちの心に想起させるという脚本上の技巧が施されていたが、その後に四度目もあったので、ちょいとしつこかった^^;
犯罪者を産み出した家庭が、マスコミの追及を逃れるため、今後の生活を考え、とりあえず、超法規的な措置で、離婚再婚の手続きをし、名字を母方の旧姓に変えるという方法が為されたが、その事務的に、タクティクスに黙々と行なわれる手続きには、ちょっと戦慄した。
物語は、次第に、マスコミからの追求よりも、もっと執拗なネット上のものへと移行する。
この辺、「2ちゃんねる」などをイメージしているのだろうが、正直、犯罪者の家族へのバッシングってのは、実際はあまりないような気がするのだが・・・。
もちろん、<イラク3バカ>の両親のような、開き直りの勘違い家族は別だよ。
ただ、犯罪者の妹が美少女だと知れたら、違った意味での「祭り」は開催されるだろうね。
「沙織たん、ハァハァ(´▽`)」とか、「ちょうちん袖の中身の匂いは?」とか。
でも、私はそんな野郎がいたら、軽蔑するね、うむ!(^^;)
◇
・・・そこまでは、かろうじて、突飛ではなく思えた。
しかし、沙織の彼氏が登場してから、なんか物語が1エピソードそのまま歪んでいく。
この彼氏、女みたいな優男なのである。
女みたいな声で、どうあっても沙織の性格との釣り合いが取れないタイプの少年だ。
丸刈りの明るい少年が、<ぶっきら棒>ながらも、心配で駆けつけていたら、その後の破綻もなかったのに・・・。
女みたいな声の彼氏だが、どこかで聞いた声だなあと記憶をまさぐったら、ドラマ『わたしたちの教科書』で、クラスではびこっていた陰湿なイジメを指示していた張本人の少年役であった。
そのドラマで死んでしまった生徒を志田未来が演じていた。
その少年の女みたいな声は役作りかと思っていたら、今回の作品でも同じ芸風だったので、この少年は、これからもその芸風で通すのだろう^^;
長くなったが、問題は、作中で、その少年がしでかした事だ。
私的には「こりゃ~、やり過ぎだ!!」と思い、内容は悲劇だが、それまでノリノリに鑑賞出来ていた自分の感情が急速に萎えるのを感じた。
詳しくは書かないが、でも、ベッドの上でポテッ! と座り続けている志田未来の姿は可愛かった。
その後、ネット住民による、あり得ない様な<公務執行妨害>なども描かれ、更にゲンナリするのだが、・・・まっ、まあ、私は許すことにした。
そして、物語はエピローグに向う。
しょーもないクライマックスを経ながらも、作品自体ではどうにかして持ち堪えたと思う。
(2009/01/30)
一ヶ所、どうしても、「やりすぎだろ・・・^^;」と思えるシーンがあり、それで私の心中の評価はガタ落ちするのだが、それ以外は、私にとって、『おくりびと』と同レベルの佳作として観られた。
物語は、凶悪殺人を起こした未成年犯罪容疑者の家族・・・、特に、その妹・・・、
その少女と、社会(マスコミ→ネット)の制裁から保護する刑事の話だ。
<デラ・富樫>が刑事をやっていたのだが、まあ、この人が出てくると、とりあえず、押さえとして安心して見られる。
でも、この人の魅力は、時おり見せる少年のような「ぶっきら棒さ」のような気がする。
◇
今回は、何よりも、志田未来が可愛かった。
ドラマ『女王の教室』や『14才の母』を斜め見し、谷村美月が気になり『わたしたちの教科書』(これだけは全て見た)、そして、映画『母べえ』と、志田未来を見てきたが、少女であること以外は、さして興味がなかった。
児童劇団ノリの感情の込め方や、ネチョッとした声質が嫌でもあった。
でも、素材は可愛いと思う。
それが、癇に障る声が私を苛立たせる福田麻由子との違いか・・・。
そして、今回の志田未来だが、可愛かった。
ネチョッとした声もなくなり、声を荒げるシーンでも、福田麻由子のような超音波を発することはなかった。
何よりも、顔の頬のラインがふくよかで良かった。
その瞳の魅力は、まあ、万人が知るところだろう。
そんな、制服姿も可愛く、学校の人気者であっただろう笑顔の彼女が、学校からも、自宅からも追われ、急転直下で追い詰められていく。
物語の途中、何度か、服装を変えるのだが、いずれも可愛い^^
私のお気に入りは、袖がちょうちんになっているブラウス。
あのちょうちんの空間には、どんな美少女の匂いが詰まっているのだろうか?(←バカ)
◇
映像の撮り方が、普通の作品と異なり、臨場感あるドキュメントタッチでもあり、物語を格調高く見せてくれている。
その中で、許容範囲内でクセのあるキャラが配置され、リアルが保持されている。
「おい、背筋が凍るねえ^^;」が、主人公の刑事の口癖らしいのだが、作中で先ず二回くり返され、三度目は無言で、見ている私たちの心に想起させるという脚本上の技巧が施されていたが、その後に四度目もあったので、ちょいとしつこかった^^;
犯罪者を産み出した家庭が、マスコミの追及を逃れるため、今後の生活を考え、とりあえず、超法規的な措置で、離婚再婚の手続きをし、名字を母方の旧姓に変えるという方法が為されたが、その事務的に、タクティクスに黙々と行なわれる手続きには、ちょっと戦慄した。
物語は、次第に、マスコミからの追求よりも、もっと執拗なネット上のものへと移行する。
この辺、「2ちゃんねる」などをイメージしているのだろうが、正直、犯罪者の家族へのバッシングってのは、実際はあまりないような気がするのだが・・・。
もちろん、<イラク3バカ>の両親のような、開き直りの勘違い家族は別だよ。
ただ、犯罪者の妹が美少女だと知れたら、違った意味での「祭り」は開催されるだろうね。
「沙織たん、ハァハァ(´▽`)」とか、「ちょうちん袖の中身の匂いは?」とか。
でも、私はそんな野郎がいたら、軽蔑するね、うむ!(^^;)
◇
・・・そこまでは、かろうじて、突飛ではなく思えた。
しかし、沙織の彼氏が登場してから、なんか物語が1エピソードそのまま歪んでいく。
この彼氏、女みたいな優男なのである。
女みたいな声で、どうあっても沙織の性格との釣り合いが取れないタイプの少年だ。
丸刈りの明るい少年が、<ぶっきら棒>ながらも、心配で駆けつけていたら、その後の破綻もなかったのに・・・。
女みたいな声の彼氏だが、どこかで聞いた声だなあと記憶をまさぐったら、ドラマ『わたしたちの教科書』で、クラスではびこっていた陰湿なイジメを指示していた張本人の少年役であった。
そのドラマで死んでしまった生徒を志田未来が演じていた。
その少年の女みたいな声は役作りかと思っていたら、今回の作品でも同じ芸風だったので、この少年は、これからもその芸風で通すのだろう^^;
長くなったが、問題は、作中で、その少年がしでかした事だ。
私的には「こりゃ~、やり過ぎだ!!」と思い、内容は悲劇だが、それまでノリノリに鑑賞出来ていた自分の感情が急速に萎えるのを感じた。
詳しくは書かないが、でも、ベッドの上でポテッ! と座り続けている志田未来の姿は可愛かった。
その後、ネット住民による、あり得ない様な<公務執行妨害>なども描かれ、更にゲンナリするのだが、・・・まっ、まあ、私は許すことにした。
そして、物語はエピローグに向う。
しょーもないクライマックスを経ながらも、作品自体ではどうにかして持ち堪えたと思う。
(2009/01/30)