☆こりゃ、素晴らしい。
傑作であった^^v
この作品にて、私は、『ヱヴァ:破』ショックから、かなり立ち直れたと思う。
◇
甥っ子(6歳)と姪っ子(8歳)に、とにかく立体映画を見せたくて、その作品自体の出来については考えずに連れて行った。
すると、そのあまりにもの「面白さの密度の濃さ」にのけぞった。
これは最近の、先の読めるようになってしまったピクサー作品にはない刺激であった。
甥などは、初めての立体映画に驚いたこともあるだろうが、目の前の展開に夢中になって、話しかけても答えない程集中していた。
「面白さ」とは、動きであり、ギャグであり、その現代性であった。
それらが、普遍的な展開の中で、矢継ぎ早に繰り出される。
◇
・・・主人公のマンモス夫婦に子供が生まれそうな時期だ。
仲間のサーベルタイガー・ディエゴは、自分の力に限界を感じ、コミュニティから離れようとする。
なまけもののシドは、孤独を感じ、村を徘徊する。
そして、謎の卵を拾う。
・・・謎の卵は、恐竜の卵であった。
マンモス夫婦や村の仲間の心配をよそに、シドは恐竜3兄弟を育てはじめる。
しかし、そこに恐竜の母親が現われ、恐竜3兄弟とシドを連れ去ってしまう。
かくして、臨月の妻・エリーをも連れ添い、ディエゴら仲間とともに、マンモスの主人公・マニーは恐竜世界に突入していく。
そこには、幾重の危険に満ちた恐竜世界と、そこを牛耳る悪の恐竜が待っていた。
◇
その素晴らしさを細かく記していたら、切りがないので書かないが、
私は、この作品において、色んな人物の、色んな立場での「家族観」を見せられたような気がする。
主人公夫婦はもちろん、
擬似家族を作ろうとするなまけもの、
家族に憧れつつも、独り身に甘んじるサーベルタイガー、
真の親としての説得力を子に見せようとするティラノサウルスの母親、
家族などは、もはや、念頭にはない自由人であるイタチのバック、
物語のサイドストーリーを彩る、ドングリへの純個人的欲望か、それとも彼女との繋がりかの狭間で行きつ戻りつするスクラット。
それぞれが魅力的で、私は、物語の自然な流れの中で色々考えさせられた。
◇
それと、クライマックスのサスペンスに、私は、「スター・ウォーズ」シリーズへのリスペクトを感じた。
溶岩の川で流されるシドの悪戦苦闘や、二極の戦いが繰り広げられるところなど、そのサスペンスも含め見事な作劇だった。
プテラノドンのスカイチェイスの場面など、甥っ子は「キャーキャー」言って喜んでいて、映画を観終えた後も、「あそこが一番面白かった。今までの映画で一番面白かった^^」と言い続けていた。
◇
ひたすらにドングリを求めるスクラットのスラップスティックな場面などは、「トムとジェリー」的なワンパターンではあるのだろうが、その表現の仕方が斬新で精密でスタイリッシュで、非常に面白かった。
恐竜世界の案内人バックのシュールなギャグの数々も、子供向け作品に勿体無いほど鋭いものだった。
アダルトなギャグなのではない、ただ、考えオチを要求されるネタの数々に、子供には難しいだろう^^; と思えたのだ。
ただ、そこには、常に面白いアクションと、面白い台詞回しが施されるので、子供もゲラゲラ笑うのだ。
多くのアクションが駆使されてもいて、立体映画の面目躍如でもあったと思う。
(2009/07/25)
傑作であった^^v
この作品にて、私は、『ヱヴァ:破』ショックから、かなり立ち直れたと思う。
◇
甥っ子(6歳)と姪っ子(8歳)に、とにかく立体映画を見せたくて、その作品自体の出来については考えずに連れて行った。
すると、そのあまりにもの「面白さの密度の濃さ」にのけぞった。
これは最近の、先の読めるようになってしまったピクサー作品にはない刺激であった。
甥などは、初めての立体映画に驚いたこともあるだろうが、目の前の展開に夢中になって、話しかけても答えない程集中していた。
「面白さ」とは、動きであり、ギャグであり、その現代性であった。
それらが、普遍的な展開の中で、矢継ぎ早に繰り出される。
◇
・・・主人公のマンモス夫婦に子供が生まれそうな時期だ。
仲間のサーベルタイガー・ディエゴは、自分の力に限界を感じ、コミュニティから離れようとする。
なまけもののシドは、孤独を感じ、村を徘徊する。
そして、謎の卵を拾う。
・・・謎の卵は、恐竜の卵であった。
マンモス夫婦や村の仲間の心配をよそに、シドは恐竜3兄弟を育てはじめる。
しかし、そこに恐竜の母親が現われ、恐竜3兄弟とシドを連れ去ってしまう。
かくして、臨月の妻・エリーをも連れ添い、ディエゴら仲間とともに、マンモスの主人公・マニーは恐竜世界に突入していく。
そこには、幾重の危険に満ちた恐竜世界と、そこを牛耳る悪の恐竜が待っていた。
◇
その素晴らしさを細かく記していたら、切りがないので書かないが、
私は、この作品において、色んな人物の、色んな立場での「家族観」を見せられたような気がする。
主人公夫婦はもちろん、
擬似家族を作ろうとするなまけもの、
家族に憧れつつも、独り身に甘んじるサーベルタイガー、
真の親としての説得力を子に見せようとするティラノサウルスの母親、
家族などは、もはや、念頭にはない自由人であるイタチのバック、
物語のサイドストーリーを彩る、ドングリへの純個人的欲望か、それとも彼女との繋がりかの狭間で行きつ戻りつするスクラット。
それぞれが魅力的で、私は、物語の自然な流れの中で色々考えさせられた。
◇
それと、クライマックスのサスペンスに、私は、「スター・ウォーズ」シリーズへのリスペクトを感じた。
溶岩の川で流されるシドの悪戦苦闘や、二極の戦いが繰り広げられるところなど、そのサスペンスも含め見事な作劇だった。
プテラノドンのスカイチェイスの場面など、甥っ子は「キャーキャー」言って喜んでいて、映画を観終えた後も、「あそこが一番面白かった。今までの映画で一番面白かった^^」と言い続けていた。
◇
ひたすらにドングリを求めるスクラットのスラップスティックな場面などは、「トムとジェリー」的なワンパターンではあるのだろうが、その表現の仕方が斬新で精密でスタイリッシュで、非常に面白かった。
恐竜世界の案内人バックのシュールなギャグの数々も、子供向け作品に勿体無いほど鋭いものだった。
アダルトなギャグなのではない、ただ、考えオチを要求されるネタの数々に、子供には難しいだろう^^; と思えたのだ。
ただ、そこには、常に面白いアクションと、面白い台詞回しが施されるので、子供もゲラゲラ笑うのだ。
多くのアクションが駆使されてもいて、立体映画の面目躍如でもあったと思う。
(2009/07/25)